| @Mac/iPhone

watchOS 9 と iOS 16 が出て2ヶ月程度使った。だいぶ生活に馴染んできたので感想を書く。

watchOS 9

ワークアウトのカスタマイズ

watchOS 9 でワークアウトがとても良くなった。ランニングワークアウトのカスタマイズができるようになったのがよい。これまではフリーのほか距離走やペース走くらいしか選べなかったが、 watchOS 9 からインターバル走のような、ランニング中の行程をあらかじめ設定できるようになった。

心肺能力を鍛えるにはインターバル走が有効と言われている。例えば 400m を 7 ~ 8 割程度の力で走ってそのあとの 400m をジョグで休む、を繰り返すような走り方だ。とはいえちゃんとした整備された運動場を使えるわけではない一般人がそれをやるのは難しい。距離を測れないからだ。しかし watchOS 9 のランニングカスタマイズ機能により、インターバルの通知をしてくれるようになった。予め自分で 400m のインターバルを 4 回繰り返すと設定しておけば、 400m 走った(ワーク)あとに 400m ジョグする(回復)ように通知で教えてくれて、回復の 400m が終わればまたワークの開始地点をお知らせしてくれる。走ってる最中もあと何メートルワークなのか、回復なのかがわかる。とても便利だ。

屋外ランニング インターバル走 インターバル走
ワークアウトのカスタマイズ

インターバル走の前後にウォーミングアップやクールダウンの区間を設定することもできる。大抵走るときは家を出て 1km くらいはゆっくり走ってウォーミングアップ的な走り方をしている(家を出た瞬間インターバル走をしたら死んでしまう)。この区間をウォーミングアップ行程(走り始めの 1200m に設定してる)として設定し、インターバル走 ( 400m ワーク + 400m 回復 ) × 4 走ったあと 600m クールダウンして 5km というような走り方をしている。

watchOS 9 をインストールしてから週 1, 2 回くらいインターバル走をするようになったが、おかげでコロナにかかったあと平均以下になってしまっていた VO2max が平均より上に戻った。

VO2max
平均より上に戻った VO2max

ワークアウトのカスタマイズについてより詳しくは Apple の以下のページを参照。

心拍数範囲

ランニング中に心拍数範囲を確認できる機能も便利だ。走っている最中、いまのペースが有酸素運動なのか、無酸素運動なのか、それとも限界近くの高負荷状態なのかがぱっと見でわかりやすくなった(色で確認できる)。

ワークアウト中の心拍数範囲表示

減量したい人は有酸素運動をする必要があるので、ペースを上げすぎて無酸素運動にならないようにしないといけないが、心拍数を数字で見せられてもそれが自分にとっての有酸素運動なのか無酸素運動なのかはわからない(どの心拍数から無酸素運動になるかは人それぞれで異なる)。心拍数の範囲表示は普段のヘルスケアデータから範囲を計算して目安を表示してくれるのでとても簡単に使える。注意点としては有酸素運動とも無酸素運動とも書かれず 範囲3 とか 範囲4 のような表示になっているのでこういうのに興味がない人はどの範囲の割合が増えれば良いかわからないかもしれない。色が黄緑になる範囲3が減量したい人には最適ゾーンだということを教える仕組みがあっても良いかなとは思った。 Withings の Health Mate アプリは目標体重を聞いてきたりするが、 Apple Watch のワークアウトも何のために運動したいのか(目標)を聞いてもよいかも。

ランニングの詳細な分析

ランニングパワー、上下動、接地時間、歩幅がわかるようになった。 watchOS 8 ではケイデンス( 1 分間にどれだけ足を動かしているか)しかわからなかった。上下動と接地時間はなかなか参考になるデータで、上下動を減らせればそれだけ効率的に力を前に進むことに使えているということになるし、接地時間が短ければそれだけ速く足を回転できているということで、ケイデンスの改善につながる。足を速く動かす(ケイデンスを上げること)を意識して走ったら自然と上下動が減り( 10cm → 8.6cm くらい)、接地時間が短くなった( 280ms → 250ms くらい)。しかもそんなに飛ばした感じはしないのにタイムもまぁまぁ良かった。自分はこれまで無駄にエネルギーを使っていたんだなということがデータで示されてなるほど感がある。フォームを改善するメリットが体感できてめっちゃ便利。

iOS 16

ワークアウト

ワークアウトの詳細を確認しやすくなった。以前書いた HealthFit についての記事で、標準のワークアウトでは心拍数の分布を確認できないのが不便だと書いていたが解消された。

