| @Mac/iPhone

Google Chromeの拡張機能に、Chrome Keyconfig ってのがあります。これはMinibuffer + LDRizeとまではいかないまでも似たような機能を提供してくれるエクステンションで便利に使っていたんですけど、最近、一旦Google Chromeを終了すると前回使用時に変更した拡張機能設定項目の内容が読み込まれないという不具合が発生するようになり、非常に不便でした。

Chrome KeyconfigとTberarelooの組み合わせで、Firefox + Greasemonkey + Minibuffer + LDRize + Reblog Command とほぼ同様の快適さでTumblrが閲覧できるようになるわけでして(Google ChromeでFirefoxのようなReblogしまくれる環境を構築する - Syoichi's Tumblr)、毎回Tumblr閲覧時にChrome Keyconfigの設定画面を開いて設定を変更するのは面倒くさいこと極まりありませんでした。

ちょっと調べてみたところ、以下のような原因でChrome Keyconfigの設定項目の変更内容が反映されないようです。すなわち、Chrome Keyconfigの設定項目の内容を保存しているDBの "ItemTable" というテーブルに "Config" という key を持つレコードと "Keyconfig" という key を持つレコードがあって、設定項目の変更内容は "Keyconfig" に保存されるけどChrome KeyconfigはGoogle Chromeを一旦終了して再起動すると "Config" の方を読みに行っちゃう、ということらしいです。

したがってChrome Keyconfigの設定内容を保存しているSQLite3のDBを直接開いて編集してやればよいわけですね。"Config" という key を持つレコードの value を "Keyconfig" の値で上書きしてやればよい。上記リンク先ではWindows環境で、SQLiteを編集するソフトを使って値を変更する方法が紹介されていますが、Macでは以下のコマンドで行けます。

cd ~/Library/Application Support/Google/Chrome/Default/Local Storage  
sqlite3 chrome-extension_okneonigbfnolfkmfgjmaeniipdjkgkl_0.localstorage "update ItemTable set value = (select value from ItemTable where key = 'Config') where key = 'Keyconfig';"
{: .console }

よろしければお試し下さい。

| @Mac/iPhone

youpyさん作のiTunesで聞いてる曲のレートが5だったらLast.fmに "Love" を送信してくれるやつを試してみようとした。cronで2分間隔とかで回して使うやつ。

なんで二年近く前のやつを今頃使ってみようとしたのかというと、二年前はRubyとかUnixのことが全然分かんなくてブックマークしただけだったから。いまは多少はRuby分かるし、crontabの使い方も分かるので、いましかないと思ったわけです。

git clone git://gist.github.com/58251.git
cd 58251
ruby love.rb

初回起動時にはLast.fmのAPIキーやTokenを入力するようにコンソールにメッセージが表示される。その後こういうエラーが出てしまった。

/Library/Ruby/Gems/1.8/gems/rubyosa-0.4.0/lib/osa.bundle: dlopen(/Library/Ruby/Gems/1.8/gems/rubyosa-0.4.0/lib/osa.bundle, 9): no suitable image found.  Did find: (LoadError)
  /Library/Ruby/Gems/1.8/gems/rubyosa-0.4.0/lib/osa.bundle: no matching architecture in universal wrapper - /Library/Ruby/Gems/1.8/gems/rubyosa-0.4.0/lib/osa.bundle
  from /Library/Ruby/Site/1.8/rubygems/custom_require.rb:29:in `require'
  from /Library/Ruby/Gems/1.8/gems/rubyosa-0.4.0/lib/rbosa.rb:29
  from /Library/Ruby/Site/1.8/rubygems/custom_require.rb:34:in `gem_original_require'
  from /Library/Ruby/Site/1.8/rubygems/custom_require.rb:34:in `require'
  from love.rb:71:in `initialize'
  from love.rb:61:in `new'
  from love.rb:61:in `get_instance'
  from love.rb:34:in `main'
  from love.rb:206

なんかアーキテクチャが違うとかそれ系のエラーメッセージが出ている模様。そもそもRubyOSAって何なんだろうと思って調べてみたら、以下にたどり着いた。

なるほど、Appleが用意してるRubyからMac OS Xのイベントとかを管理できるようにするやつか。RubyをAppleScript的な使い方が出来るようにするらしい。Snow Leopard発売前の2007年に出たVersion 0.4.0で開発止まってるみたいだし、64bit化したSnow Leopardでは使えないってことなんだろうか。いや、64bit化する前のMacBook黒からTimeMachineでデータを引き継いでるから、アーキテクチャに合わないRubyOSAが入ったままになってるのかもしんない。「10.6 Snow Leopard と RubyOSA のインストール - Numata Designed Factory」 という記事を参考に、RubyOSAを入れ直してみることにした。

svn checkout svn://rubyforge.org/var/svn/rubyosa
cd rubyosa/trunk
cat src/rbosa.c | (rm src/rbosa.c; sed "s/c ID/c RB_ID/g" > src/rbosa.c)
ruby extconf.rb
make
sudo make install
sudo make install-extras

