| @技術/プログラミング

遅ればせながら、LDRizeMinibufferというGreasemonkeyをFIrefoxに入れてみました。GoogleやTwitterやTumblrの閲覧が劇的に改善されます。いままでメリットが分からず入れてなかったんだけど、アホですね。もっと早くに入れれば良かった。

となると一年前にやったAutoPagerizeのとき同様、P_BLOGでも動くようにしたくなる。というわけで例のごとくMicroformatsをXHTMLに書き加えました。AutoPagerizeの場合は独自規格のMicroformatsでしたが、LDRizeとMinibufferはhAtomという汎用Microformatsに対応しており、他の用途にも御利益のあるものなんだそうです。ありがたやありがたや。

ところで僕は知らなかったんですけど、XHTMLの中にclassって複数書けるんですね。一要素あたり一個しかclass書いちゃいけないと思ってた。アホだ。これまで autopagerize_page_element 専用に <div> を用意してましたが、これはhAtomのhfeedとご一緒してもらい、<div class="hfeed autopagerize_page_element"> としました。無駄な <div> を一個減らせました。

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| @料理/食事

もう一つSRさんに対するレスポンス。僕とSRさんのやりとりを見て、ラーメン二郎は初めてのお客を無下に扱う最低最悪の酷いラーメン屋と思った人がいたとしたら、それは残念極まりない。是非、ラーメン二郎三田本店店主、山田さんへのインタビューを読んで欲しい。おじさんの二郎に対する真摯な気持ちが伝わってきます。麺へのこだわりとか。利益優先に走るならいくらでも儲けられそうなのに、自家製麺にこだわり、価格は安く抑える。

山田
しかし混むのはうれしいけどさ、女はあんまり来ないで欲しいなあ。麺を三分の一から二分の一ぐらいにするんだけど残すんだよな。俺も、もう節操ないからさ金だけ置いてってくれりゃいいんだけどさ。昔は文句も言ったけど、今は何も言わねえよ。節操ないからさ。女どおしだと結構食うんだけど、男がいると残すんだよな。
じく
僕も、女はあまり来て欲しくないですね。食べるの遅いですから、並んでてこっちがイライラします。あと漫画見ながらゆっくり食ってる奴がたまにいるんですよね。

こんなことも書いてありますけど、女の子だって食える子だったら無下にはされないし(僕が学生時代には一人で食べに来てる女の子もいた!)、男でもマンガ読みながらやお喋りしながら食べるやつは白い目で見られる。後ろに1時間2時間待っても食べたいと思ってる人がいっぱい並んでるんだから速く食べて席を譲るのは当然だと思うんだけどな。

| @散財

SRさんが一個前の記事のコメント欄で紹介してくれたiPhone 3G のダメダメなところまとめというQ&Aが残念な感じだったので僕なりにAnswerを書いてみます。jailbreakしない、ノーマル状態の現在のiPhoneを想定して答えます。

Q.iPhone本体に、メールは保存できますか?

A.iPhone本体には保存できません。30日で自動的に削除されます。以後は見ることができません。i.softbank.jp は、IMAP(メールはサーバ上で管理)なので、iPhone本体で受信済みでも30日で自動的に削除され見れなくなります。

追記→ ユーザーから不評だったため、30日で自動的に削除されない仕様に改善されたとのこと。

iPhoneにはiPhone用のメールという発想がないです。普通GmailとかISPからもらったメールアドレスとかを使うんじゃない? Gmailやその他のメールは本体に保存されますよ。ただし50件まで。それ以上過去にさかのぼってメールを見たいときはサーバーからダウンロードして閲覧します。つまり電波が届かないところでは直近50件までしか閲覧できません。

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| @散財

iPhoneはなぜ日本で失敗したのか系の記事を読んでいて、iPhoneと外車って似てるなと思った。外車はかっこいい、すごい、速い、モテる、ステータス!っていう評価はみんな持ってるんだけど、決してみんなが買おうとしないのが外車。iPhoneも発売時のテレビでの取り上げられぶりから分かるように、みんなの関心を集めたんだけど、決してみんなが買おうとはしなかった。iPhoneと外車の共通点について考えてみる。

