| @雑談

 報道によると、世間を騒がせている世界史などの未履修がないのは熊本県だけらしい。

 くまにちコムの記事によると、調査は県の私学文書課が電話で問い合わせただけらしい。これだといくらでも嘘がつけるんじゃないか。県立高校の実態調査も信じられない。現教育委員に教員出身者がいるようだし(柿塚純男教育長時事通信社「官庁速報ヘッドライン」 | melma!)、果たしてどこまで中立的な調査が出来たのやら。

 そもそも熊本を除く46都道府県で未履修が判明しているのに、熊本県だけ問題が存在していないという状況自体が疑わしい。そんなことあり得るのか? 熊本県も他県と似たようなやり方で教員を採用し就業させているはずで、それなのに熊本だけ未履修が存在しないのだとしたら、それはもうほとんど奇跡だ。

 ちなみに私立文系専願だった僕は高校時代、数学の授業中に散々内職をやっていたので未履修問題自体に対して非難めいたことは言えません :-P

内容を大幅に改訂しました(2006-11-02T14:57:46)

| @雑談

 SRさんの「ガード下での停車」の 中公新書1646「人口減少社会の設計」 松谷明彦・藤正巌著 にコメントしようとしたのだけど、本文が長すぎて弾かれたのでトラックバックを。

また、本書は人口減少社会においての理想を穏やかで賑やかな地方都市に見出していますが、その前提としての人口の極の分散化・・東京湾・大阪湾・伊勢湾への集中の内陸部への緩和・・の予測は、むしろ逆の方向に動いているという気がしてなりません。2006年10月現在においては、東京、特に都心への回帰が鮮明であり、地方においても県庁所在地や主要な都市への集中が顕著となっています。成長を続けしかし穏やかでない都市部と、穏やかというより衰退していく地方のギャップは埋めがたいように思われます。

「穏やかで活気のある地方都市で、実質所得の向上をもとに余暇を楽しむ」という本書の理想とするところは、自分の理想にもかなり近いのですが、結局実現する事はできないのでしょうか。自分は明日もギスギスした東京で営業せねばなりません。

 たった三日間しか居ませんでしたが、ドイツのハイデルベルク市は良いところでした。

Continue reading...

| @雑談

 今日の地元紙に、高校学区再編問題について読者の声が寄せられていた。熊本市民や一部の郡部住民、教師の間では相変わらず学区拡大反対の声が根強いが、郡部出身で学区外5%枠を不満に思う人の意見も掲載されていた。26歳の男性は学区制さえなければ、熊本市内のトップ校にも行けた自信がある。このような出身地差別は早く廃止すべきと述べる。また八代市在住の母親は、これまでの報道に対して、熊本市に住む人たちの保身のための意見ばかり強調されていると述べている。僕と同じことを考えている人もいたのだ。

 熊本市の受験生をもつ母親たちの声は、「郡部から田舎者がやってくると受験が厳しくなる。勉強時間が延びて子供が可哀想だ」という愚にもつかない意見ばかりだ。いまでこそ学区外枠は6.5%に拡大され、今後は20%まで大幅拡大されることが決定しているが、郡部から熊本市内のトップ校を受験しようと思えばかなりの努力を強いられてきたのである。僕を含め郡部から熊本市内の高校に進学した連中は、列車で往復二時間強かけて塾まで通うのが普通。近所にろくな本屋もなく、参考書を買うのも一苦労である。これらの労力に比べれば、学区外枠が拡大されることで生じる熊本市民の負担など微々たるものだ。

 もう一点、熊本市民や高校教師(彼らもたいてい熊本市出身で、熊本高校、済々黌高校のトップ校が母校である)らの学区拡大の反対の弁として、「郡部から優秀な人材が逃げたら郡部のためにもならない」というのがある。しかしこれも笑止千万。優秀な人間が郡部にとどまったところでろくな働き口がないのである。せっかく優秀な人材がいるのなら、郡部のみならず、県、国レベルで活躍してもらった方が効率的じゃないか。何を阿呆なことを言うのか。彼らの頭の中には結局保身しかないのである。

過去の関連記事

| @雑談

 病状がよろしくありません。腫瘍マーカーは上がる一方です。受け入れたくないですが、この先長くないかも知れません。

 僕なんかは根暗で引っ込み思案で内向的で消極的な性格なので、少しでも物事が悪い方向に進むととても落ち込むのですが、こんなのと真逆のタイプの人もいますよね。例えば僕の友達には何人か病気じゃないかと思えるくらいにハイテンションなのがいるんですが、彼らはネガティブのネの字も知らないんじゃないかな。学生時代から試験にしろ就職にしろ女性関係(笑)にしろとにかく積極的で、「このオレ様が失敗するはずがないでしょ」ってなテンションで突き進んでいくんですよね。こういう人って多分病気にならないんじゃないかと思う。仮に病気になったとしてもすぐ治してしまうんじゃないかな。もちろん年取ってから大病を患う可能性はあるかもしれないけど、若い頃から病に臥してしまうことなんてないと思う。

