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sauna-ikita-and-sauna-life

ドラマ『サ道』を見てからサウナ好きになった。金曜の夜の遅い時間にテレ東系列で放送される25分ドラマは味があっていい。コーネリアスの音楽(サウナ好きすぎ)もマッチしてた。サウナ情報を検索するため、自然な流れでサ道にも登場するサウナイキタイを使うようになった。

サウナイキタイは便利ではあるが、レビューではなくサ活(サウナに行った記録)の投稿に特化してて、点数などでのレビューではないので初心者にはとっつきづらい(サウナを探しづらい)かも知れない。サウナの検索動線がサイトトップにしかないのもちょっとわかりづらいかも? サ活を読んでるとどこからサウナを探せるのかわからなくなり迷子になる。

少々気になる点がありはするものの、サウナ情報欄の項目がサウナ好きが喜びそうな項目になっていて、それをユーザーが自由に更新できる Wiki ライクな設計になっているので、数多く抱えるユーザーによって施設情報が頻繁に更新されて情報鮮度が高いのが良い。トントゥなるユーザーを褒める仕組みもよい。よく設計されている。

しかし何といってもサウナイキタイはサイトのデザインがすっきりしててオシャンティなところが良い。販売されているグッズもオシャレだ。サービスコンセプトデザインもよい。デザイン系 Podcast resize.fm でたびたび言及されるくらいよくデザインされている。

春頃、サウナイキタイがアプリを作るということと、有料会員制度(サウナイキタイメンバーズ)を始めるということが発表された。

開始当初はサイト上に専用のヴァーチャルなロッカー番号を取得できるだけで明確なメリットがなかったが、その後サウナを地図上から検索できる機能が特典として追加された。

これはめっちゃ便利そうだ。このためにメンバーズに加入するか悩むが、自宅近辺はそんなにたくさんサウナがあるわけではなく、いつも行くところは決まっているので元が取れないかも知れないと尻込みしている。

サウナイキタイのアプリ開発はどうなっているのだろうと何気なく App Store で「サウナイキタイ」と検索してみたら、「サウナライフ」というアプリが見つかった。

サウナイキタイとよく似た作りのアプリで、サ活の投稿に加えサウナのレビューもできるし、コミュニティを作ってユーザー同士で交流する機能もある。またサウナイキタイではポリシーとして実装されていない1サウナのランキング機能もある。さらにはサウナイキタイではメンバー限定の地図からサウナを探せる機能も使えるし、「1000円以下」など料金や決済手段といったサウナイキタイでは使えない特徴でサウナを絞り込む機能もある。めちゃめちゃ多機能なアプリだ。

マップ画面 ホーム画面 福岡の人気のサウナ
地図から探す機能が無料で使える。なぜかホーム画面が左端や真ん中ではなく左から二番目にある。人気のサウナ一覧機能もある。

サウナイキタイがあえて実装していない機能を提供しており、弱みをついているなぁという感じがする。料金で検索できる機能は膝を打った。サウナ好きな人には経済的にゆとりがある人が多いのか、人気のサウナ(サウナイキタイの「イキタイ」が多い)はかなり入浴料が高いことがある。良さそうなサウナを見つけても料金が1600円とかであれば利用するのを諦めてしまう。なので「1000円以下」で検索できる機能は貧乏サウナ愛好家の自分には嬉しい機能だ。

ではサウナライフがサウナイキタイに圧勝かというとそんなことはない。

第一にユーザー数が少ない。アプリプラットフォームはどんなに一つ一つのアイテムの情報量が多くても、そこに集まるユーザーが沢山いて活気がないとダメだ。統一された見やすいフォーマットで情報が整っていなかったとしても、粒度がバラバラであったとしても、常に最新の情報が投稿されていることの方が大切だ。 2 年前の情報はどんなに体裁が整っていても昨日投稿された情報に劣ることが多い。実際、自分の家の近くのサウナで情報の陳腐化が見られた。

これはネット上での存在感が無に等しいことが影響していると思われる。「サウナライフ」でググっても公式のウェブサイトがヒットしないし、 Twitter に公式アカウントもない。何かしらのページがないとユーザーが情報を拡散することができず、バイラルでユーザー獲得できない。新規ユーザー獲得がアプリストア一本槍となってしまっているのを改める必要があるだろう。

