| @技術/プログラミング

fish-shell に移行 してこれで .zshrc のお守り業から解放されたと思ってたが、最近異常にシェルの新規セッションの開始が遅くて死にそうになってた。特にやばいのが git mergetool したときで、これは内部的には沢山の fish のプロセスが起動して diff を調べて最終的に vimdiff で表示しているように見えた(僕は git config editor=vim です)。下手するとちょっとしたコンフリクトを修正するために vimdiff が起動するまで 15 分くらい待たないといけないことがあって、 20 年くらい前の Photoshop 作業の現場[1]みたいな感じになってた。これはかなりやばくて、生産性ががた落ちになる。 vimdiff が開くまでに待っている間に他のことやり始めて、気がつくと平気で夕方になってたりする。

fish-shell のバージョンを 2.7.0 に上げたことが原因かと思って、かつて快適に使えていた fish のバージョンに下げたりしてみたが解決しなかったが、以下の記事にたどり着いて $fish_user_paths への値の push をやめたところ解決した。

fish-shell での PATH の通し方として以下のようなのがよく出てくる。 Homebrew で keg only なやつを入れたときにも表示される。

set -U fish_user_paths $HOME/Library/Python/2.7/bin $fish_user_paths

しかしこれをやると $fish_user_paths にどんどんパスが積まれていってしまう。どうもこれが原因で遅くなるようだった。自分の環境でも echo $fish_user_paths してみたところかなり酷いことになっていた…。

↑の Qiita 記事では set -U fish_user_paths するときに第三引数を消せとあったが、それでは根本的な問題の解決にならない( Python やら Ruby やらいろんなものの実行ファイルを PATH に通したいはず)。自分は以下の方法で解決した。

set -x PATH /usr/local/bin $PATH

bash や zsh で export PATH=/usr/local/bin:$PATH とやるのと同じオーソドックスなやり方だと思う。

これだけではこれまでに散々肥えた $fish_user_paths は残ったままなので適当に set -U fish_user_paths '' とかやってあげると空になって起動が速くなる。

fish-shell の set -U はセッションをまたいでグローバルかつ永続的に設定される変数定義の方法っぽいので下手するとその環境で fish を使い始めてからずーっと残ってしまう可能性がある(端末を再起動したらリセットされるかも知れないけど)。

まとめ

  • set -U は基本的にしない
  • $fish_user_paths は設定ファイルの中では使わない
  • PATH を通したいときは set -x PATH を使う

[1]: 何らかの処理を実行して処理が完了されるまでにめっちゃ時間がかかるのでその間にたばこを吸いに行くことが可能だったらしい

追記 2020-05-23

set -x PATH /usr/local/bin $PATH がよいと書いていたが、 tmux を起動すると $PATH に重複してパスが登録されてしまう。ファイナルアンサーとしては以下。

$ set -g fish_user_paths /usr/local/bin $fish_user_paths
  • set -U は使わないではなく set -g する
  • $fish_user_paths は設定ファイルの中でも使ってオッケー
    • パスを通したいときは set -g fish_user_paths /usr/local/bin $fish_user_paths とやる
      set -x PATH /usr/loca/bin $PATH をやると tmux のセッションの中でパスがダブるため

| @WWW

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以下の文章は正月に「2017 年の Lokka へのコントリビュート目標」というタイトルで書いたまま下書きになってたものです。もう 2017 年も終わりそうだけど公開しておきます。


RubyKaigi 2016 で komagata さんと Lokka についてしゃべったのだけど、 Lokka の開発も停滞してしまっていて(ブログとしては大体の機能そろっていて完成しているとも言える)、 "lokka" でググると JavaScript 製の GraphQL クライアントがヒットして、 GitHub のスター数ではこっちの方が多かったりする。

このままで紛らわしいからその名前こっちに寄越せ、とか言われかねない。もっと Lokka を盛り上げていきたい。

なので一度仕切り直しで今後の方針とかをどうするかを決めた方がよいのではないかと思っている。まずは Issue の棚卸が必要ではないかと思う。

加えて自分でも結構いろいろ lokka-plugin を作っているのだけど、個人のリポジトリに適当に上げてあるだけだとユーザーとしては利用しづらいと思う。そこで GitHub の Lokka org に lokka-plugins というリポジトリを作って、とりあえずそこにコードを集約するようにしたらどうかと思う。前に Rebuild で Jenkins の川口さんが話していたやり方。

