| @技術/プログラミング

Jekyllを使いだしてから気がつくと一年経ってました。いろいろ便利に使えており気に入っております。

PygmentでコードをシンタックスハイライトしたりLSIで関連記事表示したりと結構手を入れてはいたんだけど、いわゆる世間の一般のブログにあるようなカテゴリ一覧表示機能と、カテゴリごとの記事アーカイブ機能がなくて、それを若干不便に思っておりました。

ググってみたところ、プログラマー向けなブログツールなだけあっていろんな方法が出てきました。以下そのまとめ。

カテゴリ一覧

JekyllのLiquid (テンプレート言語) には {{ "{{ sites.categories " }}}} みたいタグがあるんだけど、こいつが意図したとおりに動かない。普通のRuby使いの感覚からすると site.categories ってカテゴリを沢山持った配列になってそうな気がするんだけどこれが違う。

<ul>
{{ "{{ for category in sites.categories " }}}}
  <li>{{ "{{ category.name " }}}}</li>
{{ "{{ endfor " }}}}
</ul>

↑みたいな感じのコード書くと何も表示されない。 site.categoires はHashで、{ "カテゴリ名" => カテゴリ内の記事一覧 } みたいな構造になってる。LiquidでHashのキーを取りだす方法が分からず、どうにもこうにもいかなかったので他の人が作っているプラグインを利用することにした。

↑のファイルを JEKYLL_ROOT/_plugins にコピーする。(_plugins というディレクトリがなければ作る)。そんでテンプレートを変更する。↑のやつを↓みたいにする。

<ul>
{{ "{{ for category in sites.iterable.categories " }}}}
  <li>{{ "{{ category.name " }}}}</li>
{{ "{{ endfor " }}}}
</ul>

2行目のところが変更点です。これでカテゴリ一覧表示ができるようになる。

カテゴリごとの記事一覧

カテゴリごとの記事一覧を表示する方法だけど、こういうのを発見した。

ここの generate_categories.rb を使えばカテゴリ内の記事一覧を作成できる。こんな感じ。

これもさっきのと同じように、JEKYLL_ROOT/_plugins にファイルをコピーする。そんでLiquidテンプレートを書き換えるんだけど詳細はプラグイン内の記事をご確認くだしあ。

| @技術/プログラミング

Ruby 1.9.2-p290 がリリースされたので入れてみた。RVMで。

$ rvm install 1.9.2 --with-readline-dir=/usr/local #homebrewで入れたreadlineのパスを指定
$ rvm migrate ruby-1.9.2-p180 ruby-1.9.2-p290

migrate を実行したところ、警告が出ながらも次のような感じでマイグレーションは完了した。

$ rvm migrate ruby-1.9.2-p180 ruby-1.9.2-p290
Are you sure you wish to MOVE gems from ruby-1.9.2-p180 to ruby-1.9.2-p290?
This will overwrite existing gems in ruby-1.9.2-p290 and remove them from ruby-1.9.2-p180 (Y/n): Y
Moving gemsets...
Moving ruby-1.9.2-p180 to ruby-1.9.2-p290
Making gemset ruby-1.9.2-p290 pristine.
ERROR: Error running 'rvm gemset pristine' under ,
please read /usr/local/rvm/log//gemset.pristine.log
Moving ruby-1.9.2-p180@global to ruby-1.9.2-p290@global
Making gemset ruby-1.9.2-p290@global pristine.
ERROR: Error running 'rvm gemset pristine' under ,
please read /usr/local/rvm/log//gemset.pristine.log
Do you wish to move over aliases? (Y/n): Y
Do you wish to move over wrappers? (Y/n): Y
Do you also wish to completely remove ruby-1.9.2-p180 (inc. archive)? (Y/n): Y
Successfully migrated ruby-1.9.2-p180 to ruby-1.9.2-p290

