| @Mac/iPhone

無限インターネッツしてたらxGesturesの1.75が出てることを知り、早速ダウンロードしてインストールしてみた。ところが起動しない。「古いやつと置き換えますか?」とダイアログが出てOKをクリックしたあとSystem Preference.appが落ちてしまう。

マウスジェスチャーが使えないとあらゆるネットストーキング行為に支障が出るので、諦めてVer 1.74に戻そうと探し回るもどこにも見つからず。開発元のダウンロードリンク http://alum.hampshire.edu/~bjk02/xGestures/download_files/xgestures175.dmghttp://alum.hampshire.edu/~bjk02/xGestures/download_files/xgestures174.dmg と書き換えてみても、落ちてくるのは1.75のみ。日本語環境がまずいのかなと思ってOSの言語環境を英語にしてインストールすることも試してみたけど効果なし。

ダメ元でいったんxGesturesをアンインストール(AppZapperを使った)し、再度入れ直したらちゃんと入った。入れ直しインストール時に「xGestures.appはどこやねん?」みたいな警告が出るが、ここで適切なxGestures.appのパスを教えてあげないとまた起動しなくなってしまう。こいつはxGestures.prefPaneの中に格納されてるので探すのにコツがいる。今回特別に、ポータルシットをごらんの皆様だけにxGestures.appのありかをお教えしましょう。ユーザーディレクトリへのインストールを選んだ場合、xGestures.appのパスは /Users/ユーザー名/Library/PreferencePanes/xGestures.prefPane/Contents/Resources/xGestures.app となります。

この方法だと一回アンインストールするので、保存しておいたマウスジェスチャーの設定とかは消えるけど致し方なしでしょう。こういうのがめんどい人はVer 1.76が出るまでおとなしくしてた方がよさげです。

| @WWW

みなさん、ふぁぼったー見てますか? 僕はふぁぼったー大好きで100回/hくらい閲覧してるんですけど、なんだか最近調子悪いですね。

三度の飯よりふぁぼったーが好きな僕は、最近Twistarというサイトを誰かがTimelineで紹介しているのを見て知って、ここ数日よく見るようになりました。いわゆるふぁぼったークローンです。favstarよりクロール精度良いし、他のふぁぼったークローンにはない、自分がフォローしてる人がふぁぼったやつ一覧(recent)とか見られたりしてなかなか良い感じです。

このTwistar、最初からiPhoneで見ることを考慮して作られてるためか、サイトの横幅が短い。これは、と思い立ち、Fluid.appでアプリケーション化してしまいました。こんな感じ。

Twistar

しかもTwistar、jk でLDRみたいに移動できるし、AutoPagerizeみたいな機能も搭載していて下までスクロールすると次のページを自動的に読み込んでくれます。

なかなかオススメなので自分のふぁぼられが気になって仕方がないマカーのお友達はやってみると良いですよ。

| @Mac/iPhone

僕がとても気に入ってるソフトに The Hit List というソフトがあります。GTD支援ソフトというやつです。前も記事を書いてます。portal shit! : The Hit List

最近ますますこのソフトに依存してます。良いところを挙げていったらきりがないし、まだすべての機能を把握して使いこなせてるわけではないんだけど、思いつくまま気に入ってるところを箇条書きにしてみます。

  • 軽い

    高機能なのにとても軽いです。一日中立ち上げていてもメモリ食いません。

  • パワフルなショートカットキー

    タスクのPriorityやStart、Dueを、マウスに持ち替えることなくキーボードから一発入力できます。

  • タスクを入れ子に出来る

    プロジェクト管理とかにはとても向いてると思います。

  • 日付入力支援

    後述しますが、日付入力支援機能がとても充実してます。

いま担当している仕事は全部このThe Hit Listで管理しているのですが、ウェブサイト作成みたいな仕事にはとても向いてると感じました。機能の実装とかバグの修正とかいった工程の管理をグラフィカルに行うことができます。こんな感じ。

Redmineとかだとカレンダーとかガントチャートが見られて便利ですけど、そういう機能はThe Hit Listにはないです。だからプロジェクトリーダーとかがプロジェクト全体を俯瞰的に管理する用途には向かないかも知れない。でも個人が自分で自分のタスクを管理する分には打ってつけですね。いまんとこ僕は一人でサイトを開発して自分でプロジェクトを管理するみたいな感じなので、僕の使い方にはとてもマッチしてます。