OSS 、コードが素晴らしいことも大事だけど、利用しやすくないとユーザーに使ってもらえなくて盛り上がって行かないと思う。プラグインを使いやすい、作りやすいようにして裾野を広げていきたい。

ほかにも手軽に使ってもらうためにはいくつかやらないといけないことあると思う。 gem 化は是非とも必要だと思う。 Lokka 動かすために本体のソースコードごと管理しなければいけないのはやっぱり結構敷居が高いと思う。ディレクトリ作って Gemfile に gem 'lokka' と書いて bundle install し、 theme と db config さえ置けば動くようになるのがよさそう。ファイルをアップロードする仕組みについてもどうにかしたい。 Heroku 運用が前提のためファイルシステムを使うことができず本体にそういう仕組みがなかったのだと思う。 Amazon S3 や Google Cloud Storage 、 Dropbox 使えるようにするとかやり方を考えたい。

これらを推し進めるために、以下のことをやりたい。

  1. Lokka 開発者ミートアップを開催
  2. Slack にチームを作ってコミュニケーションできるようにする

1 は RubyKaigi のときに komagata さんに提案したけどそのあと動けてなかった。とりあえずは自分が komagta さんのところに会いに行くだけになるかもだけど、 Issue の棚卸と今後の方向性を固める会をやった方がよさげだと思う。仕事でも OSS でも意思や目的を共有しないと Project は先に進まないと思う。

2 に関しては Lokka は Lingr でコミュニケーションしていたが、いまは皆さん Slack を仕事で使っていると思うし Slack の方がコミュニケーションしやすいはず。というわけで Slack チームを立ち上げたい。1

という感じで 2017 年も Lokka の開発に関与していきたい。


転職して東京に行く機会がなくなり、結局 Lokka 開発者会議をやることはできなかった。プラグインの gem 化はおろかリポジトリへの集約も DataMapper => ActiveRecord への移行も手を付けられなかったが、それ以外で Lokka の改善は結構頑張ったと思う。

今年やった Lokka の改善

  • パーマリンク生成高速化 https://github.com/lokka/lokka/pull/220
    • Lokka はどのフォーマットで permalink を生成するかを DB に保存している
      • リンクを一つ生成する度に permalink のフォーマットを調べるためのクエリが流れる
    • ビュー内で各記事へのリンクは多数
      • めっちゃクエリが流れる 😱
    • request_store.gem を使ってリクエストごとに一回だけクエリが流れるようにする
      • テーマにもよるが記事一覧でパーマリンク生成のために 10 回くらい DB アクセスが発生していたところは 1/10 になる
      • 管理画面の記事一覧では 100 記事表示しているので 1/100 になる(爆速になった!!!、!)
  • 管理画面をスマートフォン最適化 https://github.com/lokka/lokka/pull/225
    • スマートフォンから管理画面が見やすくなるよう CSS を修正
    • 寝床からでもブログ書けるようになった!!!、!
  • ファイルアップロード機能を追加 https://github.com/lokka/lokka/pull/226
    • S3 にバケットを作ってもらいさえすれば GitHub のようにドラッグ&ドロップで画像をアップロード出来るように
    • めっちゃお手軽お気軽に画像アップロードできるようになって最高便利!!!、!
  • MySQL 絵文字対応 https://github.com/lokka/lokka/pull/230 😃
    • 今の時代、絵文字が使えないのはつらい 😅
  • Ruby 2.4 対応 https://github.com/lokka/lokka/pull/231
    • Lokka で Sinatra 、 DataMapper の次に依存度が高い PadrinoHelper のバージョンを上げることに成功(めっちゃ大変だった!!!、!)
      • 自分としては Rails 3 を Rails 4 に上げるくらいの働きをしたと思ってる😎

locale が i18n.gem がサポートしてるやつじゃないと 500 エラーになるという問題があって、こちらも自分のブログでは直してあるので修正する Pull Request を出したい。

