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ATOK がサブスクリプションを始めて結構経つが、自分は相変わらず 3 年おきくらいにパッケージ版を購入して利用する使い方を継続していた。最後に購入したのは ATOK 2014 で High Sierra くらいまではインストールして使えていたが、 Mojave でとうとうインストーラーが不正と出てインストールできなくなってしまった。最後のパッケージ版の ATOK 2017 for Mac を買うかサブスクリプションに加入するか迷ったが、迷っている間にパッケージ版の販売が終了しており、仕方なく ATOK Passport に加入した。

ATOK 2014 時代に便利だったのが ATOK から Mac の辞書やカレンダーを参照する機能( Mac スマート連携)で多用していた。 ATOK Passport プレミアムに移行したところ、広辞苑やウィズダム英和・和英辞典(クラウド電子辞典)は使えるが、 Mac の辞書やカレンダーの内容を検索する機能はデフォルトで使えない状態だった。「 Mac スマート連携をオンにしますか?」というダイアログが出たときに「はい」を選択したので十分だと思っていたが、そうではないようだった。以下の通り Mac の辞書で検索されていないことがわかる。

Mac の辞書で検索されていない

実際にはプラグインとしてインストールが必要のようだった。ただググったときに出てくる以下のやり方は旧バージョンの情報で、最新の ATOK Passport では機能しない。

正しくは以下のページに書いてあるが、 JUSTオンラインアップデート というアプリを起動し、プラグインをインストールしていく必要がある。

JUSTオンラインアップデート

その上で ATOK の環境設定を開き、「電子辞典検索」の項目から「追加」を押して、入力時に参照する辞書に「ATOKダイレクトビュー for 辞書」や「ATOKダイレクトビュー for カレンダー」などを追加していく必要がある。めっちゃわかりづらい。

ATOK 環境設定

ここまで設定してようやく Mac の辞書で検索されるようになった。

Mac の辞書で検索されている

ATOK の日本語変換の精度は好きだし「今日」と打ってその日の日付に変換できるところなど機能自体は便利なのだけど、 UI が特殊すぎたり、設定が複雑だったり、公式サイトのドキュメントの情報が古すぎたりで総合的な使い勝手がよくない。これではパソコンに詳しくない層には使いこなせないと思う。

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Fire

Memolist.vim の保存先を Dropbox にする運用を長年続けてきたが、 iOS の Markdown エディターの iA Writer で編集時にファイルが無限複製されるという問題があることや、最近のポリシー変更で Dropbox を無料で使い続けるのは難しそうかつお金を払うにしてもプランが高め(最安でも ¥1,500 / 月で 2TB まで使えるプランしかない)で個人では使いづらそうなので iCloud Drive を代わりに使ってみることにした。 iCloud は今のところ無料で使ってるが 50GB 使えるプランでも月額 ¥130 なので個人で使いやすい。 iCloud Drive は Windows や Linux からは使えないが、 Linux デスクトップはもう何年も使ってないし、 Mac と iPhone にロックインされた生活に不満はないので無問題。

移行の手始めにまずは iCloud Drive にターミナルでアクセスしようとするが、 cd ~/iCloud\ Drive などではたどり着けない。以下の記事を読んで調べた。

パスは ~/Library/Mobile\ Documents/com~apple~CloudDocs で良いみたい。

~/Dropbox/memolist ディレクトリを ~/Library/Mobile\ Documents/com~apple~CloudDocs/Documents/ ディレクトリに移し、 .vimrc を以下のように書き換えた。

diff --git .vimrc .vimrc
index 6c4987e..56882b2 100644
--- .vimrc
+++ .vimrc
@@ -568,7 +568,7 @@

     " memolist.vim {{{

-      let g:memolist_path = "~/Dropbox/memolist"
+      let g:memolist_path = "~/Library/Mobile Documents/com~apple~CloudDocs/Documents/memolist"
       let g:memolist_unite = 1
       let g:memolist_unite_source = "file"
       let g:memolist_unite_option = "-auto-preview -start-insert"

