| @雑談

この前、2005年にドイツを旅行したときのことを友だちに話していて(大して海外旅行行ったことないくせに人に旅行の話をするのが好き)、ふとベルリンで買ったトレーナーシャツのことを思い出した。まぁ今風のかっこいい言い方をするとスウェットシャツです。5ユーロ。

wir wollen nie mehr auseinander gehn

これは地球の歩き方に載ってる東ドイツグッズが売ってある店で買った。店は旧東ベルリンにあり、クソ寒い夕方、帰宅途中のドイツ人たちとすれ違いながら店に向かった。店に入ると元気の良さそうなドイツ人の女の人がいて、ドイツ語で何か言った。僕と同行者が「?」という表情を浮かべると “It’s so cold” と英語で言った。彼女の足下には電気ストーブっぽいものが置いてあったけど、彼女はがたがたとふるえていた。

店内には東ドイツ製の食器だとか雑貨が雑然と並べてあった。地球の歩き方にはお洒落な雑貨屋っぽいイメージで紹介してあったが、商品はあらかた日本人観光客によって買いあらされたようで、あまり欲しいと思えるものは残っていなかった。その中で目を引いたのがこのスウェットシャツだった。ナイロンでパッケージングされていたが随分ほこりが積もっており、一般の日本人観光客の目をひくものではなかったようだ。

このスウェットシャツはプリントの色がいい。黒、赤、黄(金)のドイツのナショナルカラーをうまく使ってある。そして熊。ベルリンのシンボルは熊らしい。西の熊と東の熊が手を取り合おうとしている。ドイツ語の意味は分からなかったが、 “9. November 1989” という表記、ドイツ連邦共和国とドイツ民主共和国の国旗、二頭の熊から、ベルリンの壁崩壊を記念したものだということが分かった。

旅行から帰ってきて “wir wollen nie mehr auseinander gehn” というドイツ語の意味を調べると、英語で “we never go apart” 、つまり「我々はもう離ればなれにならない」というものだった。この言葉でGoogle検索すると「Wir wollen niemals auseinander gehn」というタイトルの1960年公開の映画がヒットする。映画のタイトルを拝借しているのかも知れないが、とてもいい言葉だと思う。

ただし残念なことに、このスウェットシャツの作りはあまり良くない。2、3回着たところで首まわりがほつれたし、毛玉だらけになった。裏地の起毛が暖かかったのは最初だけで、一度洗うとがたがたになった。だからいまはもっぱら観賞用になってるけど、僕はこのトレーナーシャツが大好きだ。

| @技術/プログラミング

Product Advertising APIに対応したつもりだったんだけど、Amazonから「まだ旧方式でリクエストしてますよー。8月15日までにはProduct Advertising APIに対応させてねー」ってお便り来ちゃいましたね :-!

8月までには直します。ダウンロードした方すみません。

| @読書

梅田望夫さんの言うウェブの世界は頭のいい人しか相手にしてない、ってところからスタートして、ネットの否定というか、Web 2.0とか梅田望夫的楽観論の否定が延々繰り返される。ネットが普及しすぎたおかげでネット人口に占めるバカの割合が増えてしまったとか。以下印象に残った点を列挙。

ネットでも「誰が言ったか」は重要

ネットでは「誰が言ったかではなく何を言ったかの方が重要」ってのが通説みたいになってるけど、これが否定される。ネットでブログが炎上するときは、書いてある内容がアレでもドラマや映画の子役だったら批判されないが、嫉妬されるような立場にある人だと過剰に批判されるというもの。ここではダルビッシュ夫妻が例としてあげられる。

僕も「何を言ったかよりも誰が言ったか」ってのはネットでも大事だと思う。例えばTwitterでもブログでも、それまでその人がそのアカウントなりサイトで積み重ねた信頼みたいのが発生する。無名の新規ユーザーがいきなり「梅田望夫は頭が気の毒」と言っても便所の落書きだけど、はてな村の大御所が同じことを言ったらかなり影響を及ぼすはず。とはいえ長期的に罵詈雑言とか根拠なしの暴言ばかり吐いてたら折角積み重ねた信頼は崩れ落ちるから、結局は「何を言ったか」が重要なことは変わりないんだけど。でもそれ言い出したらネットも日常生活も同じだよね。っていうかネットと現実を区別することもあまり意味がない。ネットも現実の一部だから。「ネットは匿名性が担保される」と信じてる人が短期的に暴れちゃうだろうけど、度が過ぎるとスマイリー菊池のブログを荒らした連中みたいにお縄を頂戴することになる。 Continue reading...

