| @WWW

ウェブはバカと暇人のものから 10 年も経っていないけどインターネットの世界は大きく変わった。NHK を含む大手マスコミが Twitter を賑わせた事象の解説をニュースで行うほど。低所得の暇人しかいないというのも違ってきてる。 Facebook や Instagram には裕福な生活を満喫していて金持ちアピールに余念がない人たちが掃いて捨てるほどいる。アフィリエイターはカスばっかりというのも嘘で、おそらく士業についてる高収入な人たち1がマイル乞食をしてハワイに行ったりビジネスクラスに乗って箸でスッチーのスカートをつまみ上げてパンティーを覗いたりしてる様子を公開してる。ネットは決してバカと暇人だけのものではなくなってしまった。ネットに社会的地位や経済力がある人たちが流れ込んできている。スマートフォンが登場し、誰でもいつでもネットに接続できるようになった。金持ちもネットの魔力に抗えなくなってきたのだろう。明石家さんまは相変わらずブログをやってなさそうだが2、 SMAP は解散しジャニーズ事務所を辞めた連中はブログを書いてるし Twitter も始めたし AbemaTV に出てる。中川淳一郎さんのウェブに対する当時の考察は当たっている部分もあったとは思うが、自分が当時の書評記事の最後で書いているように Twitter 、 Facebook 、 Instagram など3が日本で本格的に浸透して結果的には全く違う状況になってしまった。本当に面白い。


  1. 仕事をしていないせいで暇なのではなく確固たる社会的地位を築いた上で時間を自由に使える人々のこと。クレジットカードのポイントでマイルを貯めるためには年会費の高いカードを所持し、かなりの額の決済をカードで行わなければならない。 マイルを貯めたいと思ったら小学生に戻って人生やり直さないと無理なことに気がついた 

  2. 一応公式ブログはあるようだが宣伝記事が一つあるだけだった。 明石家さんまのブログ 

  3. 予想に反して Tumblr は大して流行らなかった。 David Karp は会社を辞めてしまった。 David Karp Is Leaving Tumblr. Read His Retirement Letter Here | Fortune 

| @読書

梅田望夫さんの言うウェブの世界は頭のいい人しか相手にしてない、ってところからスタートして、ネットの否定というか、Web 2.0とか梅田望夫的楽観論の否定が延々繰り返される。ネットが普及しすぎたおかげでネット人口に占めるバカの割合が増えてしまったとか。以下印象に残った点を列挙。

ネットでも「誰が言ったか」は重要

ネットでは「誰が言ったかではなく何を言ったかの方が重要」ってのが通説みたいになってるけど、これが否定される。ネットでブログが炎上するときは、書いてある内容がアレでもドラマや映画の子役だったら批判されないが、嫉妬されるような立場にある人だと過剰に批判されるというもの。ここではダルビッシュ夫妻が例としてあげられる。

僕も「何を言ったかよりも誰が言ったか」ってのはネットでも大事だと思う。例えばTwitterでもブログでも、それまでその人がそのアカウントなりサイトで積み重ねた信頼みたいのが発生する。無名の新規ユーザーがいきなり「梅田望夫は頭が気の毒」と言っても便所の落書きだけど、はてな村の大御所が同じことを言ったらかなり影響を及ぼすはず。とはいえ長期的に罵詈雑言とか根拠なしの暴言ばかり吐いてたら折角積み重ねた信頼は崩れ落ちるから、結局は「何を言ったか」が重要なことは変わりないんだけど。でもそれ言い出したらネットも日常生活も同じだよね。っていうかネットと現実を区別することもあまり意味がない。ネットも現実の一部だから。「ネットは匿名性が担保される」と信じてる人が短期的に暴れちゃうだろうけど、度が過ぎるとスマイリー菊池のブログを荒らした連中みたいにお縄を頂戴することになる。 続きを読む