心拍数範囲
心拍数範囲を確認することができる。範囲 3 が有酸素運動なので痩せたいなら範囲 3 の割合が増えるようなペースで走ると良い。

watchOS 9 で取得できるようになったランニング時のパワーや上下動、設置時間などを GPS の軌跡上でなぞりながら確認することもできる。詳細な分析データを見たければ外部アプリを使わなければならなかったのが、そこまで凝らない人であれば純正のワークアウトアプリだけで足りるだろう。

ランニングの詳細 ランニングの詳細
ワークアウトの詳細

ただし最近 HealthFit には Similar Workouts という機能が追加されて、同じコースの過去の記録と比較できるような機能が追加されてパワーアップしている。これが 1000 円くらいの買い切りで使えるのはめっちゃ便利なので引き続き HealthFit はおすすめです。

HealthFit Similar Workouts HealthFit Similar Workouts
Similar Workouts で過去の自分のデータと比較できる

Apple も純正で「レースコース」なる機能を年内にリリースすると予告されているが、今年も残り 4 週間を切っており本当に年内に出るのかは謎。

服薬

服薬した薬の一覧 服薬の記録
服薬アプリは薬の見た目(錠剤の色、背景の色)が反映されるので飲み間違いしづらい。飲んだかどうかの記録も確実に残せる。体温や心拍数のグラフと重ねて服薬のタイミングを表示出来ると楽しそうだと思った。

ヘルスケアアプリ内の服薬機能がめっちゃ便利。 10 月下旬ごろから 11 月中旬まで謎の体調不良に陥ってしまい、解熱剤などの薬を飲んだが、どの薬を何時に飲んだかを記録できてめっちゃ便利だった。「そろそろ薬の時間ですよ」とお知らせしてくれる機能もある。もう紙のお薬手帳いらないのでヘルスケアアプリ内の服薬機能に統合されて欲しい。一度薬局ですすめられたダウンロードしたお薬手帳アプリは登録しても系列の薬局でしか使えない微妙なアプリだった。

結論

iOS 16 も watch OS 9 もめっちゃ良くなっているのでまだアップデートしていない人は早くアップデートした方が良いと思う。特に Apple Watch を使って運動している人はめっちゃおすすめ。 iPhone と Apple Watch の統合され具合も素晴らしい。 iPhone 使ってる人は Apple Watch も使わないとその便利さの 75% くらいしか享受できていないのではないかと思う。 Apple Watch まで導入することで 100% iOS の恩恵に浴することができるのではないかと思う。もうちょい Apple Watch が安くなって普通の人も買いやすくなると良いんだけど。

| @写真

iPhone 14 Pro に変えてからランニング中に写真撮るのが楽しくなった。背面の三つのレンズは醜いが、様々なズームレベルで写真が撮れるのは楽しい。

夕暮れ時の今宿駅前1丁目

今津の牡蠣瀬 1

今津の牡蠣瀬 2

福岡県水産海洋技術センター前の壊れた桟橋 1

福岡県水産海洋技術センター

晴れた日の長垂海岸

長垂海浜公園のヤシの木

今津湾を飛んでる鳥

波が荒れてる日の長垂海岸

今津の砕石運搬用海中ロープウェイの跡地

福岡県水産海洋技術センター前の壊れた桟橋 2

福岡県水産海洋技術センター前の壊れた桟橋 3

一つ前の記事では「やっぱりカメラにはかなわない」と書いているが、まぁセンサーサイズとかレンズの性能が違うので当たり前で、手軽に撮れるのにこの画質はやっぱりすごいと思う。晴れた日の昼間はかなり画質よい。夕方も露出を落とせばなかなかよい写真が撮れる(一枚目)。 iPhone 14 Pro 、買って良かった。

| @Mac/iPhone

Dynamic Island

先週金曜の夜に酒を飲んでたら「円安が加速!!!、!」みたいなニュースが流れてきて、ひょっとするとまた Apple がレート改定して iPhone が 30 万円くらいになるかもしれないなと思えてきてしまい、怖くてガタガタ震えてしまって iPhone 14 Pro を買ってしまった。発送まで 3 週間 〜 4 週間と書いてあるし、一晩寝て冷静になってやっぱり高すぎるなと思ったらキャンセルすればいいやと酒の勢いで買ってみたところ、翌朝起きたら発送準備に入ってしまっており心の準備期間を与えられることなく月曜に届いてしまった。

iPhone 14 Pro unboxed

以前使っていた iPhone 11 と画面サイズに差はないが、 iPhone 11 は端がまるっとしていてその分だけサイズが大きく感じる。 iPhone 14 Pro は端が iPhone 4 とか iPhone 5 みたいに切り立っているので手に持ったときのサイズが小さくなったように感じる。画面端のベゼルも薄くなった。