これで Memolist.vim の Markdown ファイル保存先を iCloud Drive に移行できた。

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Day One 、このブログでも度々言及していて、 Markdown で日記が書けて便利だったんだけど、最近のバージョンアップ( Mac は 2.8 以降 、 iOS は 3.0 以降)でプレーンテキストをやめてリッチテキストエディターというか WYSIWYG Markdown エディターみたいな感じになってしまった。

記事本文を選択してコピーしたときにクリップボードに Markdown 形式で保存されればいいのに独自フォーマットでしかコピーされなくなり、 Day One で書いた内容をコピペしてブログに書いたりとか GitHub の Issue に書いたりということができなくなった。また footnote など Markdown の細かい記法に対応していたのが WYSIWYG 化されたタイミングでリストやヘッディングなど大雑把な記法にしか対応しなくなった。これまで信頼して日記をため込んで行ってたのに一気に信頼できなくなった。やっぱり Markdown でユーザーを集めることは無理なんだろうか。正直これでは劣化版の Evernote なので使い続けるメリットがない。新しい Markdown 日記ソフトを探さなければならない…

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iMac 5K

三井住友 VISA カードで払うと 12 回まで分割手数料が無料だったのでそれで買った。税込み 25 万くらい。 SSD だけ 256GB から 512GB に変えた。あとはキーボードを Magic Keyboard の US 配列にした。マウスは Magic Mouse 2 を選んだけど正直使いづらい。 Magic Trackpad 2 にすればよかった。キーボードを売って Magic Trackpad を買おうか検討中。 MacBook Pro 2009 の方はデータを抜き取ったらメルカリに出そうと思う。 2 〜 3 万くらいでは売れそう。

MacBook Pro の Touch Bar なしのやつとどっちにするか迷ったけど、最近はアイフォ〜ンが進化してて帰省や旅行に Mac を持って行かなくなった(雑な日記書きやインターネット閲覧などはアイフォ〜ンで事足りる)。ほとんど家で使ってるだけ。仕事で必要なときは会社から借りてる MacBook Pro を使うので私物は据え置き型で良いなという結論に至った。同じくらいの値段ででかい 5K ディスプレイが手に入るなら iMac の方が良い。

CPU を Core i7 にしなかったのはミスったかなと思ったけど全く問題無く快適に動く。普通にコードを書いて写真を整理する程度であれば Core i5 で問題無いと思う。ディスプレイでかくて解像度高いのがなによりすばらしい。 MacBook Pro + 外部ディスプレイを使うのよりも省スペースになり机を広々と使えるのもよい。ディスプレイが一枚なので首を左右に動かす負担もなくなる。

メモリを増やしておこうと思って、いまはちょっと値段が高いが 16GB のやつを 2 枚 Amazon で注文した。これでまた 8 年くらいは粘りたい。

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Mac mini hard drive replacement

嫁さんの Mac mini 2011 が危機的な状況を迎えていて、何か操作する度に常にレインボーサークルがくるくるしてしまい動作が非常に遅くなっていた。ディスクの空き容量が足りないこととメモリ不足が原因のようだった。このまま極限まで空き容量がなくなると OS の起動さえできなくなる恐れがあったので 960GB のSSD と 16GB のメモリを嫁さんに調達させて換装してみることにした。

購入時、 Mac mini 2011 はデフォルトのメモリは 4GB で拡張しても 8GB までということだったので Apple Store で 8GB に増設してもらったのだが、ネットで調査したところ実は 8GB 二枚差しで 16GB まで認識できるということがわかった。 8GB のメモリ 2 枚が 13000 円、 960GB の SSD が 30000 円ちょいで合計 43000 円程度費用がかかった。 SSD は SanDisk のものを、メモリは Komputerbay という聞いたことがないメーカーのものを利用した。

