| @雑談

就職した

2009年はいろいろありました。まず就職した! ダサいことに上京して三日で会社辞めて帰ってきましたが。転出届を出すために役所に行ったときに会った同級生と10日後に地元のディスカウントストアで鉢合わせたときのかっちょわるさはなかなかのもんでした。まぁ僕っぽいつったら僕っぽいです。その後いろいろあっていま働いてるところにお世話になることになりました。

CakePHPをさわるようになった

いままでの趣味のプログラミングというかCMSいじりから一歩脱却して、いまはCakePHPでサイトを作っています。フレームワーク開発。開発と言ってもCakePHPはBakeやScaffoldingでものの数分でアプリケーションを作れてしまうので大して高度なことをやっているわけではないのですが、すでにあるもの(WordPressなど)をいじる段階から、フレームワークの助けは借りているものの一応自分でサイトを組み立てていくというステップに一歩前進したかなとは思います。

あとJavaScript。いまんところjQueryの面白そうなプラグインを見つけてきてそれをカスタマイズしてるだけな段階なので、せめて人の助けを借りずになんかできるようになりたいです。デザインは全然できないので誰かに頼るとして、サーバーサイドとクライアントサイド両方ある程度の技術を身につけたいかなと思っています。そんでなんか楽しいサイトを作ってみたい。

Twitterの人たちと会った

仕事以外では2009年はネットで知り合った人と良くお会いした年でした。2007年春にTwitterを初めて、2007年末から2008年前半にかけてはTwitterにのめり込んで、実際に他のユーザーに会うようになったのは地方住まいということもあって遅く、2008年の後半からでした。Twitterはもはや暇つぶしの道具ではなく生活の一部になった観があります。というかネット関係の仕事をしたいと思うようになったのはあきらかにTwitterの影響ですね。

映画をよく見るようになった

あと働き出したことで、平日はがっちり仕事に拘束されてしまうので、週末は必ず一本映画を見るようになりました。無職のときより映画への欲求が強くなったというか。これは良いことだと思います。2009年後半は毎月4〜5本ペースで見たはず。

iPhoneなどデジモノガジェットにどっぷりつかってるいまだからこそ、自宅でレンタルDVDで映画見るんじゃなくて、外に出て行って劇場でアナログ的に映画見るのが楽しいですね。知らない人と一緒に泣いたり笑ったりする場を求めているというか。映画館に足を運ぶ人が減ってるらしいけど、配給会社は工夫して劇場にもっと人が足を運ぶ仕組みを作って欲しいですね。なんたって劇場で見る映画は格別です。とりあえず映画料金を1200円くらいに値下げしてくれたら人いっぱい映画館に来ると思うんだけどな。

あまり本を読まなくなった

映画をよく見るようになった反面本を読まなくなりました。東京に住んでた頃は電車移動でしたので、電車の中で本を読むということができていたのですが、地方では車で移動するので移動時間に本を読むということがなかなかできません。実は電車の中での読書というのが非常に大切で、読書はなんかとっかかりがないとはかどらないものだと僕は思っているのですが、電車の中での読者がこのとっかかりとして最適で、電車に乗る度に本を開くので読んでいる本の続きを常に意識するようになり、帰宅してからも本をよく開いてました。しかし電車移動中の読書ができなくなると読書のひっかかりがなくなってしまって、僕のような中途半端な人間はなかなか本を開かなくなってしまうのです。加えていまはiPhoneがあるので、ついつい暇な時間はネットにアクセスしてしまう。無職のときはそれでも読書の時間があったんだけど、さすがに朝から夜遅くまで働いてると本を読む時間はとれなくなってますね。いかんなーとは思いつつ、本との距離が遠のいてます。

2009年に見た映画で良かったもの

2009年に見た映画で良かったものを三つあげてみたいと思います。一本目はなんと言ってもクリント・イーストウッドの俳優引退作『グラン・トリノ』。これは素晴らしかったです。アメリカ人になりたいって思わせる、かっちょいい映画でした。次はクエンティン・タランティーノの『イングロリアス・バスターズ』。これも完成度高かったです。映画マニアも一般の人も楽しめるというすごい映画。次が是枝裕和監督の『空気人形』。人間のエゴについて考えさせられる映画でした。次点で『あの日、欲望の大地で』と『そして、私たちは愛に帰る』かな。映画の感想を別のブログに書いているので良かったらときどき覗いてあげてください。

iPhone

2008年はiPhone一色の年でしたが、2009年もiPhoneの年でした。ブログには書いてなかったですがiPhone 3GS買っちゃってるしアップルにお伏せしまくりです。

