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 京都の劇場で予告編を見たときは全然興味を引かれなかったんだけど、田舎で生活してると無性に京の都が恋しくなってしまって、少しでも京都テイストを味わおうと、シネプレックス熊本で鑑賞。

 思ったより良かったです。ていうか普通に楽しめました。舞妓さんとかぜんぜん興味なかったんだけど、この映画みて興味湧いて来た。ていうか19歳の京都出身、小出早織ちゃん演じる駒子可愛すぎ。もうやられました。生まれて初めて映画見たあとパンフレット買っちゃった。やっぱね、京都弁反則ですよ。舞妓さんに「ぼん、どうしはったん?」とか言われたらもうダメですね。一瞬で騙されそう。

 主人公は阿部サダヲ演じる鬼塚公彦。修学旅行で言った京都で道に迷っていたところ舞妓さんに声をかけられて以来、舞妓さんしか愛せない変態です。そのライバル内藤貴一郎を堤真一が演じてるのですが、『ALWAYS三丁目の夕日』のときと似たようなキャラで楽しかったです。

 劇中ではガジェットも登場します。鬼塚がMacBook Proを使い、内藤がMacBook黒を使ってます。ちょっと嬉しい。あと舞妓さんおっかけ連中がみんな一眼レフ持って走るシーンもあんだけど、持ってるカメラはみんなCanon。なんでNikonじゃないのかと。ちょっと残念。

 最後の方で柴咲コウがほろっとさせてくれるシーンなんかもあって、映画好きじゃない方でも全然楽しめます。付き合いはじめでデートのとき何話していいか分からないカップルにもオススメです。安心して見られます。

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 スリリングでかなり面白い映画でした。アルフォンソ・キュアロンも一枚噛んでるらしい。

 南米エクアドルで相次ぐ連続児童虐殺事件。“モンスター”というあだ名を持つ犯人を追って町へやってきたマイアミのテレビ局の人気レポーター、マノロは、殺害された少年の葬儀の取材中に交通事故に遭遇。殺害された少年の双子の弟に取材を試みている最中、突如少年が走り出して通りに飛び出し、聖書のセールスマン、ビニシオの車に轢かれて死んでしまう。少年を轢いてしまった後、車の位置をずらそうとしたビニシオが逃げようとしていると思い込んだ群衆がビニシオにリンチをはじめ、灯油をかけて火だるまにしてしまう。その様子をカメラに収め、傍観する警察に変わって群衆からビニシオを助けたマノロは、後日留置所に収監されているビニシオの取材時に取引を持ちかけられる。自分をここから出すことに協力してくれたら、モンスターの情報を提供する、と・・・。

 ネタバレ気味に書きますが、犯人しか知っているはずのないことを喋るんだから、どう考えたってビニシオ=モンスターなわけで、それなのに取引に応じてしまうマノロって何なの、という疑問を終始持たずにおれませんでした。この辺の感覚は欧米社会ゆえのものでしょうか。ちょっと理解できませんでした。

 ただスピーディーでスリリングな展開には引きつけられました。南米社会の熱のある雰囲気も伝わってきます。群衆はひたすら激情的で、警察官でもないのに自分たちで悪人と判断したらあっという間にリンチを始めます。まるで未開の社会の出来事のようですが、我々が南米に対して持つステレオタイプなイメージをより強固にしてくれます。なかなかパワーのある映画です。

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みたいムービー

 僕はこれまで、何となくYahoo!映画を使って見たい映画の情報を調べてきました。公開されている劇場、上映期間、上映時間などが一覧でき、検索の使い勝手もまぁまぁでした。競合のポータルサイトが提供するサービスにも似たようなものがあるのでしょう。

求めているのは、映画版Last.fm

 ウェブ上の映画情報サービスに前々からあれば良いなぁと思っていたのが、既に見た映画、これから見たい映画をどんどんクリッピングしていく機能。映画情報サイトに素人さんの書いたレビューなんて求めてないんですよね。どういう予定で映画を見るか、自分が気になるあの映画の上映期間はいつからいつまでか等々、映画を見るスケジュール決定を補助してくれるようなサービスもあればとても便利だと思っていたんです。Last.fmの映画版といったところでしょうか。