一見、問題なく移行できたように思えるのだけど、この後rakeなどexecutableなgemをコマンドラインから実行すると以下のようなエラーが出る。

zsh: /usr/local/rvm/gems/ruby-1.9.2-p290/bin/rake: bad interpreter: /usr/local/rvm/rubies/ruby-1.9.2-p180/bin/ruby: no such file or directory
rake aborted!
No Rakefile found (looking for: rakefile, Rakefile, rakefile.rb, Rakefile.rb)
/usr/local/rvm/gems/ruby-1.9.2-p290/gems/rake-0.8.7/lib/rake.rb:2377:in `raw_load_rakefile'
(See full trace by running task with --trace)

shebangに書いてあるrubyのパスがmigrate時に削除した ruby-1.9.2-p180 なのが問題なわけだ。

正しい対処方法かどうかは自信がないが、Rubyでサクサクッとshebangを書き換えるやつを書いた。以下みたいなやつ。

こいつを実行してやるとshebangが正しく書き換わったexecutableなgemができる。万が一のためにbackupファイルを作るのでこれをzshで rm *_backup とかしてやるといいと思います。

と思ったけど、結局↑のRubyの入れ方はまずいみたいで、jekyllとかCライブラリに依存する系のgemが動かなくなってしまったので rvm implode してRVMをまるっと入れ替えた(20回くらいRubyをインストールしなおした)。次の記事にでも書きます…。

| @技術/プログラミング

ポータルシットをLokkaで置き換えました。

Lokkaでリプレースしようと決めたのが2月8日なので(たぶんLokka - portal shit!)、5ヶ月弱要したことになります。

今回こだわったのが、

  1. P_BLOGから記事本文はもちろん、コメントも移行する
  2. 移行スクリプトはテスト駆動で開発する
  3. Markdownで本文を書けるようにする
  4. 旧記事へのアクセスをリダイレクトする (未実装)

の4点。

TDDデビュー

移行スクリプトについては初めてテストファーストで開発してみましたが、なかなか勉強になりました。やたら長いメソッドを書かないように気を付けたり。長いメソッドはテストしにくいですね。あと途中でLokkaの仕様不足が露呈してコードを書き直したりしたんですが、そういうときもきちんとテストを書いているおかげで、一ヶ所変更したらプログラム全体がぶっ壊れるというような事態を避けることができ、大変良かったです。

herokuデビュー

最初はさくらVPSで運用しようかと思っていましたが、herokuで簡単に使えるのがLokkaの売りなわけですし、heroku使ったことがないのは若干まずいだろと思っていたのでとりあえずherokuで運用することにしました。楽でいいです。失業者が出るレベル。

ただ旧記事(/article.php?id=***)へのアクセスをリダイレクトするつもりで移行スクリプト書いたりしてたんですが、herokuで運用する限りにおいては nginx.conf を編集したりできないのでリダイレクトは実現できなそう。Sinatraで拡張子phpへのアクセスをリダイレクトするという変態的な処理はできないのでしょうか。クエリストリングの扱いがネックになりそう。場合によっちゃ結局さくらVPSで運用するかもです。

加えてherokuは画像のアップロードができないので、画像のアップロード先は別に用意する必要があります。プラグイン使ってAWSをストレージとして利用するとか。JAWS九州の勉強会に二回ほど参加して、Amazonのエバンジェリスト玉川さんの話とか聞いてAWS使わないと来年の今頃は失業してそうな空気を感じ取ったのでそのAWSにも手を出してみたいですね。

まとめ

Lokka、プラグインが簡単に作れるので本体のロジックにほとんど変更を加えることなくいろいろできて楽しいです。Sinatraベースなので困ったことがあったらSinatraのドキュメントを見ると大体なんとかなりそうな感じがします。リストカット感覚でブログ作ったり消してる人におすすめです。

| @Mac/iPhone

Google Chromeの拡張機能に、Chrome Keyconfig ってのがあります。これはMinibuffer + LDRizeとまではいかないまでも似たような機能を提供してくれるエクステンションで便利に使っていたんですけど、最近、一旦Google Chromeを終了すると前回使用時に変更した拡張機能設定項目の内容が読み込まれないという不具合が発生するようになり、非常に不便でした。

