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大黒ラーメン 男はラーメンを欲していた。そんじょそこらのラーメンじゃない。熊本ラーメンだ。白濁スープに中細麺、あげにんにくチップ入りで、何とも香ばしい。そんなハーッコー(Hard Core)ラーメンを男は欲していた。しょう油ラーメンなんてWackでYuckだ。

 幸いにも男は熊本県に住んでいた。車を一走りさせればすぐに熊本ラーメンにありつくことができる。

 男には目当ての店があった。熊本出身のお笑いタレントがことあるごとにテレビで持ち上げている店だ。最近では全国ネットのテレビ局も取材に訪れている。以前男が訪れたときには、店の壁にゲイの芸風で売っているお笑い芸人のサインが飾ってあった。

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| @読書

旧東ベルリン名物「テレビ塔」 以前読んだ『プラハの春』の続編である(portal shit! : 『プラハの春』読了)。まぁ面白かったけど、過剰な性描写が煩わしかった。結局、著者が若い頃いかにもてたかが綴られているわけである。お人形さんみたいな顔をしたドイツ人女性と恋をしたいという、どうしようもない中年オヤジの妄想を満たすには十分かも知れない。性描写の頻出度合いといい、総じてオッサン向けの本である。

 著者は「共産主義は本質的にペテン」だと主人公に何度も語らせ、共産主義の虚構性について語ろうとしている。一般市民は生鮮食品を十分に口にできず苦しんでいるのに、共産党の幹部は良い暮らしをしているとか、そういった共産主義の矛盾を物語ろうと躍起である。しかし僕が驚くのは、外交官の贅沢な暮らしぶりである。海外に駐在する外交官は高価なブランド品を身につけ、メルセデス・ベンツやBMWを乗り回し、パーティーに明け暮れ、高級住宅街に住むのである。服や車は私費で買っているのかも知れないが、パーティーや住居費は税金が使われているはずで、共産党の幹部もひどいが、それを批判する外交官も血税で随分贅沢をしているようで矛盾を感じた。

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| @雑談

時間外窓口サービス廃止へ 郵政公社、3600局で

 日本郵政公社は12日、郵便物の集配拠点となっている全国約4700の郵便局の再編に関連し今年9月以降、約3600局で順次、郵便物の引き受けなどの時間外窓口サービスを廃止する方向で検討を始めた。将来的には現金自動預払機(ATM)の取扱時間も短縮する意向だ。

 2007年10月の郵政民営化を控え人員配置を効率化、コストを削減するのが狙い。公社は何らかの代替措置で利用者へのサービス低下を防ぐとしているが、過疎地などでどこまで現状のサービスを維持できるのか不透明で、自民党や地元から反発が出そうだ。

(共同通信) - 4月12日9時50分更新

 一部の就職活動中の学生には厳しい仕打ちだ。これじゃあ、締め切り日前日の夜中に焦ってエントリーシートを仕上げて、明け方にひぃひぃ言いながら夜中も開いてる集配局に激烈ダッシュ、という戦法が使えなくなるじゃないか(笑) やはり郵政民営化反対だ。今度の選挙も共産党に投票しよう。

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TOTO 先日、ユナイテッド・アローズに帽子を買いに行った。帽子を選んでいたら、PowerBookを入れてしょってるa x i oというメーカーのリュックが珍しいと店員が話しかけてきた(熊本の洋服屋の店員は、客が来たら「何か買うまで帰さない」くらいの勢いで客にマークする)。このリュックはアップルストアで買ったのもで、確かに珍しい。「パソコンを入れるのにちょうど良いんですよ」と答えたものだから、彼は僕が仕事の途中で買い物にやってきたのだと思ったらしい。帽子を選び終えて会計をするときに、「今日はお仕事の途中ですか?」と聞かれてしまった。適当に「ええ、まぁ」とでも答えておけばよいものを、阿呆な僕は「いや、僕仕事してないんですよね」と頓珍漢なことを言ってしまった。この店員に、どんな職業なのかとか深く尋ねる意志はないはずだから、害のない嘘をついておけばよいのだ。でも僕は馬鹿正直に事実を述べてしまった。気まずそうな顔を浮かべる店員。しばらくユナイテッド・アローズに行きたくなくなってしまった。

