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Soulver と Calca というのを去年自分が作った Advent Calendar で書いた(ただし締め切りを二ヶ月過ぎてから)。数字混じりのテキストを入力するといい感じに内容を読み取って計算してくれるソフトの紹介記事だった。

Soulver は便利でよく使っているのだけど、何か計算をしたいときに一々新規ドキュメントを作成しなければならないのが煩わしい。結果を保存しなくていいような、本当にチラシの裏で筆算してあとは捨ててもいいような手軽な計算ができないものかと思っていた。例えば Alfred を起動してさっと計算するような。

実は Alfred にも計算機能はある。ランチャーウィンドウを呼び出して数字を入力すると計算してくれる。

Alfred Calculator

ただ Soulver にあるような 1 USD in JPY と入力して 113 JPY と通貨換算してくるような機能はない。ネットでデジタルコンテンツをコンシュームしたり海外の通販でブツをゲットしたりするデジタルネイティブの皆様におかれましては USD 決済が基本であり、お金を払う前に「日本円にしたらいくらくらいかな?」と考えることはよくあると思う。そういうときにさくっと Alfred で通貨換算してくれる方法があったら便利ですよね。あるんですよそういうのが。

Currency Converter\.alfredworkflow
http://cl.ly/MBJ8

ちょっと URL が怪しいけど CloudApp というサイトからダウンロードできる。中身はシェルスクリプトで、例えばドル円の換算だと次のようなシェルスクリプトが実行される。

AMOUNT={query};

RESULT=`curl -s "http://finance.google.com/finance/converter?a=$AMOUNT&from=USD&to=JPY" | awk '/<span/{print}' | sed -e 's/<[^>][^>]*>//g' -e '/^ *$/d'`

echo '<?xml version="1.0"?><items>
            <item uid="convert" arg="'$RESULT'">
                <title>'$RESULT'</title>
                <icon>icon.png</icon>
                <subtitle></subtitle>
            </item>
        </items>'

Google の Currency Converter サービスに curl で問い合わせて結果を Alfred で表示できるように XML に整形しているだけである。

たとえば USD 58 と入力すると以下のように日本円でいくらになるかを表示してくれる。

Currency Converter USD

ここで Enter を押すとクリップボードに結果を保存してくれる。

Notification

なお Google の Currency Converter の URL が最近変更されたため↑のリンクのやつをダウンロードしてインストールしただけでは動かないと思う。 curl する URL を変える必要がある。よくわからん人は僕が貼ってるシェルスクリプトをコピーして 「Alfred Preferences」 -> 「Workflows」 -> 「Currency Converter 」と進み、 Script Filter にペーストするとよい。

Alfred Workflow Preference

Alfred Workflow Script Filter

curl する URL のクエリパラメーターを調整することで EUR -> JPY や話題の BTC -> JPY の変換もできる。仮想通貨の相場が気になって気になって仕方がない方などは Alfred で効率的に計算してるふりしてレートが調べられて便利だと思うので是非お試し下さい。


この記事は Alfred 3 Advent Calendar 2017 - Adventar 7 日目の記事でしたが一日遅れで書いてます。 8 日目は誰も登録していません。


追記 2018-06-25

コメント欄で @gnrr さんにご指摘いただいてますが、 Google の通貨変換 API が機械的なアクセスを拒否するようになり、この記事に書いてあるやり方では通貨換算できなくなりました。 @gnrr さんが作成された以下の Alfred Extension だとこの機能が復活しますのでお困りの方はご利用下さい。

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castro-and-overcast.png

Podcast を聞くのには Marco Arment の Overcast を使ってたんだけど、最近「 Internet Connection を確認しろ」みたいなメッセージが出てエピソードの一覧を取得できないことが何度かあってストレスに感じたので Castro に変えてみた。 Overcast は独自のサーバーサイドアプリケーションがあってそこと通信してるので、 overcast.fm の調子が悪くなると新しいエピソードをダウンロードできなくなる。 Castro や Apple の Podcast アプリだと iTunes から直接ダウンロードしてるので iTunes のサーバーがダウンしない限りエピソード一覧を取得できないということは起こらない。

エピソードの再生クオリティに関してはやはり Overcast の方がすばらしい。無音部分のカットや賢い倍速再生はやはり Overcast ならではだと思う。 Castro で再生してみて無音部分は結構気になることに気がついた。

一方でエピソード一覧の UI などは Castro が優れていると思った。以前聞いたエピソードを聞き返したいとき、 Castro は年月でエピソードがグルーピングされるので心理的に探しやすい。

castro

Overcast の方は雑然とエピソードが羅列されているだけなので探しづらい。

overcast

プレイリスト

castro

Castro はプレイリスト機能が前面に出ていて、基本的にリストに聞きたいエピソードを登録して聞くというスタイルになる。次に聞くエピソード、過去に聞いたエピソードのヒストリー機能もあるので、昨日聞いたあれをもう一度聞きたいというときにも便利。 Overcast にもプレイリストはあるが存在に気がつきづらい。次々に新着のエピソードを聞いていくという使い方には向いてるが、過去のエピソードを掘り出して聞くときには Castro の方が優れている。

