| @WWW

まさか自分がこの手の被害に遭うとは思ってなかったんだけど、日曜日にSkypeアカウントが乗っ取られてログインできなくなり、少額だけどSkypeクレジットが知らない外人に使われてた。

ことの経緯

日曜未明、Skypeからメール送信されてた。メールは以下のような内容だった。

  • Auto-Rechargeを有効にしてくれてありがとう。Skypeクレジットが300円以下になったら自動的に3500円チャージするよ。
  • Skypeクレジットの通貨が円からUS$に変更されたのでお知らせしときます。

Auto-RechargeはSkypeクレジットが残り少なくなったらオートチャージする機能。使いすぎて危ないので普段はオフにしてる。Skypeは数日使ってなかったのでおかしいと思い、日曜の昼間にSkypeにログインしてAuto-Rechargeを無効にしようとした。

が、「パスワードが違う」と出てログインできない。しょうがないのでパスワードの再設定を行おうとしても「内部エラーが起きました」と出る。この時点ではアカウントが乗っ取られたと思いもよらなかったんだけど、どっかの外人が乗っ取ってすでにパスワードを変更してたみたい。

パスワードの再設定トークンの発行回数が上限に達したため、「一時的なエラーでも起きてるのかな」と諦めて翌日もう一度パスワードの再設定を試みることにした。

結局月曜日になっても内部エラーが出続けるので、Skypeのサポートに問い合わせてみた。するとすぐ返事が来て、

It seems that a third party might have gained access to your account. To ensure that you are the only one who can access your account, we advise you to change your password as soon as possible.

この時点で初めて誰かに乗っ取られたんだということに思い至った。サポートの人がアカウントをロック(Skypeクレジットを使えない状態)して、僕がパスワードを再設定をできる状態にしてくれたので、新しいパスワードに変更してログインしてみると、通話履歴にインドネシアへの発信記録が。

1135_skype_account_hacked.png

正直なところ、いつどのタイミングでパスワードを盗まれたのか分からない。Skypeを騙ったメールとか届いてないし、WebからSkypeアカウントにアクセスするのはSkypeクレジットをチャージするときくらいなので、怪しいサイトにIDとパスワードを入力した覚えもない。

しかし「自分は情報弱者じゃないからフィッシングには引っかからないよ」とか「Mac使ってるから安全なはず」みたいな油断というか慢心があったのかも。

金銭的な被害は200円くらいだけど、すごく気持ち悪い出来事だった。と同時に、セキュリティの重要性が身にしみて分かった。Skypeのサポートはオートリプライメールとかじゃなくて迅速に対応してくれたけど、なんかしばらくSkypeは使いたくなくなってしまった。

| @散財

しょうみな話、iPadとか友達が沢山いてみんなで遊んだときの写真とかいま撮ったばかりの写真を友達に見せる機会がたくさんある人のためのデバイスで、休みの日は一人で映画館にこもって一日で三本映画見たり、Twitter見ながら松屋でフレッシュトマトカレー食べたり、写真撮るにしても人物写真とか皆無で朽ち果てた建物とかの写真ばかり撮ってる僕には必要ないデバイスですよね。、

| @映画/ドラマ/テレビ

ずっとあなたを愛してる

評価 : ★★★☆☆

あらすじ

社会派フランス映画。主人公は刑期を終えた中年女性ジュリエット。空港でたばこを吹かしているところに年の離れた妹レアが迎えに来る。しかしどこかぎこちない。いったい彼女の罪は何だったのか。離ればなれだった姉と妹の過去をたどる映画。

フランス映画には二種類あって、ひたすらシャレオツで抽象的な映画と、この映画のように現実的な映画。僕はこういった感じの現実的なフランス映画は好きだ。ちなみに今回はもろネタバレです。

ジュリエットは自分の子どもを殺した罪で刑務所に入る。しかし年の離れた妹は事情を良く飲み込めない。両親は姉の存在を忘れるように彼女を育てる。

再会しても、ジュリエットはレアに対して「どうせ私のことなんて忘れていたくせに」という態度をとる。レア自身もそうだったのかも、という気分になるんだけど、日々を過ごしていくうちにお互いへの理解を深めるようになる。

レアもレアの夫リュックも最初はすごくジュリエットのことを警戒する。家の外でも、就職先としてソーシャルワーカーっぽい人に紹介された事務所で過去の罪を問われ、侮蔑的な言葉を浴びせかけられる。ジュリエットがなぜ自分の子どもを手にかけたのかが分からないから、子殺しの変質者だとみんな思う。

でも実際は違っていて、ジュリエットはかつて医師であり、自分の子どもが難治性で激痛が伴う病気であることを知っていた。生きていても苦痛が続くだけで治る見込みのない我が子の命を絶ったのだった。