  1. 値段が高い

    国産携帯も最近は高いけど、一括で買うと6〜8万するiPhoneはやはり高い部類に入る。外車も高い。

  2. 維持費が高い

    いろいろやってソフトバンクは必死にiPhoneの利用料金を割り引いてるけど、それでも維持費は高い。ちょっとパケット通信使えばパケット定額フルの上限にはすぐ到達するし、月々2000円とか3000円で維持するのは無理。特に発売当初は毎月確実に8000円近く維持費がかかる計算だった。あれで欲しかったのに冷めちゃった人が結構いると思うなー。外車も燃料食いだし部品高いし維持費高い。

  3. 中古の値落ちが激しい

    いまヤフオクでiPhoneの中古は3万円くらいで買える。かなり安い。外車も新車のとき1000万円だったのが大して乗ってないのに300万円とかで買えるようになったりする。国産車はなかなか値落ちしないんだけどね。リセールバリューは殆ど期待できない。

  4. 金額に見合う分だけの価値を見出せない

    高い価格、維持費に見合うだけのベネフィットをiPhoneからは得られない人が世の中には多い。モバイルSafariがどんだけ素晴らしかろうが、携帯からネットは殆ど見なけりゃ意味がないし、メールはiモードメールができればオッケー、それよりおサイフやモバゲーの方が便利だし楽しい! なわけですよ。外車は内装とか駆動方式とかエンジンとか、実用上走る上で本質的でない部分に金がかかってて、車はとりあえず走ればオッケーと考えているフツーの人は金額に見合う価値を見いだせない。一般の消費者の目には無駄なプレミアムに映る。

こんなところじゃないかな。

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| @映画/ドラマ/テレビ

英国王給仕人に乾杯!

評価 : ★★★☆☆</p>

概要

1960年代の共産主義下のチェコスロバキア。再教育施設(刑務所のようなもの)を主人公ヤン・ジーチェが出所するところから物語は始まる。主人公は初老のじいさんで、彼が素晴らしかった自分の過去を振り返るようなかたちでストーリーは進んでいく。レストラン、高級ホテルと、様々な場所で給仕として働いてきたヤンが、戦時中の混乱を経て大富豪になる、というお話。

ヤンは小銭をばらまくことを趣味としている。駅でソーセージ売りをしていたときも、レストランで給仕をしていたときも、高級ホテルで給仕をしていたときも、こっそり小銭をばらまく。どんな名士・金持ちでも、小銭が落ちていると拾わずにはいられない悲しい習性を描く。

金持ち達が食事をするシーンも盛りだくさん。がんなんて怖くないって言ってみんなご馳走を食べる。酒を飲む。

金、食ときたらあとは女。金持ち達は年をとっていても性欲旺盛で、人形みたいにかわいい娼婦達とやりまくる。ヤン自身も安い給仕の給料で女を買う。金で女体盛りやったりする。

タイトルになっている英国王給仕人とはヤンが最後に勤めるプラハ一の高級ホテル、ホテル・パリの給仕長のこと。チェコ語はもちろん、ドイツ語、フランス語、英語、スペイン語、イタリア語、果ては朝鮮語まで話す。イギリス国王がやってきたときにはその給仕を務めたこともある。誇り高き給仕人なのだ。だからズデーデン地方がナチスに併合された後、ドイツ人が店にやって来ても相手にしない。メニューを寄越せとドイツ語で喚いても、「言葉が分かりません」とドイツ語が分からないふりをする。しかし最終的にチェコ全体がドイツに併合された後、ナチスの秘密警察に連行されてしまう。恐らく処刑されてしまったのだろう。このように物語は後半から反ドイツ的な内容になる。

後半には、ドイツ人女優のユリア・イェンチがヤンの妻リーザとして登場する。ナチスがズデーデン地方に攻め込んで、チェコ国内でドイツ人の立場が危うくなってきたときに二人は出会う。街頭でチェコ人にドイツ系の民族衣装である白い靴下を脱がされているところにヤンが通りがかり、彼女を助けるのだ。そこから二人の恋が始まるんだけど、リーザはなかなかヤンと寝ようとしない。アーリア人の純血を守らなければならないと彼女は言う。ヤンはリーザと結婚するために、ナチスによる精液検査を受ける。精子に問題がなければスラブ人でもアーリア人との結婚が許されるのだ。このあたり結構キモい。ドイツの敗戦が濃厚になってくると、優秀なアーリア人を大量生産するため、ヤンがかつて勤めていたユダヤ人経営の娼館を研究所に改装し、ドイツ兵と金髪のドイツ人女性を交配させたりする。ナチスドイツの異常さが際立つ。強烈な皮肉だ。