第二にデザインと情報設計がよくない。

サウナ詳細 1 サウナ詳細 2
メダルスコア 31 や金銀銅のメダルの割合が何を意味しているのかがわからないし、ラベルの色使いが多すぎるのはごちゃごちゃした印象を与え、サウナの情報を把握するのを阻害している。

サウナ詳細ページには様々な情報が表示されているが、ごちゃごちゃしていて要点をつかみにくい。メダルスコアや金銀銅のメダルのそれぞれが何を意味しているのかもわからない。色使いが多いのもごちゃごちゃ感を増強している。一階層で見える情報が多すぎる。

みんなのサ活 サウナ評価
ユーザー投稿欄がサ活と評価で別れているのがわかりづらい。正直、「みんなのサ活」欄にもレビュー的な内容が投稿されている。ユーザーはどちらも見なければサウナの情報を調べられないのは不便だ。

「みんなのサ活」と「サウナ評価」で情報が重複しているのも良くない。情報設計をミスっている。フロー的な情報が二種類あってユーザーはどちらも確認しないとサウナのことを調べられない。

最後に、システムの設計がサウナイキタイのパクリ+アルファというのが気になる。「サ活」、「サ飯」などの言葉が自然に使われているが、サウナイキタイの文化という感じがする( Twitter で検索するとサウナイキタイリリース前から使われていたようではある)。

全体的にサウナライフはあったら良さそうなものをじゃんじゃん追加してきたアプリという印象を受ける。実際、 App Store のレビューで要望された機能を「作りました〜」という感じで作っているようだ。よく言えばフットワークが軽いがまとまりがない。

ソフトウェア開発はいかにコードを少なくするか、ソフトウェアの規模を小さくするかが大事だ。情報量が増えたりソースコードの行数が増えたらメンテナンス対象が増えるし、ソフトウェアの複雑性が高まるとユーザーにとっても使う上での難易度が上がる。ほとんどの場合良い結果をもたらさない2。最もシンプルなソフトウェアで果たすべき役務を果たすのが最も効率的だ。

聞くところによるとサウナライフは一人で開発されているようだ。クライアントサイドだけでなくバックエンドもあるし、機能の豊富さではサウナイキタイを超えているので一人で開発・運用しているのは正直すごい。サウナライフが弱点を修正したらサウナイキタイにとっては脅威となるに違いない。

サウナイキタイのアプリ開発表明には、少なからずサウナライフが影響しているのではないかと想像する。確かにサウナライフには良くない部分が多いし、 UX や情報量の点でもサウナイキタイの方が勝っているが、アプリで、かつ地図上からサウナを検索できる機能は便利だし、サウナの検索は出先でスマートフォンから行うことが多いはずで、スマートフォンから使うならアプリの方が効率的で快適だ。

果たしてアプリ版のサウナイキタイはサウナライフを圧倒するようなものに仕上がるのだろうか。はたまたサウナライフが UI を改善してサウナイキタイに対抗していくのだろうか。サウナアプリの雌雄を決する戦いが始まろうとしている


  1. 開発チームへのインタビュー 妄想サウナ!「サウナイキタイ」チームの考えるカスタマイズ可能なプライベートサウナってどんなもの?【サウナをつくる】|灯台もと暮らし[もとくら]|これからの暮らしを考える情報ウェブメディア 

  2. 仕事でランディングページの情報量を思い切って削減したことで CVR が 3 倍程度に改善したことがあった。複雑な画面や多すぎる情報量はユーザーの思考の負荷を高め意思決定を阻害する。 

| @雑談

一ヶ月に二回くらいの頻度で、金曜の夜に走ってサウナに行くことがある。金曜だからと飲み会があるわけでもないし、 18:00 くらいまで家で仕事して、終わったら着替えて帰りの着替えをまとめてトレラン用の小型バックパックに荷物を詰めて走ってサウナまで行く。家から 10km 圏内に三つスーパー銭湯的なやつがある。走ったあとに飯食ってサウナ入って水風呂に入ることくらいしか楽しみがない。

