| @読書

プラハ

 元外交官の春江一也が書いた『プラハの春』を読了。プラハを訪れて街の美しさに感銘を受け手に取った本である。

 本書は二つの要素を兼ね備えている。一つは主人公の日本大使館書記官堀江良介と東ドイツ反体制活動家カテリーナ・グレーベとの恋、もう一つはタイトルのプラハの春事件の顛末である。

 売れた本であり、読む前に目にした評判も良かったのだが、読後の感想はイマイチである。著者の体験した事実をもとにして書かれたということだが、俺にはかなり荒唐無稽に感じられた。日本大使館員の堀江はプラハの春のときに活躍した有名人たちといともたやすく顔見知りになるのだが、本当に著者はソ連軍の侵攻に抗議して焼身自殺したヤン・パラフ青年と親交があったのだろうか? ドゥプチェクとスメタナホールで握手を交わしたのか?

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| @Mac/iPhone

Vienna

 RSSを受信するに当たっては、これまでSafariStandのStand Barを使ったり、シイラを使ったりしていたわけですが、なにかこう今ひとつでした。

 SafariStandの場合、結局記事のパーマリンクを開かなくてはならないし、RSSを受信するためだけにシイラを起動するのもなんだか微妙。「じゃあシイラをメインブラウザにしてしまえばよいのではないか?」という意見も聞こえてきそうですが、キーチェーンのないブラウザはやはり使い勝手が悪いです。加えてシイラのアドレスバー周りのデザインが好きになれなくて、常用する気になれませんでした。サイドバーの機能は非常に優秀だと思うんですけどね。

 そんななか、Mac.EGOism.jpで発見したのがViennaというRSSリーダーです。これが超絶カイテキ。

 Apple純正のような扱いやすいインターフェース、Safariとの連動性、加えてRSS記事のパーマリンクを見たいときには、ダブルクリックでそのままパーマリンクに飛んでくれちゃったりします。こりゃ便利。マックユーザーには激しくお勧めしたいです。

| @散財

5G iPod 実は旅行前に5G iPod買いました。黒光りダンディーの30GBなにくい奴。

 手に取ってみての感想はやはり薄い、軽い。4G 40GBからすると隔世の感がありますね。さらにカラーで大きいディスプレイ。フォントがOsakaからヒラギノに変更になったこともあり、ディスプレイを眺めているだけでも楽しいですね。アルバムのジャケットや写真が表示されるのも地味にうれしい。以前、iPod Photoが出たときは羨ましくないやいって強がってましたが、やっぱカラーディスプレイまんせーですよ。

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| @雑談

 大騒ぎになっている耐震強度偽装事件だが、昨日の地元紙ではこの事件に関しての識者見解が載っていた。評論家の佐高信は「行き過ぎた『民営化』」と題して寄稿している。

 佐高は構造計算書などを検査する機関が民営化されていることを問題視している。今回の事件では、日本ERIなどの検査機関が偽装を見抜けなかったことも問題視されている。市場で適正にルールが守られているか監視するのは行政の役割だろう。そこまで民営化するのは確かに問題だ。

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| @雑談

 今朝の日経によると、都市計画法が改正され、郊外住宅地への大型店の出店が再び規制されるようである。規制緩和の流れのなかにあって一転、規制強化だ。(NIKKEI NET:大型店の郊外出店を制限、1万平方メートル以上対象・政府案

 確かに地方では郊外にショッピングセンターがどんどん出来ていて、中心商店街はシャッター通りと化している。これはゆゆしき問題だと思う。

 しかし一消費者からすれば、大きな駐車場がある郊外のショッピングセンターの方が買い物しやすい。一つの場所で何でもそろうし、駐車場代を気にすることもない。大きい物を買っても持ち帰るのが楽なのもよい。

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| @読書

 旅行中、本を読もうと思ってたくさん持って行っていたのだけど、結局二冊しか読めなかった。二冊とも新書である。

 一冊目は『下流社会』。たまたま光文社のホームページをのぞいていたときに知り、夏ぐらいから探していたのだがなかなか見つからなかった(名古屋のジュンク堂にすらおいてなかった)。旅行のための買い物に訪れた熊本のショッピングセンター内の書店で漸く発見、なんだか馬鹿売れしているみたいだが、売れすぎててなかなかお目にかかれなかったのかな?

 二冊目は小谷野敦の『帰ってきたもてない男』である。この本を読んで、「小谷野敦はもういいかな」という気分になった。詳細は後述。

 まず『下流社会』だが、この本の重要なテーマは階層意識である。自分がどの階層に所属すると思うかをアンケートで答えさせ、階層別にどのような人生を送っているのかを分別しようとしている。

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| @旅行/散歩

 ドイツでユースホステルに泊まると必ず朝食が付いてきた。食生活が偏りがちなビンボーバックパッカーにとってこれは大変ありがたかった。しかし旅行当初は朝食なんて重視していなかった。そもそも旅行中でない平時でも朝食をとることは希なニートの俺様である。朝昼兼用でサンドウィッチでも買って食べればいいさ、と思っていたのである。

 実際、初めて利用したニュルンベルクのユースホステルで朝食を食べられたときに大した感動を覚えはしなかった。ドイツではオープンサンドという伝統があって、朝食と夕食は火を使わずに、パンにチーズやハム、ジャムなどをつけて質素にすませるのだそうだ。だから朝目が覚めて食堂を訪れ、ハムやチーズやシリアルは用意してあるものの、火の通ったものが何もないのには正直驚いた。というか、ドイツ人というのはなんと物臭な人たちなんだろうとあきれたくらいだ。

 しかも当初はドイツパンに対してあまり好意的な感情を持っていなかった。ポロポロと皮が崩れ、注意深く皿の上で食べないと服やテーブルがとても汚れる。パンが堅いので、しばしば口内に出血することもあった。

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