P_BLOG のときもそうだったけど、どうも自分はユーザーの少なくなってきた CMS を細々と改造して使っていくのが好きみたいだ。このブログの開発・運用から学ぶことも多くて仕事にも役立っているので、まだしばらくは使い続けていきたいと思う。 Lokka は永遠に不滅です。


  1. 調べてみたらすでに lokka.slack.com は存在するみたいなんだけどこれって Lokka for CMS のやつですかね? 

| @技術/プログラミング

ブログに人気記事を表示するようにしてみた。やり方はめっちゃ雑で、 Nginx の access_log を集計して Bot や Crawler 、 RSS Reader からのアクセス、画像や CSS 、 JS ファイルへのアクセスを除外してアクセス数を集計して結果をテキストファイルに出力し、 Ruby で parse してフッターに表示してる。

仕組み

こんな感じのシェルスクリプトを置いて cron で実行してる。

#!/bin/bash

zcat -f /path/to/access.log* \
  | grep -vE 'useragent:.+?(bot|Feed\s?Fetcher|Crawler|Fastladder|Feed|Ruby|Aol\sReader|proximic|Hatena\sAntenna|Mediapartners-Google|subscribe)' \ # bot や Crawler を除外
  | cut -f5 | sed -e 's/request_uri://' \ # request_path だけ抜き出し
  | grep -vE '(favicon\.ico|index\.atom|\.js|\.json|\.css|\.jpe?g|\.png|\.gif|\.txt|\.php|\/admin|^\-$|^\/$)' \ # HTML 以外へのリクエストを除外
  | sort | uniq -c | sort -nr | head -100 | sed -r 's/^[ \t]+//g' \ # 集計して上位 100 件だけを得る
  | tee /path/to/public/access-ranking.txt # テキストファイルに書き出し

zcat -f しているのは gzip 済みのログファイルも cat したいため。このやり方だと現存するログファイルからしか調べられないので logrotate で設定している期間(自分の場合は 30 日)の集計しかできない。またサーバーを複数並べて運用しているようなアプリケーションではアクセスログがばらけるのでこんな雑なやり方は使えない。

Nginx のログのフォーマットは LTSV にしているので grep でのフィルタリングがやりやすい。まず User-Agent で bot っぽいアクセスを除外したあと、ログから request_uri のフィールドだけを切り出し、静的ファイルなどへのアクセスを除外したあと sort -> uniq -c -> sort -nr してる。

Ruby ( Lokka ) の方では以下のようなコードを書いて access-ranking.txt を読み込んでる。これをやらないと記事のタイトル表示やリンクが生成できないため。

class Entry
  class << self
    def popular(count = 5)
      access_ranking = File.open(File.join(Lokka.root, 'public', 'access-ranking.txt'))
      slugs = {}
      access_ranking.each.with_index(1) do |line, index|
        access_count, path = *line.split(" ")
        slug = path.split("/")[-1]
        slugs[access_count] = slug
        break if index == count
      end
      all(slug: slugs.values, limit: count).sort_by {|entry| slugs.values.index(entry.slug) }
    end
  end
end

フッターは適度にキャッシュしているのでスピードはそんなに遅くならない。

感想

アクセスランキングを表示してみて、意外と Twitter やはてブでバズった記事へのアクセスは継続的には多くないことがわかる。最近だと ARC'TERYX や SIERRA DESIGNS のパーカーの記事が人気があるようだ。これはおそらく寒くなってきててそういうキーワードで検索してたどり着く人が多いのだろう。 GarageBand でのアナログレコード録音の方法は前から人気ある。はてブとかは大して付いてないが、 Yahoo! 知恵袋や 2ch の過去記事・まとめサイトからのアクセスが多いようである。謎なのが痔ろうの記事へのアクセス数の多さ。痔ろうの症状・治療方法を結構詳細に書いたので Google 先生が良記事判定してくれているのかも知れない。家の記事ははてブでバズって 2000 ブックマーク以上付いたが、それでもやっと 5 位という感じ。バズっても短期的なアクセスしか得ることができず(人の噂も 75 日!!!、!)、長期的に細々とトラフィックを集めるためには特定の属性の人にだけ響く詳細な記事を書くのがよいのかもしれない。