サウナは大体 6 分から 10 分入ると良いとサウナ室の注意書きには書いてある。 12 分計で時間を計ることはできるが、何度もサウナに入っていると「あれ、今回は何分に入ったっけ?」とわからなくなってくるし、そもそも時間でサウナを出るタイミングを見計らうより心拍数で決める方がよさげだ。心拍数が一定の値を超えたらサウナ室を出て水風呂に入り、心拍数が一定まで下がったら水風呂から上がって休憩、とするのが良さそうだ。

サウナ愛好家の間ではこれらは当たり前の仕草のようだ。となるとサウナに心拍数を計測できるデバイスを持ち込まなければならないが、彼らは Xiaomi のスマートバンド(通称ミーバンド)を使っているらしい。多数の報告によるとミーバンドはサウナでも壊れないとのこと。高価な Apple Watch をサウナに持ち込んで壊したらつらすぎるが、 6000 円くらいのミーバンドなら万一壊れたとしてもダメージが小さくて済む(そもそも壊れないらしいけど)。

Apple Watch が高温に対応してくれたら時計を二つも持つ必要はない。 Apple 社内でもサウナに入るのがはやって欲しい。

| @登山/ランニング

HealthFit.app

Apple の「フィットネス」アプリへの不満

Apple Watch の「ワークアウト」を起動して走ったり運動したりすると iPhone 側の「フィットネス」アプリに記録が残る。心拍数やペース、 1km ごとのスプリットペースなどはわかるのだが、月ごとのグラフなどを表示する機能はない。個別の記録か、月ごとの集計値を見ることしかできない1

iOS Fitness app iOS Fitness app workout detail
Apple 標準のフィットネスアプリのキャプチャ。アクティビティのログ一覧と総消費カロリーなどが表示されるが、一ヶ月間で何キロ走ったかなどの統計データ(グラフ)は見られない。詳細の見た目はかっちょよいが込み入ったことはわからない(自分で Numbers などに転記して計算しないといけない)

グラフや分析データを見るにはランニング系アプリを使うしかない

月ごとの集計値をグラフにして見るためには Strava などに記録をアップロードするしかないが、詳細な分析は Strava でも有料プラン( Strava Summit )に加入しないと確認できない。特定のサービスにロックインされるのは嫌だし、どこかにデータをアップロードしなくても統計データを確認する方法はないものだろうかと探してみたら、 HealthFit という iOS アプリが見つかった。

HealthFit

610 円で買い切り。 Strava Summit の一か月分の値段よりも安いのになかなかよい。月ごとの集計データを確認できるし、心拍数をゾーン毎にパイチャートにして、運動中の負荷の割合を確認できる。 Apple のフィットネスアプリのローソクグラフよりもはるかにわかりやすい。

詳細な活動データ

HealthFit app activity overview HealthFit app activity metrics HealthFit app Heart rate pie chart
HealthFit アプリのワークアウト詳細。かなり詳細なデータが見られる。負荷などを計算して表示してくれる。心拍数のパイチャートがお気に入り。

心拍数の分布はかなり参考になる情報で、同じペースで走っていて心拍数の最大値も平均値も同じくらいだけど、実は分布がかなり違うということがある。月一回くらい近所の山(叶岳・高地山・高祖山・鐘撞山周回)でタイムトライアルやってる。去年の冬にベストタイム出したときと先日走ったときで、心拍数の平均値は同じくらい( 152bpm と 159bpm )だが、分布が全然違う。好タイムを出したときはレッドゾーンの割合が少ない。

去年 先日
左が去年のデータで右が先日のデータ。去年走ったときはレッドゾーンの割合が 8% しかないが、先日走ったときは 31% もある。フィットネスアプリのローソクチャートを見るだけではこの違いはなかな気が付けない。

心拍数の分布状況から自分の運動能力を客観的に確認できて便利だ。

集計データと TSB モデル

集計データの方はこんな感じ。フィットネスアプリでは見ることができない月ごとの集計グラフや、前年同日比のランニングやウォーキングの距離、 TSB モデルなるものに基づくトレーニング状況が確認できる。

月ごとの統計 日ごとの累積値(前年同日比) トレーニング状況がわかるグラフ
左から月ごとの統計、日毎の累積値(前年同日比)、 TSB モデルに基づくトレーニング状況がわかるグラフ。