Chrome KeyconfigとTberarelooの組み合わせで、Firefox + Greasemonkey + Minibuffer + LDRize + Reblog Command とほぼ同様の快適さでTumblrが閲覧できるようになるわけでして(Google ChromeでFirefoxのようなReblogしまくれる環境を構築する - Syoichi's Tumblr)、毎回Tumblr閲覧時にChrome Keyconfigの設定画面を開いて設定を変更するのは面倒くさいこと極まりありませんでした。

ちょっと調べてみたところ、以下のような原因でChrome Keyconfigの設定項目の変更内容が反映されないようです。すなわち、Chrome Keyconfigの設定項目の内容を保存しているDBの "ItemTable" というテーブルに "Config" という key を持つレコードと "Keyconfig" という key を持つレコードがあって、設定項目の変更内容は "Keyconfig" に保存されるけどChrome KeyconfigはGoogle Chromeを一旦終了して再起動すると "Config" の方を読みに行っちゃう、ということらしいです。

したがってChrome Keyconfigの設定内容を保存しているSQLite3のDBを直接開いて編集してやればよいわけですね。"Config" という key を持つレコードの value を "Keyconfig" の値で上書きしてやればよい。上記リンク先ではWindows環境で、SQLiteを編集するソフトを使って値を変更する方法が紹介されていますが、Macでは以下のコマンドで行けます。

cd ~/Library/Application Support/Google/Chrome/Default/Local Storage  
sqlite3 chrome-extension_okneonigbfnolfkmfgjmaeniipdjkgkl_0.localstorage "update ItemTable set value = (select value from ItemTable where key = 'Config') where key = 'Keyconfig';"
{: .console }

よろしければお試し下さい。

| @WWW

Backlogユーザーのミートアップに行ってみた。Cacooなどで注目されているヌーラボのイベントなので何か面白い話が聞けるのではと期待して行った。

Backlogのそもそもの開発経緯は、自分たちが受託開発のプロジェクト管理のために作ったものを公開したのだそう。37signalsのBasecampと一緒だなと思った。『小さなチーム、大きな仕事』に書いてある。「自分たちが必要なものを作れ」、「最初の顧客になれ」ってやつ。自分たちすら必要としないものは誰からも欲しがられないのだろう。

ユーザーの活用事例で面白かったのがドメインの失効管理にBacklogを使うという使い方。前勤めてたとこでドメイン切れ事故が起きてしまったんだけど、ああいうのはExcelで管理してるだけじゃ確かに忘れやすい。Backlogに課題として登録してリマインダーの設定しとくと安全だなと思った。

意外に知らなかったのが開発者向けAPIの存在。シャノンの堀さんはAPIにアクセスするプログラムを書いて月初にBacklogにタスクを登録してしまうそう。これをアジャイル開発の手法であるスクラムと組み合わせて運用しているとのこと。生産性が3倍以上になったそうです。

人生初体験だったワールドカフェもなかなか興味深かった。テーブル上の紙にどんどん各人がアイディアを書いていき、時間を区切って席を替わりながら討論していく。紙の上にアイディアを書くので、声が小さい人の話も紙の上に残るし、話し好きの人が延々話し続けるタイプのディスカッションより話題に広がりが生まれるなと感じた。

ワールドカフェの議題は「あなたなら今後のBacklogをどうしますか」というもの。自分はGit対応や、37signalsのBasecampが幅を利かせている海外で勝負するには、オープンソースコミュニティには無償で使わせてあげるとPRになっていいのじゃないだろうか、といった意見を出した。

SkypeやGoogle Appsとの連携を希望しているユーザーが多くいる一方で、非ウェブ系企業ではファイル共有はおろかSVNさえ外部のリポジトリを利用することが禁じられ、Backlogの機能を十分に生かし切れていないとのことだった。

Backlogという製品に関してよりも、いろんな業種の人が異なる様々な条件でウェブサービスを使ってるんだなーということを知ることができて楽しかった。

また懇親会ではアラタナ研究所の @shunsuk さんとVimやRubyトークに花が咲いて非常に楽しかった。阿蘇にいた頃は技術の話ができる人が身近にいなくて悶々としてたもんだから、田舎から出てきて良かったなーとしみじみと感じた。天神で Kumamoto.rb やりたいです。