| @Mac/iPhone

旅行や街歩きに出かけたとき、移動軌跡が地図上に表示されるとその時何をしていたのかが思い出せて便利になると思う。例えば知らない街に旅行に行った数日後にこんな状況になったことはないだろうか。「昼飯を食ったあとに食器屋に行って良い皿を見たんだけど迷って買わなかったんだよなぁ、あれはなんて店なんだろう、ネット通販やってるかな🤔」。自分はよくある。こういうときに位置情報付きの行動ログが残ってれば店名を探り当てやすくなるし、目当ての商品にたどり着ける可能性が高まる。

自分は今のところ Twitter 、 Instagram への投稿と Swarm へのチェックインを IFTTT 経由で Day One に自動投稿しているので、それらの情報が手がかりにならないでもないが、それでもそのときの自分が Twitter なり Instagram なり Swarm なりに何らかの情報を投稿していないと Day One には何も残らない。やはり何らかの行動ログ的なものが記録されている方がいい。

とはいえ旅行や町歩きのときに意識的に行動ログの取得を開始するのは難しいと思う。旅行中、街を散策する前に iPhone を取り出して何らかのアプリケーションを起動し「開始」ボタンを押したりできるだろうか? 気がついたときには随分行動してしまったあとで「今から記録をとってもね😔」という感じになるのが現実だろう。この手のツールはバックグラウンドで勝手にログをとっといてくれるのが重要だと思う。

何か良いアプリはないものかと App Store で調べてみたところ、 SilentLog というやつが見つかった。評価は良かったがバッテリーの減りが速いとある。インストールしてみたところ確かにバッテリーの減りが速くなる。よくよく考えたら Google Maps のタイムラインや Day One でもバックグラウンドでの位置情報の取得はやってるので似たようなことを複数のアプリでやるのは効率が悪い。

とはいえ移動したログを一番かっちょよく見られるのは SilentLog だった。こんな風に一日のタイムラインを手軽に振り返ることができる。朝家を出て電車に乗り、9時から18時まで職場で仕事をしてなどがすぐわかる。休みの日に出かけた場所も意識せずに記録されていく。その日 iPhone で撮った写真も表示される。

SilentLog

特に良いのが1日の行動ログをほかのアプリやサービスに書き出せること。 Google Maps のタイムラインはエクスポート機能がないし、 Day One の Activity Feed は一定期間たつと消えてしまうので残しておきたいなら意識して記事を作成しないといけない上に、記事にしたとしても位置情報の履歴は残らない。

Google Maps and Day One.png

その点、 SilentLog は行動ログが地図上に表示された画像を手軽に書き出せる。とても便利なのだが、この機能を使うには App 内課金で有料チケットを購入する必要があるようだった。 240円/30日で年払いだと 1900 円とのこと。

位置情報の収集や書き出し、気持ち悪いと感じる人には気持ち悪いこと極まりないだろう。またもし個人を特定できるかたちで流出して誰かに見られてしまったら非常にまずい(浮気中の人など)。加えて SilentLog を作っている会社 はユーザーの位置情報データを売っているようである。おそらく「年収 XXX 万円くらいの 30-40 代の男性が毎週何曜の何時に新宿駅に何人くらいいる」みたいなデータをデパートとかに売ったりするのだろう。 DMP の位置情報版といったところか。個人を特定できないようにはなってると思うがあまりよい気持ちはしない。

