| @技術/プログラミング

シダの新緑

最近、ブログに Amazon アソシエイトの広告が表示されなくなっていた。記事の新規公開時だけでなく、最新の価格情報を取得するため 24 時間のみキャッシュして都度新しいデータをとるようにしていたが、商品が 30 日間売れなかったため API へのアクセス権を剥奪されてしまったようだ。アフィリエイト報酬がもらえないのもさみしいが、それよりも記事に商品の画像を表示出来ないのが悲しい。結構頑張って仕組みを作ったのに。

ドキュメントには以下のように書いてあった。

Note that your account will lose access to Product Advertising API 5.0 if it has not generated referring sales for a consecutive 30-day period.

API Rates · Product Advertising API 5.0

これはかなりきびしい。 30 日間でものが売れないことなんてザラにある。 ものが売れない -> API のアクセス権剥奪 -> 商品情報取得できない -> ものが売れない の負のスパイラルに陥ってしまうので基本的には抜け出すことはできない。

Google Adsense といい、個人の泡沫ブログで小銭を稼ぐのがどんどん難しくなっていく。

| @登山/ランニング

Matador の Pocket Blanket

小学校のときの遠足では敷物は持ってくるものリストに入ってたと思う。子どもの頃、原っぱに行って敷物敷いて弁当食べた思い出は誰にだってあるはずだ。しかし、登山ではどういうわけか誰も敷物を持って行かない。サーマレストの折りたたみ座布団みたいなのを持ってる人は多いし自分も大抵持って行く。

折りたたみ座布団は石でゴツゴツしてる場所に座るときなどにショックを和らげてくれて休憩するときにとても良い。この手の座布団なしでゴツゴツした岩の上に座る場合、お尻に体重をかけすぎて痛くならないよう足に力を入れて体の重さをお尻と足で分散して支える必要があって、座っていてもゆっくり休めない。足の力を抜いてゆっくり座れるかどうかで回復度合いがかなり違うので折りたたみ座布団は偉大だが、しかしリュックサックはそのまま地面に置かなければならないのが気になっていた。自分の尻は汚れなくてもリュックサックの底が汚れては意味がない。

そこでリュックサックの汚れ防止に敷物を導入してみた。小学生の頃の遠足用に使っていた敷物は分厚くてナイロンでガサガサしていてかさばるし重かったが、いまは登山用に薄くて軽くてコンパクトなやつがある。広げるとこんな感じ。

Matador Pocket Blanket

自分の尻は折りたたみ座布団で保護しつつ、荷物は敷物の上に載せて汚れを防止できる。

ハンモックと組み合わせて使うとこう。ハンモックに乗るときは靴を脱ぐので、ハンモックの近くに靴下のまま歩けるエリアがあると便利。

ウンカイ Light と Matador Pocket Blanket

この Matador の Pocket Blanket は四隅にペグが結び付けられていて、風に飛ばされないように固定できるようになっている。海沿いの風が強い公園でも使ったが飛ばされることはなかった。また折りたたむときのことも考慮されていて、折り目となるべき場所に赤い糸が縫い付けてあって簡単にコンパクトにたためる。防水性は今ひとつのようだが、自分は基本的に雨の日には登山しないので問題ない。重さ 110g で軽いので、山に行くとき持っていくかどうかを悩む必要がないのもよい(リュックサックに入れっぱなし)。買って良かった。めっちゃオススメです。

| @旅行/散歩

仕事の検証で叶岳に登りに行ったときに見た登山口の桜。ここにこんな風に桜が植えてあったとは知らなかった。

叶岳登山口の桜

糸島の瑞梅寺川川縁の桜。ここは家から比較的近く毎年行く。土日は混んでいるが平日はガラガラなので仕事を少し早めに切り上げて夕方から出かけた。飲食はご遠慮下さいとカンバンが出ていたので車の中から桜を見ながらから揚げ弁当を食べた。肥やしの臭いがきついので臭いが苦手な人はここはダメかもしれない。でも桜は見事だ。

瑞梅寺川の桜 瑞梅寺川の桜 瑞梅寺川の桜

最後に十坊山の下の相思の桜を見に行った。まむしの湯方面から十坊山に登るときにいつも標識を見て気になっていた。どうも鹿家の方から歩ける道があるようだ。車を止めるところがなく、道路脇の路肩が広くなってるところに止めるしかないと思う。木々に囲まれ、少しでも日の光を浴びようと大きく高く成長した二本の大桜は立派だったが、天気が悪かったこと、夕方で日が落ちていたことであまりきれいに見えなかった。

相思の桜

相思の桜の帰りに加布里公園に寄った。ここも例年桜を見に行っている。

加布里公園での著者近影

はやく桜の木の下で飲んだり食べたりできる世の中に戻って欲しい。

| @雑談

多良岳のマンサク

毎週土曜に行ってた子どもの習い事を辞めさせた。子ども自身にやる気がなかったし親のエゴで習わせてたようなものだったので辞めて正しかったと思う。どこかに出かけたり家でゆっくりしたり出来る時間ができて歓迎すべきことなんだけど、何となく罪悪感を覚える。部活や習い事を辞めたときの居心地の悪さは何なんだろう。

中学生の頃、あまり意味ないなと思いつつ田舎の塾に通ってた。中学三年の受験の年になって遠くの塾の夏期講習に行ったらめっちゃ良くて、それで目が覚めて田舎の塾を辞めた。中学一年の時点で辞めるのが正解だったのに、正しい決断をするまで二年半かかった。無駄の切り捨てを早く出来ないので自分はアホなのだと思う。

