| @写真

箱石峠から眺める阿蘇高岳

2018 年末に NIKON Z6 を買った。その前は NIKON D90 を 10 年近く使ってた。 NIKON D90 で撮れる写真にあまり不満はなかったが、フルサイズへの憧れと動画性能のしょぼさ(静止画は D90 の方がよいものが撮れるが、動画は明らかに iPhone の方がよいものが撮れた)に困っていて買い換えを決意した。人生で初めて新発売のカメラを発売前から予約して購入した。 48 回分割払い。

NIKON Z6 の良さは色々ある。通し F4 で撮れる 24-70m レンズ(レンズキットを買った)、 ISO 感度の高さ、チルト液晶、奥行きにも対応したデジタル水準器、 SnapBridge 対応(スマートフォンの GPS を利用した位置情報埋め込み、撮った写真をすぐに Bluetooth でスマートフォンに送れる)などなど。スマートフォン時代に対応するための正統進化という趣がある。 NIKON は真っ当ないい製品を作ったなと思う。

というわけでまずは NIKON Z6 で撮った写真からご覧下さい。そのあとに iPhone 7 で撮った写真で今年を振り返ります。

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| @WWW

Temple wall at Hakata

ヒトデさんのブログを読んでGoogleの広告設定を共有してメンバー間でつながるプロジェクトに参加した

Google の広告設定のページにアクセスすると Google からどういう属性として認識されているかがわかり、それを共有して遊ぼうというもの。 Scrapbox はタグ付けが簡単なので人と人の関連性が表現しやすい。

おもしろかったので、普段使ってる三つの Google アカウントでそれぞれでどういう結果になるかやってみた。

個人アカウント

iPhone の Safari でも自宅の Mac でもログインしててよく使うアカウント。ただ最近は Google 検索をあまり使わないようになって、検索には DuckDuck Go を使うようにしている。 #企業向けテクノロジー #業種:_ヘルスケア業界 #業種:_テクノロジー業界 あたりが入っているのがおもしろい。前職が B2B の SaaS / クラウドソーシング企業だったこと、現職がアウトドア関連の企業であることを反映してそう。

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趣味アカウント

昔はよく使っていたが最近はあんまり使ってない。主に Mac で使ってた。いまは YouTube でのみこのアカウントを使ってる。

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仕事用アカウント

会社の Gsuite のアカウント。 Chrome の Canary Channel で利用していて、個人アカウントとは明確に使い分けてる。仕事関係の検索やサイト閲覧はほぼほぼこのブラウザーで行っている。仕事用アカウントなので買い物とか趣味の検索はほとんどしない。どうも消費に結びつく検索をしないと世帯収入が低く出る模様。逆に個人アカウントでは頻繁に消費に関係する検索を行っているので世帯収入が高いと判定されてるっぽい。また個人的な用途に使わないので年代を特定できず、 25〜54_歳 という扱いになってるのも面白い。

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| @労働

今週、 YAMAP でブラウザーでコースタイム付きの地図を表示し、自由に印刷できる機能をリリースした。

地図表示・印刷機能

開発の経緯

ユーザー要望が開発の起点だった。

YAMAP には Google Maps のようにウェブブラウザー上で登山道や登山口情報などを見る機能はなく、無料でダウンロードできる画像形式の地図は提供していたが、以下の課題があった。

  • 磁北線・縮尺の欠如
  • 任意の範囲を切り取っての拡大印刷はユーザー任せ
  • 地図の更新(コースタイム、山頂データなど)には画像データの書き出しが必要(アプリ内で使う地図に比べて更新サイクルが遅れる)

切り取り拡大の課題を解決するためにサポートチームが画像編集ソフトの使い方を教えたり、サポートスタッフ自身が地図を編集・加工して渡すことがあり、非常に負荷が高かった。

Google Maps のようにブラウザーで地図を閲覧できて、任意の範囲を自由に印刷できれば問題が解決するのではないかという見通しがあった。

デモ版を作ってもらって得た気付き

API は既存のものを組み合わせて作れそうだったので、 F/E エンジニアにデモ版を作ってもらった。

デモを使ってみて、地図を印刷するための機能が、ウェブブラウザー上で山の情報を確認し、山行計画を練る際にも便利なものであることに気がついた。

ブラウザーで登山コースを確認できるサイトは他にもあるが、百名山などメジャーな山が中心で、低山や全国津々浦々の里山までカバーしているものはなかった。

YAMAP の強みはユーザーからのリクエストで地図データを更新していくところにある。紙の地図では最低でも一年待たないと更新されない情報が随時更新され、しかも他のウェブサイトや紙地図では登山者が少なすぎて地図化されないような低山の地図まである。今回の機能追加で、そのような豊富な地図がウェブブラウザー上で閲覧して印刷することもできるようになるのだった。