インストール後、再度 ruby love.rb を実行してみた。しかし今度は以下のようなエラーが出る。

/Library/Ruby/Site/1.8/rbosa.rb:470: warning: Passing no parameters to XML::Parser.new is deprecated.  Pass an instance of XML::Parser::Context instead.
XML::Parser#string is deprecated.  Use XML::Parser.string instead
/Library/Ruby/Site/1.8/rbosa.rb:558:in `__send_event__': Cannot send Apple Event 'coregetd' : procNotFound (-600) (RuntimeError)
  from /Library/Ruby/Site/1.8/rbosa.rb:558:in `player_state'
  from love.rb:77:in `playing?'
  from love.rb:36:in `main'
  from love.rb:206

どうも古いバージョンの libxml を使わないとエラーが出るらしい。今度は「RubyOSA 0.4.0を使おうとしたのですが、Bus Errorが発生 - Watsonのメモ」という記事を参考に以下のようにした。

diff /Library/Ruby/Site/1.8/rbosa.rb /Library/Ruby/Site/1.8/rbosa.rb.org
39c39
<   gem 'xml/libxml', '= 0.3.8.4'
---
>   require 'xml/libxml'

とりあえず、irbでrbosaをrequireしてもエラーは出なくなった。

irb -r rbosa
>> itunes = OSA.app('iTunes')
=> <OSA::ITunes::Application:0x10173bb38 desc="'sign'($6B6F6F68$)">

iTunesでレートは★★★★★だけどLast.fmで "Love" マークが付いてない曲を再生しながら、もう一度 ruby love.rb してみたところ、 {"status"=>"ok"} が返ってきた。ちゃんとLast.fmで "Love" されてた。iTunesで音楽を聴いてるときにcronで回してあげれば常にレート5の曲をLast.fmで "Love" してくれるようになる。Launch Daemon化とかはやり方が分からないのでそのうち調べる。

| @Mac/iPhone

Alfred

Quicksilverのかわりに入れた。インターフェイスはお洒落。

PowerPack(£12)を購入すればディレクトリの閲覧やアクションの選択など、Quicksilver的な機能が使えるようにはなるけど、やはりQuicksilverに比べたら機能は少ない。特にQuicksilverのTriggersに相当する機能(ホットキー)がないのが移行してすぐは不便だった(iTunesの操作はすべてQuicksilverのTriggers経由で行っていたので)。

Alfredは日本語が通る

日本語が通るのは便利だ。例えばAddress Bookの人名検索をするとき。いちいちAddress Bookを開かず、Alfredの入力画面を呼び出して人名を入れるだけで検索できる。こんな感じ。

ただ、日本語が通るためTerminal.appなど、日本語環境で起動したときアプリケーション名がカタカナになってるソフトの起動時に日本語で呼び出さなきゃいけないのが地味に面倒くさい。Quicksilverでは「terminal」と入れれば良いものを、Alfredでは「ta-minaru」と入力した後、スペースキーでカタカナに変換し、さらにリターンキーで確定しないといけない。Terminal一つ起動するのになんでここまで苦労しなければならないのかと泣けてくる。

なんかネガティブな感想が多くなってしまったけど、事実上Quicksilverは開発止まってるし、Mac OS Xのアップデートである日いきなり使えなくなることも考えられるので、Quicksilverに依存しきりの人はランチャーの「次の選択肢」を考えておいた方がいいかも。

Divvy

最初はBreezeというソフトの方をmacZOTで知ってこういうウィンドウサイズ管理ソフトの導入を検討してた。Breeze買おうかなと思ってたんだけど、たまたまDivvyの存在を知ってこっちを使ってみたら、HUDっぽいUIで画面サイズを簡単に変更できるところが素晴らしくて、BreezeやめてDivvyを買った。

RubyKaigiで近くに座ってる人のMacBookの使い方を見てたらやたらSpacesでたくさん画面を作って切り替えながら作業してる人が多かった。

Spacesはメモリの量が少ないMacでやると重いので自分は使ってない。そもそもSpacesで複数の画面を切り替えて使っても、例えばブラウザーを見ながらテキストエディターに何かを入力するみたいな作業が必要なときには頻繁にスペースを切り替えなければならず、大変うざい。

