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watchOS 9 と iOS 16 が出て2ヶ月程度使った。だいぶ生活に馴染んできたので感想を書く。

watchOS 9

ワークアウトのカスタマイズ

watchOS 9 でワークアウトがとても良くなった。ランニングワークアウトのカスタマイズができるようになったのがよい。これまではフリーのほか距離走やペース走くらいしか選べなかったが、 watchOS 9 からインターバル走のような、ランニング中の行程をあらかじめ設定できるようになった。

心肺能力を鍛えるにはインターバル走が有効と言われている。例えば 400m を 7 ~ 8 割程度の力で走ってそのあとの 400m をジョグで休む、を繰り返すような走り方だ。とはいえちゃんとした整備された運動場を使えるわけではない一般人がそれをやるのは難しい。距離を測れないからだ。しかし watchOS 9 のランニングカスタマイズ機能により、インターバルの通知をしてくれるようになった。予め自分で 400m のインターバルを 4 回繰り返すと設定しておけば、 400m 走った(ワーク)あとに 400m ジョグする(回復)ように通知で教えてくれて、回復の 400m が終わればまたワークの開始地点をお知らせしてくれる。走ってる最中もあと何メートルワークなのか、回復なのかがわかる。とても便利だ。

屋外ランニング インターバル走 インターバル走
ワークアウトのカスタマイズ

インターバル走の前後にウォーミングアップやクールダウンの区間を設定することもできる。大抵走るときは家を出て 1km くらいはゆっくり走ってウォーミングアップ的な走り方をしている(家を出た瞬間インターバル走をしたら死んでしまう)。この区間をウォーミングアップ行程(走り始めの 1200m に設定してる)として設定し、インターバル走 ( 400m ワーク + 400m 回復 ) × 4 走ったあと 600m クールダウンして 5km というような走り方をしている。

watchOS 9 をインストールしてから週 1, 2 回くらいインターバル走をするようになったが、おかげでコロナにかかったあと平均以下になってしまっていた VO2max が平均より上に戻った。

VO2max

ワークアウトのカスタマイズについてより詳しくは Apple の以下のページを参照。

心拍数範囲

ランニング中に心拍数範囲を確認できる機能も便利だ。走っている最中、いまのペースが有酸素運動なのか、無酸素運動なのか、それとも限界近くの高負荷状態なのかがぱっと見でわかりやすくなった(色で確認できる)。

ワークアウト中の心拍数範囲表示

減量したい人は有酸素運動をする必要があるので、ペースを上げすぎて無酸素運動にならないようにしないといけないが、心拍数を数字で見せられてもそれが自分にとっての有酸素運動なのか無酸素運動なのかはわからない(どの心拍数から無酸素運動になるかは人それぞれで異なる)。心拍数の範囲表示は普段のヘルスケアデータから範囲を計算して目安を表示してくれるのでとても簡単に使える。注意点としては有酸素運動とも無酸素運動とも書かれず 範囲3 とか 範囲4 のような表示になっているのでこういうのに興味がない人はどの範囲の割合が増えれば良いかわからないかもしれない。色が黄緑になる範囲3が減量したい人には最適ゾーンだということを教える仕組みがあっても良いかなとは思った。 Withings の Health Mate アプリは目標体重を聞いてきたりするが、 Apple Watch のワークアウトも何のために運動したいのか(目標)を聞いてもよいかも。

ランニングの詳細な分析

ランニングパワー、上下動、接地時間、歩幅がわかるようになった。 watchOS 8 ではケイデンス( 1 分間にどれだけ足を動かしているか)しかわからなかった。上下動と接地時間はなかなか参考になるデータで、上下動を減らせればそれだけ効率的に力を前に進むことに使えているということになるし、接地時間が短ければそれだけ速く足を回転できているということで、ケイデンスの改善につながる。足を速く動かす(ケイデンスを上げること)を意識して走ったら自然と上下動が減り( 10cm → 8.6cm くらい)、接地時間が短くなった( 280ms → 250ms くらい)。しかもそんなに飛ばした感じはしないのにタイムもまぁまぁ良かった。自分はこれまで無駄にエネルギーを使っていたんだなということがデータで示されてなるほど感がある。フォームを改善するメリットが体感できてめっちゃ便利。

iOS 16

ワークアウト

ワークアウトの詳細を確認しやすくなった。以前書いた HealthFit についての記事で、標準のワークアウトでは心拍数の分布を確認できないのが不便だと書いていたが解消された。

