| @旅行/散歩

仕事の検証で叶岳に登りに行ったときに見た登山口の桜。ここにこんな風に桜が植えてあったとは知らなかった。

叶岳登山口の桜

糸島の瑞梅寺川川縁の桜。ここは家から比較的近く毎年行く。土日は混んでいるが平日はガラガラなので仕事を少し早めに切り上げて夕方から出かけた。飲食はご遠慮下さいとカンバンが出ていたので車の中から桜を見ながらから揚げ弁当を食べた。肥やしの臭いがきついので臭いが苦手な人はここはダメかもしれない。でも桜は見事だ。

瑞梅寺川の桜 瑞梅寺川の桜 瑞梅寺川の桜

最後に十坊山の下の相思の桜を見に行った。まむしの湯方面から十坊山に登るときにいつも標識を見て気になっていた。どうも鹿家の方から歩ける道があるようだ。車を止めるところがなく、道路脇の路肩が広くなってるところに止めるしかないと思う。木々に囲まれ、少しでも日の光を浴びようと大きく高く成長した二本の大桜は立派だったが、天気が悪かったこと、夕方で日が落ちていたことであまりきれいに見えなかった。

相思の桜

相思の桜の帰りに加布里公園に寄った。ここも例年桜を見に行っている。

加布里公園での著者近影

はやく桜の木の下で飲んだり食べたりできる世の中に戻って欲しい。

| @ブログ

※いまブログに広告を表示されてる方たちを攻撃する意図はないです

高尚なことが書かれてるブログに、手のしみとりとか豊胸とかエログロ漫画の低俗広告が表示されてると、どんなに立派なことが書いてあっても説得力を感じなくなってしまう。

自分も一年前まではブログに広告を出していた。

広告の表示はやめて本当によかったと感じる。いまからもう一度広告を表示する気にはなれない。

広告を表示していた頃は、低俗広告がいかにコンテンツ内容を毀損していたかということに気が付けていなかった。何か大事なことをシリアスに書いていても、そのすぐ脇に発毛剤とか精力剤とかエロゲームの広告が表示されていたらそれはギャグでしかない。

そもそも自分のブログの一番の読者は自分であり、広告を表示することで自分自身が見ても一円の得にもならない低俗な広告を延々見せられ続け、無料で広告を表示できて広告主が得をするだけだ。

半年に一度数千円もらうために記事内容を毀損するような低俗広告を表示するのはトータルで考えるとむしろ損だ。モチベーションを維持するために金銭的な報償が必要なのであれば、アドセンス広告よりも GitHub Sponsors とか、懐に余裕がある人からの支援を募った方が良いと思う。 Hail2u.net のながしまきょうさんがこの手法をとっていてなるほどと思った。コードを書かない人であれば Gumroad とか Patreon とかにすればいいし、 Amazon のウィッシュリストを掲載するのでも良いと思う。

広告によって無料でいろんなものを提供するのは、少額決済の仕組みがなかった時代に苦肉の策で生み出された手法だ。いまは 100 円、 200 円でもインターネット越しにお金を集めることができる。コンテンツを提供する側はたとえ個人のブログであったとしても安易に広告で収益を得ようとするのをやめて、お金が必要なのであれば真剣にマネタイズと向き合う必要があるだろう。

| @雑談

※初出は HEY World の https://world.hey.com/hitoshi.nakashima/post-8214d314 です

ソフトウェアで万人に響く機能はない。なのでサブスクリプションのソフトウェアサービスでフルセットのプランだけを作ってそれを売るとユーザーから値引き要求がくる。フルセットのプランのうち、機能 A だけ必要であとはいらないので負けろと言われる。

ソフトウェアは限界費用が限りなくゼロに近いので、使える機能の多寡で価格を変えるのは売り手からすると合理的ではないし、複雑な商品メニューの維持管理、サプスクリプションのプラン変更によるアップグレードやダウングレード、決済プラットフォームの移行などを考えると極力支払いプランはシンプルにしておきたい。この辺りを複雑にすることで肝心なソフトウェアの機能開発スピードが落ちてしまったら本末転倒だ。