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| @映画/ドラマ/テレビ

 アカデミー賞監督賞受賞作である。数々の映画賞で賞に輝き、作品賞の本命候補だと言われていたが、結局は『クラッシュ』にかっさらわれてしまった。同性愛がテーマの映画は、やはりアメリカでは不遇な扱いを受けるのだろうか。

 肝心の映画の内容自体はわりと良かった。これは同性愛を描いた映画というよりも、許されざる恋を描いた純粋な恋愛映画として考えるべきだろう。たまたま愛し合った二人が同性で、住んでいる国がアメリカだったということだ。

 大まかなあらすじ。職にあぶれていたカウボーイのジャック・ツイストとイニス・デルマーは、羊飼いのアルバイトを一緒にこなすことになった。二人は羊を連れてブロークバック・マウンテンに登り、二人きりで一夏を過ごす。ブロークバック・マウンテンは夏でも凍えるような寒さで、ある夜テントの下で身を寄せ合って寝ていた二人は体を重ねてしまう。下山した二人はそれぞれ家庭を設け父として夫としての役割を果たしていくのだが、お互いのことを忘れることができず、四年後にジャックがイニスを訪れ、燃えるような恋が再開される。いったいどんな結末が二人を待ち受けるのか。

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| @音楽

 体調が良いので病院を抜け出した。

 それでさっきベスト電器の前でやってた中古CD市を覗いたら、"CREATION REBEL THE BEST OF cutting edge HIP HOP 1995-2000"と思わぬ邂逅を果たした。BUDDHA BRANDとかK DUB SHINEとかYOU THE ROCK★とかSHAKAZOMBIEといった、cutting edgeに所属してた連中のコンピレーション盤である。僕が日本語ラップを聴き始めたのはここ三年くらいのことで、これらの面々が最盛期だった高校生の頃は聞き逃している。だからこういうアルバムは本当にありがたい。リアルタイムの興奮が蘇ってくる。いつか買おうと思っていたのだけど、本日490円にて手に入れることができた。ラッキー。

 なかでも圧巻だったのがECDのロンリーガールである。リリックが少女たちに訴えかけてる(90年代の日本語ラップは慈善的なメッセージを放っていたのだ!)。この曲は一昨年くらいに加藤ミリヤがカヴァーしていてそっちは聞いたことがあった。加藤ミリヤ版は、ECDとK DUB SHINEという二人のオッサンがセンター街にたむろする少女たちのことを心配しているのに対して、「いつまでも子供じゃないんだ、余計な心配しないでくれ」って言ってるわけだが、そんなんより断然このECD版である。といってもECD版に共感してしまうのは、もう僕の年齢がコギャルたちのよりもオッサンたちの年齢に近いからかも知れないのだけど。

 それにしてもECDというのは、本当に凄い人だったんだなということが分かる。“さんぴんキャンプの人”ってだけじゃないのだ。彼の著書、『ECDiary』とかもいつか読んでみようと思う。リスペクトECD!

| @雑談

瀬田の桜 前回の入院のことは書きませんでしたが、本日再び入院して明日から塩酸イリノテカン・ネダプラチン併用療法の2コース目を受けます。今日、採血して腫瘍マーカーをはかったら、なんと1コース目の治療前よりも数値が上がっていました。これはすなわち、いまのところ薬が効いていないということです。前回の治療前にあった違和感が取れていたから、よもや薬が効いているのかもと期待していましたが、現実は厳しいものがあります。このまま薬が効かなければ余命二年もないわけで(もっと短いかも知れない)、ここ数日の友人たちの来訪で忘れかけていた死への恐怖が舞い戻って参りました。

 しかしくよくよしてばかりもいられないので、CT撮影と入院時の検査が終わってから映画を見に行きました。アカデミー賞監督賞を受賞した『ブロークバック・マウンテン』です。しかし本稿は単なる日記ですので、映画の感想は別の記事で記すことにします。

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