心拍数範囲

watchOS 9 で取得できるようになったランニング時のパワーや上下動、設置時間などを GPS の軌跡上でなぞりながら確認することもできる。詳細な分析データを見たければ外部アプリを使わなければならなかったのが、そこまで凝らない人であれば純正のワークアウトアプリだけで足りるだろう。

ランニングの詳細 ランニングの詳細
ワークアウトの詳細

ただし最近 HealthFit には Similar Workouts という機能が追加されて、同じコースの過去の記録と比較できるような機能が追加されてパワーアップしている。これが 1000 円くらいの買い切りで使えるのはめっちゃ便利なので引き続き HealthFit はおすすめです。

HealthFit Similar Workouts HealthFit Similar Workouts
Similar Workouts で過去の自分のデータと比較できる

Apple も純正で「レースコース」なる機能を年内にリリースすると予告されているが、今年も残り 4 週間を切っており本当に年内に出るのかは謎。

服薬

服薬した薬の一覧 服薬の記録
服薬アプリは薬の見た目(錠剤の色、背景の色)が反映されるので飲み間違いしづらい。飲んだかどうかの記録も確実に残せる。体温や心拍数のグラフと重ねて服薬のタイミングを表示出来ると楽しそうだと思った。

ヘルスケアアプリ内の服薬機能がめっちゃ便利。 10 月下旬ごろから 11 月中旬まで謎の体調不良に陥ってしまい、解熱剤などの薬を飲んだが、どの薬を何時に飲んだかを記録できてめっちゃ便利だった。「そろそろ薬の時間ですよ」とお知らせしてくれる機能もある。もう紙のお薬手帳いらないのでヘルスケアアプリ内の服薬機能に統合されて欲しい。一度薬局ですすめられたダウンロードしたお薬手帳アプリは登録しても系列の薬局でしか使えない微妙なアプリだった。

結論

iOS 16 も watch OS 9 もめっちゃ良くなっているのでまだアップデートしていない人は早くアップデートした方が良いと思う。特に Apple Watch を使って運動している人はめっちゃおすすめ。 iPhone と Apple Watch の統合され具合も素晴らしい。 iPhone 使ってる人は Apple Watch も使わないとその便利さの 75% くらいしか享受できていないのではないかと思う。 Apple Watch まで導入することで 100% iOS の恩恵に浴することができるのではないかと思う。もうちょい Apple Watch が安くなって普通の人も買いやすくなると良いんだけど。

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Dynamic Island

先週金曜の夜に酒を飲んでたら「円安が加速!!!、!」みたいなニュースが流れてきて、ひょっとするとまた Apple がレート改定して iPhone が 30 万円くらいになるかもしれないなと思えてきてしまい、怖くてガタガタ震えてしまって iPhone 14 Pro を買ってしまった。発送まで 3 週間 〜 4 週間と書いてあるし、一晩寝て冷静になってやっぱり高すぎるなと思ったらキャンセルすればいいやと酒の勢いで買ってみたところ、翌朝起きたら発送準備に入ってしまっており心の準備期間を与えられることなく月曜に届いてしまった。

iPhone 14 Pro unboxed

以前使っていた iPhone 11 と画面サイズに差はないが、 iPhone 11 は端がまるっとしていてその分だけサイズが大きく感じる。 iPhone 14 Pro は端が iPhone 4 とか iPhone 5 みたいに切り立っているので手に持ったときのサイズが小さくなったように感じる。画面端のベゼルも薄くなった。

カメラ性能

カメラの性能はかなり期待していたが、やはりミラーレス( Nikon Z6 )で撮る写真の方がきれいだ。特に暗くなってくると iPhone 11 の頃からあった合成写真感が強くなってしまう。

夕闇の長垂海岸

別の日に撮ったものだが同じような明るさのときに Z6 で撮ったのが以下。

夕闇の長垂海岸

全然違う。まだまだ光学メーカーが作ったカメラとレンズの組み合わせの方がスマートフォンのカメラよりも画質が良さそうだ。

高精度2周波GPS

カメラ的な用途だと iPhone 14 で十分だったのかも知れない( iPhone 11 を買ったときはどうせ写真は Z6 で撮るので Pro でなくても良いと判断した)が、期待していたのが GPS 精度の向上だった。

