| @WWW

YouTube 、すでに公式に公開されてる情報を読み上げるだけの動画あげてる人が多い。オリジナル情報を読めば 1 、 2 分で摂取できる情報を 10 分以上の動画にする意味があるのかは疑問だけど、長い文章読めなくて動画に飛びつく人が一定数いるんだろう。

同様に、既に公式サイトに記載されている事柄を自分のブログや Twitter にスクリーンショット付きで転載してる人もいる。ソースが英語のときに日本語で説明するなら理解できるけど(自分はよくやる)、ソースが日本語の情報をさらに日本語で転載する意味がわからない。

公式情報はわかりにくい、誰かが解説している二次的な情報の方が信頼できる、と感じる人がいるのかも知れない。[サービス名] 料金 などのキーワードで検索すると大量に二次解説サイトがヒットする。

この手のコピー情報はオリジナル情報を水増しして動画化したり何度も同じ表現を繰り返したりしてるだけで全然わかりやすくない。むしろインターネットのノイズになっている。悪質なケースでは Google 検索結果の強調スニペットによってオリジナル情報より目立っていることもある。

極力一次情報を調べ、二次情報にはなるべく近寄らない暮らし方をしていきたいが、普通の人々がそういう情報摂取をできるだろうか。

| @WWW

スパムコメントがめっちゃ多いのでいろいろ対策はしている。詳しくは以前書いた。

にも関わらず、相変わらずスパム投稿が来る。昨日は 5 件ほどスパム投稿が来たのでいい加減頭にきて、スパマーの餌食になってる記事のコメント欄を閉じることにした。スパマーはバカなのか、特定の記事にしかコメントしてこない。自分のブログの場合は以下の 2 記事がターゲットにされていたのでこの 2 記事だけコメントを受け付けないように設定した。

恐らくスパマーの間でやりとりされるカモリストがあって、過去にスパムコメントを投稿して反映された実績みたいなのがやりとりされているんだろう(オレオレ詐欺のカモ一覧みたいな感じ)。とりあえず上記 2 記事のコメント欄を潰したところ、スパムコメントは来なくなった。

どう見ても日本語のブログにロシア語のスパムコメントを投稿して何の意味があるというのだろうか。日本語のブログの書き手にロシア語が通じると思っているのだろうか。前の記事にも書いているけど、機械的な投稿はできないように reCAPTCH をはじめとしたいろいろな対策が行われているので bot が投稿しているとは考えにくく、ロシアの超暇な人間が手作業で信号機や横断歩道の写真を選びつつ投稿しているのだと思われる。自分がその仕事をやらなければならなかったとしたら、その仕事の意味のなさに発狂すると思うんだけど、そういう作業をしている人がいる現実に恐怖を覚える。

| @雑談

仕事をしていると問題点と解決策の分離の大切さを強く感じる。しかし人間は愚かな生き物なので、問題点と解決策を分離することができず、解決策ベースで話を進めてしまう。ある問題点に対して、最初に思いついた解決策が正しいとは限らないのに、その解決策を実行することが目的化してしまう。本当にやらなければならないのは解決策の正しさの検証なのに、解決策を実行したところで満足してしまう。蓋を開けてみると解決策を用意したのに問題点は解決していなかったということになりがち。

実行プロセスの前の、半期目標設定のような状況でも解決策に目が行きがちだ。ここで重要なのは解決すべき問題点は何かということなのに、「(問題点はさておいて)どの解決策がクールか」という議論になりがち。期初のマネージャーミーティングで解決策の細かい部分について議論するのは不毛で、解決すべき問題は何か、その問題を解決することでどれだけのインパクトが出せるかだけにフォーカスし、どうやって問題を解決するかは別の会議やチームで対応した方が良い。

多くの人はこれらのことを説明するとその場ではわかってくれる。しかしやはり人間という生き物は愚かなので、解決策なしには問題点を議論できず、解決策ファーストで行動してしまう。どうしたら問題点と解決策を分離して話ができるようになるのだろう。

| @雑談

仙酔峡から見る鷲ヶ峰

2020 年の途中( 7 月)から #100DaysToOffload に挑戦し始めた。

本当は挑戦し始めてから一年間で 100 記事かければ良いのだけど、自分の場合はコロナ禍の自粛期間中に結構ブログたくさん書いてたこともあり、 2020 年内に 100 記事書くことを目標にした。 10 月まではいいペースで推移していたが、 11 月に Apple のプライバシー問題の件の翻訳記事を書くので燃え尽きてしまってペースが鈍り、 12 月も調子が上がらず結局 79 記事で止まってしまった。