とはいえ自分でも忘れるような行動の履歴をスマートフォンアプリが取っておいてくれてあとで振り返られるというのは絶対に便利だと思う。日記は書いておくと便利だけど書くのが非常に面倒くさい。行動のログから自動で簡易的な日記にしてくれてバッテリーの消耗が穏やかなアプリがあったらうれしいなぁ。(結構個人のプライバシーを尊重する) Apple がそういうのつくってくれないかな。

| @Mac/iPhone

先週、 Alfred で通貨換算をやる方法(💵 Alfred で手軽に通貨換算 💴 )について書いたけどその続き。

Numi icon

Numi という Alfred に似たソフトがある。 Soulver と違い多言語対応はしておらず、自然言語による入力は日本語未対応なのだが、 Soulver もまともに使えるのは英語利用時だけなので実質的には機能に差がない。タブを使えたりする分、 Numi の方が高機能かも知れない。さらに Numi は今のところ無料である(ベータ版のため)。ベータ版とはいえほとんど困ることなく利用できている。

Numi うどん

このソフトがすごいのが、 Alfred Workflow を入れると Numi による計算を Alfred から n <式> と入力することでできるようになるということ(ただし Numi.app を起動しておく必要あり)。こんな感じ。

Numi Currency conversion

いちいち Numi.app に切り替えて新規ドキュメントを作成し、ということをしなくて済む。とても手軽に計算できる。通貨換算のほかに、単位の換算もできる。 Google Fincance の Converter サービスを使うやり方よりも高機能だ。

Numi Unit conversion

このソフトを知ってから Soulver を使う機会がめっきり減ってしまった。 Alfred からも計算できるし、結果を残しておきたいような複雑な計算をするときは Numi.app に切り替えて使うこともできる。文章を書いたり考え事をしているときにささっと計算できて頭の切り替えコストが低い。 AWS を利用しているプログラマー諸氏なら EC2 インスタンスの料金なんかを計算するときにもとても便利だと思う。おすすめです。


この記事は Alfred 3 Advent Calendar 2017 - Adventar 12 日目の記事でした。明日は(明日も) @tsurusuke さんです。

| @旅行/散歩

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子どもがてっちゃんなので春の山口に引き続き SL を見る&撮るという目的で人吉に行った。自分が子どもの頃に阿蘇を走っていた SLあそBOY が老朽化のため立野の急勾配を上れなくなり、熊本と人吉の間を走る人吉号として余生を過ごしているのだった。

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朝早起きして福岡の家を出て 9 時半頃に熊本駅に到着し、駐車場に車を止めて熊本駅から SL に乗った。熊本駅では写真撮影コーナーがあって、乗務員の人にシャッターを押してもらって家族写真を撮ったりできる。カツアゲに怯えながら熊本駅近くの塾に通っていた中学生の頃が懐かしかった。

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SL 人吉号は SL やまぐち号よりも内装がしゃれてて綺麗だった。やまぐち号の車内は何となくすすけていて、乗車後に鼻をかむと黒い鼻くそが出てきたりしたけど、人吉号の車内は清潔かつモダンで冷房も効いており快適そのものだった。鼻くそが黒くなることもなかった。しかし人吉号は車内販売が充実しておらず、ちょっと何か食べたいと思っても飲み物と甘い物くらいしかなくてその点は不満だった。やまぐち号は乗務員の人が回ってきてスナック菓子や酒のつまみっぽいやつなど割と豊富に食べ物があった。

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熊本県出身ながら熊本駅以南に列車で出かけたことはほとんどなかったので、宇城や八代の平野部を走る列車の車窓は新鮮だった。緑の絨毯を SL で進む感じだった。

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人吉に着くまではよかったけど、人吉駅に着いて駅前の定食屋で適当に昼飯を食べ、予約しておいたレンタカー屋に駅まで迎えに来てもらってから雲行きが怪しくなってきた。レンタカー屋が宿から遠い、借りたレンタカーに USB ポートが付いていない、シガーソケットに付ける USB 充電器を忘れてきた、 Anker のモバイルバッテリーがすっからかん状態だったため iPhone の順電ができないことを嫁さんにとがめられ大げんかになり、撮影に行く途中で車を降りて別行動をとった。

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結局自分の iPhone も充電切れになりそうだったので、猛暑の中荷物とカメラを抱えて 2km くらい歩いてたどり着いたナフコで 2000 円もする怪しい USB 充電器を買って充電できそうなスポットを探し、近くのマクドナルドに入店してコンセントを確保し狂ったように充電しまくった。ゴミみたいな 3 時間だった。会社から課題図書として指定されていた『顧客が熱狂するネット靴店 ザッポス伝説』を読んでいた。わお。