GPS の比較

iPhone 14 Pro は高精度2周波GPSというのを搭載している。 iPhone 11 の「 GPS/GNSS 」と比べるととんでもなく進化しているように見える。

なんで GPS 精度を気にするのかというと、ランニングのときのログが不正確なのに不満を持っていたからだ。自分は普段、 Apple Watch のワークアウトを使ってランニングのログをとっている。 Apple Watch でログをとっているのなら iPhone は関係ないのではと思われるかも知れない。それが関係ある。 Apple Watch はバッテリー節約のため、ペアリングされた iPhone が近くにあるときには Apple Watch 側の GPS ではなく母艦の iPhone 側の GPS を使うそうだ。

https://support.apple.com/ja-jp/HT207934

iPhone を携帯している場合、Apple Watch は iPhone の GPS を使い、バッテリーを節約します。GPS の精度が上がるように、iPhone を手に持つか、または、アームバンドまたはウエストバンドに取り付けて体に装着してください。

Apple Watch のワークアウトの種類 - Apple サポート (日本)

Apple Watch Series 6 + iPhone 11 の組み合わせでランニングをしていて、住宅街の中にある鋭角なコーナーがあるコースを走ると軌跡が不正確になるのが気になっていた。ペースを落としているわけではないのに鋭角コーナーがあるエリアに入るとペースが遅く表示される。試しにいつも Apple Watch で 5km と表示されるコースを国土地理院の地図に GPX Binder というアプリで線を引いて距離を計測してみると 5.2km と表示され、実際は 5.2km 走っているのに Apple Watch 上は 5km という扱いになっているようだった。

iPhone 11 で走ったときと iPhone 14 Pro に変えてから走ったときの GPS の軌跡の比較が以下。

左側が iPhone 11 で右側が iPhone 14 Pro 。住宅街の細い路地を走っているが iPhone 14 Pro はほぼほぼ正確に軌跡を捉えている。以下の記事によると、 iPhone 14 Pro は iPhone 13 Pro や iPhone 14と比べても GPS の精度がだいぶ高いようだ。

iPhone 14 Pro にして走ってみるとペースもかなり速く表示され、一年以上ランニングを続けているのに一キロを 6 分を切るペースで走れないなと思っていたところ、 iPhone 14 Pro に変えてから 5km のベストタイムを 2 回連続で更新してしまった。正しく測れば自分はちゃんと成長していたんだということがわかってうれしい。

Apple ワークアウトのキャプチャ

データ移行

データ移行は古い iPhone 11 を iPhone 14 Pro の脇においてワイヤレスで行った。 Safari のクッキーも再現されたが、いくつかのアプリはデータが消えた(物書堂の辞書、サウナライフ、 Kindle のログインセッション)。しかしこれらは再ログインすれば復旧できたので問題ない(サウナライフはお気に入り情報やサウナの記録をローカルストレージに保存しているようでデータが飛んだ)。

ハマったのが Nikon の SnapBridge (カメラから自動的にスマートフォンに写真を転送するソフト、スマートフォン側の GPS を使って写真に GPS データを埋め込むこともできる)のペアリングがうまく行かなかったところ。データ移行によって iPhone 側では Z6 がペアリングされているように見えるが、 Z6 側からは認識できないようだった。ハードウェアが変わったので Bluetooth の識別子が変わっているからだろう。再ペアリングしようとしたらめっちゃハマった。どうも SnapBridge は半年間アップデートがなく、 iOS 16 に完璧に対応できていないようだった。

App Store のレビューを見ると「英語モードにしたらペアリングできた」というものがあった。 iOS 13 からアプリごとに言語設定を変えられるので SnapBridge の言語を英語に変更してペアリングを試みたがうまく行かない。 iPhone 全体の言語設定を英語にしてペアリングを試みたところうまく行った。 Nikon のカメラをお使いで、 iPhone を新しくしてペアリングができなってる方はお試しください。