多分有償のソフトウェアは、コアとなる売りの機能があって、そいつを支えるサブ機能を追加していく戦略が正しいのだと思う。コア機能への従量課金だけを行い、あとはコア機能をもっと使いたくなるサブ機能を開発してそれらは無料にしてしまう。フリーミアム戦略を取るなら、フリーユーザーはフリーで使える分量を使っていると、コア機能をもっと使いたくなるサブ機能の魔力によってコア機能をついつい使い過ぎてしまい、お金を支払わざるを得なくなってしまう。こういう構造が美しいし、ユーザーからも納得してお金を払ってもらえる。

| @WWW

HEY Logo

Basecamp が始めたメールサービスの HEY に登録した。去年のリリース時にお試ししていたのだけど、踏ん切りが付かなくてお金を払わなかった。ただ、ソフトウェアにお金を払うことに対していろいろ思うところがあって、良いと思うものにはお金を払おうと思って HEY に登録してみることにした。

Thank you letter from Jason Fried

脱受信トレイ( Inbox )のお気楽なメール管理

HEY The Big Three

意識高く金を払って気分が良いというだけでなく、 HEY 自体がよくできてて、これまでと違ったメール体験を提供してくれる。 HEY 以前にメインで使っていた Spark も悪くはないのだが、やはり古典的なメールソフトの概念と、 Google が発明した Gmail の「受信トレイ( Inbox )」と「アーカイブ」の概念を引きずっている。とにかく全部のメールに目を通してアーカイブしていく作業に疲れてしまった。

HEY は最初のオンボーディングチュートリアルで使い方を学びつつ最低限の振り分け設定を行え、 15 通くらいメールの仕分けをするとその後大体いい感じにメールが振り分けられるようになる。 Imbox 、 The Feed 、 Paper Trail という三つの箱があって、重要なメールやまだ仕分けルール付けがされていないものは Imbox に、メールマガジンなどマーケティング的なメールは The Feed に、購入時のレシート的なメールは Paper Trail に、という風にメールを仕分けて使うことが想定されている。仕分け処理をやるとメールアドレスに紐付いて設定が保存され、以後そのメールアドレスからのメールは設定した仕分け先に入るようになる。一々受信トレイに来たものをアーカイブする必要はないし、受信トレイをすっ飛ばしていきなりアーカイブに放り込んでお得情報メールを見逃すということもない。 The Feed を余裕があるときに見ればよい。メールマガジンはチラシのようなものなのだということに HEY を使って初めて気がついた。

Gmail にも「メイン」、「ソーシャル」、「プロモーション」、「新着」、「フォーラム」というカテゴリー分けのような機能は存在するが、「これはここじゃないんだけどなぁ」と思うことがよくあるし、分類先を変えたいと思ったらフィルタールールを作って移動させないといけない。一々こんな仕分け作業をやってられない。一回メールの仕分けをしたら以後は自動的に同じルールを適用して欲しい。 HEY はそれをやってくれる。

Gmail のカテゴリ。振り分けルールがしっくりこない。

Contacts という概念

HEY Contacts

HEY には独立した Contacts がある。 iPhone の Messages などメッセージアプリだと「誰とやりとりしたか」から履歴を辿れる。「友だちのノブヒデ君とやりとりしたメールを見返したい」と思うことはあると思う。メッセージアプリで普通にできることを、メールの場合はメールアドレスなどで検索するしかなかった。 HEY の場合は Contacts にアクセスして相手の名前を選ぶだけでよい。「誰とやりとりしたか」から目的のメールを探せるのが HEY のユニークなところだ。

Contacts は自分でいい感じに整理することもできる。例えば以下のキャプチャでは、 Apple の二つのメールアドレスがある。

メールアドレスが分かれているが統合したい

Apple 社としてはメールを送る部門ごとにメールアドレスを使い分けているのだろうけど、こっちからしたらどっちも Apple なので統合してしまいたい。片方を開いて、サブのメールアドレスとしてもう一方のメールアドレスを登録する。