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偉大なフツーの人の話

 某経済紙なんかがよくやるんですけど、一面の特集記事で偉大なフツーの人のことを取り上げたりします。僕が強烈に覚えているのが、タクシー運転手をやりながら司法試験に受かったおじさんの話。不況でも頑張れば報われる、個人が頑張れば日本経済は立ち直るみたいな、サラリーマンをマインドコントロールしようという意図が感じられます。提灯記事というか、まさに財界の御用新聞。マスコミのこういう煽動にのせられるのはアホらしいと思いますが、昨日見たNHK BSの番組は、「自分に甘くしてはいけない」という気にさせられ、とても刺激になりました。

頑固一徹靴職人

 昨晩、偶然見ていたNHK BSで、『ファーストジャパニーズ』という番組をやっていました。外国でその領域に初めて挑んだ日本人の話らしいです。僕がテレビをつけたときはイタリアで靴職人をやっている深谷秀隆さんという人のことをやっていました。

 深谷氏はイタリアで靴づくりの修行をして、Tie Your Tieという高品質な物しか扱わないフィレンツェの有名セレクトショップに認められ、そのショップが販売する靴のデザインを担当し、しかもIL MICIOという自分の店までオープンしています。ハンドメイドで一足40万円以上する紳士靴しか作らず、制作は年間40足が限度だとか。紳士靴しか扱わないのは、流行り廃りの激しい婦人靴だと、手作りのスピードではその流行に追いつけないからだそうで、流行を追う婦人靴よりも、クラシックと言えるような、上質な紳士靴を作りたいという、イタリア人の靴職人も顔負けな職人気質です。

 この深谷さん、ものすごくお洒落な人で、フィレンツェの街で自転車こいだり歩いたりしててもその辺のイタリア人よりも全然目立っていました。靴職人というより、雑誌編集者かセレクトショップ店員という感じの容貌。でもチャラチャラというわけでもなくて、黒髪の長髪からは哲学者か作家に近い迫力を感じます。いまでは成功している深谷氏ですが、イタリアにやって来た当初は随分苦労したようです。

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 スマステ6を見ていたら、木村拓哉が『武士の一分』に出ている関係から、山田洋次の時代劇についてやっていた。山田洋次監督はこれまで藤沢周平原作の『たそがれ清兵衛』、『隠し剣 鬼の爪』を映画化している。山田監督はいままでの時代劇についてリアリティーが足りないと思っていたそうだ。一人が何十人も相手にする殺陣、相手の背後にいるのになかなか斬りかからない雑魚キャラ。殺陣だけでなく、衣装や食事、カツラにいたるまで時代考証を綿密に行い、リアリティーにこだわったのだそうだ。たとえば『たそがれ清兵衛』で真田広之演じる清兵衛は無精髭が生えているのだが、そんな人間が毎日髪の手入れをしているはずがないと、月代(頭を剃っている部分)を伸ばしたカツラを用意するなどしたそうだ。

 僕もテレビで見る時代劇などは嘘が多いと思っていたし、山田洋次監督のリアリティーを追求する姿勢には賛同するのだが、DVDを借りて見た『たそがれ清兵衛』は足りないところもあった。それは性の描写だ。以前もどっかで書いたけど、江戸時代というのは少し調べると遊郭や賤民の存在を避けられないような猥雑な時代だったということがすぐ分かるんだけど、それらをもろに描いた時代劇なんてのはなかなかないと思う。(もちろん存在するのだけど僕が知らないだけかも知れない。そうだとしたらゴメン)

 その点、性も、というか性を中心に江戸時代の人々の生き様を描いた奥田瑛二監督の『るにん』は圧巻だった(portal shit! : るにん ★★★★★)。ちょんまげにしたって、ほとんどの役者が髪を剃って月代をつくっていた。もちろん奥田瑛二本人も。住居から衣装まで、かなり徹底的に当時を再現しようとしたようで、時代考証は申し分なかった。