カメラ性能

カメラの性能はかなり期待していたが、やはりミラーレス( Nikon Z6 )で撮る写真の方がきれいだ。特に暗くなってくると iPhone 11 の頃からあった合成写真感が強くなってしまう。

夕闇の長垂海岸

別の日に撮ったものだが同じような明るさのときに Z6 で撮ったのが以下。

夕闇の長垂海岸

全然違う。まだまだ光学メーカーが作ったカメラとレンズの組み合わせの方がスマートフォンのカメラよりも画質が良さそうだ。

高精度2周波GPS

カメラ的な用途だと iPhone 14 で十分だったのかも知れない( iPhone 11 を買ったときはどうせ写真は Z6 で撮るので Pro でなくても良いと判断した)が、期待していたのが GPS 精度の向上だった。

GPS の比較

iPhone 14 Pro は高精度2周波GPSというのを搭載している。 iPhone 11 の「 GPS/GNSS 」と比べるととんでもなく進化しているように見える。

なんで GPS 精度を気にするのかというと、ランニングのときのログが不正確なのに不満を持っていたからだ。自分は普段、 Apple Watch のワークアウトを使ってランニングのログをとっている。 Apple Watch でログをとっているのなら iPhone は関係ないのではと思われるかも知れない。それが関係ある。 Apple Watch はバッテリー節約のため、ペアリングされた iPhone が近くにあるときには Apple Watch 側の GPS ではなく母艦の iPhone 側の GPS を使うそうだ。

https://support.apple.com/ja-jp/HT207934

iPhone を携帯している場合、Apple Watch は iPhone の GPS を使い、バッテリーを節約します。GPS の精度が上がるように、iPhone を手に持つか、または、アームバンドまたはウエストバンドに取り付けて体に装着してください。

Apple Watch のワークアウトの種類 - Apple サポート (日本)

Apple Watch Series 6 + iPhone 11 の組み合わせでランニングをしていて、住宅街の中にある鋭角なコーナーがあるコースを走ると軌跡が不正確になるのが気になっていた。ペースを落としているわけではないのに鋭角コーナーがあるエリアに入るとペースが遅く表示される。試しにいつも Apple Watch で 5km と表示されるコースを国土地理院の地図に GPX Binder というアプリで線を引いて距離を計測してみると 5.2km と表示され、実際は 5.2km 走っているのに Apple Watch 上は 5km という扱いになっているようだった。

iPhone 11 で走ったときと iPhone 14 Pro に変えてから走ったときの GPS の軌跡の比較が以下。

左側が iPhone 11 で右側が iPhone 14 Pro 。住宅街の細い路地を走っているが iPhone 14 Pro はほぼほぼ正確に軌跡を捉えている。以下の記事によると、 iPhone 14 Pro は iPhone 13 Pro や iPhone 14と比べても GPS の精度がだいぶ高いようだ。

iPhone 14 Pro にして走ってみるとペースもかなり速く表示され、一年以上ランニングを続けているのに一キロを 6 分を切るペースで走れないなと思っていたところ、 iPhone 14 Pro に変えてから 5km のベストタイムを 2 回連続で更新してしまった。正しく測れば自分はちゃんと成長していたんだということがわかってうれしい。

Apple ワークアウトのキャプチャ

データ移行

データ移行は古い iPhone 11 を iPhone 14 Pro の脇においてワイヤレスで行った。 Safari のクッキーも再現されたが、いくつかのアプリはデータが消えた(物書堂の辞書、サウナライフ、 Kindle のログインセッション)。しかしこれらは再ログインすれば復旧できたので問題ない(サウナライフはお気に入り情報やサウナの記録をローカルストレージに保存しているようでデータが飛んだ)。