買う価値あったか

256GB モデルを買ったので値段は 164,800 円もした。 Paidy の後払いプラン 36 回分割払いで何とか買ったがこれから毎月 4,577 円も払っていかないといけない。正直かなり高い。買う価値があったのかどうかはわからないが、嫁さんに黙ってこっそり買ったことがばれて嫁さんの分も注文させられ毎月のローンが 9,154 円になったことは確か。金ほしい。

金のなさ

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HealthFit.app

Apple の「フィットネス」アプリへの不満

Apple Watch の「ワークアウト」を起動して走ったり運動したりすると iPhone 側の「フィットネス」アプリに記録が残る。心拍数やペース、 1km ごとのスプリットペースなどはわかるのだが、月ごとのグラフなどを表示する機能はない。個別の記録か、月ごとの集計値を見ることしかできない1

iOS Fitness app iOS Fitness app workout detail
Apple 標準のフィットネスアプリのキャプチャ。アクティビティのログ一覧と総消費カロリーなどが表示されるが、一ヶ月間で何キロ走ったかなどの統計データ(グラフ)は見られない。詳細の見た目はかっちょよいが込み入ったことはわからない(自分で Numbers などに転記して計算しないといけない)

グラフや分析データを見るにはランニング系アプリを使うしかない

月ごとの集計値をグラフにして見るためには Strava などに記録をアップロードするしかないが、詳細な分析は Strava でも有料プラン( Strava Summit )に加入しないと確認できない。特定のサービスにロックインされるのは嫌だし、どこかにデータをアップロードしなくても統計データを確認する方法はないものだろうかと探してみたら、 HealthFit という iOS アプリが見つかった。

HealthFit

610 円で買い切り。 Strava Summit の一か月分の値段よりも安いのになかなかよい。月ごとの集計データを確認できるし、心拍数をゾーン毎にパイチャートにして、運動中の負荷の割合を確認できる。 Apple のフィットネスアプリのローソクグラフよりもはるかにわかりやすい。

詳細な活動データ

HealthFit app activity overview HealthFit app activity metrics HealthFit app Heart rate pie chart
HealthFit アプリのワークアウト詳細。かなり詳細なデータが見られる。負荷などを計算して表示してくれる。心拍数のパイチャートがお気に入り。

心拍数の分布はかなり参考になる情報で、同じペースで走っていて心拍数の最大値も平均値も同じくらいだけど、実は分布がかなり違うということがある。月一回くらい近所の山(叶岳・高地山・高祖山・鐘撞山周回)でタイムトライアルやってる。去年の冬にベストタイム出したときと先日走ったときで、心拍数の平均値は同じくらい( 152bpm と 159bpm )だが、分布が全然違う。好タイムを出したときはレッドゾーンの割合が少ない。

去年 先日
左が去年のデータで右が先日のデータ。去年走ったときはレッドゾーンの割合が 8% しかないが、先日走ったときは 31% もある。フィットネスアプリのローソクチャートを見るだけではこの違いはなかな気が付けない。

心拍数の分布状況から自分の運動能力を客観的に確認できて便利だ。

集計データと TSB モデル

集計データの方はこんな感じ。フィットネスアプリでは見ることができない月ごとの集計グラフや、前年同日比のランニングやウォーキングの距離、 TSB モデルなるものに基づくトレーニング状況が確認できる。

月ごとの統計 日ごとの累積値(前年同日比) トレーニング状況がわかるグラフ
左から月ごとの統計、日毎の累積値(前年同日比)、 TSB モデルに基づくトレーニング状況がわかるグラフ。

統計グラフはまさにこういうのが欲しかった。別に特別な機能じゃないので標準のフィットネスアプリでこのくらい表示出来て欲しい。

二つ目の累積値前年比較も便利だ。今年は去年に比べてサボっているつもりだったのだがむしろちゃんと走っているようだ。去年は秋から走る頻度が上がっているので去年に負けないように頑張らないといけない、ということもわかって便利。

三つ目の三色のグラフは最初は見方がわからなかったが、 TSB Model の解説ページに飛んで理解したところによると、水色の線が長期的なトレーニング負荷(体力)、赤色の線が短期的なトレーニング負荷(疲労)、緑色の線がトレーニングストレスバランス(パフォーマンス)を表しているようだ。

パフォーマンスがマイナスの状態だと能力を発揮できないので、レース前にはトレーニングを減らして緑の線が 0 より上に来るようにすべし、などと記載されていた。ほほー、と思った。マラソンやトレランの大会に出る人には参考になるデータだろう。登山のためにトレーニングしている人もアルプスの山に登る前には緑線が非負になるように調整すると体調万全で登れるだろう。

Strava の代替になるか?

