| @雑談

 最近、『夢で会いましょう』を買って久々に村上春樹の文章に触れ、村上春樹熱が戻ってきてしまった。それでむかし書いた『村上春樹的就職活動』が懐かしくなって、ついついそのコーナーを設けてしまった。激しくて、物静かで、哀しい、100%の求職物語

 ところで村上春樹の冗談というのは、ある程度の高等教育を受けている人にしか理解できないものがあると思う。これほど売れていてメジャーな作家をして高等教育を受けている者しか理解できない部分があるというのは何だかナンセンスのようだが、でも例えば、『夢で会いましょう』と『夜のくもざる』に出てくる「アンチテーゼ」という小話など、弁証法を知らない人が読んでもちっとも面白くない。「昨今は新鮮なアンチテーゼが採れなくて云々」、「ボルネオにアンチテーゼを採りに行った伯父から絵葉書が届いて云々」といった表現は、アンチテーゼが哲学上の概念に過ぎないことを知っていなければ面白くも何ともない。むしろ「ほうほう、アンチテーゼという魚介類があって、最近は採れにくくなっているのだな」という誤った認識をしてしまうだけである。

 しかしこういった、受け手にもある程度の水準を求める冗談というのは僕はわりに好きだ。「この冗談が分かる俺ってさすがだな」なんて思いながらにたにたするのである。

| @雑談

 Winnyによる情報流出事件なんかを扱うテレビ番組を見ていると、情報を流出させた役所の情報管理の甘さが非難されることがほとんどだ。Winnyを使っていた個人の倫理観の欠如を問題視するような報道のされ方はしない。これには違和感を覚える。

 もちろん、情報を流出させた人がまったく著作権フリーなファイルだけを取り扱っていた可能性も確かにある。でも全員がそうだとは到底信じられない。みんな著作権で守られている映画や音楽のファイルをタダで手に入れたくてWinnyを使っていたはずだ。業務用のパソコンが足らなくて私物パソコンを使わせていた役所よりも、Winnyを使っていた阿呆な個人の方が圧倒的に悪いと思う。

 結局、マスコミは役所などの公的機関を批判したいだけなんじゃないだろうか。ここらで大手新聞社かテレビ局の社員のパソコンから情報が流出すれば面白いんだけどなぁ。でも彼らは高給取りだからWinnyなんて使わないかも知れない。

| @雑談

Iced Grande Latte 氷少 さっきスターバックスで「アイスグランデラテを氷少なめで」と頼んだら、受け渡しカウンターで「縁のところまで牛乳を注ぎますか?」と聞かれた。氷少なめと言ったから、嵩が縁のところよりも少ないところまでしかなかったのだ。本当は縁のところぎりぎりまでミルクを注いでもらいたかったけど、ケチな人に思われるのが嫌で「そのままで良いです」と心にもないことを言ってしまった。

 初めてスターバックスに行ったときは緊張した。どうやって注文するか分からない。サイズもS, M, Lじゃない。一番大きいのが飲みたいけど、Grandeってなんて読むのか分からない。しょうがないので一番確信をもって読むことができたショート(Short)のアイスラテを頼んだ。おいしかったけど、すぐなくなってしまった。

 初めてスターバックスの紙コップを持って歩いている人を見かけたのは受験生のときで、試験の合間に代官山を訪れて買い物をしていたときだった。不規則な浪人生活のせいでとても太っていたため、持ってきていたズボンが東京滞在中に破けてしまったのだ。それで仕方なく代官山までズボンを買いに行った。代官山に行けばハリウッドランチマーケットがあると友人から伝え聞いていたからだ。

Continue reading...

| @雑談

 病気の人への気遣いの言葉として、「調子どう?」とか「体調どう?」なんてのがあるけれど、少なくともがん患者に対してはあまりこういう言葉はかけない方が良いと思う。こちらとしては答えようがないのだ。がん患者が苦しそうにしているのは、抗がん剤の副作用のためである。しかし多くの人はそのことが分からないのだろう。

 がんで体の調子が悪くなったりどこか痛くなったりするとすれば、それはもう末期である。たいていの初期がんは痛みを感じない。これががんの恐ろしいところであるわけだが、だから、治療中のがん患者は「具合どう?」などと聞かれても、なんとも答えようがないのである。

Continue reading...

| @雑談

New POLO GTI ひさびさにゴル男さんネタ。

 実はここ数日あまり体調が良くなかったのだけど、ゴル男さんに乗るととても気分が良くなった。やっぱりゴルフIIは素晴らしい。ゴル男さん以外の他のゴルフとの関わりといえば、免許を取る前に友人のIIIの助手席に載せてもらったことがあるくらいだから、比較ができるほどゴルフに精通しているわけではないのだけど、ゴルフII GTIが運転していて楽しい車であることは間違いないと思う。コンパクトな車なので小回りが利くのはもちろんのこと(右折車の横を華麗にすり抜けられる)、小ささの割にそこそこパワーがあるから、上り坂でストレスを感じるというような、コンパクトカーにありがちなパワー不足とは無縁である。そういうわけで、夕方の車通りが少ない時間帯、ついつい阿蘇山の登山道に流しに出かけてしまうのだ。ガソリン価格が再び上がり始めているというのに。

Continue reading...

| @雑談

 いろいろ事情があって結局熊本に戻ってきました。いくら先進的な治療を受けられても、ベッドの空きを待つ間に病気が進行してしまっては元も子もありません。結構悩みましたが、関西に滞在していた間に頸部リンパ節がふくれてきてしまい、どうやら転移し始めているようです。こうなると気が気ではありません。悩んだ末、熊本ならすぐに治療を始められるということなので、熊本で治療を受けることにしました。

 病気になって以来、決断を下すたびに裏目に出ている気がします。手術で原発部位を摘出した後、放射線治療ではなく化学療法を選んでいれば、また前回の治療のあと、郭清手術を受けて化学療法で消えなかった部位に癌が残っていないか調べていれば、いま再発によって苦しむこともなかった可能性が高いのです。今回も京都に行くという決断が裏目に出たように思えてなりません。次の薬が効くかどうかは半々なのですが、結果として治療の開始が二週間以上遅れてしまいました。

 この先再び今回の決断を悔やむようなことがなければ良いのですが。

| @雑談

 京都の病院に転院することになりました。いまは関西の親戚の家に滞在して病院からの連絡を待っているところです。一週間前に受診したのですが、ベッドがいっぱいですぐには入院できませんでした。

 病院で受けた説明によると、病気が治る可能性は40-50%らしいです。50-60%の人が死亡するということですね。死への猶予期間を生きているようで心穏やかではありません。もっとも誰だっていつかは死ぬわけで、僕の置かれている状況は世間一般の健康な人に比べて50-60%の確率で猶予期間が短くなるということなわけで、そう考えると少し気が楽になります。