| @ブログ

実は密かに別のサブドメインにMovable Typeを設置して、映画の感想をぼちぼち書いてました。このブログのアクセスログを見ると映画の感想はほとんどアクセスがないので、今後は別の場所に分けることにしました。映画専用ブログの方では劇場公開だけでなくDVDで見た映画の感想もわしわし書いていこうと思います。人に見せるためのものっていうより自分で後から「あー、あの映画何だったっけ?」ってときの記憶の引き出しのとっかかりにするために。

そんなブログに興味のある酔狂な方はこちら。

| @Mac/iPhone

MacBookのヒートシンクのグリス塗り直し

僕のMacBook (Late2006)、二年目に突入して真冬でもファンが鳴りやまず、非常にうるさいことになっておりました。手がかじかむくらい寒いのにファンが高速回転するってどういうことやねんと。どうもヒートシンクというところに塗ってあるシリコングリスが硬化して役目を果たさなくなっているようです。そういうわけで分解してファンなどの清掃とグリスの塗り直しをやってみました。

参考にしたサイトは以下の三つ。

ネジが一本なくなってしまったものの、なんとかグリスを塗って再度組み立てることができました 8-) 二年も使っているせいでグリスは硬化し、カピカピになっておりました。

で、MacBookのファンは静かになったか?

残念ながらほとんど効果はありません :-! ファンはうるさく回り続ける。しかし時々70℃を超えてたCPUの温度は高くても65℃程度で止まってくれている模様です。これで夏を乗り切ることが出来ればいいのですが。MacBook Proほしいよう。

| @WWW

JAM LOGのkazさんがじゃんじゃん新しいSmileyアイコンをリリースしておられます。

早速入れ換えさせてもらいました。前のはシャギーでカクカクしてたし、フリンジに白色のピクセルがあって、背景が白以外のときには浮いてたので。tiffからAutomatorでリサイズしてpngに書き出しという手順で新しいSmileyアイコンを作りました。いまのデザインに変えたときにIEのこととかは無視して行こうと決めたので ;-) 、IEでは透過してないかも知れないけどモダンブラウザではとてもきれいに見えます。

ちなみに恥ずかしい表情のアイコンを前から改変して自作してたので、今回も独自に付け加えてみました。こんなの。

Smiley Bashful

オリジナルのsmile.tiffに眉毛とほっぺの赤みを加えただけです。一応aiファイルを置いておきます。

| @映画/ドラマ/テレビ

"きみに読む物語 スタンダード・エディション [DVD]" (ニック・カサヴェテス) 『16歳の合衆国』、『ラースと、その彼女』でライアン・ゴズリングが良かったので、ゴズリング主演で評判の良い『きみに読む物語』ってのをDVDで見た。なんつーのかな、古き良きアメリカ映画って感じだった。高校の頃の音楽の先生が変わった人で、授業の最後の15分間くらいで毎回映画を見させてくれてて、『俺たちは天使じゃない』とか『白い嵐』とか『ラスト・オブ・モヒカン』とかを見させてもらった。3年間で結構たくさん見たと思う。どれもアメリカ映画で、白人の美男美女が主人公みたいのが多かったような気がする。で、『きみに読む物語』ってのはまさにそんなアメリカ映画の典型的なプロットに当てはまるストーリーだった。美男美女のカップルが、身分や家柄の差を乗り越えて、最終的には結ばれるというお話。 とにかくキスしまくる映画で、後半からはベッドシーンもあるんだけど、ヒロインを演じたレイチェル・マクアダムスがかたくなにおっぱいを見せない。いや別におっぱいが見たいわけじゃないんだけど、ベッドシーンだけカメラの構図が不自然でそれがすごく気になった。 アメリカの雄大な自然、豪華な作りの建物、自動車などなど、「これぞアメリカっ!」って感じのアイテムがいっぱい出てくる。物語は1940年から始まるんだけど、貧しいノア(ゴズリング)の家でさえ車を持ってて、街はにぎやか。こんな国と戦争したら勝てるわけがない。日本の高度経済成長期以後の生活水準をアメリカは既に戦前に実現してたって感じ。 パクス・アメリカーナって言葉がある。パクス・ロマーナ(ローマの平和)をアメリカに当てはめたものだけど、20世紀のアメリカは本当にパクス・アメリカーナな感じだったんだなって思う。ブロンドの俳優たちがチューしてる姿は、古代ギリシャやローマの彫刻を思い起こさせる。ラストは愛はどんな障害をも乗り越えるみたいな展開だし、終始ウルトラポジティブ。 『きみに読む物語』ではところどこに黒人が出てくるんだけど、ヒロインの実家(金持ち)の家のメードだったり、老後の主人公が入ってる老人ホームのスタッフだったりする。結局白人中心の世界から抜け出してなくて、黒人に単純労働とか面倒くさいことは任せてパクス・アメリカーナは成り立ってたんだなって感じた。 ゴズリングの出てる『16歳の合衆国』、『ラースと、その彼女』は、そういったパクス・アメリカーナの反対側を描いた映画だなって思った。『16歳の合衆国』とか特に。パクス・アメリカーナは虚構なんだよね。アメリカはイギリスから独立したけど、ほんのつい最近までイギリス風の植民地主義を引きずってた感じがする。 『きみに読む物語』、思春期の女子高生とかには超受けるだろうけど、俺は911以後の世界を描いたアメリカ映画の方が好きだなと思った。

| @技術/プログラミング

iPhoneに最適化!