今日はThe Hit Listの日付入力支援機能の柔軟性にびっくりしたので、この機能にフォーカスしつつ布教記事を書いてみます。

フレキシブルな日付入力支援

The Hit Listはショートカットキーが充実してて、グラフィカルで美しいユーザーインターフェイスを持つ割りにほとんどマウスを触ることなく操作できます。しかし充実しているのはショートカットだけではなくて、例えば日付の入力支援。これがほどよくファジーで素晴らしいです。

いま一つタスクを追加したとします。このタスクの開始日と終了日を入力したい。

もちろんマウスカーソルを移動させてカレンダーを呼び出し、グラフィカルに日付を入力することはできます。

しかしわざわざ右手をマウスに持ち替えるる必要はなく、タスクを入力して一回リターンキーを押した後、 “t” と入力してやるだけで今日の日付がStartに補完入力されます。

素晴らしいですね。このときTabキーや→キーでStart欄やDue欄にフォーカスすることも可能です。

で、ここからがThe Hit Listのファジーな入力支援の本領発揮なんですけど、例えばStartにフォーカスした状態で “today” って打てば今日の日付が入力されますし、 “tomorrow” って打てば翌日の日付が入力されます。もちろん日付を直接入力してもOK。2/11とか22とかね。

さらには曜日を適当に打っても認識してくれる。例えば “tuesday” と入力してみましょう。なんと直近の火曜日の日付に変換してくれちゃうのです。すごい! 他にも “five days later” と打てば五日後の日付を入力してくれるし、 “last friday” と打てば一個前の金曜日の日付を入れてくれる。非常に賢いですよね。

しかも微妙なスペルミスもくみ取って補正してくれるところが素晴らしい。例えばtomorrowってmを二回重ねるのかrを二回重ねるのか迷ったりしませんか? スペルを間違って “tommorow” とか入力してもちゃんとtomorrowとして認識されます。そもそも入力補完が賢いので “tom” と打ったあたりで翌日の日付に変換してくれますが。

とまぁこのように、日付入力の機能だけ見ても非常に高機能なソフトであることがおわかりいただけるかと思います。しかし残念なことにiPhoneアプリケーションがない。一年近く前から開発中ということですが、なかなかリリースされません。iCalのToDoと同期させて云々というテクニックもないわけではないですが、僕はiPhoneのカレンダーはBusySync経由でGoogle CalendarとExchangeで同期させているので、タスクのiPhoneとの同期は諦めています。ほぼ一日机の前に座って仕事してるので個人的にはiPhoneアプリがなくても特に困ってないのですが、外回りとかある仕事の人にとっては致命的かもしれないですね。

とはいえ、去年のMacHeist Bundleでゲットしたもののろくに使ってない人とかは是非一度起動してみてやってください。The Hit Listに出会う前は「GTDとかいけすかない」と思っていましたが、考え方が変わりました。眠らせておくのはもったいないソフトです。

| @映画/ドラマ/テレビ

インビクタス‐負けざる者たち‐

評価 : ★★☆☆☆

クリント・イーストウッド監督。南アメリカのネルソン・マンデラの話。モーガン・フリーマンがマンデラ役。大統領就任翌年の1995年、南アフリカは長年アパルトヘイトへの制裁措置として出場が禁止されていた国際スポーツの舞台への復帰が許され、自国でラグビーワールドカップを開催することになっていた。伝統的に南アフリカのラグビーチームは白人主体のチームであり、黒人からはアパルトヘイトの象徴と見なされていた。黒人による“革命”が成し遂げられたあと、黒人たちは代表チームの愛称(スプリングボクス)とジャージー(ユニフォーム)のカラーリングを変更しようとしたが、マンデラはそれを止めさせた。彼の真意は何なのか。

『グラン・トリノ』がすごくよかったので期待していたけど、肩すかしを食った。ラグビー代表チームのキャプテン、フランソワ・ピナール(マット・デイモン)と協力してスプリングボクスを新南アフリカの調和の象徴としようとするんだけど、なんか違う。

全般的にストーリーが単純というか、映画の世界が狭い。マンデラの周辺の人物達の描き方が単純に見えた。一国の大統領の割にはあまり仕事らしい仕事をしてなくて、ラグビーチームのことに熱を上げすぎてる。僕の目には肩入れ具合が不自然に写った、「こんな漫画に出てくるみたいな大統領いないでしょ」って。あとマンデラが聖人君子に描かれすぎ。人間ってこんなに単純じゃないんじゃないかな。大統領就任後に離婚した嫁さんの話とかがない。