ハマったのが Nikon の SnapBridge (カメラから自動的にスマートフォンに写真を転送するソフト、スマートフォン側の GPS を使って写真に GPS データを埋め込むこともできる)のペアリングがうまく行かなかったところ。データ移行によって iPhone 側では Z6 がペアリングされているように見えるが、 Z6 側からは認識できないようだった。ハードウェアが変わったので Bluetooth の識別子が変わっているからだろう。再ペアリングしようとしたらめっちゃハマった。どうも SnapBridge は半年間アップデートがなく、 iOS 16 に完璧に対応できていないようだった。

App Store のレビューを見ると「英語モードにしたらペアリングできた」というものがあった。 iOS 13 からアプリごとに言語設定を変えられるので SnapBridge の言語を英語に変更してペアリングを試みたがうまく行かない。 iPhone 全体の言語設定を英語にしてペアリングを試みたところうまく行った。 Nikon のカメラをお使いで、 iPhone を新しくしてペアリングができなってる方はお試しください。

買う価値あったか

256GB モデルを買ったので値段は 164,800 円もした。 Paidy の後払いプラン 36 回分割払いで何とか買ったがこれから毎月 4,577 円も払っていかないといけない。正直かなり高い。買う価値があったのかどうかはわからないが、嫁さんに黙ってこっそり買ったことがばれて嫁さんの分も注文させられ毎月のローンが 9,154 円になったことは確か。金ほしい。

金のなさ

| @登山/ランニング

HealthFit.app

Apple の「フィットネス」アプリへの不満

Apple Watch の「ワークアウト」を起動して走ったり運動したりすると iPhone 側の「フィットネス」アプリに記録が残る。心拍数やペース、 1km ごとのスプリットペースなどはわかるのだが、月ごとのグラフなどを表示する機能はない。個別の記録か、月ごとの集計値を見ることしかできない1

iOS Fitness app iOS Fitness app workout detail
Apple 標準のフィットネスアプリのキャプチャ。アクティビティのログ一覧と総消費カロリーなどが表示されるが、一ヶ月間で何キロ走ったかなどの統計データ(グラフ)は見られない。詳細の見た目はかっちょよいが込み入ったことはわからない(自分で Numbers などに転記して計算しないといけない)

グラフや分析データを見るにはランニング系アプリを使うしかない

月ごとの集計値をグラフにして見るためには Strava などに記録をアップロードするしかないが、詳細な分析は Strava でも有料プラン( Strava Summit )に加入しないと確認できない。特定のサービスにロックインされるのは嫌だし、どこかにデータをアップロードしなくても統計データを確認する方法はないものだろうかと探してみたら、 HealthFit という iOS アプリが見つかった。

HealthFit

610 円で買い切り。 Strava Summit の一か月分の値段よりも安いのになかなかよい。月ごとの集計データを確認できるし、心拍数をゾーン毎にパイチャートにして、運動中の負荷の割合を確認できる。 Apple のフィットネスアプリのローソクグラフよりもはるかにわかりやすい。

詳細な活動データ

HealthFit app activity overview HealthFit app activity metrics HealthFit app Heart rate pie chart
HealthFit アプリのワークアウト詳細。かなり詳細なデータが見られる。負荷などを計算して表示してくれる。心拍数のパイチャートがお気に入り。

心拍数の分布はかなり参考になる情報で、同じペースで走っていて心拍数の最大値も平均値も同じくらいだけど、実は分布がかなり違うということがある。月一回くらい近所の山(叶岳・高地山・高祖山・鐘撞山周回)でタイムトライアルやってる。去年の冬にベストタイム出したときと先日走ったときで、心拍数の平均値は同じくらい( 152bpm と 159bpm )だが、分布が全然違う。好タイムを出したときはレッドゾーンの割合が少ない。

去年 先日
左が去年のデータで右が先日のデータ。去年走ったときはレッドゾーンの割合が 8% しかないが、先日走ったときは 31% もある。フィットネスアプリのローソクチャートを見るだけではこの違いはなかな気が付けない。

心拍数の分布状況から自分の運動能力を客観的に確認できて便利だ。

集計データと TSB モデル

集計データの方はこんな感じ。フィットネスアプリでは見ることができない月ごとの集計グラフや、前年同日比のランニングやウォーキングの距離、 TSB モデルなるものに基づくトレーニング状況が確認できる。

月ごとの統計 日ごとの累積値(前年同日比) トレーニング状況がわかるグラフ
左から月ごとの統計、日毎の累積値(前年同日比)、 TSB モデルに基づくトレーニング状況がわかるグラフ。

