| @雑談

 しつこいけど三回目を書きます。このシリーズはこれで最後にするのでご容赦を。

 ドイツではかつてないほどに失業率が高まり、戦後の混乱期を除きここ50年で最高レベルの人口流出が起きているのだそうだ。年間15万人がアメリカやオランダ、イギリスに移民しているのだとか(Yahoo!ニュース - ロイター - ドイツで海外移住が記録的ペース、失業問題が影)。世界でも有数の先進国で起きている出来事だとは思えない。大連立でSPDが政権内に残ったとはいえ、CDUはなるべくして与党になったんだと思う。このままドイツが右傾化して第二のヒトラーが現れたりしなければ良いのだが。

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| @読書

プラハ

 元外交官の春江一也が書いた『プラハの春』を読了。プラハを訪れて街の美しさに感銘を受け手に取った本である。

 本書は二つの要素を兼ね備えている。一つは主人公の日本大使館書記官堀江良介と東ドイツ反体制活動家カテリーナ・グレーベとの恋、もう一つはタイトルのプラハの春事件の顛末である。

 売れた本であり、読む前に目にした評判も良かったのだが、読後の感想はイマイチである。著者の体験した事実をもとにして書かれたということだが、俺にはかなり荒唐無稽に感じられた。日本大使館員の堀江はプラハの春のときに活躍した有名人たちといともたやすく顔見知りになるのだが、本当に著者はソ連軍の侵攻に抗議して焼身自殺したヤン・パラフ青年と親交があったのだろうか? ドゥプチェクとスメタナホールで握手を交わしたのか?

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| @Mac/iPhone

Vienna

 RSSを受信するに当たっては、これまでSafariStandのStand Barを使ったり、シイラを使ったりしていたわけですが、なにかこう今ひとつでした。

 SafariStandの場合、結局記事のパーマリンクを開かなくてはならないし、RSSを受信するためだけにシイラを起動するのもなんだか微妙。「じゃあシイラをメインブラウザにしてしまえばよいのではないか?」という意見も聞こえてきそうですが、キーチェーンのないブラウザはやはり使い勝手が悪いです。加えてシイラのアドレスバー周りのデザインが好きになれなくて、常用する気になれませんでした。サイドバーの機能は非常に優秀だと思うんですけどね。

 そんななか、Mac.EGOism.jpで発見したのがViennaというRSSリーダーです。これが超絶カイテキ。

 Apple純正のような扱いやすいインターフェース、Safariとの連動性、加えてRSS記事のパーマリンクを見たいときには、ダブルクリックでそのままパーマリンクに飛んでくれちゃったりします。こりゃ便利。マックユーザーには激しくお勧めしたいです。

| @散財

5G iPod 実は旅行前に5G iPod買いました。黒光りダンディーの30GBなにくい奴。

 手に取ってみての感想はやはり薄い、軽い。4G 40GBからすると隔世の感がありますね。さらにカラーで大きいディスプレイ。フォントがOsakaからヒラギノに変更になったこともあり、ディスプレイを眺めているだけでも楽しいですね。アルバムのジャケットや写真が表示されるのも地味にうれしい。以前、iPod Photoが出たときは羨ましくないやいって強がってましたが、やっぱカラーディスプレイまんせーですよ。

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| @雑談

 大騒ぎになっている耐震強度偽装事件だが、昨日の地元紙ではこの事件に関しての識者見解が載っていた。評論家の佐高信は「行き過ぎた『民営化』」と題して寄稿している。

 佐高は構造計算書などを検査する機関が民営化されていることを問題視している。今回の事件では、日本ERIなどの検査機関が偽装を見抜けなかったことも問題視されている。市場で適正にルールが守られているか監視するのは行政の役割だろう。そこまで民営化するのは確かに問題だ。

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| @雑談

 今朝の日経によると、都市計画法が改正され、郊外住宅地への大型店の出店が再び規制されるようである。規制緩和の流れのなかにあって一転、規制強化だ。(NIKKEI NET:大型店の郊外出店を制限、1万平方メートル以上対象・政府案

 確かに地方では郊外にショッピングセンターがどんどん出来ていて、中心商店街はシャッター通りと化している。これはゆゆしき問題だと思う。

 しかし一消費者からすれば、大きな駐車場がある郊外のショッピングセンターの方が買い物しやすい。一つの場所で何でもそろうし、駐車場代を気にすることもない。大きい物を買っても持ち帰るのが楽なのもよい。

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| @読書

 旅行中、本を読もうと思ってたくさん持って行っていたのだけど、結局二冊しか読めなかった。二冊とも新書である。

 一冊目は『下流社会』。たまたま光文社のホームページをのぞいていたときに知り、夏ぐらいから探していたのだがなかなか見つからなかった(名古屋のジュンク堂にすらおいてなかった)。旅行のための買い物に訪れた熊本のショッピングセンター内の書店で漸く発見、なんだか馬鹿売れしているみたいだが、売れすぎててなかなかお目にかかれなかったのかな?

 二冊目は小谷野敦の『帰ってきたもてない男』である。この本を読んで、「小谷野敦はもういいかな」という気分になった。詳細は後述。

 まず『下流社会』だが、この本の重要なテーマは階層意識である。自分がどの階層に所属すると思うかをアンケートで答えさせ、階層別にどのような人生を送っているのかを分別しようとしている。

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