データ移行時に使うディスクケースと分解時に使うトルクスドライバーは以前使ったやつがあった。分解の手順は以下のサイトが詳細で非常に参考になった。

なお Mac mini は外見は似ていても発売年によって中のレイアウトは違いがあるようなので参考にするサイトを探すときは交換対象と同じ年式かどうかを確認した方がよい

手順を以下にまとめる。

  1. ディスクケースに SSD を入れて Mac mini に USB 接続しフォーマット
  2. Mac mini の電源を落として +R しながら起動
  3. ディスクユーティリティで起動ディスク(交換前の HDD )の内容を外付けディスク(交換用の SSD )にコピー
    • 一晩かかる
  4. Mac mini を分解して SSD とメモリを交換
    • ほこりがいっぱいたまっているので掃除機で吸いながら分解する
    • トルクスドライバーは T6 と T8 の両方が必要
    • ロジックボードにつなげてあるコネクターの取り外し作業は思い切りが必要かつミスって壊すと Mac mini が不燃ゴミと化すので慎重さと大胆さが求められる
  5. 元通りに組み立てる
    • SSD はねじの出っ張り部分が元付いていた HDD と同じ穴に入るように取り付けないときちんと固定されない
    • 元に戻すときに SATA ケーブルとロジックボードのコネクターが外れてしまいやすい。きちんと取り付けられていないと Mac 起動時にフォルダー内にはてなマークが表示されて正しく動作しない。
      • ディスクコピーがちゃんとできていないのかと思って焦ったが再分解して確認したところコネクターが外れていた
  6. Mac を起動して動作確認
    • ブラウザーのクッキーはおろか開いていたウィンドウやタブまで完全に復元される
    • MS Office 系はライセンス認証が切れているのでライセンスキーの再入力が必要
      • Adobe ソフトを利用している場合はおそらくそちらも
  7. Terminal.app を開いて sudo trimforce enable を実行し TRIM を有効にする

MacBook Pro のディスク交換よりも難易度は高かったが何とかなった。開発用途に使わない Mac なら十数万出して最新式のに買い換えるよりも数万円出してハードドライブを SSD に変えたりメモリを増やしてあげるだけで快適に使い続けられると思う。 Mac mini が遅くなったなぁとお困りの方はお試し下さい。

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旅行や街歩きに出かけたとき、移動軌跡が地図上に表示されるとその時何をしていたのかが思い出せて便利になると思う。例えば知らない街に旅行に行った数日後にこんな状況になったことはないだろうか。「昼飯を食ったあとに食器屋に行って良い皿を見たんだけど迷って買わなかったんだよなぁ、あれはなんて店なんだろう、ネット通販やってるかな🤔」。自分はよくある。こういうときに位置情報付きの行動ログが残ってれば店名を探り当てやすくなるし、目当ての商品にたどり着ける可能性が高まる。

自分は今のところ Twitter 、 Instagram への投稿と Swarm へのチェックインを IFTTT 経由で Day One に自動投稿しているので、それらの情報が手がかりにならないでもないが、それでもそのときの自分が Twitter なり Instagram なり Swarm なりに何らかの情報を投稿していないと Day One には何も残らない。やはり何らかの行動ログ的なものが記録されている方がいい。

とはいえ旅行や町歩きのときに意識的に行動ログの取得を開始するのは難しいと思う。旅行中、街を散策する前に iPhone を取り出して何らかのアプリケーションを起動し「開始」ボタンを押したりできるだろうか? 気がついたときには随分行動してしまったあとで「今から記録をとってもね😔」という感じになるのが現実だろう。この手のツールはバックグラウンドで勝手にログをとっといてくれるのが重要だと思う。