統計グラフはまさにこういうのが欲しかった。別に特別な機能じゃないので標準のフィットネスアプリでこのくらい表示出来て欲しい。

二つ目の累積値前年比較も便利だ。今年は去年に比べてサボっているつもりだったのだがむしろちゃんと走っているようだ。去年は秋から走る頻度が上がっているので去年に負けないように頑張らないといけない、ということもわかって便利。

三つ目の三色のグラフは最初は見方がわからなかったが、 TSB Model の解説ページに飛んで理解したところによると、水色の線が長期的なトレーニング負荷(体力)、赤色の線が短期的なトレーニング負荷(疲労)、緑色の線がトレーニングストレスバランス(パフォーマンス)を表しているようだ。

パフォーマンスがマイナスの状態だと能力を発揮できないので、レース前にはトレーニングを減らして緑の線が 0 より上に来るようにすべし、などと記載されていた。ほほー、と思った。マラソンやトレランの大会に出る人には参考になるデータだろう。登山のためにトレーニングしている人もアルプスの山に登る前には緑線が非負になるように調整すると体調万全で登れるだろう。

Strava の代替になるか?

Strava にある有料機能に、いつどのレベルの負荷でトレーニングすべきか、休むべきかをわかりやすく指南してくれる機能があるが、グラフを見て分析するのが苦にならない人なら TSB モデルのチャートを自分で見て代替できるだろう。

Strava の有料プランの目玉機能に、近所の同じコースを走る人たちとタイムを競える機能( Strava のセグメント、リーダーボード、ローカルレジェンドなど)がある2。自分と同じくらいのペースの人とのバーチャルな競争はモチベーションアップにつながりそうだが、一人で黙々と走りたい人には不要だろう。

Strava はなかなか面白い仕組みのアプリだと思うが、自分には Summit (有料版)の料金はいささか高すぎる(月 800 円 OR 年 6300 円、アメリカだと年 $59.99 )。アメリカ人からしたら年間 60 ドルは昼飯 2 〜 3 回分くらいなんだろうけど、福岡なら 6300 円あれば昼飯 7 〜 9 回分にはなる。結構な出費だ。

分析は自分でできて、他人との競争にも興味がなく、お金は節約したいという人に HealthFit はおすすめだと思う。

なお誤解のないように書いておくと HealthFit はアンチランニング SNS ・プラットフォーム的なアプリではなく、 Strava のほかいろんなラン系のサービスに記録を書き出すことができる。 SNS などで交流しつつ、分析は自分で行いたいという人にも向いている。

もし良かったら試してみて下さい。


  1. 「ヘルスケア」アプリの方にグラフを表示する機能はあるが、ウォーキングとランニングの距離がまとめて表示されてトレーニング文脈よりも健康文脈の方が強く、ランニングの目標管理には使いづらい。一日あたりの平均値が表示されるのもいまいち。 

  2. サイクリングの人たちはほかにルート作成の機能を重宝しているらしい。これは以前は無料で使えたがいまは Summit 限定でこの機能のために自転車乗りの人たちは Strava の有料プランを使っているみたいだ。 

| @登山/ランニング

ジョギングしてるという話を何回も書いてる。走るのは10年前もやってたが、頻度がまちまちで走る距離も短かった。月に1、2度、1kmから2kmくらいしか走ってなかった。最近は週に2回は走っている。距離は1回あたり5km。昨日走りながら、なぜ継続できているのかを考えた。

一つ目にはリモートワークになって自由に使える時間が増えたことがある。家から会社までドアトゥードアで45分かかるので、通勤しなくなってから1日あたり1時間半も自由に使える時間が増えた。この余暇の時間を使って走っている。

二つ目にApple Watchを買ったことがある。以前使っていたPebble Time RoundのRunkeeperアプリだと、ランニングを一時停止したり再開したり終了したりがちゃんと動かなかったが、Apple Watchのワークアウトはこれらが完璧に動き、iPhoneを取り出すことなくランニングを開始できるのがとても便利で、走るためのハードルを下げている。ペース表示や心拍数表示もわかりやすい。Apple Watchにはアクティビティリングやワークアウトなど、運動を促す仕組みもあり、これらが運動するいいきっかけになっている。ヘルスケアアプリ内で心肺能力(VO2max)が可視化され、心肺能力が低いと成人病で死にますよ、運動しましょう、などという警告が表示されるのが走るモチベーションにつながっている。