ヌーラボさんにはこのような場を提供していただき感謝しております。楽しかったです。ありがとうございました。

| @WWW

IMG_0109

先々週になるけど、福岡に新しくできた アラタナ研究所 のレセプションに行った。研究所の所長であらせられる @rytich さんに招待してもらった。

なんと同研究所には熊本にいた頃からお会いしてみたいと思っていた @shunsuk さんもお勤めであり、お目にかかってご挨拶することができた。

@shunsuk さんのブログ「 で写真が見られるけど、パーティションが全面ホワイトボードのオフィスはとてもかっちょよい。ホワイトボードに↑の落書きを施した後、他の人が書いたのを見てたらウェブアプリケーションのスキーマを書いたとおぼしき走り書きが目にとまった。前の職場で一人でプログラム書いてた頃が無性に懐かしくなった。ああでもない、こうでもないと考えながら、作っては壊し、作っては壊しを繰り返してプログラムを書いていくのがとても楽しかったことを思い出した。

レセプションの最後に若くてイケメンな株式会社アラタナの濱渦社長が「九州から面白いサービスを作っていきましょう」とスピーチしていたけど、すごく楽しそうで羨ましかったし、自分もなんかしなきゃと焦ってしまった。

何はともあれアラタナ研究所オープンおめでとうございます。

| @技術/プログラミング

関連記事表示

Jekyllで関連記事を表示するようにした。jekyllを実行するときに jekyll --lsi とするんだけど、Classifierというgemが必要。ただしClassifierを入れてるだけだと似てる記事を探すのにすんごい時間がかかるので、gslというgemを入れる。しかしこれはただ単に gem install gsl しただけでは以下のようなエラーが出る。

Fetching: narray-0.5.9.9.gem (100%)
Building native extensions.  This could take a while...
Fetching: gsl-1.14.7.gem (100%)
Building native extensions.  This could take a while...
ERROR:  Error installing gsl:
        ERROR: Failed to build gem native extension.
        /Users/morygonzalez/.rvm/rubies/ruby-1.9.2-p136/bin/ruby extconf.rb
checking gsl version... *** extconf.rb failed ***
Could not create Makefile due to some reason, probably lack of
necessary libraries and/or headers.  Check the mkmf.log file for more
details.  You may need configuration options.

Provided configuration options:
        --with-opt-dir
        --without-opt-dir
        --with-opt-include
        --without-opt-include=${opt-dir}/include
        --with-opt-lib
        --without-opt-lib=${opt-dir}/lib
        --with-make-prog
        --without-make-prog
        --srcdir=.
        --curdir
        --ruby=/Users/morygonzalez/.rvm/rubies/ruby-1.9.2-p136/bin/ruby
extconf.rb:237:in `rescue in <main>': Check GSL>=0.9.4 is installed, and the command "gsl-config" is in search path. (RuntimeError)
        from extconf.rb:138:in `<main>'

GSL(GNU Scientific Library)が入ってないのがダメらしい。Homebrewでインストールする。

$ brew install gsl

そんでもう一回 gem install gsl するとうまく入った。 _config.yamllsi: true という記述を追記して jekyll を実行すると関連記事が表示されるようになった。

最近の記事表示

ついでに見た目を調整した。サイドバーに全部の記事が表示されてたのがうざかったので10件だけ表示するようにした。

8c72..2c84ea5 100644
--- a/_layouts/post.html
+++ b/_layouts/post.html
7 +69,7 @@

         <h3>Latest Posts</h3>
         <ul>
-          {`% for post in site.posts `%}
+          {`% for post in site.posts limit:10 `%}
           <li><a href="{{ post.url }}">{{ post.title }}</a></li>
           {`% endfor `%}
         </ul>

(↑Liquidでエスケープする方法がわからんかったので {`% とかなってますけど、正しくは {% です)

Liquidでは配列に対して {% for post in site.posts limit:10 %} という書き方をすることでループ処理の回数をコントロールできるみたい。

全体的に見やすくなりすっきりした。