デリバリー

デモ版は数日で出来たが、実際にリリースするまでの道のりが長かった。

先行して磁北線関連の問い合わせてをしてきた一部のユーザーにベータ版として機能を提供して様子をうかがいつつ、エンジニア、デザイナー、カスタマーサポート、経営陣のあいだで利害を調整し、機能、デザイン、使い勝手に磨きをかけた。

エンジニアやデザイナーに、他の仕事を差し置いてなぜこの機能をいま作る必要があるのかをわかってもらうのはとても難しかった。またデモ版のラフなデザインが与える印象が非開発者にはクオリティの低いプロダクトに見えてしまい、調整が難航することもあり、デザインの大切さを実感した。

苦労してリリースにこぎつけたあと、リリースノートを書いて PR 担当に Twitter や Facebook での広報を依頼した。普段の機能リリースよりも少しだけ大きい反響を得られたようだった。

所感

3 ヶ月前にエンジニアからプロダクマネージャーに社内でジョブチェンジしたので、今回のリリースで自分は一切コードを書いていない。初めてプロダクトマネジメントのロールに徹したリリースだった。

エンジニアであれば気にすべきことは自分のことがほとんどで、調子が上がらないときは遅くまで残ってやるとか家に持ち帰ってやるとか色々帳尻を合わせる方法はあった(もちろんいいやり方ではない)。プロダクトマネージャーは自分でコードを書くのではなく、周囲の人の間でもろもろ調整したり働きかけたりが仕事になるので、マイペースでのんびりやってあとで帳尻を合わせるということができない。かといってコミュニケーションを取り過ぎてエンジニアやデザイナーの邪魔をしてもいけない。塩梅が難しい。

もともと自分自身で手を動かしてソフトウェアを作ることが仕事だったから、エディターを開いてもドキュメントしか書かず、何も作ることがない日々に不安はあった。何か機能をリリースしても自分が作ったわけではないという虚しさが訪れるのではというような心配もあった。しかしリリースノートを書き終えたときには、これまでエンジニアとして機能をリリースしてきたときとは別の達成感があった。

プロダクトマネジメントについて書いてある『 Making It Right 』という本に、「プロダクトマネージャーは八つ裂きの刑に処されているようなものだ」というフレーズがある。手足を紐で別々の馬に繋がれて、それぞれ異なる方向に引っ張られるという刑だ。ビジネスサイド、開発チーム、サポート、ユーザーといった様々な人たちの利害を調整し、なんとか落とし所を見つけて説得し、開発チームに納得してソフトウェアを作ってもらう必要がある。リリースする前までは「プロダクトマネージャーつらすぎるだろ…」と思うこともあったが、苦労した分、リリース後の達成感はひとしおだった。

まだまだプロダクトマネージャーとしては新米で至らないところが多々あるが、ユーザー、サポートチーム、開発チームに寄り添いながら、多くの登山者に喜ばれるソフトウェアを届けていきたい。加えて、プロダクトによって山登りのハードルを下げ、まだ山に登ったことはないけれど興味がある、という人達に対して山登りの楽しみを広めていけたらと思う。

| @登山/ランニング

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この記事は登山 Advent Calendar 2018 22 日目の記事ですが遅れて書いています。大変申し訳ありません。


今年の山行

年初、成人式の三連休で家族で二丈岳に登った。登り始めが午後だったので下りは真っ暗闇の中を下ることになりめっちゃ嫁さんから怒られた。もう多分家族では二丈岳には行かない。

四月の頭に息子殿と二人で十坊山に登った。お手軽に登れて二丈岳と同じような、パノラマ感では二丈岳を上回る眺望が得られてお得だと思った。今年はこの後も二回、十坊山に登った。

家の近所の山を息子殿と二人で登った。バーナーを持っていき忘れてカップラーメンとクッカーを持ってきていたのに食べられなかった。おにぎりとスーパーの惣菜チキンだけ食べた。初めて高地山に登って景色の良さと低山ながら整備されたルートの歩きやすさに感動した。