Strava にある有料機能に、いつどのレベルの負荷でトレーニングすべきか、休むべきかをわかりやすく指南してくれる機能があるが、グラフを見て分析するのが苦にならない人なら TSB モデルのチャートを自分で見て代替できるだろう。

Strava の有料プランの目玉機能に、近所の同じコースを走る人たちとタイムを競える機能( Strava のセグメント、リーダーボード、ローカルレジェンドなど)がある2。自分と同じくらいのペースの人とのバーチャルな競争はモチベーションアップにつながりそうだが、一人で黙々と走りたい人には不要だろう。

Strava はなかなか面白い仕組みのアプリだと思うが、自分には Summit (有料版)の料金はいささか高すぎる(月 800 円 OR 年 6300 円、アメリカだと年 $59.99 )。アメリカ人からしたら年間 60 ドルは昼飯 2 〜 3 回分くらいなんだろうけど、福岡なら 6300 円あれば昼飯 7 〜 9 回分にはなる。結構な出費だ。

分析は自分でできて、他人との競争にも興味がなく、お金は節約したいという人に HealthFit はおすすめだと思う。

なお誤解のないように書いておくと HealthFit はアンチランニング SNS ・プラットフォーム的なアプリではなく、 Strava のほかいろんなラン系のサービスに記録を書き出すことができる。 SNS などで交流しつつ、分析は自分で行いたいという人にも向いている。

もし良かったら試してみて下さい。


  1. 「ヘルスケア」アプリの方にグラフを表示する機能はあるが、ウォーキングとランニングの距離がまとめて表示されてトレーニング文脈よりも健康文脈の方が強く、ランニングの目標管理には使いづらい。一日あたりの平均値が表示されるのもいまいち。 

  2. サイクリングの人たちはほかにルート作成の機能を重宝しているらしい。これは以前は無料で使えたがいまは Summit 限定でこの機能のために自転車乗りの人たちは Strava の有料プランを使っているみたいだ。 

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Desktop

コロナ禍によるリモートワークも 2 年以上が経過した。仕事用のパソコンと私用のパソコンの二台を机の上に置かねばならず困っている人も多いんじゃないだろうか。自分は書斎もなく、狭い無印良品の机の上で仕事用の Mac と私物の Mac とをどう配置するかいろいろ試してきたが、一応の結論に辿り着いたのでメモっておく。要点は以下だ。

  • USB スイッチを導入する
  • トラックパッドやキーボードはあえて有線接続する
  • スピーカーへの出力も USB 経由にする

左側に勤務先から貸与されている MacBook Pro 、真ん中に私物の Dell の 23 インチディスプレイ、右側に私物の iMac 5K を配置している。当初はそれぞれキーボードとトラックパッド、マウスなどを配置していたので机の上が狭く悩んでいた。またスピーカー( BOSE の Computer Music Monitor )も一つの Mac にしか接続できず、仕事用 Mac に接続すると仕事中は良い音質で音楽が聴けるが仕事が終わったあとは iMac の内蔵スピーカーで聴くみたいな感じになっていて残念だった。

まず取り組んだのが USB スイッチの導入だ。以下の製品を購入した。

これにより一セットのキーボードとトラックパッドを日中は仕事用 Mac 、夜は私物 Mac という具合に接続を切り替えられるようになった。それまで机の上にキーボード二つ、トラックパッド、マウスがあって狭かったのが仕事でも私用でも同じキーボードとトラックパッドが使えるようになり、机が広々と使えるようになった。なおマジックトラックパッドは Bluetooth 接続ではなく USB スイッチで切り替えるためにあえて USB ケーブルで有線接続している。

USB Switch

次にスピーカーを共用できないかいろいろ調べたみた。 3.5mm ジャックが二つあってスイッチで切り替えられる製品があることを知り導入してみた。これによりスピーカーについても仕事と私用で共用できるようになったが、仕事モードと私用モードを切り替えるときに USB スイッチのボタンとオーディオスイッチのボタンで二回押すのが面倒だった。