もっとも強烈に違和感があったのがラグビー試合のシーン。まるでアメフトみたいだった。ラックやモールに全然人が入らないし、スクラムはやたら選手の腰の位置が高いし、スクラムの中で手を使ってるようにも見えるし、ラグビー知ってる人だったら興ざめする感じの内容だった。決勝でオール・ブラックスと対戦するからってんで無理矢理ジョナ・ロムー(ニュージーランドの怪物ラグビー選手。ウィングなのに120kgも体重があって足が速かった)風の俳優を登場させるんだけど、なんか中国人っぽいし、オール・ブラックスが試合前にやるハカも無理矢理挿入してる感があった。やっぱアメリカ人の監督にはラグビーの映画を撮るのはむずかしいのかな。ラグビーのこととかよく知らない人の方がかえってこの映画は楽しめるかも知れないと思った。

そもそも長らく国際試合をしてなかった南アフリカ代表が、世界最強のオール・ブラックスに勝っちゃうのは、史実ではあるわけだけどとても違和感ある。マンデラが音頭をとって選手達を応援したから勝てた、みたいな描かれ方なんだけど、選手達自身が相当特訓を積んだんじゃないかな。フランソワ・ピナールとマンデラの絆というか交流ばかりに焦点が当てられてなんか違うんじゃね、と思った。

蛇足

僕はどうも英語の映画を見るときは英語の種類の方に目というか耳がいってしまう。南アフリカの英語がどんなものなのかは分からないけど、マット・デイモンやその家族、恋人役の俳優達はイギリス英語ともアメリカ英語とも異なる英語を喋っていたように見えた(南アフリカは黒人は黒人の土着語を話し、アフリカーンスの白人はオランダ語っぽい方言を話すみたい)。完全な蛇足です。

| @WWW

ミーハーなのでTechCrunchとかで目にしたPinboardというブックマークサービスを使い始めてみました。スパムによる汚染を防止するためサインアップ時にお金を払う必要があるユニークなサービスです(サブタイトルは “antisocial bookmarking” という何とも挑発的なタイトル)。しかもこの値段が後になればなるほど高くなるという。僕は$6.12のときにサインアップしました。日本円で519円。

まだユーザーが少ないためか非常に軽くてこざっぱりしてて気に入りました。deliciousからのエクスポート/インポートもヒジョーに楽でした。Twitterに自分が投げたURLや自分のFavoritesに含まれるポストのURLも自動でブックマークしてくれたり、さらにはdleiciousにブックマークしたURLも自動でブックマークしてくれるので(↓画像参照)、deliciousからの移行はほとんど障害なし…

1107-Pinboard-delicious.png

と思われたのですが、一昨日くらいからdeliciousのブックマークを自動で読み込まなくなってしまいました。これは不便(deliciousがPinboardのbotをブロックするようになったんでしょうか?)。

Tomblooでポストできるようになったら嬉しいのですが、ソースみてもどこをどうすればよいか分からず。とりあえずいまはdelicious用クライアントのPukkaからPinboardにブックマークをポスト&参照できるようにしてみました。メニューバーから検索する機能も使えます(↓画像参照)。どうもPinboardのAPIはdelicious互換らしい。PukkaからPinboardを使う方法はこちらに書いてあります → Pinboard.in support | Code Sorcery Workshop。はやく多くのdeliciousクライアントがPinboardにも対応するとよいですね。

1107-Pukka-Pinboard.png

半年後にはもう使わなくなってるかも知れないけど、Pinboardもしばらく使ってみます。というかぶっちゃけdeliciousには不満無かったりするんだけど。最近の重まっていらっしゃるはてブに比べたらdeliciousは十分軽くて快適です。

| @映画/ドラマ/テレビ

戦場でワルツを

評価 : ★★★★☆

イスラエル映画。1982年のレバノン内戦が舞台。主人公は19才のときに徴兵でイスラエル兵として戦場へ赴いた経験のあるアリ・フォルマン監督自身。戦後20年以上が経過してから急に戦争中の体験がフラッシュバックするようになったという戦友の話を聞かされて、自分自身も気味の悪いフラッシュバックを繰り返すようになった。しかし戦争の具体的な記憶はどうしても思い出せない。いったい1982年のレバノンでフォルマンはどんな体験をしてきたのか? 当時の戦友やジャーナリストのもとを訪ねて過去の自分を思い出そうとする、ドキュメンタリーとドラマの中間のような映画。

予告編からすごくおもしろそうで楽しみにしていた。一応高校の頃は世界史選択でそこそこマニアだったけど、中東の近現代の戦争の記憶はすっかり抜け落ちてる。なぜレバノンの内戦にイスラエルが介入したのかも把握せずに鑑賞したけど、アニメーションで生な戦争を見せつけられた感じ。ショックだった。