家族 3 人で十坊山に登った。福吉方面から登ったので結構距離がありまた嫁さんに文句を言われたので十坊山にももう家族で登ることはないと思う。

社内登山で阿蘇山に行った。地元ながら登山をしたことはなかった。ミヤマキリシマが目的だったが天候が良くなく、雲の切れ間からチラッとしか見ることができなかった。中岳には登頂したが高岳には登頂できなかった。鹿らしき野生生物の白骨化死体などがあり Into The Wild 感あった。また行きたい。

社内登山で久住に行った。去年の平治岳以来。炎天下のなか 10km 以上歩いてくたびれた。また自分は社内の強い人たちにくらべたら雑魚だなということが思い知らされてよかった。

山の日に近所の低山に登った。夕方から登り始めたので帰りは暗くなってしまって結構危なかった。鐘撞山は良い山なので毎月登りたい。

盆に実家に帰ったときに両親も含めて杵島岳に登った。阿蘇はかなり上の方まで車で行けるので 1000m 以上の山でも低山感覚で登ることができて便利。登山の格好じゃなくても道も整備されているのでハイキング感覚で楽しめる。

北アルプス遠征で白馬岳に行った。素晴らしすぎた。詳しくはこちら。

午前中仕事をして昼からちょいとチームビルディング登山で二丈岳まで。このとき調子こいた発言をしてしまって同僚殿に縦走を焚きつけられ翌月敢行することに。

自分史上、最高につらい登山だった。 20km 、約 10 時間を一人で黙々と歩いた。後半はアルプスで痛めた膝が痛み始め非常にしんどかったが、今になって思い返すと結構いい思い出でまた行きたいと思ってしまうので怖い。こちらも別に記事があります。

会社のイベントで宝満山へ行った。良い山だった。英彦山といい、修験の山は人を惹きつける何かがある。


登山、最初はおっかなびっくりだったがやっていくうちにどんどん楽しくなってきた。一人でサクッと登れるところがとても良い。登っているときに自分と向き合えるような感覚になるところも良い。一人で体を動かせるものといえばジョギングがあるが、悩みごとや嫌なことを忘れるのには向いているものの、深く考えごとをしたりということに向かないと思う。登山は歩きながらいろんなことに考えを巡らせることが出来る。ゲーテはかつてハイデルベルクの街を歩いて思索にふけったというが、歩くことには考えることを助ける側面があると思う。というわけで逃げられない悩み事や考えごとがある人は登山をお勧めします。一人で黙々と縦走しましょう。

YAMAP に入ってからは 1 年半になる。今年はなんとエンジニアからプロダクトマネージャーにジョブチェンジすることになってしまった。登山経験はしょぼいし体力なくてダメダメなんだけど、これまでいくつものサービス開発で失敗したり成功してきた経験を活かして、皆さんに楽しんで使ってもらえるプロダクトをお届けできるように全力を尽くしていく所存です。

| @登山/ランニング

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北アルプスから帰ってきたあと「二丈岳に行ったけど物足りなかった」とぼやいていたところ同僚に福吉駅から十坊山、浮嶽、女岳、二丈岳を経て深江駅までの四座縦走をやってのけられ、これに触発されて一ヶ月ほど前に計画したものの雨天や家用でなかなか実現できなかったやつをやった。開始地点を浜崎駅に移して浜玉側からスタートするルートは YAMAP で検索しても活動日記が投稿されておらず四座踏破できたら達成感があるだろうと思ったが、スタートが遅れたこと(朝から風呂で Netflix 見てた。 House of Cards が面白すぎるのが悪い)、途中道迷いで小一時間ほどロストしたことにより最後の二丈岳は断念して十坊山、浮嶽、女岳の三座のみとなった。とはいえ浮嶽も女岳も未踏だったので行けて良かった。天気が最高だったこと、初めて 20km を超える縦走(しかも一人)をやったこと、浮嶽で話した唐津のおじさん(若い頃には北アルプスを踏破し久住も 100 回以上登っておられるとのこと)から浮嶽の絶景スポットや初日の出情報を教えてもらい実りの多い秋の糸島縦走だった。

計画

浜玉側から十坊山に登るのはかつて子連れでやろうとして挫折していて、そのリベンジをかねて四座縦走してみることにした。 9 月の初旬に計画したものの天気が悪かったり家用があったりでなかなか実行に移せず 10 月になってしまった。