レアはジュリエットが大切に持っていた息子の診断結果が書かれた書類を偶然発見して事実を知る。また自分が手帳に姉がいなくなってからの日数を毎日を書き留めていたことを思い出し、姉に手帳を見せる。そして言うのだ。「ずっとあなたを愛してる」って。

フランス人は先進的な人だから他人の過去なんて詮索しないんじゃないかというイメージを勝手に持っていたけど、まるで日本の村社会のようにジュリエットの過去を詮索し、過去を暴こうとする連中が何人か出てくる。この辺が意外だった。

| @旅行/散歩

病院があったので五月の第二週に関西をうろついてきた。

5月の京都はとても良い。あんまり込んでないし。たしかに秋の京都の紅葉は美しいが、あまりに人が多すぎる。それよりは5月の新緑をゆっくり眺めるのが良い。もみじの新緑が非常に美しく、また気候も暑くもなく寒くもなく、町歩きにちょうどいい。

今回は初めて神戸にも行ってみた。山と海が近くて、九州でいうなら別府に地形が似てると感じた。独特の街並みが印象的で、一度泊まりがけでゆっくり観光してみたいと思った。

神戸はTwitterで知り合った青木ヨーマさんに案内してもらった。三ノ宮から新開地というところまで歩いて、競艇だか競輪だか風俗だか帰りのおじさん達に混じって、昼間から安い飲み屋でビールを飲んだ。若いヤンキーっぽい感じの女の子たちが給仕をしていて、接客されてるっていうより説教されてるみたいな感じ。いちいち恐縮しながら注文した。

この店は基本的におじさん達が友達同士でやってきて(女性客はほとんどいない)、ギャンブルの話なんかをしながら飲んでるんだけど、なかには一人でやってきて、競馬中継をラジオで聞きながら、あるいは文庫本を読みながら独酌するおじさんが何人かいてすごくクールだった。30分くらいいてほろ酔いになったらささっと出ていくの。とてもかっこいい。自分ももう少し歳をとったらこういう酒の飲み方をしたいと強烈に思った。

以上、とりとめがないけど五月に関西に行った話。

| @映画/ドラマ/テレビ

ボーイズ・オン・ザ・ラン

評価 : ★★★★☆

あらすじ

主人公は中小企業に勤める29歳のサラリーマン田西敏行。職場の年下の女の子に恋をしていい感じになるものの、自らまいた種で失恋してしまう。のみならず、ライバル起業の敏腕営業マン青山に彼女をとられた挙げ句、妊娠させられてしまう。がびょーん。怒り狂った田西は青山に決闘を挑むのだが。

感想

原作は漫画らしいです。映画館に貼ってあるポスターがあまりにも迫力があったので見てしまいました。主人公を演じたのはパンクバンド、銀杏BOYZの峯田和伸という人。僕はそういう予備知識なしに見たんですけど、とても良い映画でした。楽しかったです。

青春スポ根ものな感じもするんですけど、僕はどっちかって言ったら日本版『(500)日のサマー』みたいな印象を受けました。「えっ! (500)日のサマーはあんなにお洒落なのにこんなの全然違うよ!」って思う人もいるかもしんないけど、主人公のダメダメ加減がとても似てると思った。たしかに(500)日のサマーのトムは夢精したり女の子に「やらしてくれよぅ」と情けなく言ったりはしないけど、女の子の気持ちを考えられなくて自己中なとこなんかは結構似てると思った。

田西はとにかく痛いキャラで、妙な見栄を張ったり性欲が旺盛だったりとかとても情けないんだけど、僕が映画の中で一番痛々しいと感じたのが、ヒロインと付き合えてもいないのに、青山に彼女のこと「こんど貸してあげよっか」なんて言うところ。もう最低最悪でぐうの音も出なかった。なんでそんなこと言うのかなぁ。意味もなく悪ぶる必要なんてないのに。

一方でなんとなくこの田西の痛々しさは他人事じゃないような感じもする。自分だって虚勢を張ったり、自己中心的になったり、妙に自信がなかったりすることがある。自分では気づかないうちに身近な人の気持ちに配慮することなく自己中心的な言動をしたり、思っていることとまったく逆のことを口にしたり。ほんと人ごとではなかった。

それでも田西は純情に好きな女の子のことを思って一生懸命やるんだけど、結局空回りでかっこわるくて女の子からは嫌われる…。自分のことを見ているみたいでとても辛かった。押さえきれない衝動を抱えた男は結局走るしかないのだ!