昨夜、友達に電話して年明けに遊ぶ日程を決めていたのですが、そのときナチュラルにMac見ながらiCalでスケジュールを確認して予定を入れてました。いまじゃこんなこと普通なんだけど、数年前までは手帳に書き書きしていたことを、コンピューター上で入力して携帯電話で確認する、みたいな。スゲー世の中になってきてると思います。一昔前にこんなことやろうとしたらペンタブレット付きのPDAとかパソコンと接続するためのクレードルとか大仰なアイテムが必要だったのにねー。いまはメールとカレンダーはGoogle<->iPhone<->Macでクラウドしちゃっててマジサイコーな感じです。

2010年も適当にがんばります

とりとめもなくぐだぐだ書いてしまいましたが、2010年はもちっと飛躍出来るようにがんばりたいですね。同級生はみんな所帯持って立派になってきてるので、追いつくとまでは言わないまでももう少し年齢相応の働きをしたいです。

| @映画/ドラマ/テレビ

カールじいさんの空飛ぶ家

評価 : ★★★☆☆

冒険好きの少年だったカールじいさんがおてんばっぽい感じの女の子エリーと仲良くなり、大人になった二人は結婚する。エリーと二人でいつの日か南米にあるとされる伝説の滝を訪れることを目的としていたが、怪我や事故で出費がかさみなかなか夢は叶わない。それでも二人は幸せな生活を送っていたが、夢叶うことなく病に倒れたエリーはカールを置いて先立ってしまう。二人の思い出が詰まった家は再開発で地上げ屋にマークされカールにとっては憂鬱な毎日。ある日建設会社の連中とトラブルを起こしたことで老人ホーム行きが決定的となったカールじいさんは、家に大量の風船を結びつけて家ごと飛び立ち、妻が生前訪れたがっていた伝説の滝“パラダイス・フォール”を目指す。

細かな映像描写に圧倒された

3D吹き替え版を鑑賞。ピクサー映画は初めて見た。正直いままで子ども向けだと思って敬遠してたんだけど、劇場で見てみてびっくり、すごかった。映像のディテールに圧倒された感じ。こんなにCG技術が進歩しているとは思わなかった。滝の映像は下手をすると実写を超えそうなくらいに迫力があった。

あとびっくりしたのがカールじいさんなどキャラクターの表情。昔見たディズニー映画(『美女と野獣』とか)は、表情がいかにもアメコミって感じで全然感情移入できなかったんだけど、カールじいさんやラッセル(ボーイスカウトの少年。年寄りの手伝いをすることでボーイスカウトのバッジをコンプリートできるためじいさんの冒険について行く)の表情がとても自然なこと。冒頭の15分くらいはカールとエリーの結婚生活を駆け足でたどるんだけど、エリーが流産して病院で悲嘆に暮れるシーンとかは、本当に悲しさが伝わってくる。いきなりほろり来てしまった。

映画の公式サイトでは宮崎駿はじめジブリ一味が宣伝を担当してるけど、確かにジブリっぽいなと感じた。家が空を飛んだり飛行船が出てきたり動物がしゃべったりとかはラピュタチックな感じ。ただストーリーそのものはジブリ系の方が魅せるなー。よくある冒険活劇の枠を出てないように感じた。

まとめると、ストーリーはともかくとして、完璧主義者スティーブ・ジョブズが作ったピクサーの映画なだけあって映像のクオリティーはとんでもなく高いなーと思った。WALL・Eとかも未見だったけど、機会があったら見なきゃいけないなー、と思った次第です。劇場公開を見逃したことが悔やまれる。

| @音楽

12月27日、Kenny Dopeが熊本でDJやったので聞いてきました。写真とかは撮っちゃダメだって張り紙してあったので撮ってない。

Kenny Dopeは7inchのドーナツ盤(Mazel - Midnight ThemeのRemix)を一枚持ってるだけでMasters At Workの曲も全然聞いたことなかったんだけど、ただ外タレの大物だっていうことだけは知ってて、野次馬根性丸出しで出かけてきました。

クラブとかもう5年くらい行ってないしあんま知ってる曲かかんないだろうなーと思ってたけど、低音ズンドコなHip Hopの合間にTighten UpとかAin’t No Moutain High EnoughとかThat’s What Friends Are Forみたいな激烈盛り上がるソウルのクラシックを、オリジナル盤ではないマイナー盤でかけてくれて楽しかったです。時代が変わっても、場所が変わっても、やっぱり70年代とか80年代の音楽には良いものが多かったってことでしょう。ソウルとか聞かなそうなギャルもAin’t No Moutain High Enoughで大ハッスルしてました。

Kenny Dope御大はブース前の客が手を伸ばしてくるのでうざそうにしてて終始不機嫌ぽかったですが、ここぞという曲のときには巨体を揺らして踊ってました。あとDJは全員MacBook持ち込んでて、TraktorみたいなのでDJやってた。交代するときに大事そうにMacBook持って現れた御大はなかなかかわいかったです。