一発でアプリケーションウィンドウサイズを変更して左にブラウザー、右にエディターみたいな使い方が出来たら便利だ。DivvyやBreezeならこういうことが出来る。Breezeの場合はウィンドウサイズと位置をあらかじめ登録しておかなければいけないけど、DivvyはHUDポップアップウィンドウを呼び出して、ドラッグで好きなようにウィンドウサイズ・位置を変更できる。こんな感じ。

13インチのMacBook Proは1280×800という解像度のため、データを参照しながらのテキスト入力などでは生産性がいまいちだけど、Divvyなどを使うことでセカンドディスプレイがなくてもデータを参照しながら効率的に入力作業を行うことが出来る。大変素晴らしい。

職場が変わって仕事ではWindows漬けだけど、Windowsにはこの辺の作業を快適にしてくれるソフトが少なくて、改めてMac良いと思う。Terminal内での操作感は基本的にUNIXやLinuxと同じだし。Macで仕事できてる人たちが本当にうらやましい。

| @Mac/iPhone

家でMacBook Pro 15” (Mid 2009) を使うときはいつもはBoseのM2で音を鳴らしてるので気づかなかったんだけど、たまたま外で内蔵スピーカーを鳴らしてみたら、右側のスピーカーの音の方が大きく聞こえることに気がついた。システム環境設定の「サウンド」から内蔵スピーカーの「バランス」を左いっぱいにしても右側から音が出続けてる。これはいったいどういうことなんだ、保証期間過ぎた後にぶっ壊れたかと思っていろいろ調べてみたら、どうもそういう仕様らしい。

Appleのサポートサイトには、2010年モデルのMacBook Proからサブウーファーが内蔵されているのでそういう仕様だ、という記事が載っかってる。

しかし英語のDiscussion Boardを見ると、2009年の4月にすでに左右の音量バランスの違いに気がついているユーザーがいてスレッドが立っている。

2009年以降のモデルのMacBook Proはサウンドが2.1チャンネルになっており、サブウーファーが追加されているらしい。そしてそのサブウーファーは右側のスピーカーと一体の部品になっており、トラックパッドの右上あたりに位置している(macbook-pro-17-in-bits.jpg (JPEG 画像, 800x600 px))。システム環境設定の「サウンド」から「バランス」で操作できるのは右と左のバランスで、サブウーファーは操作できないそう。つまり音量バランスを左いっぱいにしても右側から音が出続けているように感じるのはサブウーファーのせいというわけ。

Mac OS Xの10.6.4アップデートでMacBook Pro (Mid 2010)の問題は解決されたということになってるらしいんだけど(Mac OS X v10.6.4 アップデートについて)、2009モデルでは全然解決されてないしAppleはなんとかしろや。

| @技術/プログラミング

シャレオツプログラマーはみんなMacPortsからHomebrewに移行しつつあるっぽいので、真似してみることにした。

なんでHomebrew?

そもそもなんでみんな移行するのか? なんかMacPortsはバッドノウハウの塊らしい。

MacPortsの何がバッドノウハウなのかちょっとよく分からなかったんだけど、でもよく考えてみたらMacPortsは .bash_profile とか .zshrc とかにへんてこりんなパスを埋め込まないといけないし、PerlとかRubyは一行目に

#!/usr/bin/perl

とか

#!/usr/bin/env ruby

とか書くのに使ってるバイナリ本体は /opt/local/bin/ にあるとかは気持ち悪いっちゃ気持ち悪い。

HomebrewはLinuxのパッケージ管理ソフトみたいに /usr/local/bin/ とかに何でもインストールするので精神衛生上ベターだ。

Homebrewのインストール自体はとても簡単。パッケージ管理スクリプトをRubyで書くってのも、UNIXのことよく分かってない僕にはなかなかよいかもしれない。詳しいことは公式Wikiとかを見て下さい。

Vimのインストールではまった

Homebrew自体は簡単に入った。試しにVimをAppleがコンパイルしたVersion 7.2のものから新しめの7.3に上げて、ついでにRubyオプション入りでコンパイルしたかったので

$ brew install vim

してみた。しかしながら

Error: No available formula for vim

と出た。GUI版のMacVimはFormulaパッケージがあるらしいけど、フツーのVimはないらしい。「えー、自分でFormulaファイルを書かなきゃいけないの〜?」って感じだったんだけど、GitHubでテケトーに検索したらいろいろ出てきたので、 /usr/local/Library/Formula/vim.rb を作ってコピペした。