やっとiPhoneに最適化されたサイトが出来ました。ユーザーエージェントを見て、iPhone/iPodであれば専用のサイトを表示します。URIはパソコンと同じです。

これまでも一応iPhone対応というか、iPhone用のXHTMLとCSSは用意してあったんですけど、iui.jsを使った本格的なものではありませんでした。今回はiui.jsの埋め込みにトライ。まだ作り込みが甘いですが、iui.jsのページ遷移アクションなどを実装しました。

実はiui.jsの設置は何度も試みてたんですけど、なかなかうまくいかなかった。敗因としては、

  1. P_BLOGのXHTML構造を残したまま実装しようとした。
  2. 同様に既存のCSSを再利用しようとしていた。
  3. iuiのsampleにある通り、<ul>タグでページをデザインしようとしていた。

の三点ですね。既存のファイルの再利用は諦めてiPhone用にXHTMLやCSSは根本からデザインし直した方が手っ取り早かったです。あと、iui.jsのサンプルファイルは<ul>で組んであるんですが、この方法にこだわりすぎると煮詰まってしまってなかなか前に進みません。

今回はONO TAKEHIKOさんというウェブデザイナーの方のサイト(BLOG × WORLD ENDING すごくかっこいい!)を参考にしてみたところわりとうまくいきました。

いまのところ検索が実装できていないことと、グラフィカルなデザインがイマイチなのが今後の課題ですが、それはまたおいおい。

| @読書

零戦と戦艦大和という本を読んだんですけど、これがなかなか面白かったです。一見、軍国主義万歳みたいなタイトルですが、実際はなぜ日本が戦争に負けたのかを識者が座談会形式で討論しています。これがまたとない日本社会論で、『パラダイス鎖国』にも通じる内容でした。

「今日の日本は64年前の日本とは全然違う、いまの日本はあんな無謀な戦争はやらないし、軍国主義は既に過去のものだ」。多くの人がそう思っているんじゃないでしょうか。僕もそう思っていました。でも読めば読むほど、戦時中の日本軍の組織は今日の日本社会と符合する部分が多くてびっくりしました。

以下印象に残った点。

  • 戦時中、アメリカの方が戦況は優勢だったのに、アメリカ海軍は26人も指揮官を更迭した。一方で日本海軍はゼロ。敗軍の将に花道を飾らせようと据え置いたりするから、当然また負ける。末端の兵士には厳しかったかも知れないが、上層部には甘い組織だったのではないか?

  • 日本軍はカタログ偏重主義で、兵器の開発にもカタログ値が良好であることを望む。しかし本当ならセットで考えなければならない人員の配置・交代など運用方法を軽視するから、零戦や戦艦大和がどれだけ優れていても有効活用できないままに終わってしまう。大和の主砲は世界最強の威力を誇ったが一隻も敵を沈めていない。

  • 零戦の成り立ちはまるで日本のガラパゴス携帯のよう。海軍及び軍需産業は多品種少量生産が好きで、部品の標準化などを怠っていた。結果、大量生産ができず、十分な数の兵器を生産することが出来なかった。この伝統は今日の日本の家電メーカーにも脈々と受け継がれている。

  • 日本の兵器は零戦など高性能なものもあったが、使いこなすには使い手の熟練が必要だった。対してアメリカは操作が単純で新兵でも簡単に使える兵器を大量生産した。

  • 日本の軍人は武士道精神を好んだが、同じ武士道でも戦国時代に書かれた宮本武蔵の『五輪書』と江戸時代中期に書かれた『葉隠』ではまったく定義が異なり、『五輪書』では戦場でいかに敵を倒して生き延びるかが書かれているが、『葉隠』では「武士道と云ふは死ぬ事と見つけたり」など、世襲官僚としての処世術が書かれている。後者の美意識を規範にした日本軍は人命を軽視するようになった。

  • 誤った武士道の解釈により軍人が防御機構を要望することは恥とされ、零戦の装甲は薄かった。結果多くのベテランパイロットと機体を無駄に失った。

  • アメリカ軍は『プライベートライアン』などで描かれたように行方不明者が出たときに必死に捜索するなど個々の兵士を守ろうとするが(民主主義国家の軍隊)、日本軍は兵士の人命を粗末にあつかった(独裁国家の軍隊)。これが彼我の士気の違いにつながったのではないか?

  • 日本軍は一度作戦計画を練ったらそれが完璧だと思い込み、万一作戦がうまくいかなかったときのことを考慮しない傾向にあった。戦艦大和の装甲は世界一だったが、もし装甲が破られたときにどうするか(ダメージコントロール)が不十分だった。

  • 戦陣訓で「生きて虜囚の辱めを受けるなかれ」と言われたため日本軍に捕虜は存在しないことになり、万一捕虜になったときにどうするかといったことが兵士に教えられなかった。結果、捕虜になって絶望的な気分になり、アメリカ側に重要な情報を話してしまった将校もいた。

などなど。憲法が変わったり主権が国民に移ったり自衛隊がシビリアンコントロールに置かれるようになったり、外側は戦前から変わったと思うけど、中身があまり変わってないような気がしますね。非常に興味深い本でした。

| @写真

この前の比較は条件がバラバラだったので、出来る限り条件を合わせてもう一回撮り比べてみました。レンズはVR 18-200mm、両方ともピクチャーコントロールはスタンダードもしくはノーマル、ISO感度は200で統一、JPEG FINEでサイズは一番小さいサイズで撮りました。なおブログクライアントにectoを使ってるんですけど、ectoのはき出すサムネイルは汚いので厳密に見比べたい方はクリックしてオリジナルファイルを開いてください。

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