病気になって思うことはいろいろあるが、一番思ったのが医療費についてである。現在、保険診療は患者三割負担であるが、抗がん剤などは結構値段が高く、三割負担でも結構な金額を患者は支払わなければならない。生命の危機に瀕して精神的にも不安なことこのうえないのに、さらに経済的な不安まで抱え込まなければならないとなるともう地獄である。自殺者数が年々増えており、一番多いのは病気を苦にした自殺らしいが、それもむべなるかなという感じである。

 たったいま、夕飯を食べながら報道特集を見ていたら、盲導犬育成の募金を装う募金詐欺集団についての特集をやっていたのだが、そもそもこういう募金が存在すること自体がおかしいと思う。視覚障害者のための盲導犬などは100%税金でまかなうべきである。というのは、目が見えない人というのは自分で好きこのんで目が見えなくなったわけではないからである。人間なら誰しも、ある一定の確率で障害を持って生まれてくる可能性があるのだ。あなたが健康な体で生まれてきた陰で、何らかの障害をもって生まれてきた人も確実に存在しているのだ。

Continue reading...

 一月前にATOK17を導入した。電子辞典セットである。便利である。

 Macに標準でバンドルされてることえりも最近はパワーアップしてきてWindowsのIMEよりははるかに使いやすいのだが、ATOK17にはかなわない。なにしろ間違った日本語を使った場合はちゃんと指摘してくれるのだ。さらに電子辞典セットの場合は連想変換の機能を使って類似表現まで変換候補に加えることが出来る。同じ表現を何度も繰り返すのにうんざりなときなんかにこの機能は良い。語彙が豊富な振りが出来る。ボキャブラリ貧し雑魚ら(=俺)にとってはありがたい機能である。

 さらには拡張辞書を買えば角川の類語辞典や共同通信の記者ハンドブックなど専門的な辞書も追加可能で、著しく快適な日本語入力環境を提供してくれるのである。ジャストシステムによれば日経もサーバーにATOKをインストールしており、日経の記事はATOKによって入力されているらしい。『iチューンズ』という何とも読みにくい表現もATOKの手になるものなのだ!

 アプリケーションごとに機能を使い分けられるのも良い。ATOKには方言を含め様々な変換機能が採用されているのだが、例えばwebブラウザでは標準的変換を行い、インスタントメッセンジャーでは関西弁変換など話し言葉変換を行う、というような使い分けが可能である。これは大変使いやすい。文語体と口語体が自在に使い分けられるのは恐らくATOKだけなのではないだろうか。

Continue reading...

 7月2日の記事でカリフォルニアのインディーポップレーベルのCDを買ったと書いたけれど、今日それが届いた。ちょうど6週間かかったことになりますな。でもアメリカの郵便局のスタンプには7月6日に受け付けたって書いてあるから、別に向こうの業者が怠慢していたわけではないんですな。送料の安い船便だから時間がかかったんですな。

 amazon.co.jpのマーケットプレイス経由でcaiman_americaというアメリカの業者からなら二回ほどCDを買ったことがあるが、この場合宛名や住所は日本語で表記されていてあまり外国から届いたという感じがしない。しかし今回shelflifeから買ったCDはもう見るからに輸入しました、って感じの包装で届いた。

 まず、一切日本語が表記してない。宛名も住所もアルファベットで書いてある。しかも手書き。いかにも外人が書いたって感じの下手くそな字で書いてあるのが味があって良い。次に包装してあった紙の質がよい。輸入雑貨なんかが包装してありそうな、日本の封筒とはちょっと異なる材質の封筒に入れてあった。押してあるshelflifeのスタンプも外人メイド特有のかわいらしさがあってなんかこの封筒自体に価値があるような気さえしてくる。舶来物万歳。

Continue reading...

 この前親父と話していたら、GTIの4ドアを近くで見たという。そんなバカな。ゴルフ2でもCLiなんかが走ってるのは見かけるが、GTIが走ってるのなんてそう滅多に見られるもんじゃない。

 最初は疑っていたのだが、確かに左ハンドルで、赤ライン入り4灯グリルで、しかもドライバーは「むすめんこ」(熊本弁で女の子のこと)だったらしい。ん、女の子? まさかっ!

 恐らくその「むすめんこ」というのは女の子@VW GOLF II GTIで紹介した子である(GTI子ちゃんと命名する)。う〜む、阿蘇にも出没しているとは・・・。意外に同じ谷のなかに住んでたりして。一度デートしてみたいものである。どんな子なんだろう?