何か良いアプリはないものかと App Store で調べてみたところ、 SilentLog というやつが見つかった。評価は良かったがバッテリーの減りが速いとある。インストールしてみたところ確かにバッテリーの減りが速くなる。よくよく考えたら Google Maps のタイムラインや Day One でもバックグラウンドでの位置情報の取得はやってるので似たようなことを複数のアプリでやるのは効率が悪い。

とはいえ移動したログを一番かっちょよく見られるのは SilentLog だった。こんな風に一日のタイムラインを手軽に振り返ることができる。朝家を出て電車に乗り、9時から18時まで職場で仕事をしてなどがすぐわかる。休みの日に出かけた場所も意識せずに記録されていく。その日 iPhone で撮った写真も表示される。

SilentLog

特に良いのが1日の行動ログをほかのアプリやサービスに書き出せること。 Google Maps のタイムラインはエクスポート機能がないし、 Day One の Activity Feed は一定期間たつと消えてしまうので残しておきたいなら意識して記事を作成しないといけない上に、記事にしたとしても位置情報の履歴は残らない。

Google Maps and Day One.png

その点、 SilentLog は行動ログが地図上に表示された画像を手軽に書き出せる。とても便利なのだが、この機能を使うには App 内課金で有料チケットを購入する必要があるようだった。 240円/30日で年払いだと 1900 円とのこと。

位置情報の収集や書き出し、気持ち悪いと感じる人には気持ち悪いこと極まりないだろう。またもし個人を特定できるかたちで流出して誰かに見られてしまったら非常にまずい(浮気中の人など)。加えて SilentLog を作っている会社 はユーザーの位置情報データを売っているようである。おそらく「年収 XXX 万円くらいの 30-40 代の男性が毎週何曜の何時に新宿駅に何人くらいいる」みたいなデータをデパートとかに売ったりするのだろう。 DMP の位置情報版といったところか。個人を特定できないようにはなってると思うがあまりよい気持ちはしない。

とはいえ自分でも忘れるような行動の履歴をスマートフォンアプリが取っておいてくれてあとで振り返られるというのは絶対に便利だと思う。日記は書いておくと便利だけど書くのが非常に面倒くさい。行動のログから自動で簡易的な日記にしてくれてバッテリーの消耗が穏やかなアプリがあったらうれしいなぁ。(結構個人のプライバシーを尊重する) Apple がそういうのつくってくれないかな。

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先週、 Alfred で通貨換算をやる方法(💵 Alfred で手軽に通貨換算 💴 )について書いたけどその続き。

Numi icon

Numi という Alfred に似たソフトがある。 Soulver と違い多言語対応はしておらず、自然言語による入力は日本語未対応なのだが、 Soulver もまともに使えるのは英語利用時だけなので実質的には機能に差がない。タブを使えたりする分、 Numi の方が高機能かも知れない。さらに Numi は今のところ無料である(ベータ版のため)。ベータ版とはいえほとんど困ることなく利用できている。

Numi うどん

このソフトがすごいのが、 Alfred Workflow を入れると Numi による計算を Alfred から n <式> と入力することでできるようになるということ(ただし Numi.app を起動しておく必要あり)。こんな感じ。

Numi Currency conversion

いちいち Numi.app に切り替えて新規ドキュメントを作成し、ということをしなくて済む。とても手軽に計算できる。通貨換算のほかに、単位の換算もできる。 Google Fincance の Converter サービスを使うやり方よりも高機能だ。

Numi Unit conversion

このソフトを知ってから Soulver を使う機会がめっきり減ってしまった。 Alfred からも計算できるし、結果を残しておきたいような複雑な計算をするときは Numi.app に切り替えて使うこともできる。文章を書いたり考え事をしているときにささっと計算できて頭の切り替えコストが低い。 AWS を利用しているプログラマー諸氏なら EC2 インスタンスの料金なんかを計算するときにもとても便利だと思う。おすすめです。


この記事は Alfred 3 Advent Calendar 2017 - Adventar 12 日目の記事でした。明日は(明日も) @tsurusuke さんです。