Contact の編集

保存すると、「このメールアドレスはすでに Contacts に存在するけど統合する?」と聞かれる。

統合するか聞かれる

ここで "Yes, merge them" を押すと統合され、 Contacts 一覧からメールを辿るときにも統合して表示される。めっちゃ便利。

統合して一つの連絡先として扱われる

その他の便利な機能

そのほかにも、同じような要件で別々に届いたメールをスレッドとしてひとまとまりにしたり、メールを開封したかどうかを調べる解析用の gif 画像を読み込まないようにしたりなど、これまでのメールソフトにはない機能がある。まだまだ使いこなし切れてない。

HEY はガワか?

これまで Gmail のメールアドレスをいろんな場所で登録してきたのでいまも大半のメールは Gmail に届いている。各所を変更して回るのは大変だし、死ぬまで毎年 $99 を払える自信がないので Gmail から @hey.com のメールアドレスに転送するようにしている。なのでいまの自分の HEY の使い方はガワというかメールクライアントみたいな感じだ。メール本体は Gmail にあってそれを HEY のインターフェース越しに読んでいる。これならガワとして、つまりメールクライアントとしてサービスを提供してもらった方がユーザーは自分のメールアドレスを持ち込みで使えてスイッチングコストが発生せずうれしい気がするのだけど、 Basecamp はそうしないみたいだ。 HEY のマニフェエストの先頭に、メールクライアントではなくプラットフォームであることが宣言されている。

A platform, not a client

To make significant, meaningful upgrades to email, you need to build your own platform. That’s why HEY isn’t an app that sits on top of Gmail, Outlook, iCloud, Yahoo, etc. HEY is a full email service provider. You don’t use HEY to check your Gmail account, you use HEY to check your HEY account. It’s its own platform, and it’s all you’ll need.

真に意味のある変革を E メールにもたらすためには、独自のプラットフォームを構築する必要があるということだ。スレッドの統合や検索の性能向上(サーバーサイドとクライアントサイドが連携した一気通貫の検索システム)など、確かにただのガワでは実現できない部分があるのだろう。

そのほかにも The HEY Way のページには過去のメールを HEY に移行できない理由など、「割り切り」コンセプトの理由が書かれている。まるで "Getting Real" や "Rework" からの抜粋かのようだ。

HEY の残念な点

概ねにおいてよくできているのだけど、一部で使い勝手が良くない点がある。

Rebuild のエピソード 272 でヒロシマさんも言っていたけど、アプリがネイティブ実装ではなく HTML で作られているせいで、特に Mac のクライアントが Mac らしくない。一覧から詳細に遷移し、もう一度一覧に戻るときにもっさりする。 HTML を再レンダリングしているからだと思われる。個々の画面の表示は別に遅くないのだけど、総合的な体験としては良くなくて、ヒロシマさんが「速いけど遅い」と言っているのは言い得て妙だ。この辺は DHH の思想 が反映されているのだろう。

iOS 版アプリにタブがなくて移動しづらいというのもそう。 Mac であればショートカットキーで Imbox 、 The Feed 、 Paper Trail を行き来できるけど、タッチ UI ではショートカットキーが使えないので一々 HEY メニューを経由する必要がある。

HEY for iOS

総じて

不満な点がないわけではないが、 HEY がこれまでのメール体験を刷新するものであることは間違いない。インターネットを始めたばかりの頃、メールは届くととてもうれしかった。 『 You've Got Mail 』というトム・ハンクスとメグ・ライアンの映画もあったくらいだ。それがいまではメールは面倒なもの、しょうもないもの、スパムや広告だらけのものという印象を持たれるようになってしまった。その認識をひっくり返そうという試みは面白い。死ぬまで使い続けるかはわからないけど、とりあえず一年分の料金は払ったので活用してみようと思う。

| @WWW

朝の月

Twitter のスレッド機能で、投稿前の下書き段階からスレッド状態で長い文章を推敲しながら書くことができることを最近知った。推敲して長い文章を書けるのならブログを書く必要がないのではないか。これを知って自分は、 Twitter はブログの息の根を止めようとしているのだなと感じた。

