| @雑談

災害によって人が生きるか死ぬかということになったとき、見捨てるようなことはしないという建前を、まだこの国はもっているのである。

それが「建前」に過ぎないとしても、建前さえ存在しなくなってる国は、他にいくらでもあるだろう。

しかしこの建前が、そろそろ崩れ始める気配はある。

あれらの映像を流すニュースの報道を見ていて、ぼくはそう感じた。

あそこで報じられているのは「流されるホームレス」の姿であって、名前や住居をもった社会的に認知された「生きている人間」の姿ではないように感じられたからである。

 同意。派遣労働とか偽装請負とかワーキングプアの実態を見聞するにつれ、競争に負けた人間は本当にゴミ扱いされるばかりだなと感じる。こんな世知辛い世の中でも、ホームレスのおっちゃんの命は救助されるんだと、少し意外な安堵を感じた。でもそのうち人間の川流れを見ても誰も通報もしないし、救助も行わない世の中がやってくるんじゃないか。救助の様子を流すワイドショーは川流れをおもしろがってるみたいに感じられた。「絶好の飯の種きたこれ」みたいな。ワイドショーが川流れに飽きた頃、通報や救助は行われなくなるんじゃないかと思う。