習い事や部活、塾、仕事などこれまで何度も辞めてきた。その時々の辞めるという選択はそこそこ正しかったのだと思うけど、環境を変えることの後ろめたさみたいなものを常に感じてしまう。みんなどうやってこの感情を処理しているのだろう

| @ブログ

Composing HEY World

メールを送るだけでブログを書ける HEY World はとても体験が良い。入力しなければならないのはタイトルと本文だけ。カテゴリーやタグを選んだり、公開時の URL を選んだり、日付を設定したりできない。しかしそのせいで内容に集中できる。

ブログは万年筆のように書き味が大事だと思う。 HEY のメール作成画面は飛び抜けて良いわけではないが、ほどほどに良い。残念ながらこのブログの投稿欄よりも良いのは確実。別のエディターで下書きして貼り付ける手間がなく、いきなり書いて Send ボタンを押すだけでブログを公開できるのはとにかく便利。下書きはメールの下書きとして保存すればよく、出来上がったら world@hey.com に対してメールを送信する。ブログを書きたいけど管理画面にログインするのが面倒くさいとか、小さなフォーム入力欄で文章を書くのがかったるいというような、ブログを書くための障害をあらかた取り除いている。

メールはスパムによって程度の低い通信手段にされてしまったが、メールによって情報発信をする手法は見直されて良いと思う。昔はモブログという概念があって、ガラケーからメールでブログ投稿できる機能を備えてるブログサービスがあった。このブログにもメール投稿の機能を付けてみたいと思った。

| @ブログ

※いまブログに広告を表示されてる方たちを攻撃する意図はないです

高尚なことが書かれてるブログに、手のしみとりとか豊胸とかエログロ漫画の低俗広告が表示されてると、どんなに立派なことが書いてあっても説得力を感じなくなってしまう。

自分も一年前まではブログに広告を出していた。

広告の表示はやめて本当によかったと感じる。いまからもう一度広告を表示する気にはなれない。

広告を表示していた頃は、低俗広告がいかにコンテンツ内容を毀損していたかということに気が付けていなかった。何か大事なことをシリアスに書いていても、そのすぐ脇に発毛剤とか精力剤とかエロゲームの広告が表示されていたらそれはギャグでしかない。

そもそも自分のブログの一番の読者は自分であり、広告を表示することで自分自身が見ても一円の得にもならない低俗な広告を延々見せられ続け、無料で広告を表示できて広告主が得をするだけだ。

半年に一度数千円もらうために記事内容を毀損するような低俗広告を表示するのはトータルで考えるとむしろ損だ。モチベーションを維持するために金銭的な報償が必要なのであれば、アドセンス広告よりも GitHub Sponsors とか、懐に余裕がある人からの支援を募った方が良いと思う。 Hail2u.net のながしまきょうさんがこの手法をとっていてなるほどと思った。コードを書かない人であれば Gumroad とか Patreon とかにすればいいし、 Amazon のウィッシュリストを掲載するのでも良いと思う。

広告によって無料でいろんなものを提供するのは、少額決済の仕組みがなかった時代に苦肉の策で生み出された手法だ。いまは 100 円、 200 円でもインターネット越しにお金を集めることができる。コンテンツを提供する側はたとえ個人のブログであったとしても安易に広告で収益を得ようとするのをやめて、お金が必要なのであれば真剣にマネタイズと向き合う必要があるだろう。

| @雑談

※初出は HEY World の https://world.hey.com/hitoshi.nakashima/post-7e01e658 です

Flickr が値上げしたときはとても愚かだと思った。

彼らの言い分は「潰れそうだから支援してくれ、自分たちは高潔なポリシーで運営していてユーザーのプライバシーを他人に売り渡したりしないし、写真好きな人のためのコミュニティを作ろうとしている、我々にとってユーザーは製品ではなくプライオリティなのだ」というものだった。

立派な理屈だが、残念ながら値段が高すぎるし(年間 6000 円近い)、 Pro プランのメリットをほとんど感じることが出来ないし、そもそもユーザーが少なくなってきててガチの写真家しかおらず居心地もあまり良くなかった。友達はみんな Instagram を使っているのになぜ自分だけ一人で Flickr を使い続けないといけないんだ? 写真のストレージなら Google Photos が無料で使えるのに( Flickr が値上げを発表した当時はまだ Google Photos は無料だった)。

Basecamp も常々、ユーザーのプライバシーを大事にしているということを声高に叫んでいる。 HEY ではメール配信サービスのトラッカー( Spy Pixels )がブロックされるようになっている。 Flickr (と Flickr を買収した SmugMug )と似たような哲学だが、 Basecamp の方が理念と行動が一致している。 Flickr は「ユーザーはプロダクトではない」と言いながら結局無料ユーザーには広告(リターゲティング広告)を見せている。

機能面でも HEY はよく出来ていて、お金を払うのに十分な価値があると感じる。一方で Flickr には機能面での価値提示がない。これがあるから Flickr を使いたい、と思えるものがないのだ。

理念に共感して金を払えと言ってもユーザーにはなかなか理解してもらえない。少なくとも自分は理念に金を払えるほど裕福じゃない。高潔な理念を打ち出すならそれに見合う価値提示が製品に求められると思う。

その理念は機能に裏打ちされたものだろうか?