| @散財

 以前の記事で『ほぼ日手帳』が欲しいと書いたけれど、十二月上旬に追加販売が行われたのでついに購入できました。

 実際手に取ってみての感想はというと、糸井重里に乗せられたという感じ。何の変哲もない手帳なのに、送料込みで4130円は高い。まんまとカモられてしまった。

 そもそもおのれは手帳を使う機会があるのかと問いたい。俺ってニートだろ? 覚えきれないほどに予定が入ることもないし、メモするにしても携帯のスケジューラ、MacのiCalで十分じゃないか? しかも、携帯シンクを買ったんだから携帯のスケジューラとiCalを同期できる。手帳なんて一切必要ないじゃないか?

 そうはいっても、手帳の販売ページを見ているといろんな業界人が手帳を活用していることが紹介されていて、ミーハー心をくすぐられてしまうんですよね。また無駄遣いをしてしまった。まだ代金払ってないけど。

| @旅行/散歩

 思い出したかのように旅行の話。

 ドイツのトイレはたいていのところが有料で、利用するたびに小銭を用意しなければならなかった。遊園地の入り口のように一方向にしか回らない仕切りがあって、お金を払わないと通過できないというシステムのところもあるが、トイレの管理をしている人が常駐していて、その人にチップというかたちで利用料を払うシステムのトイレも多数あった。

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| @旅行/散歩

 旅行中、旅先の人にいやな目に遭わされたことはなかったが、同じ旅行者にはだいぶ迷惑をかけられた。マナーとかデリカシーがなってないのは後進国の人に多そうだが、そうでもなくて、一番迷惑をかけられたのはニュージーランド人である。

 奴らは夜中にとにかく叫んで暴れる。午前一時過ぎ、宿で寝ていたら、壁をがんがん蹴りつける音と連呼されるF wordで目が覚めた。とにかく人の迷惑お構いなしである。

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| @旅行/散歩

 いま猛烈に後悔していることがある。旅行中、あまりチップを払わなかったことである。というのは同伴者が、「ヨーロッパにはあまりチップを払う習慣がないらしい」なんてことを言っていたから、それを信用してしまったのである。しかし帰ってきてインターネットでいろいろ見ていると、やはり気持ち程度のチップは渡した方がよかったみたいである。

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| @旅行/散歩

 感心なことに、ドイツ人はかなり上手に英語を話す。若者や西ドイツ育ちの50代くらいまでの人なら問題なく英語が話せる。もちろん日本人より上手だ。考えてみれば当たり前で、英語とドイツ語は1500年くらい前までは同一の言葉だったわけだし、語弊をおそれずにいえば、ドイツ語から冠詞の格変化を取り去ったものが英語なわけだから、難解なドイツ語を操れるドイツ人にとって英語は朝飯前なはずだ。

 しかしドイツ人すべてが英語を流暢に話すわけではない。当然ながら、冷戦時代に東ドイツで教育を受けた人は、英語ではなくロシア語を第一外国語として学んだはずだから、英語はてんで話せない。ベルリンオスト駅案内所の50歳くらいのドイツ鉄道職員は、胸にユニオンジャックが描かれたバッジをつけており英語が話せるということだったが、実にへたくそだった(別の若い職員に頼んで通訳をしてもらう必要があった!)。それまで接したドイツ鉄道の職員はみな英語がうまかったので、このおじさんはおそらく東ベルリン出身者なのではないかと推察する。"to"の代わりに"zum"なんて話すし、"with"の代わりに"mit"を使っていておもしろかった。

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| @旅行/散歩

 今回の旅行の隠れたテーマに、旧共産圏の国々を見て回る、というのがあった。訪れた旧共産圏エリアは、旧東ドイツ地域、チェコ、ハンガリーである。なぜ旧共産圏に興味があったのかといえば、大学一年の頃履修していた『近代思想』という授業で、夏休み明けの講義のときに講師がチェコに行ってきたという話をしたからだ。その話がとても興味深かった。「君たちもぜひ早いうちにチェコに行くべきだ。いまあの国はどんどん資本主義化している。僕が泊まったような趣のある宿や訪れたレストランもなくなってしまうかも知れない」と講師は言った。その言葉が耳から離れなくて、それ以来、いつかチェコを含む旧共産圏の国々を訪れたいと思っていた。

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| @旅行/散歩

 ドイツという国は、何かにつけて神格化されることが多い。とくに日本の進歩主義的な人のあいだでは目指すべき理想の国だという扱いを受けている。第一に、ドイツは戦後処理の仕方がうまかった。この点について日本もドイツを見習うべきだという意見を革新メディアなどでよく見かける。次にドイツは環境保護先進国だというイメージを(実態は別にして)我々は抱いている。ドイツではスーパーのレジ袋は有料である、ドイツの都市は路面電車がたくさん走っていってエコロジカルだ、なんて記事もよく新聞で見かける。要するに、一部革新メディアを筆頭に我々日本人はドイツコンプレックスを抱いているのである。

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