スレッドで長めの文章を下書き状態で書きためている様子

スレッドの誕生

スレッドは 2017 年にリリースされていた。

確かにこの頃から長文を連投で投稿する IT 社長みたいなのをよく目にするようになった気がする。「フロハ」とか「ガバリ」とか「making coffee」とか書いてた頃の Twitter とは異世界になってしまった。

リリースノートによると、ユーザーが自分のツイートにリプライを書いて長い文章を書いている使い方に着目し、それをしやすくする機能としてスレッドを開発したようだ。長い文章を書けるようになったことで、それまで誰とも競合せず独自の市場( Jaiku など同種の競合はいたがプラットフォームが持つ強力なネットワーク効果で蹴散らしてしまった)にいた Twitter がブログの世界に進出してきたのだ。

ブログの衰退

トラックバック

ブログでのコミュニケーションはとても衰退してしまった。いまでは信じられないかも知れないが、昔はブログにコメント欄やトラックバック欄があった。コメントはともかくトラックバックって何だと思う人はいるかもしれない。むかしのブログでは、誰か他の人の記事を参照して記事を書いたときにトラックバックする、という文化が存在した。

トラックバックのない世界

例えば A さんがうどんについての記事を書いていたとする。その記事を参照しながら B さんがそばについての記事を書いた。このとき、 B さんの記事から A さんの記事に対してリンクを張ることは可能だが、先に作成された A さんの記事から B さんの記事にリンクを作成することはできない。 A さんは自分の記事が B さんから言及されていることに気づくこともできない。関連した話題や言及されていることに A さんおよび A さんのブログの読者が気づくことができないのだ。

トラックバックの正しい使い方

この問題を解決するのがトラックバックという仕組みで、 B さんのそばの記事から A さんのうどんの記事に対してトラックバックを送ることで、 A さんの記事内に B さんの記事へのリンクが表示される。 A さんは自分のブログに言及されていることを知ることができるし、 A さんのブログの読者は関連記事として B さんが書いたそばについての記事があることを知ることができる。

トラックバックボム

迷惑トラックバック

この仕組みは節度のある人だけがブログをやっていた時期には良かったのだが、徐々に相手の記事に言及することなく、自分のサイトへの誘導のためにトラックバックを送信する不届き者が出てくるようになった。 A さんのうどんの記事に B さんのそばの記事がトラックバックを送るのはまだわかるとして、 C さんが書いたバイクについての記事からトラックバックが届くとなると、全く話題に関連性はないし、バイクの記事から A さんのブログにリンクすることもないだろう。

こういうネチケット違反をする人だけではなく、最終的にはアフィリエイト目的で相手のブログと全く関係ない記事なのにトラックバックを送信するスパマーによって悪用されるようになり、トラックバックという文化は廃れてしまった。

議論の場となる Twitter

トラックバックが死ぬことで、ブログ上で議論するということがしづらくなった。 A さんのうどん記事に対して B さんがそばこそ至高という記事を書き、トラックバックを送った上で議論を挑むことができたのが、トラックバックがないのでネットの端っこでかみつくだけか、 A さんのブログのコメント欄に登場して議論をふっかけるしかない。しかしコメント欄もトラックバックと同じように衰退した。スパムのせいだ。静的サイトジェネレーターで生成されるブログではトラックバックはもちろんのことコメント欄も存在しない。ブログは議論の場として機能しなくなってしまった。

Twitter が流行ったからブログが廃れたという意見はかつてよく目にした。しかし Twitter が流行ったからというより、コメントやトラックバックという文化がスパマーによって破壊されてしまい、 Twitter の手を借りるまでもなくブログは勝手に死んでいったのだ。 A さんのうどん記事について「そばこそ至高」と言いたい人は、 Twitter で言及するしかなくなってしまった。この流れを加速させて、そもそも A さんも Twitter でうどんの話をするようにしたくて、 Twitter はスレッドを機能化することにしたのだろう。