2020 年の前半は Lokka の ActiveRecord 化も頑張っていて、あと一歩で master ブランチに merge できるところまでこぎ着けたのだが、こちらも途中で燃え尽きてしまった。

自分の手元では ActiveRecord 化が完了していて満足してしまったし、そもそもいまは Lokka を使っている人がほとんどいなくて、誰も望んでいないことに精一杯時間を割くのが虚しく感じられるようになってやる気が萎えてしまった。

燃え尽きは突然やってくる。目標が達成できていないのにほどほどのところで自分自身が満足してしまうとか、自分がやっていることを誰も望んでいないということに気がついたときに、突然やる気が萎えてしまって燃え尽きてしまう。仕事でも 2017 年から 2018 年にかけては結構頑張っていたのだけど、頑張りが成果に結びつかなくて正直燃え尽きてしまった感がある。その後は惰性で何とか今日までやってきているけど、あまり良い状態ではない。

若い頃はモチベーションなんてものは無限に涌いて出てくるものだと思っていたけど、年をとってくると金を積まれても乗り気になれなくてやれないということが出てくることを知った。自分の時間やモチベーションの希少性・有限性を理解し、下手なことに使ってしまって燃え尽きてしまうのは避けなければならない。

新年早々どんよりした記事になってしまった

| @雑談

2020 年、時系列でふりかえるとこんな感じだった。

できたこと

ハワイ旅行

ハワイで最近の SUV に乗って Car Play に感動した。車の買い換えを検討するきっかけになった。ハワイ楽しかったのでまた行きたい。

Akaka Falls Cadillac XT4 Volks Wagen Atlas

ブログの ActiveRecord 化

脱 DataMapper できた。

ブログ UI 刷新

トップページの見た目、アーカイブページにグラフを表示するようにした。ブログ記事を書いてきた実績が可視化されるとやる気が出る。

ウッドデッキの塗り替え

サンドペーパーをかけて塗り直した。

ウッドデッキ塗り直し

庭で焼き鳥

バーベキューに飽きて焼き鳥おじさんになった。

焼き鳥

ハンモック入門

ウキグモ Light & ウンカイ Light 購入。

ハンモック

UL クッカー購入

アルコールストーブ、チタンカップ、メスティン、アルミフライパンなどなど。

アルコールストーブ

山で肉まん・焼売・炊飯

カップラーメンとおにぎりからの卒業。メスティンでの炊飯はめちゃ美味くて感動する。

焼売 メスティンで炊いた米でたまごかけご飯

車の買い換え

スバルインプレッサから Jeep Compass へ。ハワイ旅行でアメ車の SUV に乗って車に対する考え方が変わり、車を買い換えたくなった。国産車はディーラーとの交渉がわずらわしすぎて値引き交渉やオプションがほとんどない外車になってしまった。アメ車はアホみたいにガソリン喰って笑える。プラスチック部品の質が悪い(ゴルフ 2 を思い出す)。

Jeep Compass

ソロで脊振山・金山を縦走

2 年ぶりのソロ縦走。盛夏にソロで 20km 歩いてつら寂し楽しかった。

脊振山 猟師岩鼻

腕時計の買い替え

Pebble Time Round から Apple Watch へ。

Apple Watch

朝駆け登山

明け方前に出発して日の出を山頂で見るというやつをやった。

天山から見る日の出

友だちとキャンプ

家族以外とのキャンプは初めてだった。複数の男手がある状態でのキャンプは楽だった(力仕事を分散)。食事は taketin さんが作ってくれて超楽だった。

ピザを焼く taketin さん

ジョギング再開

年末から走るようになった。Apple Watch でリング閉じたい病にかかった。走るときに聞くのは Podcast よりも音楽の方が良い( Podcast だと気が散る)。

一切れ 3000 円の肉を焼く

肉屋で ¥880/100g のリブロースを厚さ 3cm でカットしてもらった。良い肉を低温調理すると柔らかくなりすぎてブヨブヨになった。和牛は普通に焼いてうまくなるように育てられてるのかも知れない。