統計グラフはまさにこういうのが欲しかった。別に特別な機能じゃないので標準のフィットネスアプリでこのくらい表示出来て欲しい。

二つ目の累積値前年比較も便利だ。今年は去年に比べてサボっているつもりだったのだがむしろちゃんと走っているようだ。去年は秋から走る頻度が上がっているので去年に負けないように頑張らないといけない、ということもわかって便利。

三つ目の三色のグラフは最初は見方がわからなかったが、 TSB Model の解説ページに飛んで理解したところによると、水色の線が長期的なトレーニング負荷(体力)、赤色の線が短期的なトレーニング負荷(疲労)、緑色の線がトレーニングストレスバランス(パフォーマンス)を表しているようだ。

パフォーマンスがマイナスの状態だと能力を発揮できないので、レース前にはトレーニングを減らして緑の線が 0 より上に来るようにすべし、などと記載されていた。ほほー、と思った。マラソンやトレランの大会に出る人には参考になるデータだろう。登山のためにトレーニングしている人もアルプスの山に登る前には緑線が非負になるように調整すると体調万全で登れるだろう。

Strava の代替になるか?

Strava にある有料機能に、いつどのレベルの負荷でトレーニングすべきか、休むべきかをわかりやすく指南してくれる機能があるが、グラフを見て分析するのが苦にならない人なら TSB モデルのチャートを自分で見て代替できるだろう。

Strava の有料プランの目玉機能に、近所の同じコースを走る人たちとタイムを競える機能( Strava のセグメント、リーダーボード、ローカルレジェンドなど)がある2。自分と同じくらいのペースの人とのバーチャルな競争はモチベーションアップにつながりそうだが、一人で黙々と走りたい人には不要だろう。

Strava はなかなか面白い仕組みのアプリだと思うが、自分には Summit (有料版)の料金はいささか高すぎる(月 800 円 OR 年 6300 円、アメリカだと年 $59.99 )。アメリカ人からしたら年間 60 ドルは昼飯 2 〜 3 回分くらいなんだろうけど、福岡なら 6300 円あれば昼飯 7 〜 9 回分にはなる。結構な出費だ。

分析は自分でできて、他人との競争にも興味がなく、お金は節約したいという人に HealthFit はおすすめだと思う。

なお誤解のないように書いておくと HealthFit はアンチランニング SNS ・プラットフォーム的なアプリではなく、 Strava のほかいろんなラン系のサービスに記録を書き出すことができる。 SNS などで交流しつつ、分析は自分で行いたいという人にも向いている。

もし良かったら試してみて下さい。


  1. 「ヘルスケア」アプリの方にグラフを表示する機能はあるが、ウォーキングとランニングの距離がまとめて表示されてトレーニング文脈よりも健康文脈の方が強く、ランニングの目標管理には使いづらい。一日あたりの平均値が表示されるのもいまいち。 

  2. サイクリングの人たちはほかにルート作成の機能を重宝しているらしい。これは以前は無料で使えたがいまは Summit 限定でこの機能のために自転車乗りの人たちは Strava の有料プランを使っているみたいだ。 

| @登山/ランニング

ジョギングしてるという話を何回も書いてる。走るのは10年前もやってたが、頻度がまちまちで走る距離も短かった。月に1、2度、1kmから2kmくらいしか走ってなかった。最近は週に2回は走っている。距離は1回あたり5km。昨日走りながら、なぜ継続できているのかを考えた。

一つ目にはリモートワークになって自由に使える時間が増えたことがある。家から会社までドアトゥードアで45分かかるので、通勤しなくなってから1日あたり1時間半も自由に使える時間が増えた。この余暇の時間を使って走っている。

二つ目にApple Watchを買ったことがある。以前使っていたPebble Time RoundのRunkeeperアプリだと、ランニングを一時停止したり再開したり終了したりがちゃんと動かなかったが、Apple Watchのワークアウトはこれらが完璧に動き、iPhoneを取り出すことなくランニングを開始できるのがとても便利で、走るためのハードルを下げている。ペース表示や心拍数表示もわかりやすい。Apple Watchにはアクティビティリングやワークアウトなど、運動を促す仕組みもあり、これらが運動するいいきっかけになっている。ヘルスケアアプリ内で心肺能力(VO2max)が可視化され、心肺能力が低いと成人病で死にますよ、運動しましょう、などという警告が表示されるのが走るモチベーションにつながっている。