印象に残ったシーン

物語の要所要所にヴァルデンというユダヤ人の商人が登場する。物語の冒頭、駅でソーセージ売りをしていたヤンが、列車が動き出したせいでお客にお釣りを渡せないシーンがあるんだけど、このときの客がヴァルデン。根っからの商売人で、後に給仕をしているときに再会し、彼の部屋で床に敷き詰められた紙幣を見たことでヤンは金持ちになってやろうと決意する。しかし最後にはナチスドイツに捉えられ、強制収容所に送られてしまう。強制収容所送りの列車の中に偶然彼の姿を見たヤンは、駅で若者が食べていたサンドイッチを奪い取ってヴァルデンに渡そうとする。一生懸命走るのだが届かない。やがて列車は行ってしまった。かつては「内臓料理以外のメインディッシュを全てもってこい」と贅沢三昧を謳歌していたヴァルデンだが、最後には人の食べかけのサンドイッチすら手にすることができなかった。もちろんナチスドイツのせいなんだけど、人生って金だけじゃないと考えさせられる場面だった。

総評

とにかく金銭欲、食欲、性欲についての描写が延々続く。チェコ映画と聞いてオシャレ映画や人形劇を期待して見に行くと激烈に後悔することになりそう。かもめ食堂が好きな人とかはタイトルやポスターに釣られないように。

| @映画/ドラマ/テレビ

ラースと、その彼女

評価 : ★★★★★

あらすじ

ラースは27歳の独身男性で、兄夫婦が暮らす実家のガレージで暮らしている。いつも一人でいるラースのことを心配して、兄の嫁カリンがしきりにラースを食事に誘うのだが、ラースは拒み続ける。職場で同僚の女の子に「相乗りで通勤しない?」と提案されても徹底スルー。そんなある日、ラースの元に大型宅急便が届く。中身は一体…。

ネタバレOpen

総評

見ていて『16歳の合衆国』に似ていると感じた。それもそのはず、ラースを演じたライアン・ゴズリングって『16歳の合衆国』のリーランドじゃん。雰囲気似てるはずだよ。これエヴァンゲリオンとか好きな人が見ても結構面白いと感じるんじゃないかな。

ただ、『16歳の合衆国』に比べたらラストが明るい。何かしらの明るい展開を予測させる終わり方だ。もっと陰鬱で悲劇的な結末が好きな人にはスッキリしないかも知れない。僕自身も、もうちょっと悲しい終わり方でも良かったかなと思う。本編で語られるラースの孤独、悲しみが薄まってしまう。でも良い映画だと思う。

| @映画/ドラマ/テレビ

天国はまだ遠く

評価 : ★★☆☆☆

あらすじ

主人公は日常生活に疲れた若い女性(加藤ローサ)。自殺しようと思って京都の日本海側まで行く。タクシーの運転手に連れてきてもらったうらぶれた民宿で睡眠薬を大量に服用するものの死にきれず、36時間眠っただけで目が覚めてしまった。民宿主人の人柄と山奥の生活で都会にはなかった人間らしい生活を取り戻すのだが…。

良かったところ

チュートリアルの徳井義実が民宿主人をやってるんだけど、良い演技をしていた。本当にああいう人いそうだった。あと徳井が作る料理がうまそうだった。加藤ローサが36時間眠った後に食べる朝食の食べっぷりも良かった。見ている方までお腹空いてくる感じ。天橋立っていうのかな。あの辺の景色もとてもきれいだった。

悪かったところ

民宿主人の過去の話が断片的にしか登場せず、分かりづらかった。なぜ婚約者は自殺したのか、なぜ主人公は都会でやっていた仕事を辞めたのか、その辺が分かりづらかった。

あと主人公の彼氏がキモかった。

総評

人が生きていくためには他の生き物のの命を奪わなきゃいけないとか、そういう描写は良かったが、終わり方が中途半端だし、いまひとつパンチに欠ける。