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糸島の田園風景

福岡と長崎の往来、太宰府経由で行くか三瀬峠越えて行くしかなかった。

時間で言ったら太宰府経由の方が早いけど距離が長くて高速代が高くてガソリンも喰うし、鳥栖から太宰府までの運転は道路が混んでるので精神的に疲れる。

三瀬峠は距離は短いけど峠越えで時間かかるし上り坂登るのでガソリン喰うし、カーブが多いので嫁さんが車酔いして罵詈雑言を浴びせられる。

福岡の西の方に引っ越したこともあり、最近は都市高速・九州自動車道を通らず、西九州道と厳木バイパス、厳木多久有料道路を通るようにしてる。距離は三瀬峠超えよりも長いものの太宰府周りよりも短く、平地を走るのでガソリンも喰わず、高速道路を走る距離も短いので高速代も安いし、道路が空いてるので運転に疲れるということもない。時間も2時間程度しかかからない。おまけに深江や唐津の綺麗な海の景色を眺めながら通行できる。佐賀平野の退屈な景色を眺めずに済む。良いことしかない。

これまで長崎と福岡の往来は運転がしんどくて結構辛かったんだけど、唐津経由のルートを覚えてからは精神的に楽になった。長崎から家に着くまでに夫婦喧嘩5回くらいしてたのが2回くらいになった。オヌヌメです。

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病院があったので五月の第二週に関西をうろついてきた。

5月の京都はとても良い。あんまり込んでないし。たしかに秋の京都の紅葉は美しいが、あまりに人が多すぎる。それよりは5月の新緑をゆっくり眺めるのが良い。もみじの新緑が非常に美しく、また気候も暑くもなく寒くもなく、町歩きにちょうどいい。

今回は初めて神戸にも行ってみた。山と海が近くて、九州でいうなら別府に地形が似てると感じた。独特の街並みが印象的で、一度泊まりがけでゆっくり観光してみたいと思った。

神戸はTwitterで知り合った青木ヨーマさんに案内してもらった。三ノ宮から新開地というところまで歩いて、競艇だか競輪だか風俗だか帰りのおじさん達に混じって、昼間から安い飲み屋でビールを飲んだ。若いヤンキーっぽい感じの女の子たちが給仕をしていて、接客されてるっていうより説教されてるみたいな感じ。いちいち恐縮しながら注文した。

この店は基本的におじさん達が友達同士でやってきて(女性客はほとんどいない)、ギャンブルの話なんかをしながら飲んでるんだけど、なかには一人でやってきて、競馬中継をラジオで聞きながら、あるいは文庫本を読みながら独酌するおじさんが何人かいてすごくクールだった。30分くらいいてほろ酔いになったらささっと出ていくの。とてもかっこいい。自分ももう少し歳をとったらこういう酒の飲み方をしたいと強烈に思った。

以上、とりとめがないけど五月に関西に行った話。

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京都で不思議なところは、洛中の住宅街を歩いていると突如として商店が現れ、普通に営業しているところ。田舎の感覚では住宅街と商店街は見えない線でゆるやかに隔てられるものなんだけど、京都は住宅街のなかにいきなり焼肉屋があったりするからびっくりする。

そこで「京都の人は消費するのが好きなのかなー」って仮説をたててみた。じゃなかったら駐車スペースもない住宅街で店やっても商売が成り立つわけがない。しかしながら京都府の統計と熊本県の統計を比べてみると仮説は外れていて、民間最終消費支出は熊本県の方が多く、京都府民の貯蓄率の方が高かった。

とはいえ京都の街を歩いていると、有名なお菓子屋さんには京都ナンバーの車(ほとんどドイツ車)が止まってるし、有閑マダムっぽい人が昼間からお菓子を買いにきてて、京都の商店は観光客だけをターゲットにしてるってわけでもなさそうに見える。お菓子やコーヒー、お茶といった嗜好品のお店はどこも賑わっているし、僕がコーヒー豆を買い付けている出町輸入食品なんかも地元のおじちゃんおばちゃんでいつも混雑してる。京都府民の消費マインドは旺盛なように感じるんだよな。

