| @雑談

不細工な著者近影

自分はわりと不細工で、不細工であるせいで子どもの頃はバカにされたり思春期の頃は気後れしたりしていた。大人になってくるにつれて自分だけでなく周囲も、外見よりも内面で人を判断するようになってきて不細工であることをそんなには気にしなくなった。しかし最近、やっぱり不細工であることは不利だなと思うようになった。

不細工は第一印象が悪い。初対面の人からはどうしても見た目で判断されてしまう。長い時間をかけて人間関係を作っていく相手だと最終的には不細工であったとしても正しく人間性を評価してもらえるが、最初は低評価からスタートするので起ち上がりがすごく大変だ。外見が良かったらしないですむ苦労をしないといけない。

イケメンとの比較でいうと、イケメンと不細工が同じことを言っていたとして、イケメンの方が賞賛されて不細工は賞賛されない、という問題もある。不細工に対しては精々「ふーん、ま、そんな風にも言えるよね」程度の評価にしかならない。

そういう経験が積み重なって行くと、イケメンは人前でも堂々と話ができるのに不細工はもじもじして堂々と話ができないし、引っ込み思案になってしまう。また周りの人も、「こいつは不細工だしおどおどしてるから人前に出さない方がいい」と考えるようになり、発言の機会を与えられないようになる。そしてどんどん意見を出しづらくなる。意見を出さないからフィードバックを得ることができず、成長の機会を失う。負の連鎖に陥る。不細工だけど人前に立ったり堂々と意見を述べられる人は心が強いかかなり有能な人なのだと思う。

もしみんながアバターで会話するような世の中になれば不細工でも生きやすくなるのかもしれない。その意味でインターネットは顔を見せることなく自由自在に放言できるので不細工にとっては理想郷だと言える。自分がインターネット大好きなのは、不細工でも外見ではなく中身で評価されるからだと思う。

| @WWW

最近、エンジニアの求人の広告を見るといかにもテック企業のものが減っていると感じる。 10 年くらい前、ウェブ系のソフトウェアエンジニアの求人といえば受託をしている会社(ウェブ制作会社)か、自社でウェブサービスを開発している会社のものしかなかったと思う。自分は最初はウェブ制作会社に入り、その後自社でウェブサービスを開発している会社に転職した。さらにその後はデジタルマーケティングの SaaS / プラットフォームを作っている会社に移った。すべてソフトウェアでしかできないことをやっている会社で、インターネットがあるから事業が成り立つというような会社だった。一方で最近のソフトウェアエンジニア求人の中には、インターネットがなくても成り立つ事業領域をインターネットで効率化しようというものが散見される気がする。

もちろんこれらの企業も広義では「インターネットがあるから事業が成り立つ」と言えるのだろうけど、対象としている市場自体はインターネット以前から存在していたし、つい最近までそれで問題なく回ってきた市場だ。そういった昔ながらの市場にテクノロジーで殴り込みをかけて利益をかっさらおうというようなビジネスモデルだ。言語化が難しいのだけど、 2000 年代くらいまでの IT ベンチャーは IT が核だった。まずテクノロジーがあって、それで何をやるかを考える。 HOW の部分(ソリューション)が先にあって後から WHAT (プロブレム)を考える感じだ。一方で最近の IT ベンチャーは、まず対象とする事業領域( WHAT )があって、そこをいかにインターネットを使って効率化し革新するか( HOW )、というタイプが多い。プロブレムが先にあって、ソリューションが後から付いてくる感じだ。わかりやすい例を出すと Evernote や Dropbox は前者(インターネットがなければ成り立たない市場を対象とする)で、 Uber や Airbnb は後者(配車サービスも民泊もインターネットが生まれる以前から市場として存在した)だろう。

ソフトウェアエンジニアに求められる技術はどちらでも同じだと思うが、その企業の会社概要や経営者のプロフィールを見ると 2000 年代の会社や経営者と結構毛色が違っていて、元々ソフトウェア業界ではないところにいた人がそれまでの経験を活かして起業した、というパターンが多い気がする。リーンスタートアップやプロダクトマネジメントの観点からすると WHAT が先にあって HOW は後から考えるというフローが正しいのだけど、これらの新手の IT ベンチャーは特定・専門の領域に特化しすぎていてやっていることがイメージしづらいし地味な印象を受ける( Uber や Airbnb は C 向けなので例外的に目立ってる)。何よりわくわく感をあまり感じない。中卒のプログラマーが天才的なひらめきでソフトを作って一発当てて金持ちになる、みたいなのの方が夢があると思う。