一切れ 3000 円の肉

Rebuild サポーターに登録

RAW エピソードと Extra エピソードが聞けて全文検索できるようになった。全文検索できると N さんが昔言ってたあの話をもう一回聞きたいというときに便利。サポーター向けの機能差別はもうちょいあってもよいのではと思ったけど( Rebuild を聞くに際してお金払わなくても困ることがない)、実利を得るためというより支援のためにみんな入っているのかな。

できなかったこと

こっちは箇条書きで。

  • Lokka の ActiveRecord 化を master に merge
    • あと一歩のところで燃え尽きてしまった
  • iOS / Mac のプログラミング
    • 毎年やりたいと思ってやれない
    • Xcode がでかすぎる&重すぎる
  • Rust の勉強
    • ちょびっとやってたけど難しくて途中でやめてしまった
  • 英会話の勉強
    • 会社の制度でレアジョブを始めたけどなかなか時間を捻出できない
    • 休みには休みたくなってしまう
  • ブログを 100 記事書く
    • 11 月に重めの翻訳記事を書いて燃え尽きてしまった
  • 庭の屏の塗り替え
    • ウッドデッキの流れで塗り替えたかったが梅雨入りして夏が来て冬になってしまった
  • 体重の維持
    • 前回リモートワークをしていたとき( Kaizen Platform 時代)はリモートワークしながら減量できたのに今回は太ってしまった
  • ソロでハンモック泊
    • ハンモックを買ったはいいが、ソロで山に泊まりに行けていない
  • 高い山に登る
    • 今年は標高 1500m 以上の山(ハワイーの Pu'u Kalepeamoa は除く)に登っていない
    • 火山規制が解除されたので阿蘇高岳に登りに行きたかったが、休日にソロでの外出はなかなか難しい
    • 年に一回は久住か祖母山、九州脊梁の山(標高 1700m 程度)に登りたい
  • 仕事でめざましい成果を残す
    • いつも通り

いつものようにあまりパッとしない一年だった。

| @Mac/iPhone

Apple Watch

9 月頃、 Pebble Time Round 追悼のような記事を書いた。

この記事を書いた後くらいから Pebble Time Round の調子が悪くなり、 Apple Watch に買い換えた。

Pebble Time Round 、購入後半年くらいから充電されづらい問題はあったが、これまでだましだまし使ってきた。今年の秋頃から充電したのにバッテリー切れで死んだり、充電に異常に時間がかかるような症状( 8 時間使って 16 時間充電する感じ)が出るようになり、ある日一切充電されなくなってしまった。もうこれは寿命かなと思って 10 月に嫁さんに黙って Apple Watch を買った。しばらくはばれずに過ごしていたけど、風呂に入っているときに洗濯機の上に置いていたところを発見されはちゃめちゃに怒られた。

Apple Watch でどう便利になったか

Pebble に比べ Apple Watch はよくできている。生活が便利になったところをまとめていく。

生活の利便性向上

通知の受け取り

賢い通知の送付

Pebble は iPhone に通知が来たとき、 iPhone を操作中かどうかに関係なく一律にプッシュ通知を飛ばしてきて鬱陶しかった。 Apple Watch はそんなことなくて、 iPhone を使っている状態であればブルブル震えたりしない。プッシュ通知のプレビューも便利で、画像付きのプッシュ通知は画像を見ることができるのが便利だ。 iPhone との連携がとてもよくできている。

プッシュ通知のプレビュー

Mac のロック解除

Mac のロック解除を Apple Watch で

会社から貸してもらってる MacBook Pro はこれまで Touch ID でロック解除していたけど、 Apple Watch でロック解除できるようになった。 Apple Watch がロック解除済み(パスコードを入れて手首に装着済みの状態)であれば自動的にロック解除されるというものだ。 Touch Bar に指を伸ばすより Mac の前に座るだけで自動的にロック解除される方がはるかに便利だ。加えて、 Touch ID が付いていない私物の iMac もパスワードを入力することなくロック解除されるようになった。超便利だ。

最近、 1Password が Apple Watch で認証する機能をリリースした。 Mac のロックを Apple Watch で解除できるなら 1Password の認証もできたら便利と思っていたが、 Big Sur になるまで Apple がこの API をサードパーティーには提供していなかった模様。それが Big Sur で開放されて、 1Password のロック解除を Apple Watch でできるようになった。ただし、 T1, T2 チップを搭載した Mac でのみこの機能は有効で、私物の iMac は 2017 年モデルで iMac が T2 チップを搭載するようになったのは 2020 年モデルからなので残念ながら 1Password の認証はパスワードの入力が必要だ。 T1, T2 チップ入りの Mac と Apple Watch を持っていて 1Password を使っている人は是非お試し下さい。

