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 本日退院しました。とはいえ一時退院。癌が消えて無くなったわけではございません。本退院だったらどれだけいいだろうと思います。また来週には入院しなければなりません。

 今回入院して行った治療は、前回入院していたときと同じBEP療法というものなんですが、この治療法、前回入院していたときはとても良く効いて、肺や首のリンパ節に転移していた腫瘍は綺麗さっぱり消えて無くなったのでした。しかし今回はほとんど効いてない。

 ßhCGという腫瘍マーカーがあって、普通の人はこの数値は0.5未満です。これを超えると体の中のどこかに悪性腫瘍があることが疑われる。しかし精巣腫瘍でもセミノーマの場合、この腫瘍マーカーは上がらないはずなんです。事実、前回入院したときのßhCG値は0.5未満だったのです。しかし今回の再発ではこのマーカー値が4.8にもなってしまいました。つまり、癌細胞が何らかの要因で変異し、一般的なセミノーマとは異なるものになってしまった可能性があるのです。

 これは何を意味するか。セミノーマなら抗癌剤がよく効くのですが、非セミノーマの場合だとなかなか薬が効かないらしい。すなわち、治療が大変になるということです。もちろん、非セミノーマでも精巣腫瘍を克服した人というのはいるわけなんですが、五年生存率はセミノーマよりも低いんです。

 なんだかなぁ。死に一歩近づいたのかも知れないと不安な日々を送っております。その割にはお気楽駄文ばかり綴っているんですが。

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 週末はすこぶる体調が良く、白血球も10,700と、まるで感染症にかかった人みたいに増えていたので、映画鑑賞&帰宅してました。映画の感想については別記事で。

 病院には今朝戻ってきたんですが、いまは治療と治療の合間で、病院にいたってすることがない。でも体調はすこぶる良い。となると、暇つぶしのために一日に何度も売店に足が向かってしまうわけですな。となると、悪い浪費癖が出ていろいろと買ってしまうわけですな。さして読みたくもないのに買ってしまった週刊誌なんかが一番むなしさを残してくれます。

 雑誌の類を買うんだったら、少しは何か知識が身に付くものを買った方が良いとつくづく思いますね。買うときは、「暇だし、新潮か文春でも買うか」なんて軽い気持ちでいるんだけど、だいたいこの手のセンセーショナリズム週刊誌は、読んでもちっとも進歩するところがない。見識が深まったりしない。確かに時々はすごいスクープを載っけてることもあるけど、だいたいはどうでも良いゴシップ情報が主である。

 ホリエモンがAV女優を部屋に呼んで乱交パーティーをしていようが、吉川ひなのがサゲマンであろうが、こちらとしては一向にかまわないのだ。わざわざ320円も払って、しかも暇とはいえ人生の限られた時間を費やしてまで読むべきものかなと、一通り週刊新潮に目を通した後で憂鬱になったのでした。それだったらドイツ語の動詞の活用を覚えていた方がマシだ。

 村上春樹先生は「やがて哀しき外国語」なんて言っておられるけど、週刊誌を読むことに比べたら外国語を覚える方が遙かに生産的である。やがて哀しき週刊誌かな。

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 先週号のニューズウィーク(2006 1・25)で、北欧の国のシステムが取り上げられていた。スウェーデンとデンマークである。スウェーデンの記事に関しては、持ち上げてるのか非難しているのかよく分からないものだった。国民の平均収入は高いが、そのせいで非熟練労働者が仕事を得る機会が失われ、実態は19%近い失業率に苦しんでいるとか、女性の就業率は高いが、その一方でとにかく女性を雇用しなければならないという数値目標が一人歩きし、女性の働き口は公的部門や単純労働などがほとんどで、高収入の仕事は依然として男性に独占されていることなどが紹介されていた。

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 ポッドキャスティングがiTunesに正式搭載されてから随分と時間が経ちますが、僕が登録しているポッドキャスティングを紹介しましょう。実は僕は密かな大竹まこと信者なんですが、そんな僕が毎週楽しみに聞いているのが大竹まこと 少年ラジオ 明日にかけるハナシ。文化放送で放送してる大竹まことの番組一コーナー、「明日にかけるハナシ」を編集してポッドキャスティングしてるんですな。このコーナー、毎回ゲストを呼んで大竹まことが話を聞くんだけど、なかなか面白い。

 皆さんあまりご存じないだろうけど、大竹まことという人は大変な心配性&準備家で、かつて生放送のクイズ番組の司会中に間違って答えを先に言ってしまい、その場でぶっ倒れてしまったことがあるくらいの心配屋さんなんである。テレビ番組に出るときは一見だらだらやっているように見えるが、実は台本に隙間なく書き込みを行うというほどの用意周到ぶり。TVタックルでも、新聞を細かに読んで仕入れた知識で、政治家たちに厳しい質問を浴びせかけている。このあたり本当に好きである。

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| @映画/ドラマ/テレビ

 白血球が下がっててとても体調が良いとはいえないのに、無理をして外泊許可をもらって映画を見に行った。ヴィム・ヴェンダースの『ランド・オブ・プレンティ』。率直に言って、つまらなかった。なぜつまらなかったのかというに、世界観が西洋中心であるからだ。

 メインテーマは911である。主人公のラナはアメリカ生まれだが、イスラエルで育った。亡くなった母が残した手紙を叔父に渡すためにアメリカにやってくるが、叔父のポールは911以後テロにおびえ、街中を徘徊してアラブ人を見つけては尾行する。疑心暗鬼的になり、大きなテロ組織によってテロが計画されていると盲信している。そんな叔父とイスラエルで育ちイスラム教徒を恐れないラナとの心の交流がテーマ。

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 再びSNSの話。

 今日買ったAERAで、SNSの特集をやっていた。韓国とアメリカの例が紹介されていたけど、世界的にSNSは無視できない存在となりつつあるようだ。

 特に韓国での過熱ぶりはすさまじい。人口4800万でありながら、最大手のSNSサイワールドの会員数は1600万人。ネットを扱える層の殆どすべてが利用しているんではないだろうか。

 韓国に特徴的なことは、ネットと実社会が結びついていることだろう。日本の場合、インターネットは基本的に匿名だし、暇つぶしに片手間でやるものというイメージが強いが、韓国ではネットでの動きとリアルスペースでの動きが連動している。前号のAERAでは、一般ユーザーによる投稿型のニュースサイトが活況であると紹介されていた。

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| @雑談

この記事は読まれる方は必ずコメント欄に目を通して下さい。

 新聞を読んでいたら、「水俣の産廃処理場計画 町の歴史考え阻止を 住民、環境省に要望書」という見出しに遭遇した。水俣市の山間部に産廃処理場を建設する計画があり、それに

「水俣の命と水を守る会」など三市民団体が「五十年を経ても水俣病に苦しむ人がいる町での大規模な産廃処分場建設を許さないでほしい」

と環境相に要望書を提出したそうだ。また別のメンバーは

「被爆者がいる長崎や広島に原発をつくるでしょうか。公害問題の原点ともいえる水俣の歴史を考えれば、とうてい受け入れられないはずなのに市や県は黙認している」

と述べていた。

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