| @Mac/iPhone

家で仕事するようになって 3 ヶ月以上経つのだけど、これまでは会社から貸与されている MacBook Pro のディスプレイのみで仕事していた。どうしても大きなディスプレイで仕事したいときは私物 iMac を使うなどしていたけど、職場のルールが厳しくなって私物のパソコンで仕事することができなくなったし、夏で暑くなってきて MacBook Pro 本体のキーボードを触るのがいよいよ厳しくなってきたので、平日の夜に車で会社まで行って会社に持ち込んでいた私物の Dell 4K ディスプレイを自宅に持ち帰り、外付けキーボードで仕事をするようにした。 MacBook Pro 本体のペチペチキーボードよりも Happy Hacking Keyboard の方が快適だ。

ただ、これまで机の上は真ん中に iMac 5K が鎮座していたのでディスプレイの置き場に困ることになった。最初は iMac を真ん中において左にディスプレイ、右に MacBook Pro を置いてみたが、首を 120 度くらい左右に振らないといけないので非常に仕事しづらかった。なので真ん中にディスプレイを置いて左に MacBook Pro 、右に iMac を置くようにした。こんな感じ。

仕事モード

Dell の 4K ディスプレイは入力端子が 3 つあって、 HDMI と Display Port 、 Mini Display Port を受け付けるようになっている。すでに Display Port <-> USB-C ケーブルは持っていたので、 HDMI <-> USB-C のケーブルを買い足して、仕事用の MacBook Pro と私物の iMac 5K の両方に接続してみることにした。

日中仕事しているときは MacBook Pro の外付けディスプレイとして使い、夜は入力チャンネルを切り替えて iMac の外付けディスプレイとして使う。

遊びモード

結構いい感じなのだが問題があって、自分が持っている Dell のディスプレイは P2415Q というやつで、このシリーズの 2016 年 2 月以降の出荷モデルだと HDMI のモードを 2.0 に変更することで 60Hz 表示が可能になるが、自分が持っているのは 2015 年モデルなので 30Hz でしか表示できなかった。

30Hz 出力だと結構描画がかくかくする感じがあって地味にストレス。 Mini Display Port <-> USB-C ケーブルを買えば iMac からも MacBook Pro からも 4K@60Hz 出力できたのかもしれない。残念。

| @散財

自粛期間中、宗像にある GRiPS というアウトドアショップのホームページをずっと見てた。

GRiPS は冷やかし入店や子連れ入店お断りの店で非常に怖いところなのだが品揃えは良くて、商品紹介を兼ねたブログにはハンモックハイキングの様子がたくさん載せてあり、めっちゃハンモックハイキングに興味出てきて給付金で AXESQUIN のウキグモ Light を買ってしまった。

ウキグモ Light 、表裏逆に取り付けてしまっている…

ハンモックハイキングの良いところはテントや寝袋がいらないところだ。テント泊でないおかげでグラウンドシートやマット、ペグ、ポールなどが不要になりそれだけ身軽になる。しかもテントで寝るよりハンモックで寝る方が快適らしい。もちろんハンモックを張るには木が必要なので森林限界を超えた地点で野営することはできないが、九州の山は全部森林限界以下なので問題ない。

そのほかにも GRiPS のブログに影響されてしまい、ウルトラライトハイキングに興味出てきてアルコールストーブなどを買ってしまった。

VARGO ヘキサゴンウッドストーブと EVERNEW アルコールストーブ。天気が悪くて山に行けないのでベランダでラーメン茹でて食べた。

登山時の熱源にはガスバーナーを持っていたが、ガス缶はかさばること、残容量が読めず残りわずかになってきたら満タンの缶と残り少ない缶の二つを持つ必要があること、またそもそもガス缶が登山用品店でないと購入できないことがデメリットだった。アルコールストーブはコンパクトでパッキングしやすいし、残量が確認しやすく必要なだけの量を持っていくことができる。また足りなくなったら近所のドラッグストアでサクッと購入できるので、わざわざ燃料を調達するために街のアウトドア用品店まで出かけなくても良い。