マスクつけたままパスコードなしで Apple Pay

Apple Watch で Apple Pay

Apple Pay も便利になった。これまで iPhone の Apple Pay で支払っていたけどマスク時代になって Face ID でロック解除できずパスコードを入れるのが非常にわずらわしかった。いまは Apple Watch で Apple Pay を使えるようになったのでコンビニでマスクを外すことなく簡単に支払いを済ませられる。

家の中で行方不明になった iPhone の捜索

iPhone の捜索

Pebble にもペアリングしているスマートフォン側で音を鳴らすソフトはあったが、誰が作ってるのかよく分からない得体の知れないソフトを購入してインストールする必要があって尻込みしていた。 Apple Watch には標準で iPhone 側の音を鳴らす機能が付いている。 Find My で音を鳴らすこともできるが、家の中でちょっと見つからないときにわざわざ Mac のところまで行って Find My をしたり、家族に頼んで他の iPhone から探したりするのは大げさすぎる。手元でちょっと操作しただけで iPhone 側の音が慣らせるのは便利だ。

運動時の快適性アップ

iPhone なしでジョギング

iPhone なしでできること一覧

iPhone を持たず単体でジョギングに出かけられるのがいい。ランニングのログ取りと音楽や Podcast の再生が Apple Watch だけで完結する。 Apple 製のソフトだけでなく、 Castro のようなサードパーティのソフトでも Apple Watch 内に Podcast をダウンロードしておいて iPhone なしで利用できる。 iPhone がなくても Apple Pay が使えるので、 iD などに対応している自販機で飲み物を買うこともできる。

自分が買ったのはセルラー回線なしの GPS モデルだ。 iPhone を持たずにジョギングはセルラーモデルを買えるような金持ちの専売特許かと思っていたがそうではなかった。ジョギング中に電話を受ける必要がなければ GPS モデルで十分だ。 Workout の GPS ログ取りも GPS モデルの Apple Watch 単体で全く問題ない。

ジョギング自体の快適性アップ

Apple Watch によってジョギング自体も快適になった。 Pebble 時代は Runkeeper を使っていて、 Runkeeper には Pebble 用のコンパニオンアプリがあった。ただ、 iPhone 側との接続があまりうまくいかず、 iPhone 側で Runkeeper をバックグラウンドに持っていくと Pebble との接続が切れてダメダメだった。 Runkeeper には 1km とか 5 分とか走ったときに教えてくれる機能あるけど、 Pebble に通知が来るわけではなく、イヤフォンを付けて iPhone 越しに音声で聞くしかなかった。マッチョな感じの外人女性の声で "Distance, 1 kilo meter" とか言われてもあまりテンション上がらなかったし、聞いてる音楽や Podcast の音量が下げられて上から覆い被さるようにしてアナウンスされるので使い勝手が良くなかった。 Apple Watch であれば 1km ごとにブルブルっと震えてラップタイムを教えてくれる。ちょうどいい。走ってる最中に現在のペースや心拍数、経過時間なども一発で確認できて便利。

ワークアウトの記録を Strava へ取り込み

走り始める前にランニング用のアプリを起動しなくて良いのも地味に便利で、とりあえず Apple 謹製の Workout を起動してランを始めれば良いというのも手軽。終わったら Apple Watch で記録を止めて、後から Strava に Workout のデータを取り込むことができる。心拍数付きでグラフが表示されて便利だ。

心拍数がわかることによる運動負荷の把握

心拍数の確認

これまでジョギングなどで自分の心拍数などを気にしたことがなかった。 Apple Watch で心拍数がわかるようになり、自分が結構無理していることがわかるようになってきた。 Health Care アプリの解説によると、心拍数は 220 - 年齢 が最高値らしい。この前何気なく登山をしていたら心拍数が 181 になっており、そんなに飛ばしているつもりはなかったのに最大心拍数になっていて驚いた。それでそこでしばらく休んで呼吸を整えたが、心拍数がわからなければ自分がいま無理をしていることを知らずそのままのペースでのぼってバテていたかもしれない。ジョギングはともかく登山ではバテてしまうとその場でへばってしまったり、疲れからくるふらつきで転倒、滑落したりしてしまうので侮れない。自分の偽りのない体力の限界を知れて便利だった。