再生中画面

再生中の画面に関しては Overcast の方が良い。カバーアートをスワイプするとショーノートとチャプター一覧を行き来できるのも便利。

overcast overcast

Castro はショーノートと再生位置の切り替えは▽のトグル式で、しかも再生位置確認画面は SoundCloud のように波形表示される。

castro castro

正直こんなのは必要ない。僕は興味のない話題はスキップするので Overcast で聞いているときはショーノートを見ながら再生位置スライダーを動かしてスキップしたりするが、 Castro ではショーノートを表示している状態では再生位置スライダーが表示されないので 30 秒早送りボタンを連打するしかない。

結論

再生中の画面の UI には問題があるが、全体的なルックアンドフィールは Castro の方が優れていると感じた。配色を含めたデザインは Castro の方が使いたいと思わせられる。ちゃんとデザイナーによってデザインされている感じ。 Overcast の方はエンジニアが片手間でデザインした感がぬぐえない。

Overcast に不満がある人、過去エピソードをよく聞く人は Castro を試してみるといいと思う。

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choosy+canary-chrome.png

少し前に rebuild.fm で miyagawa さんが紹介1されていた Chrome の Canary チャンネル2と stable リリースで Profile を分けて使うやつやってみたらとても便利。 Choosy.prefPane3 などのブラウザー切り替えツールとセットでやる必要があるので $10 お布施した。 Chrome は stable や beta など様々なリリースがある4が、 Canary チャンネルのみ独立した User Profile を指定できるようだった。

Choosy.prefPane は参照元のアプリケーションごとにブラウザーを指定したり( Slack からは Chrome Canary とか、 Alfred からは Normal Chrome など)、 URL に応じて指定したり( twitter.com は Normal Chrome など)もできる。これでミスって仕事用の Google Account で SaaS にサインアップしてしまったりということがなくなる。 とても便利。

Chrome への依存度が高くない人は仕事用に Chrome 、プライベート用に Safari のような使い分けでもよさそう。

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Mac の Day One を 2.1.8 にしたら日本語の文章を入力できなくなってしまった。正確には入力出来なくなるわけではないが、日本語を入力して変換したあと確定すると変換した文字列が選択済みの状態になり、続けて文字を入力しようとする消えてしまうというもの。こんな感じ。

なんか文章を書きたいと思っても入力できなくなるのきつい。最近は iPhone でも Mac でも読んだり書いたりできるのが便利で Vim を使わず Day One に直接文章を書くことが多くなっていた。書けないとなると結構ストレス溜まる。はよ直して欲しい。

追記(2017/05/08)

2017/05/04 に修正版リリースされてたっぽい。試してみたところ直ってた。

スクリーンショット 2017-05-08 10.41.46.png

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Contexts

アプリケーションスイッチャー使ってますか

Mac には標準で + でアクティブなアプリケーションを切り替える機能があるのをご存知ですか。こういうの。

macOS アプリスィッチャー

これは便利なんだけど、ブラウザーなどは複数のウィンドウ開くことがあり、アクティブなアプリケーションではなくアクティブなウィンドウを切り替えたいと思うことが度々ある。

Windows 7 には Win + でアクティブなウィンドウを切り替えられる機能があって、むかし仕事で苦痛に顔をゆがめながら Windows を使っていたときにもこの機能だけは Mac の方が負けてるなぁと思ってた。 UI が優れているというより、マウスに持ち替えずにキーボードだけで完結するのが良かった。

Mac ではこれは Exposé を使えということなんだろうけど、ささっとアクティブなウィンドウを切り替えたいだけなのにびろーっとアニメーションしつつウィンドウ一覧が表示されマウスカーソルでウィンドウを選択するのはだるい。キーボードから手を離したくない。

この要求を満たすのが Contexts というソフト。似たやつに Witch というのがあってこれも試したことはあったけど何かいまいち使い心地が好きになれなくて使うのやめてしまっていた。最近たまたま調べていたら Contexts というのを発見して少し使ってみたところすごく使いやすかったのでお金払ってライセンスキーを買った。

標準のアプリケーションスイッチャーの + のショートカットを Contexts のウィンドウスイッチャーが乗っ取っとる感じになる。

Contexts

これでも便利なのだけど、ウィンドウごとに表示されると選択対象が増えてしまって目当てのアプリケーションを探すのが大変になる。これに対しては二つ解決方法が用意されていて、一つは現在アクティブなアプリケーション内でアクティブなウィンドウを切り替えるコマンド( + ` )。以下は Google Chrome がアクティブな状態で + ` した状態。

Contexts selecting window from active application

とても探しやすい。

さらにアプリケーション名かウィンドウ名で絞り込み検索する機能も付いている。これで沢山ウィンドウを開いていても目当てのウィンドウを探しやすくなる。 + でウィンドウ一覧を開いているとき + S で検索モードに入ることもできる。

Contexts window filtering

どうです、便利でしょう?