その後、 USB DAC を導入した。せっかく買ったのだから仕事中も私用でも USB DAC を通してハイレゾロスレスで音楽を聞きたいと思うようになった。なので 3.5mm ジャック経由で音を出力するのをやめて仕事用 Mac からも私物 Mac からも USB 経由で音を出力し、 USB スイッチを経由するようにした。 USB スイッチから USB DAC につなぐことで、仕事用でも私物 Mac でもハイレゾロスレスで音楽を再生できるようになった。

すべての入出力を USB スイッチを経由するようにしたことにより、キーボード、トラックパッド、スピーカーをすべて仕事用 Mac と私物 Mac で共用できるようになった。切り替えはボタン一発だ。

なおこの環境を構築し終わったあとに macOS Monterey 12.4 がリリースされてユニバーサールコントロールにより隣り合う Mac でキーボードやトラックパッドを共有できるようになったが、結構接続が不安定だしカクつくこともあるので現状の有線接続の USB スイッチによる切り替えで全く不満はない。

私物の iMac 5K が机右側にあり、私用で Mac を触るときに首を少し右側に向けないと行けないのが少しストレスだ。なので L 字形の机を導入して常に机を正面に据えて作業できるようにしてみようとしたが、 FlexiSpot の以下の昇降デスクの購入を検討しているうちにプライムデーセールで売り切れてしまい、いまも顔を右にひねりながらブログを書いている。

この EG1-L を導入することができたら自分の在宅ワーク環境は完成されるなと思っている。楽歌株式会社さん( FlexiSpot の製造元)、良かったら再販売してもらえないでしょうか。できたら昇降範囲を 69cm からにしてもらえると短足胴長のおっさんでも快適に使えて助かります

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Reeder 5

フィードリーダーは Inoreader を 5 年くらい使ってる。年間 14 ドルくらいでめっちゃ安いしあまり不満はないが、 Reeder 5 に iCloud Feeds という機能があることに気がつき Reeder を試してみることにした。

以前の Reeder は昔ながらのフィードリーダーとしてローカルマシンからフィードを読み込むか、外部のフィードリーダーをバックエンドとして利用するスタイルの使い方しかできなかった。外部サービスを使わない使い方だと端末間で既読未読を同期できないので不便だし、職場では Windows を使わなければならない人はそもそもフィードを読むことができない。また外部リーダーをバックエンドに使うと、新着の数記事しか Reeder では表示出来ない。例えば Inoreader のウェブサイト inoreader.com でなら既読の過去記事も遡って読めるのに、API ごしに Reeder で確認するとフィードごとに最新の 5 ~ 6 件程度の記事しか読めない。なので Reeder のルック&フィールの良さは認めつつも同期や過去記事の閲覧に弱い点がネックで常用するには至らなかった。

その弱点を埋め合わせるのが iCloud Feeds で、 iCloud Drive 経由でフィードが同期されるので仕事用の Mac でも私物の Mac でも iPhone でも未読既読を同期しつつフィードを読むことができる。また、読んだあとの記事を消さずに残しておくこともできるので、読み終わった過去の記事をキーワード検索することもできる。実はこれが個人的にはめっちゃうれしくて、 Google Reader のこの機能をめっちゃヘビーユースしていた。どんなにデータベースや検索システムが素晴らしくても、手元に全部検索対象のファイルがあって grep した方が手軽で便利だと感じてしまうように、手元のにあるデータの中から通信をせずに全文検索できる方が安心感がある。

Reeder は ASP 型のフィードリーダーと違って、注目の記事とか新たなおすすめフィードなんかを表示してこない。 2007 年頃のフィードリーダーと同じ機能を提供してくれる。自分に必要な情報を自分に必要なタイミングで接種することができる。

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脊振山山頂の避難小屋

Google Photos の無料利用に制限が入るようになって写真のバックアップはやめていたのだけど、他の人と登山に行ったときの写真の共有にはやはり Google Photos が便利だし、検索が優れているのでお金を払って使うことにした。しかし Google Drive のバックアップ機能がちゃんと動いてくれなくて、 Photos.app の写真が全然バックアップされない。構成は以下。

  • Intel iMac 5K
  • Google Drive バージョン: 53.0.11.0 (Intel)
  • Photos.app で使うシステム写真ライブラリは外付けの 2TB SSD

