| @WWW

 AERAを買ったら、『検索が支配する民主主義』という記事が載っていた。これが結構興味深い。新聞社系の記事はIT界隈の出来事を事実を端折って書くことが多いが、AERAの記事を書いた人はかなり事情通なのではないか。oberheimさんが論点にしそうな、Googleやウェブサービスが個人を囲い込む行為が問題視されている。

 AERAの記事ではまず「著作権ゴロ」の例が取り上げられていた。知ってる人は知っていると思うけど、「著作権ゴロ」とGoogle検索するとJASRACがトップヒットするのだ。みんながJASRACのウェブサイトにリンクを張るとき、“著作権ゴロ”でリンクタグを囲むから、Google先生が「JASRAC=著作権ゴロ」と認識しているというわけだ。ウェブの世界では量が情報の内容を規定するのである。

 むかしホリエモンがメディア買収に乗り出したときに、「ニュースはアクセスランキングで重要性を決めればいい」みたいなことを言って物議を醸した。オールドメジャー・マスコミは「けしからん」と一斉にホリエモン攻撃を始めた。大手新聞社の老人連中は、自分たちこそが社会の木鐸であり、自分たちの価値観によってニュースの重要度は決められなければならないと思っているのだ。

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| @技術/プログラミング

 portal shit! : 世間は連休なのに引きこもってブログで遊んでても(・∀・)イイ!で書いた通りcategory.phpをいじって悦に入ってたんだけど、あのやり方では結局ダメみたい。新たな問題に遭遇した :-(

 すなわち、前方一致検索だけ行うようにしていたので、複数のカテゴリーを含む記事のカテゴリーが無視されるのだ。例えばブログ, 日記というタグ付けをされた記事は、“ブログ”というカテゴリー検索ではヒットするが、“日記”のカテゴリー検索ではヒットしないのである。

 結局デフォルトの状態に戻してしまった。queryの仕組みがよく分かるならば対処可能なんだろうけど、もどかしい。そのうち本屋でPHPの入門書を買ってみよう。

| @雑談

 5月9日から治療を受けていました。それで今日までの六日間、死ぬほどつらかったです。前回、前々回行った塩酸イリノテカンとネダプラチンの二剤併用療法は残念ながら効果がなかったため、今回は治療法を変えました。一番最初に行った化学療法、BEP療法もつらかったですが、あちらは吐き気との闘いであり、体が欲するままに吐けば良いだけなのですが(それでも死ぬほど辛い!)、今回行ったTIN療法は吐き気に加えて神経痛や倦怠感、発熱などが加わります。パクリタキセルという薬品に末梢神経毒性があり、これがために手足にしびれがでたり、関節痛がしたりするのです。

 僕の場合今回は関節痛と微熱がつづき、これが大変つらかったです。体がフラフラとし、気分は優れず、点滴されている間中憂鬱で仕方ありませんでした。同じ治療を来月にまた行うかと思うと気分が暗くなります。死んだ方がましかも、なんて :-!

 治療中、携帯からibisBrowserを使ってブログを読んでいたのですが、京大の吉村哲彦さんのブログとホームページを訪れては「海外旅行に行きたいなぁ」という思いを募らせておりました。早く退院して、またバックパッカーやりたい。昨秋買ったkarrimorのバックパックが僕を待ってます。一度使っただけで死んだら勿体ない。もっと使ってやらなきゃ。

| @Mac/iPhone

Journler

 大学に入りたての頃は、テキストファイルで日記をつけたりしていたけど、日付ごとに一つずつファイルを作るとなると量が膨大になり、管理が煩わしかった。ローカルで画像を取り込んだり、クリッピングしたり出来るソフトは無いものかと探したのだけど、そんな便利なものはなかなか見つからなかった。要望としては、MicrosoftのOutlookのような体裁で、スケジューラーと日記帳の機能を併せ持ち、それにクリッピング機能が備わったようなソフトだ。

 見つからないので代わりにウェブ上でcgiを利用して日記をつけることにした。これはこれでなかなか快適だった。その後時代の潮流に乗ってP_BLOGに移行したわけだが、ブログのスタイルをとるようになったことで、新たな問題にも遭遇した。日記cgiはウェブ上に公開していたものの、トラックバックの機能などもないし、他者と積極的に交わろうとはしていなかったから、思ったこと、その日の出来事をありのままに書いていた。リアルスペースの知り合いに対する私信的なものであったからだ。もちろん、個人的な感情について記すことは出来なかったけど。