アニメなのにリアル

ジブリアニメと全然違って写実的。まるで映像をトレースしたかのような印象を受けるんだけどそうじゃないらしい。ちゃんと人間が描いていて、Adobe Flashとかいろいろ使ってアニメーションを作ってるそう。しかも3Dをあえて2Dに見せようとしたりしてるんだって。スゲー。

印象に残った映像表現を列挙。

  • 夜の市街戦で照明弾がゆらゆら煙をたてながらゆっくり降りてくる感じがすごくリアルだった。不気味さが際立つ。
  • 野戦で装甲車から機関銃をぶっ放しながら草原の道を抜けるシーンでは、銃口から飛び散る火花の様子が印象に残った。
  • あとイスラエルの名物戦車、メルカバ。通信用に戦車からアンテナが伸びてるんだけど、この揺れ方もとても凝っていた。メルカバの重量感が伝わってくる。

こんな感じで、国産アニメーションでは見られないような、かといってハリウッドのアニメとも違う、リアリティーにこだわった表現方法。指を負傷して手の第一関節から先がない兵士が出てくるシーンもあり、かなり生々しかったです。アニメなのにリアル。

イスラエルをテーマにした映画を見る度に思うこと

全般的に際立つのやっぱりイスラエルの異質さだった。レバノンは中東では珍しいキリスト教徒が過半数を占める国らしいんだけど、イスラム教もシーア派、スンニ派がそれぞれいて、これにパレスチナ難民(PLO)も加わってカオス状態に。レバノンの内政にシリアが干渉したことでシリアと敵対してきたイスラエルも口を挟むようになり、PLOもいるってんで紛争はぐちゃぐちゃになった感じだったようです。

フォルマンが戦場から休暇でイスラエルに帰ってくるシーンがあるんだけど、ここも印象に残った。直接イスラエルに危機が及んでいるわけではないのに戦地に派遣されて若者が命を危険にさらしている。休暇で国に帰ってきてみると街ではセックス・ピストルズの曲なんかが流れてる。ディスコでは出征前に別れた恋人が激しい音に合わせて踊っている。自分は何のために戦っているんだろうという虚無感みたいなものが伝わってくる。映画の中のイスラエルからは、戦争するために戦争しているような印象を受ける。

僕はとてもいい映画だと思ったんだけど、この映画にはアラブ諸国からは反発があるらしい。フォルマンがどうしても思い出せなかった戦争中の記憶というのはベイルートで起こった虐殺事件のことなんだけど、映画ではイスラエルは傍観者として描かれている。レバノンのキリスト教徒がイスラム教徒を虐殺したわけだけど、イスラエル兵らは異常を関知しながらもどうすることもできなかった、というような描き方をしているわけ。でも実際のところ虐殺事件でキリスト教徒のグループはイスラエル軍の制服を着てイスラエル製の武器を携帯してたってんだから、イスラエルは傍観者だったという描き方はナイーブに過ぎるというか、イスラエルをイノセントに描きすぎなんではないかということらしい。一理あるかも。

実はこの映画、2009年のアカデミー賞外国語部門にノミネートされてて、『おくりびと』と受賞を争ったんだけど、僕的には断然この『戦場でワルツを』の方が面白かった。

蛇足

この映画は熊本市新市街のシネパラダイスで鑑賞したんだけど、なんと明日1月31日で閉館するらしい。知らなかった。Denkikanとシネプレックスにはずいぶん金にならないであろう単館系映画を見させてもらったので残念でならないです。

| @映画/ドラマ/テレビ

(500)日のサマー

評価 : ★★★★★

主人公のトム・ハンセン(ジョゼフ・ゴードン=レヴィット)は大学で建築を学んだものの建築家になることができず、グリーティングカードの会社でライターをやっている。ぱっとしない毎日を送っていたんだけど、ある日社長のアシスタントとして会社に入ってきたサマー・フィンに恋をしてしまう。

いやー、よかった。いや見終わった後すぐはスゲー憂鬱な気分になって、「これだから女ってやつはよー」なんて思っちゃったんだけど、ほろにが系のいい映画でした。最初劇場で予告編を見たときはベタな甘ったるい恋愛映画かと思ってたんだけど、ひと味違う。空中キャンプの人がべた褒めしてた(2010-01-09 - 空中キャンプ)ので半信半疑で見に行ったら見事に予想を裏切られた感じで良かったです。