実家に帰ってきてからクラブ行ったの初めてだったのですが、車で来てるので酒は飲めないし爆音で難聴は悪化したっぽいし帰りの運転は死ぬほど眠くてふらふら運転だったし、しばらくクラブは良いかなって思いました。とはいえたまには良いもんですね。おしゃれな人のファッションを眺めたり踊ってる女の子を眺めたりと楽しかったです。

| @音楽

年末にギターパンダという人(バンド?)が阿蘇にやってきたのでたまたまライブを拝見。超かっこよくてファンになってしまいました。バルーンフェスティバルというイベントのステージだったのですが、一日目はひとりギターパンダで、一人でエレクトリックギターによる引き語り。

ギターパンダ

二日目はバンド編成で、熊本県民ならみんな知っている(けどいろいろあっていまはテレビで姿を見ることができない)うんばば中尾氏がドラムをたたいてました。

ギターパンダ

YouTubeに『うたをうたおう』という名曲のライブ演奏がアップされてるので、Twitterユーザーの方は「大好きなwyinoueさんが歌っている!」と思い込んでごらんになってください。

こちらこそイェーイ!

| @映画/ドラマ/テレビ

空気人形

評価 : ★★★★★

主人公の空気人形(ペ・ドゥナ)は、板尾創路が演じるしがない中年男秀雄に飼われている。ぼろアパートで人間の女の代替品として秀雄に抱かれるだけの日々。しかしある日心を持ってしまい、外の世界の美しさを知る。街を散歩していてたまたま入ったレンタルビデオ店の店員純一(ARATA)に恋をしてしまうが、そのせいで傷ついたり悩んだりするようになる。

いわゆるダッチワイフが感情を持ってしまうという話。こういうオシャレで荒唐無稽な映画はミシェル・ゴンドリーの『恋愛睡眠のすすめ』を見て以来敬遠してたのだけど、予想に反してすごく気に入ってしまった。久々に「もう一度見たい!」と思える映画だった。台湾のカメラマンを起用した東京の映像も美しい。錆びたぼろアパートの金属の描き方とか。

パリ、ジュテームっぽいオムニバス映画っぽさも

ところどころで摂食障害の女や年増の受付嬢、孤独な老人、変態浪人生(フィギュアのスカートの中をビデオカメラ越しに覗きながらマスターベーションする)、父子家庭の親子、認知症の気がある未亡人、おかしな警察官(寺島進が演じてる。警官のくせにレンタルビデオ店で「ものすごい悪い警察官が出てくる映画」を見たがる。笑った)などとペ・ドゥナがすれ違う。この辺はまるで『パリ、ジュテーム』を見てるみたいだった。東京に住む人々の孤独を人形越しに表現している感じ。しかし映画にストーリーらしいストーリーがあるわけではない。人形であるペ・ドゥナがふわふわと東京の街を散策するだけ。

ファンタジックだけど面白い

僕は映画を見るときにはかなりリアリティーにこだわるので、例えばドイツを舞台にした映画なのに登場人物が全員英語をしゃべる映画とかは興ざめで全く見る気にならない。ワルキューレとか縞模様のパジャマの少年とか。どんだけテーマが面白そうだったり感動的なストーリーでも、全然受け付けない。だからこの手のリアリティーを完全無視したファンタジックな映画は苦手だし、面白くつくるのはとても難しいと思うんだけど、僕のようなリアリティー重視派の人間でも納得させられる出来だと思った。ペ・ドゥナと人形の容姿はまったく似てないのに、空気人形と心を持った人間の女を行ったり来たりするシーンに違和感がない。ペ・ドゥナのお腹に空気を入れるための弁があるところとか、顔はペ・ドゥナのままなのに体だけ空気がしぼんでいく様とか、映画自体に圧倒的な雰囲気がなければ興ざめも興ざめ、非常に寒々しい映像になるに違いないのに、全然違和感がなかった。

唯一注文をつけるとしたら最後のCG。あれはさすがにないと思ったけど、それでも僕はこの映画は高く評価する。都会で孤独な生活を送る人間のエゴがよく表現されてる。人間のエゴで人形は傷つくのだけど、人形の無邪気さが今度は最愛の人を傷つけるのだった。いい映画でした。

追記

ポスターのペ・ドゥナは全然かわいく見えないし、好きなタイプの容姿でもないんだけど、映画のなかの動いてるペ・ドゥナはとてもかわいかったです。

あとARATAって僕が高校生の頃はSmartとかメンノンに激烈オシャレモデルとして登場してた気がするんだけど、風采の上がらないビデオ屋の店員を好演してました。というか映画見終わって家で映画の公式サイト開くまでARATAが出てたって気づかなかった。

| @Mac/iPhone

Cha-ChingはMacHeist Bundle 2で手に入れたソフトで、お小遣い管理アプリです。最初はなかなか良いかもと思ってたんだけど日本語の入力に難があって使うのが面倒になり、しばらく放置してました。しかし働きだして給料もらうようになったことだし、真剣に金銭の出納管理を行ってみようと、iPhoneアプリのCha-Ching for iPhoneもダウンロードして使い始めてみました。