 出来れば僕もこういう連中のように生きたい。「病気? ナニそれ? お呼びじゃねーよ」なんて言ってやりたいと思う。もっと強くなりたい。

| @雑談

 最近なんでコメント欄を閉じたり体調が悪いと騒ぎ立てたりしていたのかというと、実は精巣腫瘍の救済化学療法二通りをこなしたものの腫瘍マーカーが上昇してしまい、もうすでに怪しいキノコ療法など非科学的な治療法しか残されていない状況に陥ったからなんです。精神的に錯乱状態だったわけです。

 しかし未練がましくて諦めの悪い僕はインターネッツを駆使して日本ではまだあまり行われていない三次化学療法があることを知り、医師に頼んでいまはこの治療を行っています。オキサリプラチンとゲムシタビンという薬の併用療法です。

 精巣腫瘍の治療の鍵を握るのは白金製剤であるシスプラチンやネダプラチンなんですが、これに僕は耐性ができてしまったわけなんですね。シスプラチンやネダプラチンやカルボプラチンといった白金製剤には交差耐性があり、どれか一つが効かなくなると他の薬も効かなくなるんですが、オキサリプラチンという薬は白金製剤でありながら交差耐性がなく、ドイツとギリシャで、シスプラチンに交差耐性を持った人の四割に効果があったという研究報告があります。

 しかしオキサリプラチンを使った治療でも完全寛解する人はごくわずかで、効果のある人でも腫瘍マーカーが下がるだけというのが多いらしいんですが、怪しいキノコ治療をやるよりもましかなと思って治療に臨むことになりました。未知のゾーンの部分が多い治療でリスクも高いのですが頑張ってみようと思います。

 ところで、ノーベル医学生理学賞が発表されました。RNA干渉について発見した方が受賞したんだとか(ノーベル生理学・医学賞、米の2氏に・遺伝子干渉研究で)。実はこのRNA干渉、抗がん剤に対して耐性をもったがん細胞に再び抗がん剤を効くようにする技術の開発に大きく寄与しているらしいんですよね(遺伝子の働き抑え薬効回復 耐性がん治療に新手法)。先月下旬、夕刊でマウス実験が進んでいるという記事を目にし、一筋の希望の光が指したような気がいたしました。僕は初回化学療法であるBEP療法が良く効いたので、シスプラチンがもう一度効くようにできれば、恐らくがんを根治できるんですよね。

 願わくば早くマウス実験が終わり、人間でもRNA干渉を用いた治療が行われるようにならんことを。何年後になるか分からないけど、そのときまで生きながらえていれば、僕は助かるかも知れないのです。国立がんセンターの先生方、頑張ってください。再発で苦しむ多くのがん患者が待っています。

| @雑談

 AERAがつまんない。一般週刊誌のわりにSNSやGoogleについての記事を載っけたりする点は面白いのですけど、大企業の提灯記事みたいのが多い。広告か記事なのか判別しにくいような記事ですね。就職活動シーズンなんか特に酷い。有名企業の人事制度や研修制度がどれだけ優れているかを延々と書く。P&Gとか三井物産とかトヨタとかキヤノンとか。広告主におもねる内容。

 AERAはもっと値段を高くしても良いから、広告を減らすべきだと思う。記事がパンチに欠けてつまんない。今週号なんて日産のFUGAの広告がいっぱい載ってて、これじゃ日産を批判する記事なんて書けそうもない。本記事を装った微妙な私学の宣伝記事も止めるべきだ。「国際色豊かで先進的な教育」ってオイオイ。AERAに広告載せてるような学校出ても朝日新聞社には入れないのに、記事なのか広告なのか分かりにくい書き方で大絶賛。紛らわしいったらありゃしない。

| @雑談

 ここのところほぼ毎日相撲を見ていた。改めて見てみると、相撲ってかなり面白いですよ。外人力士ばかりでつまらないという国粋主義的な人もいるけど、朝青龍は憎たらしいほどに強いし、白鵬は綱取り惜しかったし、露鵬は先場所カメラマンを殴るという愚行を働いたが、心を入れ替えたのか今場所調子よかったし。栃東ももちろん強い。日本人力士の代表として頑張って欲しい。安馬は残念だったけど軽いのに頑張っていた。大きい力士に果敢に挑んでいく姿が良いですね。かように、人気が凋落して久しいといわれる大相撲だけど、ちゃんと見ればとても面白いと思うのです。

 相撲そのものも面白いのだけど、僕が最近面白いと思うのが土俵入りなどのイベント。観客が参加する場面もきちんと用意されているのがイイですね。土俵入りや弓取で四股を踏むときは観客が「ヨイショー」と声をかけるし、納得のいかない判定があったときは座布団を投げる。きっとモンゴルやブルガリアやロシアで相撲を見ている人たちも、「ヨイショー」や座布団投げはやってみたいんじゃないか。日本人でなくても楽しめる普遍的な面白さが相撲にはあると思う。

 もちろん相撲は日本の国技だから、外国出身の力士たちにも相撲のしきたりとか伝統は守ってもらいたいけど、ヨーロッパのサッカーみたいに外国人もどんどん受け入れていって欲しい。どんな肌の色の人がとろうとも、相撲は充分に面白いのである。