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Transmit iOS

iPhone からブログ書くときに画像もアップロードしたいと思って iPhone から S3 にアップロードできるやつを調べた。 Lokka にはデフォルトでは画像をアップロードする仕組みないので自分の場合は手動で S3 に画像をアップロードするか Flickr に上げて参照するようにしてる。 iPhone からだと Flickr に上げても embed 用のコードを取得できない( Flickr の iPhone アプリでもモバイルサイトでも embed コードは表示されない)ので、 iPhone から S3 にアップロードするのが最適解となる。本当は投稿画面から S3 にダイレクトアップロードできるような仕組みがあればいいんだろうけどまだやれてない。そのうちやりたい。

で、 iPhone 用の S3 クライアント探してたんだけど、無料のやつはたいていウェブサービスになってて、複数のクラウドストレージを一元管理できるとかそういうやつだった。 AWS の Access Key Id と Secret Token を第三者に渡して万が一それが流出したら一瞬で巨大 EC2 インスタンスいっぱいたてられて Bitcoin 掘りに利用されてクラウド破産しそうだと思った。こういうの使うにしても AWS のルートアカウントではなく S3 だけにアクセスできる IAM アカウントを使うべきだと思う。面倒くさいと思ったのであきらめて 1200 円払って Panic の Transmit の iOS 版を買った。インターネットでも金がない者や情弱が危険に身を晒さなければならない。

Transmit 自体は良くできてて便利。 Mac ではケチって Transmit よりも安い ForkLift ってのを使ってるけど、S3 にアップロードしてあるファイルの URL 取得するときにバケットに独自ドメイン当ててあったら独自ドメインの URL で取得してくれたりと Transmit の方がおもてなしされてる感がある。細かいところが親切。ブログ用の画像のアップロード以外にもいろいろ使い道ありそう。

Panic, Inc.「Transmit」 https://appsto.re/jp/IPUR2.i

2019-09-22 追記

残念なことに Transmit は開発を終了していた。儲からないのだそう。 35,000 ドルの売上では人件費の半分も回収できないとのこと。

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Rusted window flame

アドベントカレンダー、去年は自分で一個作ってみた。

カレ主(カレンダー作った人 = 自分のこと)以上にほぼ毎日記事を書いてくれた人( trurusuke さん)がいて記事埋まったけど、 trurusuke さんのコントリビューションがなかったら全然スカスカだった。

自分でも複数記事書いたけど、一番最後は年明けの 2/27 に書き終わったりしてて最悪だった。

アドベントカレンダー、作るからには真剣にファシリテートしないといけない。軽い気持ちで始めると書いてくれる人に失礼だしそもそも誰も登録してくれない。仕事でプロジェクトをリードするのに似てる。よいアドベントカレンダーをファシリテートできる人は仕事やオープンソースソフトウェアプロジェクトや町内会、保護者会、学生サークル・社会人サークルなどでリーダシップを発揮することができると思う。自分はどれもさっぱりなのでカレ主になれるような器ではなかったのだ。


Adventar 、最近は登録されるカレンダーの数めっちゃ数増えてて、奇をてらいすぎてるものや個人の日記、カレ主にやる気がない(去年の自分)ものも散見される。 25 個の枠が埋まってない状態のやつが増えてきてるのではないかと思って 2012 年から調べてみた。 JSON API を用意してくれてた Adventar++ 。

⚡ curl -s http://www.adventar.org/calendars.json?year=2016 | jq '. | length'
530
⚡ curl -s http://www.adventar.org/calendars.json?year=2016 | jq '. | map(select(.entries_count==25)) | length'
125
⚡ curl -s http://www.adventar.org/calendars.json?year=2016 | jq '. | map(select(.entries_count>=20)) | length'
169
⚡ curl -s http://www.adventar.org/calendars.json?year=2015 | jq '. | length'
510
⚡ curl -s http://www.adventar.org/calendars.json?year=2015 | jq '. | map(select(.entries_count==25)) | length'
236
⚡ curl -s http://www.adventar.org/calendars.json?year=2015 | jq '. | map(select(.entries_count>=20)) | length'
281
⚡ curl -s http://www.adventar.org/calendars.json?year=2014 | jq '. | length'
311
⚡ curl -s http://www.adventar.org/calendars.json?year=2014 | jq '. | map(select(.entries_count==25)) | length'
142
⚡ curl -s http://www.adventar.org/calendars.json?year=2014 | jq '. | map(select(.entries_count>=20)) | length'
168
⚡ curl -s http://www.adventar.org/calendars.json?year=2013 | jq '. | length'
230
⚡ curl -s http://www.adventar.org/calendars.json?year=2013 | jq '. | map(select(.entries_count==25)) | length'
112
⚡ curl -s http://www.adventar.org/calendars.json?year=2013 | jq '. | map(select(.entries_count>=20)) | length'
129
⚡ curl -s http://www.adventar.org/calendars.json?year=2012 | jq '. | length'
42
⚡ curl -s http://www.adventar.org/calendars.json?year=2012 | jq '. | map(select(.entries_count==25)) | length'
27
⚡ curl -s http://www.adventar.org/calendars.json?year=2012 | jq '. | map(select(.entries_count>=20)) | length'
30