三つ目に登山のための体力づくりがある。ある程度登山をして、自分の歩くスピードの遅さが気になるようになってきた。荷物が重すぎるとか安い靴を履いてるからとか考えてみたが、結局は体力のなさ、心肺能力の低さが原因だった。少しでも快適かつ安全に登山をしようと思ったら、普段から走って体力づくりをしておくしかない。会社の登山が速い人たちはみんな普段からランニングしているようだ。

四つ目に靴や運動着に良いものを導入したことがある。以前はナイキや無印良品の1000円から2000円くらいの化繊シャツに綿のパンツ(下着)、ナイキの靴をはいて走っていた。安い化繊のシャツは乳首と擦れてやたら乳首が痛くなったし、綿のパンツは汗でびっしょり濡れて気持ち悪く、ナイキのシューズは幅が狭くて足が痛くなり長く走れなかった。シャツをパタゴニアのキャプリーンシリーズに変えて乳首が痛くなることはなくなり、パンツをワークマンのメリノウールパンツに変え、さらにはライナー付きのパタゴニアのストライダー・プロ・ショーツに変えたことで汗濡れを意識せずに済むようになり、靴をゼロシューズのベアフットシューズに変えたことで足の痛みはなくなった。道具は大事だ。

ランニング、何が面白いのか分からなかったけど、サウナのような効果があると思ってる。頭を無にして汗をかくのでサウナに近い。走って帰宅したあと冷水シャワーを浴びるとちょっとととのいそうになる。山でトレランして沢にドボンしたらきっとととのうのではないかと思う。なのでサウナ好きな人は走るのも好きになれると思うのでおすすめです。

ちなみに走ってスーパー銭湯行ってサウナ入るの2回やったことあるけど最高だった。今夜も雨が降ってなかったらやろうと思う。おっさんになるとこのくらいしか楽しみがない。

| @Mac/iPhone

Desktop

コロナ禍によるリモートワークも 2 年以上が経過した。仕事用のパソコンと私用のパソコンの二台を机の上に置かねばならず困っている人も多いんじゃないだろうか。自分は書斎もなく、狭い無印良品の机の上で仕事用の Mac と私物の Mac とをどう配置するかいろいろ試してきたが、一応の結論に辿り着いたのでメモっておく。要点は以下だ。

  • USB スイッチを導入する
  • トラックパッドやキーボードはあえて有線接続する
  • スピーカーへの出力も USB 経由にする

左側に勤務先から貸与されている MacBook Pro 、真ん中に私物の Dell の 23 インチディスプレイ、右側に私物の iMac 5K を配置している。当初はそれぞれキーボードとトラックパッド、マウスなどを配置していたので机の上が狭く悩んでいた。またスピーカー( BOSE の Computer Music Monitor )も一つの Mac にしか接続できず、仕事用 Mac に接続すると仕事中は良い音質で音楽が聴けるが仕事が終わったあとは iMac の内蔵スピーカーで聴くみたいな感じになっていて残念だった。

まず取り組んだのが USB スイッチの導入だ。以下の製品を購入した。

これにより一セットのキーボードとトラックパッドを日中は仕事用 Mac 、夜は私物 Mac という具合に接続を切り替えられるようになった。それまで机の上にキーボード二つ、トラックパッド、マウスがあって狭かったのが仕事でも私用でも同じキーボードとトラックパッドが使えるようになり、机が広々と使えるようになった。なおマジックトラックパッドは Bluetooth 接続ではなく USB スイッチで切り替えるためにあえて USB ケーブルで有線接続している。

USB Switch

次にスピーカーを共用できないかいろいろ調べたみた。 3.5mm ジャックが二つあってスイッチで切り替えられる製品があることを知り導入してみた。これによりスピーカーについても仕事と私用で共用できるようになったが、仕事モードと私用モードを切り替えるときに USB スイッチのボタンとオーディオスイッチのボタンで二回押すのが面倒だった。

その後、 USB DAC を導入した。せっかく買ったのだから仕事中も私用でも USB DAC を通してハイレゾロスレスで音楽を聞きたいと思うようになった。なので 3.5mm ジャック経由で音を出力するのをやめて仕事用 Mac からも私物 Mac からも USB 経由で音を出力し、 USB スイッチを経由するようにした。 USB スイッチから USB DAC につなぐことで、仕事用でも私物 Mac でもハイレゾロスレスで音楽を再生できるようになった。