三つ目に登山のための体力づくりがある。ある程度登山をして、自分の歩くスピードの遅さが気になるようになってきた。荷物が重すぎるとか安い靴を履いてるからとか考えてみたが、結局は体力のなさ、心肺能力の低さが原因だった。少しでも快適かつ安全に登山をしようと思ったら、普段から走って体力づくりをしておくしかない。会社の登山が速い人たちはみんな普段からランニングしているようだ。

四つ目に靴や運動着に良いものを導入したことがある。以前はナイキや無印良品の1000円から2000円くらいの化繊シャツに綿のパンツ(下着)、ナイキの靴をはいて走っていた。安い化繊のシャツは乳首と擦れてやたら乳首が痛くなったし、綿のパンツは汗でびっしょり濡れて気持ち悪く、ナイキのシューズは幅が狭くて足が痛くなり長く走れなかった。シャツをパタゴニアのキャプリーンシリーズに変えて乳首が痛くなることはなくなり、パンツをワークマンのメリノウールパンツに変え、さらにはライナー付きのパタゴニアのストライダー・プロ・ショーツに変えたことで汗濡れを意識せずに済むようになり、靴をゼロシューズのベアフットシューズに変えたことで足の痛みはなくなった。道具は大事だ。

ランニング、何が面白いのか分からなかったけど、サウナのような効果があると思ってる。頭を無にして汗をかくのでサウナに近い。走って帰宅したあと冷水シャワーを浴びるとちょっとととのいそうになる。山でトレランして沢にドボンしたらきっとととのうのではないかと思う。なのでサウナ好きな人は走るのも好きになれると思うのでおすすめです。

ちなみに走ってスーパー銭湯行ってサウナ入るの2回やったことあるけど最高だった。今夜も雨が降ってなかったらやろうと思う。おっさんになるとこのくらいしか楽しみがない。

| @登山/ランニング

Patagonia Strider Pro Shorts と山と道 Light 5-Pocket Shorts

ランニング用短パンで困ってるという話を去年書いた。

履き心地は山と道の短パン( Light 5-Pocket Shorts )が最高だが値段が高い( 13200 円)ので日々のランニングでは使いたくない、何か良い代替はないものか、というもの。

山と道の Light 5-Pocket Shorts には値段が高いことに加えてデメリットがあることがわかってきた。

山と道 Light 5-Pocket Shorts

一つ目はポケットに入れたものが揺れること。登山の時にはスマートフォン用のサイドポケットがすこぶる便利だが、走るときにここにスマートフォンを入れていると揺れて邪魔になる。去年書いた記事ではポケットがあった方がよいということを書いているが、走るときにはポケットは考え物だということに気がついた。

もう一つは耐久性の低さで、ちょっとほかの繊維とこすれただけで毛玉ができてしまった。毛玉取りしても良いが、ただでさえ生地が薄いのに(ストッキングみたいな生地を想像してもらえばよい)毛玉取りをかけたらさらに生地が薄くなりそうだ。

最後に、スースーで快適な履き心地といってもあくまで登山用の短パンなので走る際に下着のパンツをはいてさらにその上から短パンだと暑い。 7 月に山を走ったときにはいてみたらハチャメチャに暑かった。

山と道の Light 5-Pokcet Shorts 並の履き心地の良さ、足さばきの良さを保ちつつ値段がそこそこで、ガシガシ使っても大丈夫な耐久性を備え、ポケットに入れた物が揺れて邪魔になることがなく、走っても暑くならない短パンがあったらうれしい。 YAMAP STORE で値引きになっていた patagonia のストライダー・プロ・ショーツの 5 インチを試してみたらなかなか良かった。

Patagonia Strider Pro Shorts

値段は定価 9350 円だがセール品だったので 7480 円で買えた。

履き心地は山と道の Light 5-Pocket Shorts 同様に快適だが、生地の耐久性は高そうだ。

ポケットは腰回りにあり、体に密着するような作りになっているので入れた物が揺れることはない。ただし自分のスマートフォンは iPhone 11 ででかくてポケットに入らない。その点は残念だ(ケースなしの裸状態であれば iPhone 11 でも背面ポケットに入ることがわかりました。お詫びして訂正します🙇🏻‍♂️)。 iPhone SE や iPhone 12 mini 、 iPhone 13 mini などであればポケットに入ると思う。