 掲示板などで言及したことがあるけれど、俺のゴルフ2はGTIなのにフロントグリルは4灯ではなく社外品の2灯グリルに交換してある。赤線の入ったGTIの純正グリルに格好良さを見いだしていただけに、オートオークションで競り落とされてきたゴルフと初めて対面したときフロントグリルが2灯式だったのにはがっかりした。そのとき車屋相手に「フロントグリルが2灯に替えてあるなんて聞いてねーぞゴルァ」とごねるということを思いつかず、すんなりと契約書に印鑑を押してしまった己のおつむの回転の鈍さが恨めしい。

 ていうか俺のゴルフ、なぜか純正で付いているはずのフォグランプも取り外されてるんだよね。ひょっとしたらこの車、ちょっとした事故を起こして顔面の部品を取り替えてあるのかも知れない。だって普通、フロントグリルを取り替えたら純正品もとっておいて車売り飛ばすときにセットにしとくよね。別にサーキットで走ってた車でもないのにフォグランプが取り外してあるのもおかしい。

Continue reading...

 俺の実家は熊本の阿蘇というところにある。ここは田舎なので人々の生業は農業である。阿蘇は原っぱの景色が美しいことで有名だが、これは実は人工の原っぱである。阿蘇くらいの緯度では天然の原っぱはできない。いまある原っぱも放っておくとそのうち雑木林になってしまうのだ。古くは放牧のため、いまは観光客を呼び寄せるため、農家の人々が年に一度、山に登って原っぱを焼いて回る(これを野焼きという)。こうすることで春先には新緑が芽生え、美しい草原の景色が保たれているのだ。

 いまは日本全国各地で農業人口が減少している。外国から安い農産物が輸入されているからだ。農家の息子も家業を継がず外に働きに出るようになり、農家の高齢化が進んでいる。そうなると当然田畑は痩せていく。それと同じ理屈で阿蘇の野焼きの担い手も不足している。過疎化が進み、野焼きに十分な人手を駆り出せないのだ。

 農業人口の減少に一番有効な手は労働集約的な近代的農家の育成である。高齢で農地を維持できない人は大規模農家や農業に参入する株式会社に農地を売ってしまうべきなのである。しかし現在の日本農業政策は一軒の農家に少ない土地を与え、大地主の出現を防いでいる。戦後の農地改革。これが生産性の低下を招いている。アメリカの農家みたいに、日本の農家も機械を使ってドカーッと畑を耕すべきなのだ。そっちの方が遙かに効率的だし、農産物の価格も押し下げられて消費者もハッピーだ。

Continue reading...

 名古屋に滞在中、一本映画を見た。『大いなる休暇』というカナダの映画だ。カナダといっても映画中の言葉はフランス語なので、北米というよりヨーロッパの映画っぽい雰囲気がある。良い映画だった。

 物語のだいたいのあらすじはというと、漁業を生業としていた小さな島の住民が主人公で、昔は良かったもののいまは漁業がさっぱりうまくいかなくなり、主人公はじめ島中の人々が生活保護で暮らすようになる。何とか仕事を得ようと島民たちは島にある企業の工場を誘致しようとするのだが、企業の社長に医者がいない島に工場は作れないと言われてしまう。そこで島民たちは結託し、都会生まれの若い医者を詐欺的な方法で騙して島に定住させようとするのだが、果たして医者は島を気に入って住み着くのか? 島に工場は出来るのか? というお話。

 印象的だったシーンは、生活保護をもらって暮らす生活なんてちっとも楽しくないと主人公が吐露する場面。自分自身、現在は何か労働をするわけでもなくぷらぷらと毎日遊んで暮らしているので、生活保護をもらって暮らす人々の情けなさ、葛藤のようなものを一般の観客よりもよりよく理解できるような気がした。働いている友人たちに会うたびにみんな仕事がきつい、辞めたい、マターリしたい云々というようなことを言うけれど、働かないのもそれはそれで結構辛いものがある。NHKの朝ドラを欠かさず見る、お昼の民放ニュース、NHKニュースをハシゴする、昼間から女性だらけのスーパーに出かけて買い物する、そういった一つ一つの行為に痛みにも似たちょっとした後ろめたさを感じるのだ。コメディー調の映画のなかに結構シリアスなメッセージが込められていたところが良かった。メインテーマは別にあるのだけどね。ところでそのメインテーマとは? 気になる人は映画館に足を運んで確認してみてください