すべての入出力を USB スイッチを経由するようにしたことにより、キーボード、トラックパッド、スピーカーをすべて仕事用 Mac と私物 Mac で共用できるようになった。切り替えはボタン一発だ。

なおこの環境を構築し終わったあとに macOS Monterey 12.4 がリリースされてユニバーサールコントロールにより隣り合う Mac でキーボードやトラックパッドを共有できるようになったが、結構接続が不安定だしカクつくこともあるので現状の有線接続の USB スイッチによる切り替えで全く不満はない。

私物の iMac 5K が机右側にあり、私用で Mac を触るときに首を少し右側に向けないと行けないのが少しストレスだ。なので L 字形の机を導入して常に机を正面に据えて作業できるようにしてみようとしたが、 FlexiSpot の以下の昇降デスクの購入を検討しているうちにプライムデーセールで売り切れてしまい、いまも顔を右にひねりながらブログを書いている。

この EG1-L を導入することができたら自分の在宅ワーク環境は完成されるなと思っている。楽歌株式会社さん( FlexiSpot の製造元)、良かったら再販売してもらえないでしょうか。できたら昇降範囲を 69cm からにしてもらえると短足胴長のおっさんでも快適に使えて助かります

| @登山/ランニング

Patagonia Strider Pro Shorts と山と道 Light 5-Pocket Shorts

ランニング用短パンで困ってるという話を去年書いた。

履き心地は山と道の短パン( Light 5-Pocket Shorts )が最高だが値段が高い( 13200 円)ので日々のランニングでは使いたくない、何か良い代替はないものか、というもの。

山と道の Light 5-Pocket Shorts には値段が高いことに加えてデメリットがあることがわかってきた。

山と道 Light 5-Pocket Shorts

一つ目はポケットに入れたものが揺れること。登山の時にはスマートフォン用のサイドポケットがすこぶる便利だが、走るときにここにスマートフォンを入れていると揺れて邪魔になる。去年書いた記事ではポケットがあった方がよいということを書いているが、走るときにはポケットは考え物だということに気がついた。

もう一つは耐久性の低さで、ちょっとほかの繊維とこすれただけで毛玉ができてしまった。毛玉取りしても良いが、ただでさえ生地が薄いのに(ストッキングみたいな生地を想像してもらえばよい)毛玉取りをかけたらさらに生地が薄くなりそうだ。

最後に、スースーで快適な履き心地といってもあくまで登山用の短パンなので走る際に下着のパンツをはいてさらにその上から短パンだと暑い。 7 月に山を走ったときにはいてみたらハチャメチャに暑かった。

山と道の Light 5-Pokcet Shorts 並の履き心地の良さ、足さばきの良さを保ちつつ値段がそこそこで、ガシガシ使っても大丈夫な耐久性を備え、ポケットに入れた物が揺れて邪魔になることがなく、走っても暑くならない短パンがあったらうれしい。 YAMAP STORE で値引きになっていた patagonia のストライダー・プロ・ショーツの 5 インチを試してみたらなかなか良かった。

Patagonia Strider Pro Shorts

値段は定価 9350 円だがセール品だったので 7480 円で買えた。

履き心地は山と道の Light 5-Pocket Shorts 同様に快適だが、生地の耐久性は高そうだ。

ポケットは腰回りにあり、体に密着するような作りになっているので入れた物が揺れることはない。ただし自分のスマートフォンは iPhone 11 ででかくてポケットに入らない。その点は残念だ(ケースなしの裸状態であれば iPhone 11 でも背面ポケットに入ることがわかりました。お詫びして訂正します🙇🏻‍♂️)。 iPhone SE や iPhone 12 mini 、 iPhone 13 mini などであればポケットに入ると思う。

さらにライナー付きなので下着のパンツをはく必要がない。下着を身につけずに直接短パンをはくのには最初は抵抗があったが、何度がはいて走ってみてこっちの方が断然快適だということに気がついた。