蛇足

ちなみに銀杏BOYZが歌うエンディングテーマ『ボーイズ・オン・ザ・ラン』がとても良いです。iTunesでダウンロードして何回も聞きました。なんか聞いてるだけで涙出てくる。

さらに蛇足

田西の勤め先の齋田産業の社長役でリリー・フランキーが出てきます。リリー・フランキーはなんか若い女優とかと浮き名をはせていそうでいけ好かないイメージだったんですけど、とてもいい雰囲気出してて良かったです。名脇役だった。

| @映画/ドラマ/テレビ

息もできない

評価 : ★★★★★

あらすじ

主人公はチンピラのキム・サンフン。大学の学生デモを粉砕したり、無許可屋台の撤去などの実力行使や、借金の取り立てを行って暮らしている。偶然、道ですれ違った女子高生ヨニと仲良くなり、お互いの孤独な心の隙間を埋めるように交流を深める。

感想

正直なところ韓国映画は見た後重苦しい気持ちになるやつが多いのであまり見たくはなかったんだけど、ちょうど福岡に出てきていて暇だったし、しかもタイミング良く監督・主演ほか5役をこなしたヤン・イクチュンの舞台挨拶があるらしかったので鑑賞してしまいました。重苦しい気持ちにはなったけど見て良かったです。

冒頭から度肝を抜かれる。男にいじめられてる女を助けたかと思うと、道にしゃがんで泣いてる女につばを吐きかけ、びんたをくらわせる。正義の味方なのか悪なのか分からないのが主人公であるキムサンフン。でもビジュアル的にはヘアスタイルといい、ださい長袖ポロシャツといい、日本で80年代に跳梁跋扈していたようなヤンキーそのもの。

日本の漫画によくある、ヤンキーだけど実はいいやつみたいな安易な展開にはならない。例えばドラえもんの劇場版のときのジャイアンみたいな感じにはならない。基本的にキムサンフンは常に悪。借金の取り立てに行っては我を忘れて血だらけになるまで相手を殴る。容赦ない。なんか血と骨に出てくるビートたけしみたいだ。

極悪なサンフンだけど女遊びなどには興味がないようで、腹違いの姉の息子である甥っ子に小遣いを与えたりゲームを買ってあげることだけが楽しみ。また借金の取り立てに行っても子どもの前では絶対に暴力をふるわない。その辺に救いがある。女子高生ヨニと会うときだって、性的な展開をいっさい感じさせない。正直サンフンのビジュアルは若い女が目の前にいたら五秒で強姦しそうなくらいに凶悪なのに、そのギャップが良かった。

ヨニはヨニで家庭に複雑な問題を抱えている。父はベトナム戦争の帰還兵で精神を病んでいるし、兄ヨンジェ(公式サイトでは弟と表記されているけど、ヨニが高校生でヨンジェは高卒という設定だから、ヨニは「弟がいる」とサンフンに言うけどこれは嘘で、弟ではなく兄が正しいはず)は学校を出ても働かずにフラフラしており、ときおりヨニに小遣いをせびる。二人とも最低の環境で生活しており、心の支えとなってくれる相手を求めていた。

なぜサンフンが凶暴な男になっていったのかは映画を見ていけば分かるんだけど、彼なりの復讐であったのではないかと僕は解釈した。しかしその復讐は何も生み出さない。誰かを不幸にし続けるだけなのだ。サンフンは最後にそのことに気がつきかけるのだが、運命はあまりにも皮肉だった。

監督舞台挨拶

上映終了後にたまたま福岡に来ていたヤン・イクチュン監督が舞台挨拶にやってきて、話を聞くことができた。映画の中のキム・サンフンとは打って変わって、コンバースの長袖Tシャツにニット帽をかぶり、黒縁メガネをかけていて今風の若者ぽかった。冗談好きな人で、よく笑っていた。もしこの舞台挨拶を見ていなかったら、ものすごーく暗い気分のまま劇場を出ていたと思う。監督が明るい人柄だったので映画の内容を相対化することができ、なんだか救われた心地だった。

| @Mac/iPhone

プログラミングっぽいネタだけどMacの話なのでこっちに書きます。

僕はちゃんとしたプログラミングの勉強をしたことがないので、いつも行き当たりばったりでサイト作り始めます。でもさすがにこういうのの非効率性が分かってきたので、最初に必要なデータベースのテーブル数くらいを大まかに決めることにしました。そんでそのイメージ図みたいのを描くのにMindNodeというアプリケーションを使ってみた。

MindNodeはマインドマップを描くためのソフトです。マインドマップの描き方とか知らないし、キャンペーンかなんかで安かったのでとりあえず買っておいたソフトですが、思いの外良い感じに描けました。

そんでこれをThe Hit Listでアウトライン風に書き下してみた。

開発の初期段階でやることが視覚化できてとっても良いと思いました。

それにしてもThe Hit ListはiPhoneアプリ出なさそうですね。Google Groups のユーザーフォーラムでは「出す出す詐欺」の作者にみんなあきれ果ててThingsに戻ったり別のソフトを物色してるみたい。

The Hit List自体はとてもUIも機能もとても良くできているだけに大変残念ですね。