色々道具がそろってきたので近所の山でオーバーナイトハイクをやってみたいのだけど梅雨に入ってしまって出かけられずもどかしい。

さらにいまはエバニューのチタンクッカーと蒸し皿が欲しいところ。↓の記事を見たら絶対に真似したくなる。

山で小籠包やってみたい。

| @読書

Kindle Paperwhite 10th Generation

Kindle Paperwhite 初代をずっと使っていた。 7 年くらい使っていてまだまだ使えそうだったが、ページ送りが遅いのと本体容量が少なくて、新しい本を追加できなくなってきてたのでセールのタイミングを見計らって買い換えることにした。

新しい Kindle Paperwhite 、ホーム画面がダッシュボードというか商品カタログっぽくなっていて一見すると良いのだが、常に自分が Wishlist に入れている本や話題の本が表示されてしまって目移りしてしまう。自分は結構注意力散漫で本も一冊を粘り強く読むのではなく、つまみ読みしてはまた別の本に目移りし、というタイプなので、 Kindle を開く度に他のおもしろそうな本の表紙が目に入ると、それまで読んでいた本そっちのけで新しい本のことを調べてしまう。

そういうわけで折角 Kindle を買い換えたのに全然本を読了できていない。自分の場合は買い換えずに不便な初代 Kindle を使い続けていた方が良かったのかもしれない。

追記

Twitter で @nagayama さんから設定で消せるという情報をもらった。クソみたいな記事でも書くことで情報がもらえて便利だった。まさに #100DaysToOffload の効能だと思う。

| @ブログ

一年間で 100 記事ブログを書く、という試みがあることを知った。

今年は 4 月から 5 月にかけてはよくブログを書いていたが、子どもの学校が再開されて、ブログを書いていた朝の時間帯に子どもの学校の身支度などをしないといけなくなって、仕事前にブログに書くということができなくなっていた。 6 月は一記事しか書けていない。これはいけないなと思ったので、 #100DaysToOffload の試みに参加してみることにする。何でもいいから Twitter に書くようなライトなことでいいのでとにかく書くべし、というやつだ。

Posts don’t need to be long-form, deep, meaningful, or even that well written. If there are spelling and grammar mistakes, or even if there’s no real point to the post, so what? What’s important is that you’re writing about the things you want to write about.

短いとか中身がないとかタイポや日本語的におかしいとか気にせず、とりあえず 2020 年に 100 記事書くことを目標に頑張ってみる。今年は 6 月までで 30 記事書いていたので、残りの半年で 70 記事書かなければいけない。今年は残り 174 日なので、だいたい 2.5 日に一記事書く計算だ。月ごとでは 11.6 記事、週ごとだと 2.8 記事だ。うーん、結構しんどそう。達成できるだろうか。

| @ブログ

天山七曲峠登山道

表示していた Google Adsense の広告を外した。自動広告をオンにすると本文の途中など意図しないところに広告が掲載されまくってしまって大分読みづらい。かといって記事下に入れる程度だとまったくクリックされなくて貼ってる意味がなかった。加えて、ここ一年間で数度行われた Google のコアアルゴリズムアップデートで検索流入が 1/3 くらいになってしまって PV が激減してしまった。 Google としてはどこの馬の骨とも付かない個人がやってる泡沫ブログにトラフィックを流してインターネットの果実を分け与えるつもりはないのだろう。 Adsense 広告の読み込みでサイトの読み込み速度も少し遅くなっていたし大分すっきりした。

消した理由で一番大きいのはアルゴリズムやリターゲティングによる広告のむなしさだ。 Amazon アフィリエイトなど自分の意思でレビューしたり紹介したアイテムの広告ではない広告が自分のブログに表示される必然性はない。アルゴリズムやリターゲティングによる広告は、掲載される場所はどこでもよくて、たまたま空いてたから表示されました、というような間に合わせ感がある。自分が楽天で見た商品の広告が自分のブログに延々表示される様を見て、こういう広告を表示し続けることで自分のブログの価値が毀損されているような気がしてきた。一つ前の翻訳記事がバズって結構アクセスがあったが、翻訳元のブログには広告が表示されていないのに翻訳した自分のブログには広告が表示されていて、自分が広告を入れていることで元の記事の価値も下げているような罪悪感もあった。

元からブログで儲けようとは思っていなかったが、ブログを書くことで得られる一番の利益というか目的は、広告によって小銭を稼ぐことではなく、ブログを書くことで自分自身の価値を高めることだと思う。ブログによってインターネット上でのプレゼンスを高めて知名度を獲得したり、ブログを書いたり運用したりすることで技術的な知見を得てスキルアップにつなげられる。それらを自分の給料に上乗せできるような仕組みを作っていくことが大切なのかなと思った