 ただ、すべての時代劇があからさまに性を扱う必要はないとも思う。だから山田洋次が撮るような、道徳的で美しいかつての日本人を描いた時代劇もあって良いと思う。でもあまり語られることのない、江戸時代の猥雑な部分を表現する映画を奥田瑛二にいくつか作ってもらいたい。緒形直人主演で、老人が児童虐待されている少女を誘拐する映画がカナダだかどこか外国の映画祭で賞を取ったらしいが、次作はまた時代劇を撮って欲しい。時代劇の今後に期待しています。

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 みなさん、最近家族そろって『金曜ロードショー』や『日曜洋画劇場』を見たりしてますか? 僕は結構子供の頃、家族そろってわくわくしながらテレビで映画を見ていた記憶がある。翌週の学校で『ロボコップ』や『ターミネーター』について語ったりなんてしてね。それが最近はめっきりない。そもそも僕は大人になってあまりテレビを見なくなったのだが、これら週末の映画番組の受け止められ方が世間的にも変わってきたのではないかと推察する。

映画を取り巻く時代情勢の変化

 むかしなぜあんなにテレビの映画番組をありがたがって見ていたかと言うに、レンタルビデオが普及していなかったことが考えられる。もちろん、一部の都会にはわんさかレンタルビデオ店があったかも知れない。しかし僕が子供時代を過ごした90年代前半の阿蘇地方はレンタルビデオ店が少なく、品揃えも決して良くなかった。全国的にも似たような状況だったのではないだろうか。また当時のレンタル料金は決して安くはなく、貸出期間も短かった。そもそも我が家がビデオデッキを購入したのが結構遅かった。映画館なんて熊本市の中心部に行かないとなかったし、親に映画を見に連れて行ってもらったのなんて一度くらいしかない。そんなんだから、テレビで放送される映画というのはとても貴重なエンターテインメントだったのだ。

 しかるに今日、TSUTAYAが恐ろしい勢いで各地に出店し、ビデオどころか情報量豊富で扱いやすいDVDが普及している。レンタル料金も非常に安い。映画館で1800円払って映画見るのが馬鹿らしくなるような料金で映画を貸し出している。映画館での鑑賞にしたって、雨後の竹の子のようにぼこぼこと建設される郊外のショッピングセンターにシネコンが併設されており、随分と敷居が低くなった。もう映画を見るために渋滞に巻き込まれながら繁華街まで到達し、空車の駐車場を血眼になって探し、挙げ句の果てに高い駐車料金を払う必要がなくなった。もちろん、ケーブルテレビやネット配信による映画鑑賞も盛んになりつつある。いまという時代はすごく映画にアクセスしやすくなっているのだ。

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 俳優の今井雅之が舞台などで上演し続けている物語の映画版。コメディアンがタイムスリップするという設定は同じだけど、9·11後の世界情勢を加味して主人公がアメリカ人になり、全編英語。戦時中の日本兵も英語で喋る。これはめちゃくちゃ変。字幕嫌いのアメリカ人にも特攻の悲惨さを伝えるためなのだろうが、当事者たる日本人の共感を得られなくなるのではないだろうか。日本兵の描き方もステレオタイプでバカっぽく、非常に残念であった。

 今井さんの反戦や特攻に対する思いというのは崇高なものだと思うけど、物語が安っぽい。夕方やってる戦隊ものの特撮みたいなんである。世界で唯一現存する零戦を本当に飛ばして撮影してるとこなんかはすごいんだけど、地上に駐機してあるのはどうみても張りぼて。また撮影地の地形も一般的な日本の地形と異なるように感じた。一部のシーンは北海道か北米で撮影したんじゃないだろうか? この映画は現代のアメリカ人が第二次大戦時にタイムスリップするという設定からして超現実的で、物語全体を通して非常に寓話的。こういう映画にリアリティーを求めてはいけないのかも知れないけど、特攻という重いテーマに張りぼてはちょっと・・・、と思ってしまうのだ。

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