出発

週の頭に今週末行けたらいいなとぼんやりと思って天気予報をにらんでいたところ、木曜くらいから曇りのち晴れが晴れに変わり、これは行くしかないと、金曜の昼に会社近くのスーパーでカップラーメンや行動食を買い込む。いつもダラダラ居残ってしまうが、早めに仕事を切り上げ帰宅。朝目が覚めると 4 時半で、これは行けそうだと思ったが、前夜風呂に入らずに寝てしまったため風呂につかってうっかり Netflix で House of Cards を見始めたところ面白すぎて 6 時半を過ぎた頃にようやく我に返る。計画では始発列車で移動する予定だったのにこれではもう間に合わない。風呂から上がり、ささっと準備を整えて最寄り駅まで向かう。

格好

長ズボンにするか短パンにするか迷ったが、まぁ大丈夫だろうということで普段もはいている山と道の短パンをはいていくことに。上は icebreaker のメリノウール T シャツにしたが、朝はやはりまだ寒く YATTEIKI FM のパーカーを羽織る。靴はいつもの Montrail 。つま先のソールが剥がれ始めているのでそろそろ買い替え時かもしれない💸。アルプス遠征の反省を踏まえ荷物は少なめにしたつもりだがやはり一眼レフがかさばる。使わないときはカメラバッグはリュックに収納し、なるべく身軽な状態にする。今回初めてサコッシュを山に持っていったがやはり便利だった。自撮り棒、モバイルバッテリー、 Kindle 、行動食を入れて歩いた。

移動

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最寄り駅のセブンイレブンでおにぎりを二つとコーヒーを買う。筑肥線に乗り浜崎へと向かう。平日の朝はたくさんの人が電車を待つ駅だが、土曜の朝だと人影はまばら。筑前前原駅で唐津行きに乗り換え、浜崎まで 50 分弱で到着した。

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十坊山へ

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浜崎駅から登山口のある谷口集落まで歩く。 YAMAP のルートではだいぶ大回りするように書かれているが、あちらのルートは農道で農業用車両の通行が多いので今回通っている集落を抜けるルートがおススメ。

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コースマップのルートに合流し歩き続けるが、分岐に遭遇する。駅から止まらずに歩いていたのでリュックを下ろし水を飲んでおにぎりを一つ食べながら考える。ずっと舗装路を歩いてきたので山道らしい舗装されていない方に行ってみることにした。

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しばらく行くといきなり選択を誤ったかと思えるような光景に出くわす。水害の影響か、道が崩落している。注意しながら踏み外さないように通り抜けて先に進む。

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再び舗装路になるが、しばらく行くとどうも様子がおかしい。やたら蜘蛛の巣が多くなり、雑草が背高く生い茂っている。道の荒れ具合が人通りがないことを物語っている。短パンで来たことを少し後悔する。

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毒々しい色をした大きな蜘蛛の巣をくぐりながら進んだところでふと YAMAP を開くとルートから外れていることに気がつく。地図を見ると強引に先に進めばルートに合流しないこともなさそう。戻るべきか進むべきか。しばし迷ったがヤマケイ新書の遭難本に書いてあったことを思い出し、来た道を引き返すことにする。

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人間、これまで登ってきた道を戻ることには抵抗があるのだろう、戻る前は随分進んでしまっていたように感じたが、いざ戻ってみるとルートを外れた地点まではすぐだった。しかし肝心の分岐しているはずの正規ルートが見つからない。なんと、先ほど見かけた崩落地点で分岐しており、脇の方にある舗装路ではない野道の方が正解だったのだ。これは分かりにくい。

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気を取り直し、野道の方を進む。野道だが人の通りがあるのか先ほどの道のように蜘蛛の巣地獄ではなく、草の背丈も程々で非常に歩きやすい。しばらく進むと視界がひらけ、湿地のような場所に出た。また道が舗装路になり快調に歩いた。

十坊山には川はないかと思っていたが、今回歩いた道は途中で沢の横を通り川の音を聞くことができた。この道は林道のようで、あたりはぎっしりと杉が植えられている。杉に覆い尽くされ昼間でも真っ暗になっている場所があり、阿蘇山の登山道を思い出す。蜘蛛が三つに並んで巣を作っていてタバコの煙をプカプカさせているようで面白かったので写真に撮った。

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暗いあたりを過ぎると明るくなる。東屋と芝生が見えたので公園でもあるのかと思ったがゴルフ場の敷地で外からは入れなくなっている。

しばらく進んで漸く十坊山の南登山口に到着した。ここからやっと山登りらしい道になる。十坊山にこちらから登る人は少ないようで登山道は荒れている。杉の葉が大量に落ちておりカラフルな絨毯のようだった。