下落傾向かと思ったけど調べてみたらそんなことなくて大体毎年 50% 弱くらいみたいだった。最初の年の 2012 年が枠埋まり率高い。個人的には闇アドベントカレンダーと寿司アドベントカレンダーがあった 2013 年がアツかった気がするのだけど枠埋まり率は 45% で 2015 年と大差ない。各年の 20 枠( 80% )以上埋まり率も調べてみたけど同じような傾向だった。

すべての情報を表にまとめると以下のような感じ。

2012 年 2013 年 2014 年 2015 年 2016 年
カレンダー数 42 230 311 510 530
25 枠埋まり (率) 27 (64%) 112 (48%) 142 (45%) 236 (46%) 125 (23%)
20 枠埋まり (率) 30 (71%) 129 (56%) 168 (54%) 281 (55%) 169 (31%)

最初の年を除いて、大体半分弱の全枠埋まり率、半分強の 20 枠以上埋まり率であるということがわかった。クラウドファンディングみたいに 12/1 までに枠埋まり率が 8 割に達しなかったらカレンダー不成立としたらどうかと思った。その方がスリルがあるしだるいアドベントカレンダーが量産されたりしないと思う。運営におかれましてはクラウドファンディング的システムの導入を検討してもらえたらうれしいです。あと携帯からも見やすいようにレスポンシブウェブデザインにして欲しい。

それにしてもだるい。


この記事はアドベントカレンダーだるい Advent Calendar 2016の三日目の記事でしたが一日遅れて書いています。四日目は空いていて五日目は ouka_puyo さんです。


追記 2019-09-22

2016 年の数字が 2016 年 12 月頃のものだったのでデータを取り直した。 2017 年、 2018 年のデータも追加してグラフも作ってみた。

カレンダー数 20 枠埋まり (率) 25 枠埋まり (率)
2012 42 30 (71%) 27 (64%)
2013 230 129 (56%) 112 (48%)
2014 311 168 (54%) 142 (45%)
2015 510 281 (55%) 236 (46%)
2016 567 300 (53%) 262 (46%)
2017 639 357 (56%) 300 (47%)
2018 832 460 (55%) 394 (47%)
Adventar 実数 Adventar 割合

こうして見ると 2 年目から 20 枠埋まり率と 25 枠埋まり率に大きな変化はないことがわかる。年数が経過するにつれてアドベントカレンダーに参加するユーザーの質が変化するのではと思ったが、 201X 年代でブログをやってる人となると結構変わり者でユーザーの質に変化はなかったのだろう。

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Untitled

Docker で rep2 を動かす - portal shit!

なぜ 2016 年にもなって rep2 を使うのか。実は2ちゃんねるはほとんど見ていなくて、まちBBSを見ている。特に大人になってから他県から移り住んできたような人だと住んでる町に同級生や昔からの知り合いというのがいないので町のちょっとした情報というのがきわめて入って来にくい。近所の人たちは自分の親かそれよりも上の世代の人ばかりなのでなかなか気軽に情報交換するということもできない。となるとネットで情報収集したいと思うけど、そういうのができる場所はまちBBSしかないような気がする。

ブログは今どきやる気がある人しかやってないので情報が少ない。情報あったとしても福岡だと天神だとか博多だとか薬院だとか人が集まる場所の情報がほとんど。自分が住んでる町の情報にはなかなかたどり着けない。 Twitter は検索しても出てくる情報にばらつきがある。たとえば住んでる町の名前で検索しても、同じ地名が横浜や姫路にあったりして効率が悪い。そもそも Twitter は町の情報よりもその人の思ったこと、感じたこと、やってることがメインなので効率的に情報を収集できない。 Facebook は基本的に情報が閉じられているし、知らない人から情報を集めるというより知ってる人の近況を読む場所という感じ。 mixi はどうだろうかと思って、 10 年ぶりくらいにアカウントを作って自分が住んでいる町のコミュニティに参加してみたけど誰も人がいなくて閑古鳥が鳴いてた。