 ブログスタイルを取るようになってからは、トラックバックやコメント機能で、他のブログと繋がるようになり、完全に独りよがりな個人的駄文だけを綴ることが憚られるようになった。あまり私生活をさらすのもアレですしね。

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| @映画/ドラマ/テレビ

 カンヌでパルム・ドールを獲得したらしいし、予告編も面白かったから期待して見に行ったんだけど、『かもめ食堂』に引き続きこれにも肩すかしを食った。

 フランスのちんぴらブリュノが主人公。恋人との間に子どもができても入院中の彼女の見舞いにも行かず、盗みや物乞いを繰り返す日々。恋人に散歩に連れて行ってきてと子どもを託されると、なんと我が子を売り飛ばしてしまう。本当にろくでなしの話。

 うーん、迫力のある映画ではあった。特にブリュノが盗みを働いた後に、仲間の少年と冷たい川に入って身を隠すシーンがあるのだけど、このシーンは圧巻である。なぜこんな目にあわなければならないのか? そこまでして盗みを働く価値があるのか? 考えさせられる。

 しかしこの映画、とにかく重い。救いがない。全編にわたって音楽が流されることはなく、フランスの街並みも汚い。『かもめ食堂』とは対照的にすごく衝撃的な映画なんだけど、その代わり華やかさがなくて、この映画はエンターテインメントではないと思う。

 モラトリアムというか、青少年の苦悩をテーマにしている点で、『誰も知らない』に少し似ていると思う。そういえばあれもカンヌで賞をもらっていたなぁ。でも『誰も知らない』の主人公の方が、弟や妹を思う気持ちがあって人間的だった。ブリュノが最後に涙を流すシーンでブツリと映画は終わるのだけど、彼は更生できるのだろうか? 恐らく僕は無理だと思う。

<蛇足>

 こちらも、同じ時間に上映していた『タブロイド』を見に行けば良かった。ていうかDenkikanさん、最近上映期間が短いですよ! 『ブロークバック・マウンテン』とか『るにん』は長期上映する割に他の作品の上映期間短すぎるっすよ。多くの作品を上映してくれるのは嬉しいけど。

| @映画/ドラマ/テレビ

 昨日5月8日から入院したのだけど、今回の治療はかなり厳しく、かなり先まで外出・外泊できなそうなので、無理をして映画を見に行った。まずは二本みたうちの一本、『かもめ食堂』。

 フィンランドにおにぎりをメインとした食堂を開業した日本人女性サチエ(小林聡美)の話。客が全然来ない毎日を過ごしているが、ある日やって来たアニヲタフィンランド人青年にガッチャマンの唄の歌詞を教えて欲しいと頼まれ、それがきっかけで街のカフェで偶然見かけた日本人旅行者のミドリ(片桐はいり)に声をかけ、一緒に店で働くことになる。その後、空港で荷物を紛失しフィンランドから離れることが出来なくなっていたマサコ(もたいまさこ)も加わり、ゆるーいテンポで物語が進んでいく。

 見る前はすごく楽しみな映画だった。しかし見てからの感想は・・・。うーん、微妙。無印良品愛好者、Macユーザーは映画で使われているシンプルな家具やシンプルなライフスタイルを好むだろうと思う。とてもお洒落だった。僕は無印良品もMacも好きだけど、それだけじゃつまらないと思った。やっぱり中身がない映画はつまらない。

 僕の感想とは裏腹に、某SNSの熊本映画コミュニティや(あれほどSNSは嫌いだって言ってたくせについに加入してしまった! :-P )、毎日新聞の映画評みんなのシネマレビューYahoo!ムービーのユーザーレビューなどで評価が高い。

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| @旅行/散歩

 旅行中の外国人を見ると話しかけたくなります。特に困っていそうな人。さっき牛丼の松屋の前で、小金を持っている風の外国人の夫婦が入ろうか入るまいか悩んでいました。言葉が分からないから、外に張り出されているメニュー付の写真に惹かれたのでしょうか。良い身なりをしていたから、そこそこのディナーを求めているはずで、あなた達は松屋で食事なんてするべきじゃない! と思ったのでした。

 知らないところを旅行をしていると、飲食店や交通機関についての情報が不足して、地元の人に情報を与えてもらいたいと思うことがしばしばありました。だからついつい外国人の姿を見ると「何か困ったことはないですか?」と声をかけたくなるのです。結局小心者なので声をかけたことなんてないですけど。