現在の最新のバージョンCha-Ching 2 B104では、これまで金銭の出入りの度にアイテムの名前を入力する方式から、Payee(支払い先)の名前を記入する方式に変わってました。例えばCha-Ching 1の頃は缶コーヒーを買ったら「缶コーヒー」とアイテム名を記入してたんだけど、それが変わって代金の支払い先を記入するタイプに変わった。コンビニで缶コーヒー買ったんだったら「コンビニ」と記入する感じ。

Cha-Ching2

同時に日本語の入力の問題も解決されてて、常用できる程度には進歩しております。(ただし個人的にはタグを入力すると不具合が発生するのを確認してます)

705NKを使ってたときもお小遣い管理アプリは入れてたんですけど(Handy Expenseというやつ)、入力が面倒だったしMacと同期できなかったので携帯側に一方的に情報が蓄積されていく感じでした。Cha-Ching for iPhoneは入力のステップが簡略されていて、PayeeはあらかじめMac上のCha-Chingで入力してDBに存在するものをインクリメンタルサーチしてサジェストしてくれる感じなので、結構スピーディーに入力できます。コンビニで買い物して車に乗り込むまでの間にメモ完了みたいな。

二ヶ月くらい使ってみたんですけど、自分が何にどれだけお金を使っているのかを視覚的に把握できるし、クレジットカードの引き落とし額も正確に把握できるので(クレジットカードで買い物したらクレジットカードのアカウントに費目を計上する感じ)、カードの使いすぎを抑制できます。

このアカウントという概念が最初なかなか理解できなかったんだけど、多分簿記の勉強したことある人だったら馴染みやすいんじゃないかと思います。口座やクレジットカードごとにアカウントを作り、そこからお金を出し入れしたりするわけです。支出だけじゃなく、Cha-Ching上に財布と預金残高の変動履歴をそっくりそのままコピーする。例えば給与受け取りのA銀行の口座から引き落とし用のB銀行の口座にお金を移動したらそれをそのままCha-Chin上に反映させる感じです。

Cha-Ching 2

Cha-Ching 2

僕はわりにものぐさな方で、こういう細かな金の管理は苦手なんですけど、Cha-Chingではわりと楽しくお金の管理できてます。

僕もまだすべての機能を理解してるわけじゃないんだけど、Cha-Ching 2とCha-Ching for iPhoneのコンビ、お手軽にお金の管理ができてオススメです。

| @映画/ドラマ/テレビ

扉をたたく人

評価 : ★★★☆☆

主人公はコネチカットに住んでるウォルター・ヴェイルという大学教授。学生のレポートの提出が少し遅れただけで受け取らないくせに、自分は講義要項を期日までに提出できないダメオヤジ。シラバスは去年のものを使い回し、20年も同じ授業を続ける。だが論文共著者の代理でどうしても学会に出席せねばならなくなり、ニューヨークへと赴く。ニューヨークのアパートに着くとそこには招かれざる客が。

白人の知識階級とアフリカからの移民の交流を描いた映画。保守的だった主人公がシリアからの移民タレクと交流するうちに心を開き、変化していく様子を描いたもの。どっかのレビューで『グラン・トリノ』に匹敵するいまのアメリカを描いた映画、みたいなのを読んだ覚えがあるんだけど、正直そこまでの映画ではないと思った。でも悪い映画ではなかった。 ウォルターはアメリカ人っつーよりもどっちかっつったら日本のダメ公務員みたいな感じで描かれてる。ろくに仕事はしないのに高い給料もらって豪邸に住み、ニューヨークにもアパートを持ってる。毎日夕方早くに帰ってきてワイン飲みながら一人で夕飯を作る。妻には先立たれており寂しい男やもめ生活。最初はなんか見ててイラリきた。 しかしタレクとその母親モーラと出会ったことでウォルターは代わり始める。二人のために必死に尽くそうとするウォルター。有り余る時間と金を二人のために使う。ここで僕は、「男はやっぱり金だなー」と思った。もちろん金がすべてじゃないことは分かってる。でも金で救える心や気持ちっていうのは確実に存在する。映画は必ずしもハッピーエンドを迎えるわけではないんだけど、ウォルターは自分にできることを必死にやり遂げ、モーラとタレクの力になる。もしウォルターが貧乏だったら不法移民の彼らにしてあげられることなんて何もなかっただろう。 若い頃の心を持ったまま金持ちになりたい、と思った。