山と道の Light 5-Pocket Shorts は購入の争奪戦もすさまじく、めっちゃ運が良くないと買えないものになってしまったが、 patagonia の製品であれば普通に買えるし、運が良ければセールで少し安く買える。安定して 7000 円くらいでストライダー・プロ・ショーツが手に入るとうれしい。アメリカの REI では $79 で売られてるみたいだ。

ただし patagonia は円安の影響で日本での販売価格を値上げしたようで、公式サイトで定価を確認したところ 11000 円になっていた。これでは山と道の Light 5-Pocket Shorts とあまり値段が変わらない…。なお YAMAP STORE であればまだ旧来の価格 9350 円で買えるようだ。YAMAP ユーザーは DOMO のクーポンなどが定期的にもらえると思うのでもしクーポンがあるなら利用することで少し安く買えると思う。

なおサイズについて。ストライダー・プロ・ショーツはピチピチ気味なので patagonia 公式サイトのレビューだと自分と同じような体型(身長 172cm 、体重 70kg )で M を選んでいる人が多いが、 S で良いと思う。自分は去年 M サイズを買って( M しか残ってなかった)今年は S サイズを買ってみたが、 M だと走るときに生地がばたついてうるさいし、あまりにもスースーしすぎてフリチンで走ってるみたいな感じがして不安になる。S は確かにピチピチ気味になりライナーも少し窮屈だが、生地がばたつくことはないし、生地に伸縮性があるのでパッツンパッツンで走れないということもない。 patagonia の公式サイトのモデルの人たち( 185cm で M サイズを着てる)もパッツンパッツン気味ではいてるし、そもそもパッツンパッツン気味ではくことを想定されている製品だと思う。

Patagonia Strider Pro Shorts

10 年くらい前、月に 2, 3 度くらい大濠公園を走ってたとき高級なランニングウェアに身を包んで走ってる人たちを見て「バカなのかな…」と思ってたけど、気がつくと自分も散財してることに気がついた。綿のTシャツや短パンでももちろん走れるが、汗をかいて不快になったり足さばきが悪くてストレスを感じたりする。 1km ~ 2km くらいをちょろっと走るくらいならそれでもよいかもだけど、 5km 走ると汗びっしょりになって綿の服ではどうにもならない感じになる。また値の張るランニング用品を買うことで「せっかく買ったのだから」と走るモチベーションを上げることにもつながる。通勤もしないし出かける機会も少ないので走らないと体の調子悪くなるしまっとうな金の使い方をしているということにしよう。

| @WWW

以前書いたはてなブックマークについての記事で、ホットエントリー入りするドメインの多様性が減ってきている、匿名ダイアリーと Togetter ばかりになってきている、なかでも最近は Togetter が匿名ダイアリーを抜いて一位になり、はてなからアテンションを奪って低俗広告を見せている、はてブを見ると Togetter の低俗広告も見ることになり問題だ、ということを書いた。

先日、はてなブックマークで特定キーワードかドメインを非表示にできるミュート機能がリリースされたが、 Togetter の広告が不快なのでミュートできてうれしいという意見が多く、低俗広告に不快感を抱いている人が結構たくさんいるようだった。

低俗広告を表示する側は広告単価が高いので効率的に稼げるし、ユーザーも表立っては苦情を言わないだろうから大したことではないと思ってるのかも知れない。しかし低俗広告は確実に訪れる人の心にストレスを与え、掲載するサイトの信用を毀損していく。

Togetter は訪問者にエロマンガの広告を見せてどうしたいのだろう。エロマンガサイトに行って有料課金サービスに登録して欲しいのだろうか? 自分の家族や友達にも同じことが出来るのだろうか? エロマンガやコンプレックスに訴えかけるようなサイトを少なくとも自分は信頼したり親身に感じることはないし、自分の親や子どもや友達にひどい広告を見せてマネタイズしたいとは思わない。

37signals は一連の従業員退職騒動で以前ほど魅力を感じなくなったが、それでも彼らのサイトに掲げてあるポリシーはよいと思う。

07. We don’t sell you

They say that if you don’t pay for what you use, then you’re the one that’s for sale. Not here. We don’t sell customer data to anyone, and we don’t use personal information to place targeted advertising either. We make a product, people pay for that product, end of transaction. Our business model is selling products, not selling you.

https://37signals.com/07

家族や友だちに見せて良心の呵責を感じることがないプロダクトを作っていきたい。