褒められる

活動の記録とリング

アクティビティの記録

Apple Watch は運動すると褒めてくれるし、サボってたら「運動しませんか?」と促してくる。これはウザいと感じる人もいるだろうけど、自分の場合はうざくない。 Pebble にも似たような促し機能はあったがワンパターンだったし、メッセージ内容がぶっきらぼうでよく分からなかった。

睡眠の計測

目が覚めたときの表示

リングについても最初自分はウザいと思っていたが、運動して閉じることができると気分がいい。睡眠についてもメッセージを表示してくれて、朝起きてしばらくすると「ピロピロリン♪」と音が鳴って挨拶してくれ、その日の天気も教えてくれる。体験が良い。

結論

Apple Watch に限らずスマートウォッチというかウェアリングデバイスの良さは、これまで記録できていなかった自分の行動を記録してくれるところだと思う。有名なプログラミングの格言「推測するな、計測せよ」を自分の体で行う感じだ。

ただし、ただ計測するだけでは次のアクションに結びつきにくい。 Apple Watch は計測した数値をライトに評価してくれるところが良いところだと思う。ログをとることはその他のウェアリングデバイスでもできる。それをどう評価するかが難しくて、 Pebble の場合はあまり評価をせず、どういうアクションを取れば良いのかがわかりづらかった(いつもよりよく寝たねとか、今日はめっちゃ歩いたじゃんみたいなローカルプッシュはあった)。 Apple Watch は、それが自分の健康にどういうインパクトを与えるのか、読みものコンテンツ込みで提示してくれるのが良い。それでいて押しつけがましくないところもいい塩梅だと思う。

ただやっぱり Apple Watch は高い。 iPhone 、 Mac と定期的に買い換えるもののサイクルに Apple Watch も加わるとかなり懐的には厳しい。コロナ禍で飲みに出かけたり昼飯代でお金使うことがなくなったせいで何とかギリギリ大丈夫だろうと買う判断ができたけど、通常の生活ではとてもではないけど手を出すことはなかったと思う。 Pebble Time Round と同等の値段( 1.5 万円くらい)で気軽に買える Apple Watch が欲しいし、あったらもっとめっちゃ売れると思う。

買って良かった Apple Watch アクセサリー

以下はアクセサリー的なもののうち買って良かったやつです。冒頭の写真はこの二つを装着・利用した状態で撮影しています。

Apple Watch 用充電台

Apple Watch 、 Qi で充電できるものだと思っていたけど対応していないことを知って衝撃を受けた。なので付属の丸くくぼんでいる充電器で充電しないといけないのだけど、それだと机の上で収まりが悪い。というわけでこいつを買った。カチッと Apple Watch が固定されて、充電中は置き時計としても使えて便利。 Qi のスマートフォン充電台と一体型の商品もあるようなので、 Qi を持ってない人はそっちを検討してもいいかも。

液晶保護ケース

Apple Watch はアルミニウムモデルを買ったのでガラスがサファイアガラスではなく、またアルミニウムはステンレンスやチタンよりも傷つきやすいとのことだったので保護ケース的なものを買った。時計は結構いろんなところにぶつけるのでこういうのに入れておくと安心だと思う。装着しても Apple Watch がダサくならないので気に入っている。

| @Mac/iPhone

"Your Computer Isn't Yours" という記事が先週バズってた。

概略を説明すると、 Catalina の頃から Apple が Mac ユーザーのアプリ起動ログを勝手に収集していたが、 Big Sur の公開日にログ集約サーバーがダウンしてしまい、そのせいで Mac を使えなくなる人が続出して問題が発覚したというもの。 Rebuild の Episode 288 で触れられているので興味がある人は聞いて下さい。

この記事については日本語の翻訳もあってはてブで 500 ブックマークくらいついていたが、どうも機械翻訳されただけのようだったし、一部訳が違うのではと思われるところがあったので自分でも訳してみた。訳を原著者の Jeffrey Paul 氏にメールで送ったので恐らくそのうち本家に日本語訳が追加されると思う。