男女の描き方

本作では主人公トムが真実の愛を信じるロマンチストで、サマーの方が真実の愛を信じない女として登場するわけだけど、このキャラクター描写が絶妙だと思った。現実世界ではだいたい女の子の方が永遠の愛を信じてて、男の方はわりあいさらっとしてるととらえられがち(男は性欲のみで女の子の方が気持ちを大事にするとか)、でも男から言わせてもらえば、女の子の方が現実的な側面が強いこともままあるわけでしで、例えば男は一回好きになった女の子のことをなかなか忘れないんだけど(自分の身の回りの男連中はみんな女の子にふられた後は廃人状態になってる)、女の子の方は気持ちが離れたらさっと去っていくみたいな。どうですか皆さん? そういう側面有りませんか? この映画ではトムがロマンチストとして登場し、サマーの方がわりあいあっさりとした感じで登場するからちょっと普通の男女関係とは違って見えるけど、ふられた後の男の悲惨さと、去っていく女の子の潔さというか残酷さ、冷酷さはとてもよく描かれてると思った。

音楽が80年代後半

ネットで見た人の感想を読んでいると、どうも僕より5, 6歳上の男性諸氏に特にぐっと来るみたい。予告編にも使われてる、エレベーターの中でトムがThe Smithsの "There Is A Light That Never Goes Out" を聞いてたら、ろくに話したこともないサマーが "I love The Smiths" と話しかけるシーンとかね。ジョゼフ・ゴードン=レヴィットは僕と同じ歳なんだけど、80年代のさわやかポップミュージックがたくさん使われてるから、監督のマーク・ウェブと同じ世代の人だとドンぴしゃ来るのかも知れない(僕はThe Smithsも名前くらいしか知らなかった)。映画の中でトムがPixiesの "Here Comes Your Man" を歌うシーンがあるんだけど、このシーンとかとても気に入りました(iTunesで曲買ってしまった)。好きな女の子の前でこんな直球な曲を歌うなんてなんか文化祭でバンドやりたがる中高生男子みたいな発想だよ。いやでも良いんだよ。毎日サントラでジョゼフ・ゴードン=レヴィットの歌声聞いてます。

ズーイー・デシャネルかわいい

この映画はジョゼフ・ゴードン=レヴィットも良い味出してるんだけど、なんと言ってもサマーを演じたズーイー・デシャネルがかわいいんだよね。かわいいのにドライで冷たい女の子。サマー一筋に入れあげてるトムを振り回す感じが絶妙です。

もう一回みたくなってしまった。熊本では4月公開なので福岡まで遠征しそうな勢いです。そんくらい良い映画だった。夢見がちな男性諸氏必見です。

追記

すでに映画を見た人向けのレビューだけど、以下の記事が深かった。

なるほど、と思った。映画を見終わって「サマーはなんてビッチなんだ!」と憂鬱な気分になったのは、サマーが本当にビッチだからじゃなくて、実はトムの方に問題があることを観客である僕も潜在的に気づいていたからかも知れない、と思った。

特に上記引用の二つ目の方の記事は劇中での音楽の使われ方から分析しているのだけど、これが特に深い。なるほどー、と思わせられる点がたくさんある。あまり詳しくはネタバレになるので書かないけど、トムはサマーに対して、自分勝手な都合の良い思い込みをしていたのだ。

確かに、インディーロックが好きなかわいい女の子なんてそうやすやすと見つかるもんじゃない。男はしばしば、自分の好きな音楽や映画や本を女の子に押しつけがちだけど、その辺気をつけなきゃいけないなーと思った。女の子がいったい何を自分に求めているのかをしっかり気づいてあげないといけない。好きじゃなくても、ドライブに行くときは宇多田ヒカルを聞いてあげたりしないといけないのだ。

映画冒頭のナレーションというか、注意書きみたいのでマーク・ウェブのコメントがあるんですよ。そこでやたら "Coincidence" が強調されるわけ。この映画はフィクションであり、登場人物が実際の人物に似ていたとしてもそれは "coincident" ですよって。「特にJeniffer Beckerman(名前は微妙に違ったかも)、あのBitchめ」みたいな字幕が入るところで笑ったんだけど、きっとマーク・ウェブの昔の彼女なんでしょう。そんな愚痴っぽいコメントを冒頭に挿入しながらも、僕らのようなダメ男に、「お前が女の子にふられるのはお前がダメだからなんだー!」と気づかせたかったんじゃないかな、って僕は感じました。

さらに追記

SpearmintのCD買った。「Spearmintを聞かない人生は苦痛だ!」