森の中を淡々と進むと程なく白木峠からのルートと合流した。ここからかなり角度が急な坂を登る。あっという間に山頂に着く。時刻は 11 時半過ぎで、山頂には家族連れや女性二人グループなど先客がいた。当初の予定では浮嶽で昼食を取る予定だったが、すでに昼近くだったのでここで昼食をとる。山頂ではすすきが穂を垂れ始めており秋の気配が強まっていた。坊主岩に登って著者近影をキメてそそくさと退散し浮嶽へ向かう。

浮嶽へ

十坊山から白木峠の方に下る。下りには何組かの小さい子ども連れの家族とすれ違った。下りはすぐだった。白木峠から浮嶽への登り口は十坊山の登り口と道路を挟んで向かい側にある。土留めコンクリートに小さく看板があるだけなので少しわかりにくい。

白木峠から浮嶽へのルートは単調だった。ゴルフ場の脇を通るルートで、時々ゴルフに興じている人たちの絶叫や叫び声が聞こえて変な気持ちになる。一旦 360m まで下って 800m まで登るので 400m 超を駆け上がるが、山頂まではずっと同じような道が続き疲労感が募る。森の中で景色に変化がないので写真を撮ることもなく、一眼レフを胸にくくりつけてるのがアホらしくなってきてカメラバッグに収納しカメラバッグごとリュックサックの中に納めた。

浮嶽では数人とすれ違ったが、挨拶をしたのに返してもらえなかった。聞こえなかったのかなと思って思わず二度挨拶しそうになった。糸島の山は挨拶しない主義の登山者が多いのかもしれない。一人の中高年男性ほど挨拶を返してくれない傾向にあると思う。

そうこうしている間に浮嶽に着いた。浮嶽山頂は立派な杉の木が植えられており、神社もあって厳かな雰囲気がある。写真を撮り、リュックサックを下ろして休憩していると長靴に作業着で軽装の地元の人とおぼしき人がやってきて神社にお参りしていた。こんにちはと挨拶すると、縦走かと聞かれてしばし話し込んだ。この方は唐津の農家で、若い頃北アルプスを踏破し、久住にも 100 回以上登っておられるとのことだった。いまは農業が忙しく遠出ができないためこうして近所の浮嶽に仕事の合間に登りに来ているのだそう。自分が今夏北アルプスに行った話をすると話が弾み、浮嶽の絶景スポットや初日の出が見えるスポットを教えてもらった。

荒谷峠までおじさんの車で乗せて行こうかと言われたが、せっかくなので歩こうと思って辞退し、歩いて荒谷峠へ向かった。荒谷峠へは山道と舗装路の二つがあるが、併走しているので最終的には同じところに辿り着く。自分はコースタイムが短かった舗装路の方を選んだ。歩きながら見えた浮嶽の姿は非常に立派だった。唐津のおじさんに教えてもらった絶景ポイントも最高で、標高が高いため十坊山よりも二丈岳よりも景色が良いかもしれない。また来たいと思った。行動食のトレイルミックスを食べながら優雅に舗装路を下った。

女岳へ

荒谷峠に着いて、女岳に登るかスキップして真名子まで行き二丈岳に登るか迷った。すでにこのとき時間は 15 時半を回っており、四座踏破は無理だろうなと思っていた。女岳は眺望もないと聞いていたし、登る価値がないかもしれないと思っていたが、二丈岳には何度も登ったことがあるしそもそも真名子まで女岳を経由してもしなくても所要時間は変わらない、それなら女岳に登って二丈岳をスキップし、深江に降りる予定を大入に降りようと考えを改めた。真名子からゆらりんこ橋へのルートは過去に通ったことがあるし、日が落ちてしまっても何とかなるだろうと考えた。

女岳にはすぐに着いた。登山道は杉林ではなく雑木林で鬱蒼感が多少ましで好きな雰囲気だった。 16 時前に着いたが山頂は誰もおらず、温度計を見ると気温は 10 ℃だった。立ち止まると体が冷える。ナイロンパーカーを羽織って寒さを凌ぐ。数枚写真を撮って足早に下山した。

もう体力が尽きかけていたのか、女岳ではリュックサックから一眼レフを取り出して写真を撮る気力が沸かなかった。眺望が悪いときいていたものの、自撮り棒を使って高い位置から海の写真を撮ることができた。

真名子方向におり始めてすぐにとても大きな石を見た。白馬岳ルートの天狗が原で見たやつよりも大きく感じられた。カメラで写真を撮るべきだろうなぁとは思ったが、疲労と寒さが勝り先を急いだ。