京都の人はただ観光客からお金を落としてもらうだけじゃなくて、自分たちもお金を使い、良い物を食べたり手に入れたりしようとしてるようなイメージがある。そしてそれが京都の文化や物、食事のクオリティーを底上げしてるように感じる。よそからお客さんを受け入れる土地の人間は物の善し悪しを知っている必要があって、自分たちも大いに遊ばなきゃいけないことを本能的に自覚している印象。

知り合いの東京の人に「京都は田舎」と言う人がいたけど、都市生活者の心構えみたいなものはいまも京都に息づいているんじゃないかな。京都の人が東京人に対して「田舎からようきはった」と言うメンタリティーも分からなくはないな、と思った。エレベーターでは降りる人を優先して欲しいし、バス停ではきちんと並んで欲しいけど。

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仕事を辞めてから実家に帰るまで一週間ほど東京をぶらぶらしてたのですが、そのときに上野の東京国立博物館と国立西洋美術館に行きました。正直なところ、国立のこれら文化芸術施設を観覧するよりも、Tumblr見てた方が楽しいし刺激的だと感じました。太宰府の九州国立博物館に行ったときも感じたのですが、日本の博物館は縄文や弥生時代の土器とか、中世の美術品や刀など歴史的に価値のある史料をただ展示してるだけで、その裏側にある背景の解説が弱いと感じました。英語の解説文も少なめで、外国人は鎧や刀の展示を見てひとしきりハッスルした後は退屈極まりないだろうと思います。シンガポール国立博物館は英語、中国語、マレー語、タミル語、日本語に対応したマルチリンガル音声ガイド端末(液晶ディスプレー付きでiPodみたい)を各入館者に貸し出してくれたのでとても楽しめました。独立法人国立文化財機構にはもっと頑張って欲しいです。

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今日はポエムです。

学生生活も残りわずかとなった早春のある日、僕は静岡方面にレンタカーでドライブに出かけました。夜に東京を出発して、途中コンビニの駐車場で休憩しながら伊豆へ向かいました。東京を出発したときは雪が降るそぶりなんてみじんもなかったのですが、小田原を過ぎたあたりからパラパラと雪が舞い始め、熱海の手前の峠道にはうっすらと雪が積もっていました。もう春はすぐそこという気候だったのに、とても不思議な光景でした。

ドライブの目的はスカンジナビア号という客船でした。客船と言ってももう地力で航行することはできない船で、港に停留して海上レストランとして余生を過ごしている船でした。この船は戦前から存在する客船で、戦時中はナチスドイツに接収され、戦後しばらくは北欧で実際に客船として運用されていました。その後1969年に西武グループによって買い取られて日本にやってきて、海上ホテル兼レストラン(のちレストランのみ)として利用されることになったらしいです。僕が大学を出る直前の2005年初頭はコクドの有価証券報告書偽造問題が明るみに出て、西武グループは大騒ぎしてました。事業再編の流れの中でスカンジナビアも整理されることになり、レストランの閉鎖が決定されたのです。そのニュースを見て僕は、是非ともスカンジナビア号がなくなってしまう前に一度中に入ってみたいと思ったのでした。

スカンジナビア号の中ではコーヒーとケーキを注文しました。スカンジナビア号のインテリアは趣のあるものでしたが、若干船体が傾いていました。傾いた船内の喫茶室で味のあるデザインの木製の椅子に腰掛け、年季の入ったテーブルの上でコーヒーを飲みながらケーキを食べました。しかし使い込まれた調度品と船体の傾き具合が妙にマッチしていて、不思議な居心地の良さがありました。

当時のことを懐かしく思ってスカンジナビア号のその後をネットで調べてみたのですが、Wikipediaによると中国で補修工事を受けるために太平洋を曳航されている途中で沈没したのだそうです。何だかずっと連絡をとっていなかった昔の知り合いが亡くなったのを人づてに聞いたかのような気分です。Wikipediaによると船体の強度不足のために引き上げることも不可能なのだとか。波瀾万丈の生涯を送ったスカンジナビア号の冥福を祈ります。