SL 撮影から戻ってきた家族と合流し、レンタカーを返して宿に向かった。三連休でどこも混んでいるなか、三人で 1 万円ちょいで泊まれる格安の宿だった。いつか自分も元同僚の taketin さんのように一泊 2000 円の宿なのに 34000 円使うような豪遊をしてみたい。

この宿は場所はよいけど温泉は付いておらず、かわりに近隣の温泉の入浴券がもらえた。近くの球磨川沿いのあゆの里というホテルの温泉に入らせてもらうことにした。ここがすごく眺めがよくて、しかも 19 時までに入れば脱衣所で生ビールが無料で飲めるという謎のサービスも付いていた。最高すぎてここに泊まりたいと値段を調べてみたら一泊 30000 円くらいして到底庶民が泊まれるような宿ではなかった。

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人吉温泉 清流山水花 あゆの里

風呂から上がってから夕食をとる店を探したがなかなかよい店が見つからず、思い切って入った店は味はよかったが少々お高い店でげんなりした気持ちで宿に帰った。

翌朝、朝食付きプランにしていたので食堂に朝食を食べに行ったが食堂は狭くまたテーブルもセッティングされておらず少々待った。うまいのかまずいのかよく分からないまま食事を終えてデザートにスイカを食べたようとしたところ異臭がする。悪くなっていたようだった。つらい。

海の日の三連休で異常に暑かったが人吉まで来て観光しないわけにはいかないので街を歩いて回った。とても寂れた感じがしたが、なかなか味わいのある街並みだった。少し前までストリップ劇場があったらしいスカイビルというビルが何とも言えない雰囲気を放っていた。

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城下町の鍛冶屋町というところを歩いているとファイナルファンタジーとかに出てきそうな包丁屋があり嫁さんが包丁を買った。恐ろしくよく切れる包丁で「あぁ俺は多分この包丁で刺されて死ぬんだろうな」と思った。その先にはみそ・しょうゆ蔵があり、味噌と醤油も買った。中の方まで自由に見学できる蔵で真夏なのに中は涼しく不思議な感じがした。お茶と漬け物を出してもらって小休止した。

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その後タクシーで駅前まで移動して青井阿蘇神社にお参りし、 SL がターンテーブルで回転するところを見物しようとしたが時間をミスってそのシーンを見逃してしまう。これでまたアホみたいに怒られた。

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慌ただしくお土産を買い、弁当を買って再び熊本に戻る SL 人吉に乗ろうとするが、なんと時間が中途半端過ぎて駅弁が売り切れ状態であり、いなり寿司を二パックしか買えなかった。往路同様、人吉号の車内販売はしょぼしょぼなので結局家族全員ひもじい状態で熊本駅まで二時間堪えなければならなかった。途中の停車駅でサバ寿司の駅売りがありこれを買って食べたが 800 円もするのにちょびっとの量でひもじさに拍車がかかった。

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帰りも記念写真を撮ったり景色を眺めているうちに熊本駅に到着し、車に乗り換えて熊本ラーメン(黒亭)を食べてから福岡へ帰った。初めて金峰山の西側、有明海沿いを運転したが夕日がものすごく綺麗だった。道は狭いところがあるものの、迫力のある景色が見られてなかなかよいドライブコースだと思う。

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KPT

Keep

  • 出身県でも地元から遠い地方にはなかなか行かないので足を伸ばすことができてよかった。
  • 熊本は阿蘇以外にもいっぱいいい温泉地ある。

Problem

  • 予定がぐだぐだ
    前回の山口旅行のときは家庭内 Kibela を活用して綿密にスケジュールを組でいたが、前回とは違って転職したばかりで慣れないこともあり事前に十分な計画を練ることができなかった。若かったり子どもがいなかったりなら場当たり的な旅行でも面白いかもしれないけど、子連れだとそれなりに事前調査してから行かないとばたばたになってしまう。