真名子へ

女岳の下りから北アルプス遠征で痛めた左膝が痛み始めた。普段の生活では痛まないが、山登りの下りで痛むようだった。どうもこれは持病になってしまったみたいだ。自分はもう死ぬまでこの痛みと付き合っていかなければならないのかもしれない。もうアルプスのような高い山にも登れないのかも知れないと思うと悲しい気持ちになった。

真名子への下りでは誰とも出会わなかった。途中、車道に出ることが何度かあって、そのとき脇を車が通り過ぎていった。キャンプ場に向かう人やアウトドアテーマパークから帰る人たちだった。どうせ二丈岳には登らないのだからこのまま車で帰りたい、親切な人が乗せてくれないかななどと思いながらも歯を食いしばって歩いた。このあたりでは疲れてほとんど写真を撮っていない。

だいぶ下って舗装路に出て、見慣れた真名子の研修棟のところに着いた。二丈岳への登山口はスルーして賀茂神社に向かう。飲み水が少なくなっていたので水場で補給させてもらう。

ゆらりんこ橋へは慣れた道だったが左膝が痛み、ほとんど一人で絶叫しながら降りて行った。

ゆらりんこ橋から大入へ

何とか日が残っているうちにゆらりんこ橋に着いた。ただここからまだ大入まで 4km 弱ある。最後の力を振り絞って歩く。 YAMAP の活動距離を見ると 17km ほどになっていた。こんなに歩いたのは初めてで、大入まで行くと 20km を超えるだろうと思った。

大入駅の前にコンビニがあったはずだからコンビニでビールを買って飲むことを楽しみに歩き続けた。車ではなく電車で来て縦走しているのでそういうことができる。

大入駅手前まで来たところで夕焼けがとても綺麗だったので再び一眼レフを取り出して何枚か写真を撮った。パタゴニアのロゴみたいな色の空が撮れた。

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何とか大入駅に辿り着いたが、駅前のコンビニは閉店してしまっておりビールを買うという夢は打ち砕かれた。荷物を軽くしようと賀茂神社でくんだ水は途中で捨ててしまっていたので飲むものがなくどっと疲れが出た。加えて電車を待つホームを間違えてしまい、下りホームにいたところを親切な人に「そっち上り電車来ませんよ」と教えてもらって慌てて階段を駆け上がって反対側に移動し、何とか帰りの電車に載ることができた。筑肥線の筑前前原以西は電車の本数が減るので、ホームを間違っていることに気づかずこれを逃していたら帰宅が一時間くらい遅れていたかもしれない。最後に散々な思いをしながら放心状態で自宅最寄り駅まで電車に揺られ帰り着くことができた。

所感

初めて一人で縦走をし、 20km 以上も歩いた。低山だと侮っていた糸島の山も立て続けに三座登ると足がぱんぱんになり、非常に達成感があった。

一方でやはりまだまだ自分は初心者で、ゆっくり目に引いてある YAMAP のコースタイムよりも遅いペースでしか歩けないことがよく分かった。出発が 2 時間近く遅れたものの、飛ばせばそのうち挽回できて二丈岳にも回れるだろうと思っていたが全くそんなことはなく、四座目の二丈岳を断念しなければならないのは残念だった。なかなか一人で一日使って登山できることはないので貴重な機会を逃してしまったのもしれない。

もしまた実行できるチャンスがあれば、深江側から二丈岳、女岳、浮嶽、十坊山を縦走して浜玉側に降りるやつをやってみたい。そのときは是非ビールを買って帰りの筑肥線で海を見ながら飲みたい。

| @旅行/散歩

アルプス遠征で白馬に行ったとき、福岡からは松本経由で行った。前の記事に書いている通り台風の影響で縦走の予定がピストンとなったため、松本を一日観光する時間ができた。

松本には去年の秋に友達の結婚式で行っていて、そのとき市内を少し観光してすごくいいところだなと思った。前回は帰りの飛行機の時間の都合でできなかったことがいくつかあり非常に悔やまれたので、今回は前回できなかったことをやってきた。

宿泊

泊まったのは花月というホテルで、結構よいホテルのなはずなのにハイシーズンにもかかわらず低価格で泊まることができたが、部屋に入って窓を開けるとこの景色でなるほどという感じだった(これはこれで面白くてテンション上がった)。