今年の梅雨頃、マチマチというウェブサービスできて地元の人とお店や病院の情報などをやりとりできるという話だったので、これこそ求めていたものだと思って飛びついたけど、お前がこの町の最初のユーザーだから一ヶ月以内に 5 人ユーザー集めろや、できなきゃマチマチ上のコミュニティは閉鎖な、という厳しいルールだった。嫁さんはこういうのは一切興味ないし近所の人はじいさんばあさんばかりなので当然 5 人もユーザーを集めることはできず終了した。そもそも近所に知り合いがいないからネットで情報を集めたいと思ってるのに知り合いはお前が人力で集めろというのは難易度が高いと思う。

まちBBSは30代以降みたいな人たちが皆好き勝手に自分が書きたいことを書いているけど、最近できたあの店はどうだとか、あそこの病院はよくないだとか、どこそこの店が閉店して別の店になる、移転する、などのような情報を仕入れることができる。当然匿名掲示板なので嘘やネイティブ広告(工作員による宣伝投稿)も時々はあるけど、まぁ読み手もそれは織り込み済みなので特に問題はない。少なくとも SNS よりかは格段に情報に触れやすい。掲示板はトピックが決まっていて、多少脱線することはあってもそのトピックについて話すので、福岡の今宿の話かと思っていたのに横浜の今宿だったみたいなことはないし、失恋してつらいさみしい、今年の夏に別れた彼氏と行った今宿の花火大会の写真です、みたいなおセンチツイートを目にすることもない。 2016 年になったいまでも掲示板が一番情報を集めやすいのかもしれないなぁと思った。

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VPS 上で Docker を動かし、 rep2 1 入りのコンテナを運用するようにした。

ホストの 81 ポートをゲストの 80 ポートに向けてマッピングし、ホスト側の Nginx で localhost:81 にプロキシするようにした。

まちBBS のスレッドの >>1 の記事があぼーんになる現象を直したので快適に閲覧できるようになった。

https://github.com/yaasita/docker_rep2 を docker hub から pull してきて最新版の rep2 を使うようにちょこちょこっと修正し、共有ディレクトリ内のコンテンツを /var/www に置くように修正した。なのでホスト側で PHP を編集したものがゲスト側に反映されるし、コンテナを落としてもデータが残り続ける。最高便利。

Docker 、これまでなかなかユースケースが思いつかずいまいち便利さがわからなかったのだけど、手元に PHP 入れたくないとかごちゃごちゃしたセットアップしたくないとかいうときに異常に便利。 rep2 のようなレガシー PHP 環境が必要なソフトを動かすのにもってこいだと思う。

このブログも Docker で運用できないか考えてみたい。


  1. PHP 製のサーバーインストール型2ちゃんねるビューアー。 

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The Old Reader

Google Reader 死んだ後、 The Old Reader 使ってる。 Feedly は高すぎてとてもじゃないけど使えなかった。無料で使うという手もあるけど、自分にとってフィードリーダーは気になるブログを放り込んどいて斜め読みし、後からおぼろげな記憶を頼りにキーワード検索して情報にアクセスする場所なので、全文検索できなかったら意味なかった。なので当然有料プランを利用することになる。

The Old Reader のプレミアムアカウントは安くて、初年度は年間 10 ドルで使える。見た目もスッキリしていてその名の通り古き良き Google Reader を彷彿とさせる。前 Feedly をちょっと試したときは UI がリッチすぎて重く使いたいという気にさせられなかった。このくらいシンプルな方がフィードのコンテンツを読むという用途には向いてると思う。購読対象のブログの UI がリッチすぎるので中身だけ手っ取り早く読みたくてフィードリーダーを使っているのだから、フィードリーダー自体の UI がリッチになっていったら本末転倒感ある。少なくとも自分にとっては。

The Old Reader はフィードの更新間隔がクソで、プレミアムアカウントのユーザーが登録しているフィードは 30 分おきにフィードをフェッチするとあるんだけど、全然そんなことなくて、平気で 4 時間遅れたりする。偏りがあって、頻繁に更新されるブログのフィードは頻繁にチェックされるけど、頻繁に更新されないブログのフィードはあまりチェックされないみたい。クローラーのつくりとしては正しいのかもだけど、利用者としては不満が残るなぁ。