Google Drive アプリを再インストールしたり、 Google Drive アプリの Google アカウントの接続を解除して再ログインしたりするとバックアップされることもあるが必ずそうなるとは限らないし、写真を追加する度にアプリの再インストールをするのはハチャメチャに面倒くさい。

ユーザーフォーラムを見ると、どうも外付けのドライブにフォトライブラリを配置しているとバックアップがうまくいかないようだ。昨年の 10 月から起きている問題だけどまだ解消されていない。多くの Mac ユーザーの嘆きの投稿を見ることができる↓

加入していた Google One (ストレージ追加プラン)は 100GB で月額 250 円のプランだ。節約画質でのバックアップなのでこれで十分こと足りるのだけど、肝心のバックアップができないのでニッチもサッチもいかない。

Apple の iCloud Photos であれば完璧に写真がバックアップされそうだが、 iCloud Photos の方は節約バックアップ的な思想ではなく、逆に iCloud 側にマスターデータを置いてクライアントの Mac 側に画質をおさえたコピーを保存するやり方だ( Mac 側にオリジナルを残すこともできる)。それだとデータを人質に取られる感じだし、 2TB の月額 1300 円のプランに入らないといけない。データの同期のために毎月 1300 円払うのは厳しいのでためらってしまうし、そもそもやりたい他の人との写真共有時には結局 Google Photos を経由させる必要があっていまいちやりたいことが実現できない。自分はシンプルに以下のことがやりたい。

  • iPhone や一眼カメラで撮影して母艦の Mac に取り込んだ写真をいつでも iPhone で見られるようにしたい(オフラインのときは見られなくても構わない)
  • 母艦 Mac の Photos.app ライブラリの写真を必要に応じてほかの人に共有したい
  • 季節や場所、写っているものの名前で目当ての写真を探せるようにしたい

前も書いたことがあるが、写真の検索や自動分類は Google Photos の方が優れている(写ってる対象の識別精度が高い)。 Apple Photos はローカルでその判定をやっているので精度が低いようだ。

なので不安はあったのだが、 Google Photos の同期のされなさにイライラしてしまって Google One から iCloud+ の 2TB プランに乗り換えて iCloud Photos を利用することにしてみた。するとこれまでフォトストリーム経由で最新の 1000 件のみが同期対象だったのが全ての写真が同期されるようになった。写真の追加だけでなく削除も同期される。複数の Mac で写真を管理してると写真が重複しがちなので、削除が同期されるのは地味に嬉しい。また、 iPhone からでも標準の写真アプリで 10 年前に撮った写真を見られるのはスーパー便利だ。このために毎月 1300 円払っても惜しくないかもしれない。

いまは手放したゴルフ 2 の勇姿をいつでも拝める

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Yeticaster

Yeticaster と Logicool StreamCam (カメラだけどマイクが内蔵されている)を買ったことは書いた。

MacBook Pro 13" ( 2020 年モデル)本体に内蔵されているマイクや iPhone に付属品として付いてくる Apple EarPods (税込み 2200 円)と比べてどれだけ音が違うかを試してみた。

MacBook Pro 13" ( 2020 年モデル)
Apple EarPods
Yeticaster
Logicool StreamCam C980GR

MacBook Pro のマイクは正直酷い。ファンが回っている状態で録ったというのはあるが、 Zoom などでのミーティング中は当然のようにファンが回るので( Intel CPU Mac の場合)、これは当たり前に存在するものとして受け入れるしかない。外付けのほかのマイクも同じ条件で録音したがこんなに雑音は入らなかった。正直 MacBook Pro のマイクは使い物にならないと思う。

iPhone に付いてくる Apple EarPods の音が良いというのは一年半前の記事でも書いているが、やはり音が良かった。 2200 円でこの音質は素晴らしい。

Yeticaster が一番音質が良く、話している内容がクリアで聞き取りやすい。音量も大きい。専用のマイクをアームを使って顔の近くに配置しているので当たり前だ。

少し音量が小さいが、 Logicool StreamCam の音も意外と良かった。一台でカメラとマイクの両方をカバーできてコストパフォーマンスが良さそうだ。

リモートワーク用にマイクを買おうかと思っている人は参考にしてみて下さい。