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昼食 1

松本には昼過ぎに着いたのでホテルに荷物を置きに行き、 The Source Diner に行った。ここには前回も来ていて、カウンターの席に座るとお店の人が料理している様子を眺めながら食事することができる。自分も料理するの好きなので目の前で料理してくれるタイプの店はプロの慣れた手さばきが見られてとても楽しい。

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物色

あたりをうろつく。ナワテ通り外れの角にあるポーランド食器のセラミカがよくて、以前来たとき器を買うか迷ったが荷物になることや結構高いこと( 21cm の皿でも 3000 円から 5000 円くらいする)、帰りの飛行機まで時間が限られていたことで決心しきれず、買わずに帰ってきてしまった。あとあとこのことが非常に悔やまれて、もしまた松本に行く機会があればセラミカを訪ねて皿を買いたいと思っていた。

買いたい器に目星をつけたが今日は荷物になるので買わないでおく。

コーヒー 1

その後、セラミカの器でコーヒーが飲める喫茶店「カフェあげつち」でコーヒーを飲んだ。この喫茶店は 300 円でコーヒーが飲めてレトロな家具や調度品が飾ってあり休憩にちょうどよい。観光客向けというより地元の人が談笑しに来ている感じ。年季の入った建物を修復して公営の会議スペースとして利用しているようである。

松本城

そこから松本城に行った。前回も今回もお城の中には入らなかった。入り口に「ここから 30 分待ち」というような看板があったが、ああいうのがあると入るのをためらってしまう。

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お土産 2

夜は会社の仲良しおじさん連中と飲みに行くことにしていたので、ムラマサに行ってお土産を物色した。ここも前回来たときに気にはなったけど時間がなくて素通りしてしまった店(まつもと空港で売ってるだろうと思ってスルーしたら売ってなかった)で、寄らずに帰ったことを猛烈に後悔したので滞在中何度も訪ねて入念に物色した。シュークリームが名物のようだったが旅行者で冷蔵庫に保存することができないのでお店の人にお勧めを聞いて天守石垣サブレを買った。この手のクッキークリームサンド的なお菓子にはあまりテンションが上がらないのだが、帰ってきて食べてみたら確かにおいしかった。

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飲酒 1

花時計公園の横にある信州ゴールデン酒場に行った。山賊焼を食べたが焼きという名前なのに揚げてあるのにはびっくりした。あと付け合わせキャベツについてくる味噌が完全にう◯こに見えてやばかった。キンミヤハイボールがよいと foursquare の Tip にあったので頼んだらもろに甲類焼酎のアルコールにやられて悪酔いした。

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飲酒 2

二軒目はナワテ横丁にある彗星倶楽部という名前の店に行った。両腕にタトゥーを入れたお姉さんがやっててかっこよかった。つまみも全部うまかった。

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さらにもう一軒行ってそばを食べたけど泥酔し過ぎていてあまり思い出したくない…。

朝食

12:50 にバスセンター集合だったので早めにチェックアウトして朝食を食べに行ったが、目当てにしていたおきな堂はモーニング営業を取りやめており路頭に迷ってしまった。二日酔いで勘が鈍っており、ふらふらしながらナワテ通りの適当なパン屋に入ったところいまいちだった…。せっかくよいホテルに泊まってたのだから大人しくホテルの食堂のモーニングを食うべきだった。同僚によると「まるも」という喫茶店が良かったとのこと。

お土産 3

萬年屋というところで味噌を買った。信州味噌はなかなか九州では買う機会がないので面白い。二年熟成の味噌を買った。

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コーヒー 2

この日のメインイベントはセラミカでの器購入だったがオープンが11時なので開店まで暇をつぶす必要があった。朝食のコーヒーがいまいちだったので年季の入った外観だが今風の若い人が載ってそうなチャリンコが停めてある喫茶店に入ってコーヒーを飲んだ。

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セラミカで散財

11 時になり満を持してセラミカに行った。山小屋泊ですっかり朝が早くなったので 11 時はもう夕方みたいに感じる…。皿を三枚とマグカップを買った。グラタン皿も良さそうだったが流石に高すぎた(一万円オーバー)。カード払いしたが二回分割したかったのに何も聞かれず一括で決済されてしまった…。ただ買った皿はとてもよい。何でもおいしく感じる。

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昼食 2

ホテルの近くに有名なそば屋があるようだったのでセラミカで買い物をしたあと行ってみたが、 11:30 オープンで 11:35 に着いたにもかかわらずすでに満席で店の外まで列ができていた。今から並んではバスセンターの集合時刻に間に合わなくなるので仕方なく別のそば屋に入った。この日は暑かったが鴨南蛮が食べたくてだらだら汗をかきながら熱いそばを食べた。