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2015 年、何も良いことなかった。父方のばあちゃん死んで、母方のじいちゃんも死んだ。身内に病人も出た。 2015 アドベントカレンダー、ネットで何が面白かったかとかそういうのを書かないといけないんだろうけど、おっさんになってくるにつれ、自分の現実的な生活が自分の人生に占める割合が大きくなってきて、ネットのできことを喜んだり笑ったりできなくなった。自分は大学受験浪人してる 1999 年からインターネット好きだったので、かれこれ 16 年くらいインターネット使ってることになる。大学生の頃も娯楽と言えばインターネットとレコード聞くことくらいしかなくてずっとインターネットしてたし、大学出たあとしばらく病気の治療してた頃もインターネットが生活の全てだった。退院して自宅で療養生活を送っていた無職の頃はその傾向に拍車がかかり、朝から晩までずーっとインターネット見てた。インターネット好きすぎて、公務員になれという親の忠言を無視してインターネットの仕事しようと思って、 2009 年からそれっぽい仕事始めた。 2010 年に実家を出て福岡のブラックウェブ制作会社に就職してから長時間労働過ぎてほとんどインターネット見られなくなって、インターネット大好き度が減った。この年が今にして思えばターニングポイントだったと思う。この福岡のブラックウェブ制作会社は、元々紙のデザインをしていた会社だからだとは思うけど、インターネットを金のために仕方なく関わるもの、くらいにしか考えてなかった。ソニーとかシャープとかでかい会社のホームページ作ってたけど、ホームページ作るので何億円という対価を得ても従業員には還元せずサービス残業に従事させ、利益は社長とその舎弟の副社長が独占してた。インターネット = 面白いもの、楽しいものから、インターネット = 搾取されるもの、きついもの、つらいもの、みたいな感じになっていった。 2011 年にウェブサービス企業に転職してまたインターネットを面白いと考えられるようにはなったけど、作ってる本人が面白いだけじゃサービス当たらないし、ウェブサービスを作るのは思いつきではダメで、真剣に世の中のことを考えてないとダメだとわかった。その他にも結婚したり、子どもが生まれたり、住宅ローンを組んだりすると、児童扶養手当の申請とか確定申告とか生命保険とか火災保険とか固定資産税とか自動車税とか親族の病気とかインターネット以外にも考えたり金を工面したりしないといけないことがわらわら出てきて、無限にインターネットばかり見続けるということができなくなった。人間は年を取るにつれ、あの面白かったインターネットから引き離されていくものなのかもしれないとも思う。ということで以上全部言い訳なんですけど、本当は 2015 年 12 月 3 日に書かないといけなかったアドベントカレンダー書く余裕がなくて 2015 年12 月 4 日になって書いてます。すみません。これでおしまいです。

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「ときどき、なんだかすごく怖いのよ、先物のことが」と彼女は言った。

「良い面だけを見て、良いことだけを考えるようにするんだ。そうすれば何も怖くない。悪いことが起きたら、その時点で考えるようにすればいいんだ」と僕は言った。

「でもそううまくいくものかしら?」

「うまくいかなかったら、その時点でまた考えればいいんだ」

 彼女はくすくす笑った。「あなたって昔からかわらず変な人ね」と彼女は言った。

「ねえ、ひとつだけ質問していいかな?」と僕はビールのプルリングを取って言った。

「いいわよ」

「スターF証券の前に何社エントリーした?」

 彼女は少し迷ってから、指を二本出した。「二社」

「一社は外食で、もう一社は住宅販売だろ?」

「どうしてわかるの?」

「パターンなんだよ」と言って僕はひとくちビールを飲んだ。「僕だって無駄に就職浪人してるわけじゃない。それくらいのことはわかる」

「負け組っていうわけね?」

「ブラックなんだ」

「あなたは何社くらいエントリーしたの?」

「二十六社」と僕は言った。「このあいだリクナビで確認したんだ。リクナビ経由だけで二十六社、リクナビ以外で十社くらいはあるかもしれない。リクナビに求人を出せるほどの資金力があるところばかりではないからね」

「どうしてそんなにブラック企業ばかりエントリーするの?」

「低学歴だからさ」と僕は正直に言った。「優良企業にエントリーしても、説明会は満席なんだ」

 我々はそれからしばらく黙って、いっそのこと資格試験を目指すべきか考えた。先物やブラック企業に就職するよりも何年か資格のためフリーターになる方がはるかにましだった。新卒ブラックでは転職もままならないのだ。