| @技術/プログラミング

P_BLOGの resources フォルダの管理ファイルを改良 をさらに改良しました。主な機能は以下の通り。

  • 画像のサムネイル表示(phpThumbnailer を利用して美しいサムネイルを表示します)
  • ファイル名、ファイルサイズ、ファイル作成日時での並び替え
  • ページング

使い方などはダウンロードページを参照してください。

ちなみに

ぶっちゃけると画像ファイルの管理はFTPクライアントでやった方が効率的です。

| @技術/プログラミング

コメント欄にユーザーのアイコンを表示するプラグインを作ってみました。

bin11-user-icon.png (PNG 画像, 870x298 px)

設置は少々面倒ですが、興味がある人は試してみてください。

| @読書

今日は福沢諭吉の話です。

脱亜論の提唱者でありアジア侵略の思想的な後ろ盾だと考えられる福沢諭吉は、実は侵略主義者ではなかった、という趣旨の本です。福沢諭吉が侵略主義者だったかについては2001年に論争になったらしく、この論争がタネになって書かれた本です。(安川・平山論争 - Wikipedia)。

僕は小学生の頃に学校の先生から

福沢諭吉は「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」と言ったけど自分の娘は士族としか結婚させなかったろくでもない奴

みたいな話を聞いてて、すごい悪人だろうなという感想を抱いてました。アジア侵略も福沢諭吉の思想が反映されて行われたんだろうとも漠然と信じていました。

しかし著者によると、これまでに何度か刊行されてきた『福沢諭吉全集』には福沢諭吉以外の論説が意図的に紛れ込まされており、福沢諭吉の評価がゆがめられているというのです。大変興味深い主張です。

本の要旨は、だいたい以下のような感じ。

  • 福沢諭吉は時事新報社という新聞社をやっていて、福沢諭吉全集の多くの部分は時事新報に掲載された社説。
  • しかし社説には無署名のものが多く、福沢全集には福沢以外が書いたものが含まれている可能性がある。
  • 福沢の弟子だった石河幹明という男はアジアを蔑視しており福沢は快く思っていなかったが、実子はあまり出来が良くなく他の優秀な弟子たちも実業界や政界へ羽ばたいていったため、仕方なく石河を編集主幹とした。
  • 没後、石河が福沢諭吉全集や伝記を編纂した。

要するにこの石河っていうおじさんが自分の名前で出しても世間に見向きもされないであろう(アジア蔑視的)文章を、福沢諭吉のものとして全集に紛れ込ませた、ってことらしい。晩年の福沢諭吉は脳卒中で倒れてから失語症になり、コミュニケーションが困難だったそうで、それを利用して石河はやりたい放題やったみたい。

確かに、福沢諭吉はアジア侵略主義者と言われるけど、日清戦争前は朝鮮の金玉均など独立派を熱心に援助してた。それなのにアジアを侵略しろと言うとかおかしいっちゃあおかしいんですよね。

とはいえ、無署名の侵略主義的な社説を福沢諭吉が書いていないことの証明はまさに悪魔の証明であり、確固とした証拠が提示されることなく本は終わってしまいます。

真実は神のみぞ知ると言ったところでしょうか。僕は平山さんの言ってることが概ね事実なんだろうとは思うけど、その証明は本当に難しいでしょう。

| @技術/プログラミング

作ってみました。

ちょっと前に deliciousのHTMLフィード という記事で、「RSSをHTMLに整形するのめんどい」みたいなことを書いていましたが、実際のところPHP 5なら simplexml_load_file という関数が使えて、とっても簡単にRSSフィードの内容を利用することが可能です。HTMLタグの出力形式を自分で選べるので、deliciousが提供するHTMLをそのまま取り込むよりもRSSフィードをいじる方が良いのかも知れない。

ニーズがあるかどうかは不明ですが公開してみます。

ちょっといじればLast.fmのフィードも取って来られますし、はてなブックマークの内容も取ってこられるでしょう。