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散策

そばを食べたあと、ホテルに預かってもらっていた荷物を受け取り、ホテル横の湧水場で湧き水をナルゲンボトルに汲んだ。松本は市内各所でこのように水が湧き出ているようである。重いザックを背負いバスセンターまで 10 分ほど歩いた。松本は標高 600m あるとはいえ 8 月の日中は暑く、大量に汗をかいた。

インスタグラムスポット

途中、ふとん屋のたたずまいが良すぎて写真を撮った。ここは去年来たときも見かけて写真を撮ったが、去年は一眼レフを持ってきておらず iPhone でしか写真を撮れなかったことをとても悔やんでいた。

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感想

松本は岳都や学都、楽都と言われるが、確かにそうだなと思った。北アルプス登山の足がかりとなる街で市内から北アルプスの山々の姿を見ることができる。また信州大学の本部があり旧制高校の松本高等学校もあって学問の雰囲気も感じる。ナンバースクールがあった熊本(第五高等学校)よりも貫禄がある。加えて音楽が盛んなようで、街中に小澤征爾の音楽祭のポスターが貼ってあった。どうやら市をあげて音楽振興に取り組んでいるようである。

生まれ故郷の阿蘇もかつては阿蘇登山の拠点として駅前に旅館がいくつもあり栄えていたが、自動車が普及し日帰りで訪れることができるようになって 90 年代にはそれらの旅館は全て廃業してしまった。松本はきっとその時代から変わらず岳都として栄え続けているのだろう。山の高さや数が阿蘇とは全然違うとはいえ、山岳観光都市として参考にできる点は大いにあると思った。

アルプス登山がてらまた行きたい。

| @登山/ランニング

白馬岳

仕事で長野県、富山県、新潟県の県境に跨がる北アルプスの白馬岳に行った。山行記録はこちら。

当初は以下のように栂池高原 -> 白馬岳 -> 朝日岳 -> 蓮華温泉という縦走の予定だったが、台風が近づいており、急遽予定を短くして栂池高原 <-> 白馬岳のピストンとなった。 YAMAP の活動日記に書いているとおり体力不足で、15kg の荷物とカメラバッグが肩に食い込んでいたこと、また往路で転倒して左膝を岩場で強打したことによりかなり膝が痛む状態だったため、もし縦走で三日目があった場合は途中で離脱してしまっていたかもしれない。

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アルプス、日本なのに「アルプス」みたいな名前は変だしいけすかない、山は生まれ故郷の阿蘇や久住が一番だ、という思いを持っていたけど、実際行ってみるとスケールが全然違った。盛夏でも雪が溶けずに残る雪渓、森林限界を超えたあとに広がる景色、稜線を境に長野側と富山・新潟側の両方の景色を眺めることができる高さ、山小屋泊、夜の星空の美しさ、全てにおいて圧倒されてしまった。そもそも日本アルプスという名前も日本人が勝手に名乗り始めたわけではなく、明治時代に来日した鉱山技師のウィリアム・ゴーランドというイギリス人が命名し、宣教師のウォルター・ウェストンがヨーロッパに名前を広めたものらしい。なんで Japanese Alps という英語表現がオリジナルということになる。

アルプスの素晴らしさは上に書いた通りだが、夏でも頂上付近は夜になるとダウンジャケットが必要になるくらい寒く、また天候が悪化すると下界よりはるかに厳しい気象条件となり、稜線や岩場を歩く際は凄まじい風に体を持って行かれそうになる。重い荷物を背負った状態でちょっと足運びを誤ると転倒して滑落し、傾斜が急な長野県側に落ちた場合はほぼほぼ命を落とすことになる。雨が降れば気温が下がり、雨具を持たない場合は夏でも低体温症になってしまう。

語弊を恐れずに言うと高い山に登るのは博打に近いよなぁと思った。すばらしい景色、他では見られない景色を見るために命を危険にさらして山に登に行っている感じ。どう考えても家でじっとしてテレビ見たり出かけるにしても街に行って買い物したりしてる方が安全じゃないですか。山に行かなければ死ぬ可能性はとても低い。『岳』という漫画を読むと、山に登って滑落し、手足をタコのようにぐにゃぐにゃに折り曲げて死んでいく人たちが沢山出てくるけど、そういう危険をおかしても行きたくなるようなギャンブルにも似た中毒性が山登りにはあるのではないかと思った。