コンテンツとの出会いの場としての Twitter

多くの人にとって、コンテンツとの出会いの場がポータルサイトやまとめサイトから、個々人のタイムラインに変わりつつある。みんなで同じ記事を見るのではなく、それぞれの小さなサークルの中でコンテンツを共有し合う感じだ。

いま、記事がバズったときのナンバーワンの流入元は Twitter だ。以前だったらはてブだったけど、はてブでホッテントリに入るよりも SNS でバズることの方がアクセスが集まりやすい。

はてブは一人にブックマークされただけではあまりアクセスが来ることはなく、矢継ぎ早に数人からブックマークされてホッテントリに入らないとバズれない。しかもホッテントリに入ったところではてブからのアクセスは精々 1 日で途絶えてしまう。みんなで一つのホッテントリを見てるので次々に新しい話題が出てきて、一つの記事がはてブのネットワーク内にとどまれる時間が短い。

一方で Twitter は、一人がシェアしてくれただけで割とアクセスがあり、フォロワーが沢山いるインフルエンサーによってシェアされるとあっという間に大量の流入をもたらしてくれる。しかもユーザーはそれぞれバラバラのタイムラインを見ているので、バズったときにネットワーク上にコンテンツが滞留する時間が長い。 Twitter 自体がタイムラインを単純な時系列順にせず複雑化させているし、一つの記事を別々の人がシェアすることや、リツイートの仕組みによって何度も人の目に触れさせることが可能になっている。おかげで一度バズると一週間くらいは流入を提供してくれる。

スレッドの最大の狙いは外部への離脱の抑制のはずで、これまでブログ記事や動画など、外部のコンテンツを参照する側だった Twitter が、スレッドによって長くまとまった分量のコンテンツをプラットフォーム内に持てるようになり、外に対してトラフィックを流すのではなく、プラットフォーム内にユーザーのアテンションをとどめておけるようになった。コンテンツとの出会いも消費も Twitter 内部で完結させたい、というのが Twitter の意図なはずだ。

コンテンツの発見も消費もタイムラインで

タイムラインの滞在時間を最大化し、一つでも多くの広告を見てもらうことが Twitter のビジネスモデルにとって重要なはずだから、スレッドによるブログ殺しでバズの矛先を外部のブログではなく Twitter の内部とし、一人たりとも Twitter の外に逃したくないのだろう。

かつて日常について呟く場所だった Twitter が、日常についての短い文章に加え、長めの論説調の文章も有するメディアに変容しようとしているのだろう。プレースホルダーが "What are you doing?" から "What's happening?" に変わったのと同じ事情がそこにはある。

日常の出来事をブログに書く意義

こんにち、日記のような軽いブログ記事を見かける頻度がとんと落ちている。昔はもっとみんなライトにブログを書いていた。しかしそういうライトなブログは Twitter や Instagram などの SNS に飲み込まれてしまった。いまブログといえば、ある程度の分量のある熱のこもった記事か(暇な素人による社会時評とか)、芸能人のアメブロか、アフィリエイトか、プロが書いた商業的な記事しかない。普通の個人が書いた軽い記事を公開しづらい雰囲気が醸成されつつある。

ヒトデさんが年末にこういう記事を書いていた。

#100DaysToOffload もこの考え方に通じるところがある。難しく考えずに、気軽にアウトプットすればよい。

この感覚はとても重要で、いま我々は努めて軽いブログ記事を書くようにしないと、商業メディアや Twitter に飲み込まれて個人の簡便な意思表明がしづらい流れが固定化されてしまう。その日食べたもののことでも、その日見たテレビのことでも、その日読んだ本のことでも、その日遊んだゲームのことでも、何でもいいから SNS 以外の場所にも書くことが大事なのだ。 #100DaysToOffload のハッシュタグを付けて Twitter に何かを投稿するのは一見矛盾しているようで、 Twitter に過集中しつつあるインターネットのアテンションを再び個人ブログに取り戻そうという取り組みでもある。