アクティブなウィンドウを切り替えるという作業は一日何回もやるにもかかわらず、キーボードからマウスなりトラックパッドなりに手を伸ばして切り替えると、一回あたりは 0.5 秒くらいでも塵も積もれば山となっているかもしれない。日頃、 Mac を使っていてウィンドウやアプリケーションの切り替えでストレスを感じている方はお試しください。

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Typinator

Lifehack (笑) 臭がしてこれまでキー入力拡張みたいなアプリケーションを使うのは敬遠してたんだけど(そもそもああいうのは IME がないアスキー文化圏の人向けだと思ってた)、 Pull Request 出すときのテンプレートとかを一発で出せたら便利だなと思ってその手のやつを使うことにしてみた。

有名どころだと TextExpander がある。試してみようとしたら何と月額課金に移行してて買い切りではなくなっていた。しかも結構高い(年額 $40)。いろいろ物色してたら昔何かの bundle で購入していた Typinator というやつがあって、こいつならアップグレード料金で使えるし買い切り型だったので使ってみることにした。新規で買っても EUR 24.99 で TextExpander の年間使用料より 1000 円くらい安い(24.99 EUR = 3061.5624 JPY)。

良く入力するやつを省入力できて便利

仕事で Zoom というビデオ会話ツールをよく使う。 Zoom には電話番号みたいに個人に紐付く固定の URL が存在してて、誰かと話したいときにそれを Slack 上に貼りつけて会話を始めたりする。この URL をいちいち Zoom を開いてコピペするのめんどいので ,zoom と打つと出せるようにしている。一瞬で MTG 始められて便利。

,dt と打って2017-03-11 のように今日の日付を表示させることも可能(入力キーや日付・時刻のフォーマットはカスタマイズできる)。こういう機能は ATOK にも付いているけどスペースキーを押したりリターンキーを押して確定したりしなくてよいのが快適。 ふむふむ~、ナルホディウスですぞ のような変換に何度も文節を調節したりしないといけないやつも ,naruho と打てば出せるようになってチャットが円滑に行えるようになった。

長めのやつも展開できて便利

冒頭に書いたように、 Pull Request 出すときに使ってる定型文みたいのがあって、過去の Pull Request からコピーしてきたりしていたのが一発で入力できるようになって異常に便利。 pullreq と入力するとシュバッと展開されるようにしている。こんな感じ。

Typinator

ATOK に辞書登録するのとは違って改行を含んでいてもいいし、日本語入力モードに切り替えなくても良いのが便利。

inputrc で vi mode にしている Terminal (iTerm.app) で使うときの問題点

Typinator には GItHub みたいになってしまうのを抑制する機能がついてて、大文字が二文字連続したあとに小文字が入力されると自動的に二文字目を小文字に変換するという機能( GItHub を GitHub に直してくれる)がついている。 Typinator は vi mode でシェルを操作しているとかは判別できないので勝手に補正してくれて上記のようなキーストロークが bbi と修正されてしまう。

Vimmer なのでシェルの操作モードを vi mode にしているのですけど、単語移動するときについつい

Shift + b Shift + b i

とか入力してしまうと Typinator が反応して bbi に補正されてしまってうざい。

設定に DOuble CAps Exception というのがあって例外設定できるみたいだったので BBi を追加してみたけどどうもうまく効いてないみたい…( bbi に補正されてしまう)

スクリーンショット 2017-03-11 13.59.08.png

さらに詳しく設定を調べてみると、アプリケーションごとにルールの有効・無効を切り替えられるっぽいので、 iTerm を使っているときは連続する大文字の小文字補正を行わないことにしてみた。これで様子を見てみよう。

スクリーンショット 2017-03-11 14.04.34.png

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JR東日本エリア在住ではないのだけど iPhone 7 を買って Suica の設定をしたので試してみたくなり iPhone 7 で電車に乗ってみた。JR九州の改札も福岡市地下鉄の改札もちゃんと通れた(当たり前)。ただ IC カードに比べて反応が少し遅くて「もしや使えないのでは?」と挙動不審になってしまった。もう少し右往左往してたら駅員に声かけされたと思う。買い物するときみたいにダブルタップして Wallet を呼び出してから通過したけど改札通過時にはそれをする必要はなくてただかざせばよいっぽい。

改札を通過するとすぐに iPhone に通知が来て残額がいくらかわかる。また移動中は「現在乗車中です」みたいな表示が出る。こういう通知はコンビニとかで買い物をしたときも来るけどめっちゃ便利。 一度 iPhone の Suica で金を払う体験をしてしまうと、レシートを見たり券売機で照会をしないと残高がいくらかわからない旧来型の IC カードには戻れなくなってしまう。カパカパ式ケースに iPhone と電子マネーを挟むのとは圧倒的にユーザー体験が違っていて、残高のリアルタイム通知が来て、乗車ステータスの確認ができ、残高が不足している場合はその場でチャージすることができる。

おサイフケータイ使ってた人たちは 10 年前にすでにこういう便利な体験してたのだろうか。自分は携帯は Motorola や Ericsson 、 NOKIA などの洋物携帯ばかり使ってたので今さらながら携帯電話に決済機能がくっつくことの便利さを実感した。これは本当に便利な機能だと思う。