Your Computer Isn't Yours

2020-11-25 9:16 追記

日本語訳追加してもらいました。


起きていることをまとめると以下のような感じだ。

  1. Apple は Mac ユーザーのアプリ起動データを IP 付きで Apple のサーバーに集めている(ログ送信)
    • 各アプリの署名有効期限チェックやマルウェア対策のためということになっている
    • Mac から Apple への通信は暗号化されていない
      • ISP や CDN ( Akamai )、ネットワークを盗聴している他人が内容を確認可能
    • この通信はユーザーが自分の意思で無効化できない(「Mac解析を共有」をオフにしても送信される)
  2. Mac (特に Big Sur でしか動かない Apple Silicon Mac )を使いたければ利用ログ送信を甘受するしかない
    • Big Sur から、上述のログ送信や Apple 製のアプリは VPN やファイヤウォールを無視するようになった
    • OS の挙動を変更しようとすると Mac が起動しなくなる
  3. iCloud Backup は iMessage の秘密鍵も一緒にバックアップするので Apple がメッセージの内容を読むことができる
    • 自分自身が iCloud Backup 利用していなくても、メッセージの送信相手が iCloud Backup を使っていると自分が送ったメッセージが iCloud 上に保存される
  4. Apple はプライバシー保護を売りにしながらユーザープライバシーをなおざりにしている
    • iMessages/iCloud Backup のバックドアを放置している
    • 過去にアプリ開発者には HTTPS を強制しながら自分たちは OCSP の通信を平文で行っている
    • ログ送信の件について対応を発表したが、対応時期を明確にしていない

その結果、以下のような状況に陥ることが懸念されている。

  • Apple が集めている情報は NSA や FBI に筒抜けになる
    • Apple はアメリカ軍の諜報機関や FBI にユーザーログデータなどの閲覧を令状なしで認める協定を結んでいる
    • iCloud Photo や iMessage の内容を Apple だけでなく軍や FBI も見られるようになっている
  • ユーザー保護を隠れ蓑に Apple が力を増大させる
    • マルウェアから守る、を大義名分にして、ユーザーがどのアプリを動かせるかを Apple がコントロールできる可能性がある
    • 原理的には Apple が気に入らないアプリを起動できなくしてしまうことが可能

モバイルアプリの利用状況の収集は多分いろんなアプリがやっている。 Mac で Apple が集めている程度以上の情報を集めているアプリも多いだろう(位置情報を取得しているアプリなど)。なので最初この件については過剰に反応しすぎなのではないかと思っていたが、よくよく考えてみると自分の感覚の方が麻痺していたのかもしれない。アプリの利用履歴を IP アドレス付きで送るということは、どこで何をしているかがアプリ開発者に筒抜けだ。そしてそのログを公権力が自由に閲覧可能だとしたらいい気持ちはしない。

アプリと Apple の場合で決定的に異なるのは、アプリはそのアプリが起動している間(あるいはバックグラウンドでのログ送信を許可されている間)だけログを送信するが、 Mac に関して言うとずっーっと起動しっぱなしで使い続けるものなので、ログデータからユーザーの行動履歴・生活様式がわかってしまう。地図アプリで検索した場所の情報も送られていたということなので、 Jeffrey Paul 氏が書いているように、その人がこれから行く予定の場所もわかってしまう。

GDPR や様々なプライバシー保護は、アプリを作りサービスを運営する側としては正直厳しいなと思うところはあるけど、 Apple がアメリカ軍と結んでいる PRISM のような取り決めが存在すると、様々な個人情報が政府機関に流れてしまって、アメリカのサスペンスドラマのように個人の位置情報を携帯の使用履歴からいとも簡単に割り出せるようになってしまう。それはやはり恐ろしい世界だ。

プライバシーの侵害のみならず、プラットフォーマーである Apple の匙加減次第で、ユーザーが使えるアプリが決まるという状況も好ましくない。たびたび iOS の App Store で起こる Apple の恣意的な審査基準改変などはその一端だ。 Hey の件で Apple とやり合った DHH は痛烈に Apple を批判するとともに、かつて邪悪な Microsoft に対抗するための救いとも言えた Apple が以前の Microsoft 以上に邪悪になってしまったのが嘆かわしいと Twitter に書いていた。学生の頃、 Mac を広める活動をやって大学のクラスの半分の同級生のラップトップを Mac にしたというエピソードや、 Rails の開発でも Mac を激推ししたという話は胸熱だった。応援してきた Apple が Evil になってしまい、人一倍残念に思っているのだろう。

Apple はかつて "The computer for the rest of us" というコピーで Macintosh を宣伝していた。しかし今日、 Mac は彼らのコンピューターになってしまったのだ。