なので皆さん、スレッドのご利用はほどほどにして、ブログを書きましょう

| @映画/ドラマ/テレビ

テヘラン

Apple TV+ で『テヘラン』を見てる。イスラエルのモサド工作員がイランのテヘランに潜入して作戦に失敗し、イスラエルに戻れなくなったというスパイドラマ。

HOMELAND 見てても思ったけどイラン関係のゴタゴタは基本的に全部モサドが悪い気がする。イスラエルが作ってる番組でもあまり良くは描かれない。少なくとも『テヘラン』を見る限りではイランの革命防衛隊よりもモサドの方がやり方が汚い。

イラン人の俳優が良くて、 HOMELAND にも出てるナヴィド・ネガーバンショーン・トーブがいい味を出してる。ナヴィド・ネガーバンもショーン・トーブも HOMELAND では果てしない悪者という感じで描かれていたが、『テヘラン』では理性的なキャラクターとして登場する。 HOMELAND では見られなかった渋いおっさんの色気を感じる。主人公の女性スパイのビジュアルはあまり好きになれなくて、イラン系のイスラエル人ということなので HOMELAND に出てたナザニン・ボニアディなんかだともっと良かった気がする。イランの人々は男女ともに美形が多い気がする1。日本在住のイラン人女優サヘル・ローズも美人だと思う。

『テヘラン』のドラマ自体はテヘランではなくアテネで撮影されたみたい2だけど、テヘランという街にめっちゃ興味出てきた。街の遠景に雪の積もった山が出てくるシーンが何度かあって、中東といえば暑いところというイメージなんだけど、きっと寒くて乾燥して日本とは全然違う気候の国なんだろうと思う。イランといえば北朝鮮並みに閉ざされた国という印象があるが、ヨーロッパとの関係は悪くなさそうだし、日本とイランの関係も悪いわけではないはずなので、パスポートにイラン入国のスタンプが押されてその後のアメリカ入国時の審査がきびしくなることを覚悟すれば旅行できないわけではなさそう。死ぬまでに一度旅行してみたい。


  1. Quora に「なぜイラン人は美形なのか?」という質問があった
    Why are Iranians so good looking? - Quora 

  2. Where is Tehran Filmed? Apple TV Show Filming Locations 

| @WWW

スパムコメントがめっちゃ多いのでいろいろ対策はしている。詳しくは以前書いた。

にも関わらず、相変わらずスパム投稿が来る。昨日は 5 件ほどスパム投稿が来たのでいい加減頭にきて、スパマーの餌食になってる記事のコメント欄を閉じることにした。スパマーはバカなのか、特定の記事にしかコメントしてこない。自分のブログの場合は以下の 2 記事がターゲットにされていたのでこの 2 記事だけコメントを受け付けないように設定した。

恐らくスパマーの間でやりとりされるカモリストがあって、過去にスパムコメントを投稿して反映された実績みたいなのがやりとりされているんだろう(オレオレ詐欺のカモ一覧みたいな感じ)。とりあえず上記 2 記事のコメント欄を潰したところ、スパムコメントは来なくなった。

どう見ても日本語のブログにロシア語のスパムコメントを投稿して何の意味があるというのだろうか。日本語のブログの書き手にロシア語が通じると思っているのだろうか。前の記事にも書いているけど、機械的な投稿はできないように reCAPTCH をはじめとしたいろいろな対策が行われているので bot が投稿しているとは考えにくく、ロシアの超暇な人間が手作業で信号機や横断歩道の写真を選びつつ投稿しているのだと思われる。自分がその仕事をやらなければならなかったとしたら、その仕事の意味のなさに発狂すると思うんだけど、そういう作業をしている人がいる現実に恐怖を覚える。