嫁さんの Mac mini 2011 が危機的な状況を迎えていて、何か操作する度に常にレインボーサークルがくるくるしてしまい動作が非常に遅くなっていた。ディスクの空き容量が足りないこととメモリ不足が原因のようだった。このまま極限まで空き容量がなくなると OS の起動さえできなくなる恐れがあったので 960GB のSSD と 16GB のメモリを嫁さんに調達させて換装してみることにした。
購入時、 Mac mini 2011 はデフォルトのメモリは 4GB で拡張しても 8GB までということだったので Apple Store で 8GB に増設してもらったのだが、ネットで調査したところ実は 8GB 二枚差しで 16GB まで認識できるということがわかった。 8GB のメモリ 2 枚が 13000 円、 960GB の SSD が 30000 円ちょいで合計 43000 円程度費用がかかった。 SSD は SanDisk のものを、メモリは Komputerbay という聞いたことがないメーカーのものを利用した。
データ移行時に使うディスクケースと分解時に使うトルクスドライバーは以前使ったやつがあった。分解の手順は以下のサイトが詳細で非常に参考になった。
なお Mac mini は外見は似ていても発売年によって中のレイアウトは違いがあるようなので参考にするサイトを探すときは交換対象と同じ年式かどうかを確認した方がよい。
手順を以下にまとめる。
- ディスクケースに SSD を入れて Mac mini に USB 接続しフォーマット
- Mac mini の電源を落として ⌘+R しながら起動
- ディスクユーティリティで起動ディスク(交換前の HDD )の内容を外付けディスク(交換用の SSD )にコピー
- 一晩かかる
- Mac mini を分解して SSD とメモリを交換
- ほこりがいっぱいたまっているので掃除機で吸いながら分解する
- トルクスドライバーは T6 と T8 の両方が必要
- ロジックボードにつなげてあるコネクターの取り外し作業は思い切りが必要かつミスって壊すと Mac mini が不燃ゴミと化すので慎重さと大胆さが求められる
- 元通りに組み立てる
- SSD はねじの出っ張り部分が元付いていた HDD と同じ穴に入るように取り付けないときちんと固定されない
- 元に戻すときに SATA ケーブルとロジックボードのコネクターが外れてしまいやすい。きちんと取り付けられていないと Mac 起動時にフォルダー内にはてなマークが表示されて正しく動作しない。
- ディスクコピーがちゃんとできていないのかと思って焦ったが再分解して確認したところコネクターが外れていた
- Mac を起動して動作確認
- ブラウザーのクッキーはおろか開いていたウィンドウやタブまで完全に復元される
- MS Office 系はライセンス認証が切れているのでライセンスキーの再入力が必要
- Adobe ソフトを利用している場合はおそらくそちらも
- Terminal.app を開いて
sudo trimforce enable
を実行し TRIM を有効にする
MacBook Pro のディスク交換よりも難易度は高かったが何とかなった。開発用途に使わない Mac なら十数万出して最新式のに買い換えるよりも数万円出してハードドライブを SSD に変えたりメモリを増やしてあげるだけで快適に使い続けられると思う。 Mac mini が遅くなったなぁとお困りの方はお試し下さい。