  • 酒が飲めない
    途中まで車で行って列車に乗るタイプの旅行は運転をしないといけないので列車の中で酒が飲めないのがつらい。山口のときも今回も、嫁さんだけ列車の中でうまそうにビールを飲んでいて気が狂いそうになった。

Try

  • 旅行前はきちんと計画を練る。
  • Anker のモバイルバッテリーは前日寝る前に確実に充電しておく。
  • レンタカーに乗るときはシガーソケットから充電するやつを忘れない。

このどうしようもないチラシの裏のような日記は旅行 Advent Calendar 2017 - Adventar 8 日目の記事( 1 日遅れで書いています、すみません)でした。 9 日目は nayo74 さんです。

| @Mac/iPhone

Soulver と Calca というのを去年自分が作った Advent Calendar で書いた(ただし締め切りを二ヶ月過ぎてから)。数字混じりのテキストを入力するといい感じに内容を読み取って計算してくれるソフトの紹介記事だった。

Soulver は便利でよく使っているのだけど、何か計算をしたいときに一々新規ドキュメントを作成しなければならないのが煩わしい。結果を保存しなくていいような、本当にチラシの裏で筆算してあとは捨ててもいいような手軽な計算ができないものかと思っていた。例えば Alfred を起動してさっと計算するような。

実は Alfred にも計算機能はある。ランチャーウィンドウを呼び出して数字を入力すると計算してくれる。

Alfred Calculator

ただ Soulver にあるような 1 USD in JPY と入力して 113 JPY と通貨換算してくるような機能はない。ネットでデジタルコンテンツをコンシュームしたり海外の通販でブツをゲットしたりするデジタルネイティブの皆様におかれましては USD 決済が基本であり、お金を払う前に「日本円にしたらいくらくらいかな?」と考えることはよくあると思う。そういうときにさくっと Alfred で通貨換算してくれる方法があったら便利ですよね。あるんですよそういうのが。

Currency Converter\.alfredworkflow
http://cl.ly/MBJ8

ちょっと URL が怪しいけど CloudApp というサイトからダウンロードできる。中身はシェルスクリプトで、例えばドル円の換算だと次のようなシェルスクリプトが実行される。

AMOUNT={query};

RESULT=`curl -s "http://finance.google.com/finance/converter?a=$AMOUNT&from=USD&to=JPY" | awk '/<span/{print}' | sed -e 's/<[^>][^>]*>//g' -e '/^ *$/d'`

echo '<?xml version="1.0"?><items>
            <item uid="convert" arg="'$RESULT'">
                <title>'$RESULT'</title>
                <icon>icon.png</icon>
                <subtitle></subtitle>
            </item>
        </items>'

Google の Currency Converter サービスに curl で問い合わせて結果を Alfred で表示できるように XML に整形しているだけである。

たとえば USD 58 と入力すると以下のように日本円でいくらになるかを表示してくれる。

Currency Converter USD

ここで Enter を押すとクリップボードに結果を保存してくれる。

Notification

なお Google の Currency Converter の URL が最近変更されたため↑のリンクのやつをダウンロードしてインストールしただけでは動かないと思う。 curl する URL を変える必要がある。よくわからん人は僕が貼ってるシェルスクリプトをコピーして 「Alfred Preferences」 -> 「Workflows」 -> 「Currency Converter 」と進み、 Script Filter にペーストするとよい。

Alfred Workflow Preference

Alfred Workflow Script Filter

curl する URL のクエリパラメーターを調整することで EUR -> JPY や話題の BTC -> JPY の変換もできる。仮想通貨の相場が気になって気になって仕方がない方などは Alfred で効率的に計算してるふりしてレートが調べられて便利だと思うので是非お試し下さい。


この記事は Alfred 3 Advent Calendar 2017 - Adventar 7 日目の記事でしたが一日遅れで書いてます。 8 日目は誰も登録していません。


追記 2018-06-25

コメント欄で @gnrr さんにご指摘いただいてますが、 Google の通貨変換 API が機械的なアクセスを拒否するようになり、この記事に書いてあるやり方では通貨換算できなくなりました。 @gnrr さんが作成された以下の Alfred Extension だとこの機能が復活しますのでお困りの方はご利用下さい。