そんで今度は意気揚々と

$ brew install vim

してみたんだけど、なんとmakeに失敗する。Python.frameworkを参照してるときにエラーが出てるっぽい。

ld: warning: in /Library/Frameworks//Python.framework/Python, missing required architecture x86\_64 in file

Appleが配布したのではないPythonを使ってるとこういうエラーが出るとかなんとか外人が言ってる。

要するに64bit版のPython.frameworkを入れれば良さそうだった。何も考えずにHomebrewで brew install Python とかやって /usr/local/bin/python に新しいPythonを入れてみたりしたんだけど、これは意味なかったっぽい。大人しくPython公式サイトからPython 2.7のインストーラーパッケージをダウンロードしてきてGUIでインストールした。

その後、もう一度 brew install vim をしてみたところ、無事make完了。vim --version |grep ruby

+ruby

となった。

まだApacheとかRubyGemsとかはMacPorts版を使っているけど、割と早い段階でHomebrewに移行して、シャレオツプログラマーの仲間入りをしようと思います。

| @Mac/iPhone

Cha-Chingからのデータの書き出し方法について書いときます。

Cha-Chingから他のソフトにCSVでデータを書き出すことが出来ます。ただしテキストエンコーディングがUTF-16と若干特殊なため、取り込み先のソフトで若干の混乱を引き起こすことが予想されます。以下にiComptaへのインポートの手順を記します。

まずCha-ChingでAccountを選択し、File->Export CSV File... でファイルを書き出します。

Cha-Chingが書き出すCSVは情報量が少なく、データはTitleとDateとAmountの三つのカラムしか持たないので、銀行口座やクレジットカードといったアカウントの情報を維持したい場合は、アカウントごとの書き出しが必要になります。そしてそれを各々iComptaにインポートしていく感じですね。

次に書き出したCSVファイルを適当なテキストエディターで開きます。僕はCotEditorを使いました。そんでテキストエンコーディングをUTF-16からUTF-8に変換します。

いよいよiComptaへのインポートです。

まずデフォルトだとテキストエンコーディングがMac OS Romanとかになっていますから、ここをUTF-8に変更します。またCha-ChingからエクスポートされたCSVは日付のフォーマットがyy/MM/ddになので、インポート画面でDate formatも変える必要があります。さらに何行目からデータを読み取るかといった項目もあるので、ここを2行目からにしましょう(1行目はカラム名が書いてあるので)。

次の画面で読み込む各々のカラムがiComptaでどの情報に相当するのかを割り当てます。

そのまんまTitleはTitleに、DateはDateに、AmountはAmountにしてしまえば問題ないです。

以上の手順をアカウントごとに繰り返してやれば綺麗なかたちでCha-ChingからiComptaに移行できます。

なお、Cha-ChingのDBはSQLite3なので、SQL得意な方は sqlite3 ~/Library/Application Support/Cha_Ching_2/Cha_Ching.2ccdb とかしてごにょごにょすると、タグとかカテゴリーとかもっと多くの情報をiComptaに移せるかもしれないし移せないかもしれないです。

| @Mac/iPhone

お小遣い管理にはCha-Chingを使っていたんだけど、Mac版はずーっとベータ版のままで正式版が公開されず、iPhone版もMac版とは完全な同期を取れないという致命的な欠陥があるため(PayeeとTransaction Titleがごちゃ混ぜになるとか)、iComptaというソフトを使ってみることにした。

iCompta

二週間くらい試用してみたけどわりといい感じだったのでiPhone版とMac版を買ってみた。

Cha-Chingは画面がMac Likeで、iSightで写真を撮ってレシートの内容を保存とか、お金の動きを入力するのが楽しくなる仕掛けがたくさんあった。しかしある期間でいくら収入があっていくら支出したのかが一目で確認できなかった。グラフ表示とかもできない。とりあえず赤字になってないことくらいは分かるんだけど、収入と支出の割合みたいのが分からないので、「今月使いすぎたかもなー」というような使い方ができなかった。

それに対してiComptaはお金の動きがある度にその時点での財産を表示してくれるし、チャートや円グラフも表示してくれて、「どのカテゴリーにいくら使ったか」がわかりやすい。例えば一ヶ月にどれだけ「外食」に金を費やしたかとか、ガソリンにいくら使ったかとか。

またTransactionごとにそのときの残高を表示してくれるので、お金の動きを追いやすい。

正直、見た目のMacっぽさとか入力する気を起こさせるという点ではCha-Chingの方が優れていると思うけど(iComptaは会計ソフト度満点というか、グラフの描画とかがWindowsのアプリケーションっぽい)、いまんところ確実にiPhoneとシンクできてデータを欠損しないのでしばらくこっちを使ってみることにします。