さらにライナー付きなので下着のパンツをはく必要がない。下着を身につけずに直接短パンをはくのには最初は抵抗があったが、何度がはいて走ってみてこっちの方が断然快適だということに気がついた。

山と道の Light 5-Pocket Shorts は購入の争奪戦もすさまじく、めっちゃ運が良くないと買えないものになってしまったが、 patagonia の製品であれば普通に買えるし、運が良ければセールで少し安く買える。安定して 7000 円くらいでストライダー・プロ・ショーツが手に入るとうれしい。アメリカの REI では $79 で売られてるみたいだ。

ただし patagonia は円安の影響で日本での販売価格を値上げしたようで、公式サイトで定価を確認したところ 11000 円になっていた。これでは山と道の Light 5-Pocket Shorts とあまり値段が変わらない…。なお YAMAP STORE であればまだ旧来の価格 9350 円で買えるようだ。YAMAP ユーザーは DOMO のクーポンなどが定期的にもらえると思うのでもしクーポンがあるなら利用することで少し安く買えると思う。

なおサイズについて。ストライダー・プロ・ショーツはピチピチ気味なので patagonia 公式サイトのレビューだと自分と同じような体型(身長 172cm 、体重 70kg )で M を選んでいる人が多いが、 S で良いと思う。自分は去年 M サイズを買って( M しか残ってなかった)今年は S サイズを買ってみたが、 M だと走るときに生地がばたついてうるさいし、あまりにもスースーしすぎてフリチンで走ってるみたいな感じがして不安になる。S は確かにピチピチ気味になりライナーも少し窮屈だが、生地がばたつくことはないし、生地に伸縮性があるのでパッツンパッツンで走れないということもない。 patagonia の公式サイトのモデルの人たち( 185cm で M サイズを着てる)もパッツンパッツン気味ではいてるし、そもそもパッツンパッツン気味ではくことを想定されている製品だと思う。

Patagonia Strider Pro Shorts

10 年くらい前、月に 2, 3 度くらい大濠公園を走ってたとき高級なランニングウェアに身を包んで走ってる人たちを見て「バカなのかな…」と思ってたけど、気がつくと自分も散財してることに気がついた。綿のTシャツや短パンでももちろん走れるが、汗をかいて不快になったり足さばきが悪くてストレスを感じたりする。 1km ~ 2km くらいをちょろっと走るくらいならそれでもよいかもだけど、 5km 走ると汗びっしょりになって綿の服ではどうにもならない感じになる。また値の張るランニング用品を買うことで「せっかく買ったのだから」と走るモチベーションを上げることにもつながる。通勤もしないし出かける機会も少ないので走らないと体の調子悪くなるしまっとうな金の使い方をしているということにしよう。

| @登山/ランニング

継続的に走り始めて一年以上が経った。マイペースでのろのろ走りをしていたつもりだったが昨年の秋くらいはたまに 6:00/km を切るくらいのペースで走っていて、 VO2max が 41 くらいになっていた。しかし持久力を高めるため1には高負荷の状態で走るより、最大心拍数2の 60% ~ 70% くらいが良いと聞いたので 7:00/km くらいのゆっくりペースで走ることにした。

花粉の季節もあって週 3 回くらい走ってたのが週 1, 2 回くらいの頻度になって、しかもペースも落としたところ、昨年 11 月頃に VO2max が 41 だったのがここ最近は 38 になり、つい先日 38 を下回ってしまった。 40 代男性だと 38 未満は平均より心肺能力が低いという判定となる( iOS のヘルスケアアプリ上)。

これはまずいと思って昨年秋くらいのペース( 5:55/km くらい)で走ろうとしてみるがかなりきつく、 5km 走り終えたときの平均ペースは 6:25/km くらいになってしまう。ちょっとサボるとみるみる走力は落ちてしまうみたいだ。

iPhone のヘルスケアアプリ内の解説記事によると、 VO2max が平均を下回ると糖尿病や心臓病、アルツハイマー病のリスクが高まるらしいので再び 40 近くまで戻したいが、一度落ちた走力を取り戻すのは年齢もあってなかなか難しい。

先週金曜日のランニングのログとヘルスケアアプリ内の VO2max についての解説記事

  1. 自分の走る動機は山に行ったときにすぐにバテないための体力作り。 

  2. 最大心拍数は 220 - 年齢 で計算できる。 41 歳の自分の場合は 179 。